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コンサルティング業界における、ITコンサルタント特集

IT戦略コンサルタントの主な仕事内容

職務内容

IT戦略コンサルタントは、簡単にいうとクライアントの経営戦略に整合する形でITをいかに活用し事業に貢献させていくかという戦略、まさにデジタル戦略の立案が仕事です。経営戦略を実現するうえで、ITは欠かせない時代であり、どういう方向性でITを使っていくべきかを指し示し、どう導入を進めていくかをロードマップの形で描いていきます。

具体的な施策としては、IoTでセンサーから情報を取り、それをリアルタイムで見ることでスピード感ある在庫管理を実現させるであったり、AIを使った審査業務によって審査精度向上と人件費削減を両立させるであったりなどがあります。働き方改革とも深く関わりがあり、残業や定例業務の削減といった課題に対しては、RPAを活用した施策を提案していきます。

また、企業がポートフォリオマネージメントを進める場合には、商品の組み合わせや事業の組み合わせを全体から俯瞰する必要があり、経営層は最新のITを活用することにより、どういったスピード感でどんな粒度の情報をどういった形で確認できるのかを具体的に知りたいと考えています。導入後を具体化してわかりやすく説明するのも、IT知見を持つコンサルタントならではの仕事です。

職務遂行の上で身につけなければならないスキルと能力

まずは、ITと経営に関する知識です。ITコンサルティングのベースにはITがあり、そこの専門性が求められているわけですから、ITの基礎知識をしっかり身に付けておくことは当然で、最新のトレンドについても社内の勉強会や本、そして有識者と話をするころなどでキャッチアップしていかなければなりません。また、クライアントの経営計画の資料を見て、ITをどう導入するかを決めていくわけですから、経営視点や経営管理の知識も欠かせません。クライアント企業についての研究を怠らず、しっかり準備して一つひとつの仕事に向き合う努力も必要です。

さらに、問題解決能力も必須でしょう。お客様のやりたいことが漠然としているときに、状況を把握し、どこにどんな問題や課題があり、何を解決するのが一番効果的であるかという本質的な部分を明らかにしていかなければなりません。

プロジェクト・チーム単位での働き方

案件によりますが、例えばチームを組む場合、案件に合わせて、IT、会計、ビジネスインテリジェンス、金融などの分野から人材をそろえてひとつのチームをつくります。総合ファームの場合は、幅広い業界・業務に対応できるだけの多様な人材がそろっており、それが強みになります。

メンバー間の情報共有が重要であり、プロジェクトによっては毎朝30分ほどの定例ミーティングを行います。チームワークが成否を決める面があり、クライアントとの打ち合わせの前にはお互いに資料をレビューし、忌憚なく意見交換します。ほかのチームメンバーの知見を取り入れることで、客観性が出て説得力が増し、クライアントに刺さる提案へ繋がります。

プロジェクトにかかる期間は案件によりまちまちですが、例えば、戦略企画案件では、将来の構想を描いてロードマップをつくるまでのワンセットが4カ月から半年程度であることが多いです。ロードマップ策定後に、PMOとして引続きプロジェクトに参画することも状況次第ではあります。

ITコンサルタントとして最もやりがいを感じていること

あるべきITを策定し経営層に理解してもらうことは簡単なことではありませんが、そこにこそ"ITコンサルタント"の価値があります。経営の方向性を理解した上で、IT知見も活かした具体性のある課題解決策を立案する、ITコンサルタントだからこその貢献だからです。

クライアント経営層向けに構想策定フェーズの最終報告を実施した後、そのクライアントの現場担当者の方から「お力添えのおかげで、やっと社内に何をしたいか理解してもらうことができました」とお礼の電話をもらえることも。クライアントの中にはIT知見の高い人ももちろんいますが、「何がやりたいか」というところでは、業務部門や経営層との間で認識が擦り合わないことも少なくありません。そこでITコンサルタントが橋渡しとなって、交通整理し、翻訳していく。そんなところにもITコンサルタントとしての価値・やりがいがあります。