広告業界への
転職知識

広告業界は多くの方が憧れる花形の業界であり、未経験の方にとっては狭き門となっています。一方、インターネット広告系の広告代理店を中心に、未経験者を多く採用している企業もあります。転職では、これら広告業界特有の特徴や採用の動向を踏まえたうえでアピールポイントをまとめ、資格取得などの準備をすることが大切です。

Section01 広告業界とは？

広告業界とは、クライアント(広告主)から依頼を受け、各種広告の制作・発信を担う会社です。例えばクライアントが提供している商品やサービスに関する情報を発信して、消費者の購買意欲を高めたり、クライアントの特徴や取り組みについて発信して、クライアントのブランド価値を高めていくことを目的としています。

これらの情報を、各種メディアを通じて発信しています。

かつては、マスメディアでの発信が主流でしたが、インターネットの普及により、ネットワークメディアを活用した情報発信が急速に増えています。

広告業界を構成する会社は、「広告代理店」と「制作会社」に大別ができます。

広告代理店

クライアントに代わって、クライアントの広告や情報発信をサポートします。

制作会社

上述のように広告代理店から発注を受け、広告の企画・制作を担います。動画を専門とする制作会社もあれば、Web広告に特化した制作会社もあります。また、あらゆる広告に対応している制作会社もあり、それぞれ強みや特色が異なります。

Section02 広告業界への転職理由・志望動機

私たちはテレビやインターネットなどを通じて、日常的に広告に触れています。華やかなイメージもあって、広告業界は転職市場においても非常に人気の高い業種となっています。また、「クリエイティブな職種に就きたい」という理由から、広告業界への転職を考える人も少なくありません。

広告業界への転職で志望動機を書く際には、以下の3つの視点からまとめることをオススメします。

1.なぜ、広告業界なのか。

まずは「他の業界ではなく、なぜ広告業界を目指したのか」を考えることからはじめてみましょう。広告業界で働いてきた経験を活かして、同業他社に転職したいのか。それとも、未経験だけれど、広告業界に興味があるのか。具体的な理由を提示すると、より説得力のある内容にできるでしょう。

2.なぜ、その企業で働きたいのか。

広告業界を志望する理由が固まったら、次は「なぜ、その企業に転職したいのか」を考えてみましょう。「前職では実現できなかったことを実現したい」「より大規模な案件に携わって、専門性を高めたい」など、「その企業に転職したい根拠」をわかりやすくまとめていきましょう。

3.なぜ、その職種に就きたいのか。

広告業界を志望する理由と、その企業を志望する理由が固まったら、最後に、職種を志望する理由について考えましょう。「これまでの経験で得た知識やスキルを、どのように活かしていけるのか」という視点で、志望動機をまとめていきましょう。

Section03 広告業界は未経験でも転職可能？

広告業界は経験者採用を重視する企業が多く、特に大手総合広告代理店は未経験での転職が難しい傾向にあります。しかし、未経験者を採用するケースがまったくないわけではありません。むしろ、未経験で広告業界に転職し、入社してからスキルを磨いている方もたくさんいらっしゃいます。

未経験で広告業界への転職を検討されているのでしたら、「インターネット広告系の広告代理店・制作会社」がオススメです。インターネット広告は比較的新しい広告媒体であり、多くの企業がインターネット広告を採り入れていることから急成長を遂げています。そのため、人材不足が続いており、業界未経験でも積極的に採用する傾向にあるからです。

なお、「どうしても大手総合広告代理店に転職したい！」という強い意欲がある方は、第二新卒枠を狙うのも手です。ここ数年、Web広告の受注額が増えていることから、大手総合広告代理店も若い層の採用を重視するようになっています。第二新卒の求人を見つけたら、積極的に応募してみましょう。

Section04 広告業界への転職で、
持っていると有利なスキル・資格

広告業界への転職において、有利になるスキルや資格はあるのでしょうか。ここでは、広告営業の転職を例にとってご紹介します。

スキル

広告業界の営業は「広告」という無形の商材を扱います。そのため、広告営業はクライアントに対して、分析した数値を挙げながら論理的かつわかりやすい言葉で「広告の効果」を説明し、受注につなげていきます。そのため、論理的思考力や提案力に加えて、業務で数字を分析した経験があると、採用に有利に働きます。

資格

次に、資格について見ていきましょう。

広告営業の仕事に就くために必ず必要となる資格はありませんが、上記の資格や検定は商材である広告を理解する上で大いに役立ちます。

なお、Google 広告認定資格試験とウェブ解析士はインターネット系の資格です。応募先の広告代理店で「Google 広告」を扱っている場合、転職に有利に働きます。

「採用の可能性を高める」「スキルの証明になる」「学ぶ姿勢をアピールできる」など複数のメリットがあるので、転職を検討している方はぜひ資格取得にもチャレンジしてみましょう。

Section05 広告業界の年収

マイナビエージェントの調べによると、マスコミ・出版・広告・放送・印刷・イベントの平均年収は420万円となっています。これを年代別に見ていくと、20代で376万円、30代で509万円となっています。男女別では、20代男性が392万円、20代女性が362万円、30代男性が531万円、30代女性が477万円となります。

営業職の場合、インセンティブ制を採用している広告代理店や制作会社に転職すれば、実績次第でさらに多くの収入を得ることも可能です。

Section06 広告業界への転職・求人情報

Section07 広告業界への転職成功事例

Section08 広告業界への転職に関するその他お役立ち情報

広告業界から
異業種への転職知識

広告業界での経験を活かして他業種に転職するのであれば、これまでの経験で得た知識やスキルを志望する業界でも活かせることをアピールすることが大切です。ここでは、広告業界からの転職先や、異業種への転職で活かせるスキル・資格などを紹介します。

Section01 広告業界からの転職先

広告業界は華やかなイメージがあり、多くの人が憧れる「花形の業界」です。しかし、実際の業務は華やかというよりも、むしろ地道にクライアント先を訪問して受注につなげていくなど、泥臭い面も持ち合わせています。このようなイメージのギャップから異業種への転職を考える方が少なからずいらっしゃいます。また、繁忙期やクライアントへの対応などで残業や休日出勤が発生することもあり、ワークライフバランスの改善を求めて転職を考える方もいらっしゃいます。

広告業界からの転職先としては、以下の業界がおススメです。

メーカー(営業、マーケティング職、広報など)

メーカーは比較的残業が少なく、福利厚生も充実していることから「ワークライフバランスを改善したい」方にオススメです。広告業界で携わってきた業務経験を活かせる職種を目指すと、転職の可能性が高まるでしょう。

コンサルティング業界(営業、コンサルタントなど)

広告業界で培ってきた分析力や提案力を発揮して、コンサルティング業界に転職する道もあります。こちらは、「現在の仕事に満足できない」「スキルアップを図りたい」などの理由から転職を考えている成長志向の高い方にオススメの転職先です。

Section02 広告業界から異業種への転職理由・志望動機

広告業界から異業種への転職を成功させたいのであれば、志望動機のまとめ方も一工夫したいところです。以下のポイントに沿って、志望動機をまとめていきましょう。

まずは、皆さんがこれまでどのような仕事に就き、どのような経験をしてきたのか、振り返ってみましょう。すると、身についた知識やスキル、強みなどが見えてきます。そのうえで、志望する業種や会社について調べます。なぜ異業種に転職したいのか、なぜ志望する会社に転職したいのかという視点で調べていくことがポイントになります。最後に、これまでの経験で得た知識やスキルを、志望する業種や転職先でどのように活かせるかイメージし、志望動機にまとめていきましょう。

Section03 広告業界から異業種の転職で活かせるスキル・資格

実は、広告業界で経験を積んできた方は、異業種への転職で歓迎される傾向にあります。これは、広告代理店や制作会社での勤務経験により、課題発見力や分析力、発想力、提案力、課題解決力、そしてコミュニケーション力など、多くの企業で必要としている人材像にマッチしたスキルを備えているからです。

皆さんが想像している以上に「広告業界経験者のアドバンテージ」は高いので、異業種への転職ではこれらのスキルを大いにアピールしましょう。

マイナビITエージェントでは、異業種への転職を志望されている求職者様に転職先をご紹介した事例が数多くあります。お気軽にマイナビITエージェントにご相談ください。

Section04 広告業界からの転職・求人情報

Section05 広告業界から異業種への転職成功事例