更新日:2024/07/30
この記事のまとめ
転職における志望動機は、自身の人柄や入社意欲をアピールする重要な項目です。書き方に決まりはありませんが、記載する内容が選考通過に大きく影響します。特に広告クリエイターへの転職では、文章力や表現の仕方について厳しくチェックされるケースもあるでしょう。
そこでこの記事では、広告業界を目指す方へ向けて志望動機の書き方や注意点を解説します。未経験者・経験者ごとに例文も紹介しているため、訴求力の強い志望動機を作成して転職を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
テレビや新聞といったオフライン広告やソーシャルメディア広告などを扱う広告業界は、転職先として人気があります。広告クリエイターに転職する際は、まずは広告業界の知識を深めましょう。職種や仕事内容への理解を深めることにより、魅力的で中身の濃い志望動機を作成できます。
広告業界は、大きく3つの業態に分類されます。それぞれの違いは取り扱い媒体や広告主です。
総合広告代理店はテレビからインターネットに至るまでさまざまな媒体を扱い、複数のメディア・種類の広告枠を取り扱っています。
専門広告代理店は特定のメディア媒体に特化しており、各業界のエキスパートが集まっていることが特徴です。
ハウスエージェンシーは、特定企業専属の広告代理店を指します。主に親会社やグループ会社が広告主です。
広告業界の仕事内容は、主に販売促進です。クライアント企業へ広告枠を販売し、消費者の心を商品やサービスの購入へと動かすことを目的としています。代表的な職種と仕事内容は下記のとおりです。
ディレクターやデザイナーの配役、クライアントとの折衝といった広告制作全般における責任者
スケジュール進行や調整業務を統括する広告制作の司令塔
イラストや写真のデザイン、コピーの作成といったクリエイティブ担当
クライアント企業の依頼を広告媒体や制作陣へつなげる役割
広告業界は、就活・転職市場で不動の人気を誇っています。「テレビCMやインターネット広告のような自分の手掛けた仕事が、居住地域問わず多くの人の目に触れる」という魅力が、人気を確立した理由のひとつです。
成功した広告は話題となり、評価内容によっては制作会社だけでなくクリエイター個人が注目されることもあります。また、たったひとつの広告が流行を生み、経済に大きな影響を与えることも珍しくありません。クリエイティブかつスケールの大きい仕事であることも人気の理由です。
広告クリエイターは、努力が実を結ぶやりがいのある仕事です。自分が手掛けた広告によって商品やサービスの認知度が上がり、クライアントの業績向上につながれば、企業の信頼が高まるだけでなく大きな達成感や充実感を味わえます。クリエイティブで幅広いスキルが身につき、業績に応じて高収入も期待できます。
転職経験が少ない人の場合、志望動機をどのように書いたらよいのか悩むことがあるでしょう。志望動機の書き方は自由ですが、基本的な構成があります。入社意欲と自身のスキルを効果的にアピールするために、下記で紹介する構成にしたがって志望動機を作成しましょう。
志望動機は結論から書くのが基本です。志望動機における結論とは「志望先企業を選んだ理由」のことで、「私が貴社を志望したのは、〇〇であるためです」といったように書きます。広告業界未経験であれば、なぜ広告業界を選んだのか、きっかけや背景も伝えましょう。
結論から記載することで、採用担当者は情報が整理でき、その後の説明が伝わりやすくなります。志望理由に印象的な言葉やフレーズを用いると、広告業界の採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
結論を伝えた後は、具体的な理由や背景を伝えます。広告業界の数ある企業の中から、なぜ志望先企業を選んだのか、競合他社との違いや自身の過去のエピソードなどを交えつつ記載しましょう。
志望に至った理由や背景が抽象的で、どの企業でも通用する内容だと採用担当者の心には響きません。入社意欲の低い応募者だと思われ、採用を敬遠される可能性もあります。業界研究や企業研究を入念に行い、オンリーワンの志望理由を作成しましょう。
熱意を示すために、自分が持っているスキルをアピールしましょう。広告業界で働いた経験がなくても、現在持っているスキルが活かせる可能性は十分にあります。たとえば、コミュニケーション能力やプレゼン能力は、あらゆる仕事で役立つスキルです。
自分のスキルが広告業界でどのように役立てられるかを具体的に考え、貢献できる点をしっかりアピールしましょう。
企業への貢献度は採用の可否に関係します。「入社後、どのような目標を立てて成長したいのか」「企業にどう貢献していくのか」といった将来のビジョンを、企業の事業内容や特徴を交えながら述べましょう。明確なキャリアビジョンを伝えることで、将来性のある人材だと評価してもらえます。
志望動機の基本構成を押さえた後は、実際に作成してみましょう。シンプルかつロジカルに、分かりやすさを心掛けることが大切です。ここでは、広告業界経験者・未経験者それぞれの志望動機の例文を紹介します。あくまでも例文であるため、自分の個性や魅力に合わせてアレンジしてみてください。
広告業界で働いた経験がある場合、「どのような分野の経験があるのか」「なぜ転職したいのか」を端的にまとめましょう。
【例文】
私はこれまで、広告の販促やセールスプロモーションを手掛ける会社に勤めてきました。やりがいのある仕事でしたが、経験を積むにつれ、大手総合広告代理店で幅広い業務に携わりたいという思いが増し、貴社を志望しました。
貴社が手掛けているWeb広告の分野においては、AIを積極的に活用するなど、新しい取り組みへのチャレンジに対する可能性や魅力を感じています。私自身、AIを活用した広告やビッグデータを用いたマーケティングに関心があり、日々勉強しています。貴社に入社した際は、セールスプロモーションの知識を活かし、顧客の購買意欲を上げる広告を発信したいと考えています。
広告業界未経験の場合は、広告から影響を受けた経験や現時点でアピール可能なスキルについて記載しましょう。
【例文】
私は商品の魅力やサービスの価値を多くの方々に届ける広告の仕事に魅力を感じ、広告業界への転職を決意しました。特に貴社が手掛けている〇〇の広告はユニークかつキャッチーで、実際に商品を購入したこともあります。
私も貴社のように、多くの人の興味や購買意欲がそそられるような広告を発信したいと考えております。広告業界は未経験ですが、円滑なコミュニケーションには自信があります。貴社に入社できましたら、SEOやマーケティングの知識などを磨き、1日でも早く貴社に貢献できるよう尽力します。
採用担当者は、志望動機から応募者の人柄や入社意欲を判断します。志望動機の書き方や伝え方を誤ってしまうとマイナスな印象を与えてしまい、選考に通過できない可能性があります。志望動機を作成した後、下記に該当していないかチェックしてみてください。
「広告業界」と聞くと、「華やか」「かっこいい」といったイメージを抱くことがあります。こうした「憧れ」を、広告業界を志望するきっかけや背景として記載するのは問題ありませんが、志望先企業を選ぶ理由としては不十分です。
志望動機では、「なぜその企業を選んだのか」「入社後どのように貢献するのか」を具体的に記載する必要があります。
志望動機の作成は、多くの時間や労力を要する作業です。複数の企業に応募する場合は、負担に感じる人もいるでしょう。とはいえ、他社でも使い回せる汎用的な内容で志望動機を作成するのはNGです。入社意欲の低さを疑われてしまいます。
自分のスキルや経験をアピールする文章は使い回せる場合もありますが、企業を志望した理由は1社ずつ独自に作成しましょう。負担の多い項目であるがゆえに、差別化するチャンスでもあります。
給与や待遇など、労働条件は転職先を選ぶうえで大切な要素ですが、志望動機に記載するのはNGです。志望動機で労働条件を前面に押し出すと、「給与が高ければどの会社でもよいのか」「働く意欲がないのか」などマイナスな印象を持たれてしまいます。
労働条件が応募した大きな決め手であったとしても、志望動機に記載する内容は事業内容や仕事内容、扱う商品・サービスなどを軸にしましょう。
広告業界未経験者の方の中には、志望動機を作成する際に「貴社で広告の仕組みを学びたい」「貴社でキャッチコピーの技術を身につけたい」といった内容を記載してしまうケースがあります。「入社後、貴社で学びたい」といった内容は、一見すると学ぶ意欲がある前向きな文章に見えますが、企業の立場からすると「受け身な姿勢」と受け取られる恐れがあります。
職場は学校とは違い、勉強する場ではありません。企業は入社後に活躍してくれそうな人材に魅力を感じ、採用します。未経験であっても「会社で学ぶ」「研修で教えてもらう」と記載するのではなく、「どのように成長して企業に貢献したいと考えているのか」をアピールしましょう。
志望動機がうまく言語化できず、悩んでいる方もいるでしょう。以下は、広告業界への転職でよくある志望動機です。自分の言葉にアレンジして志望動機を作成してみてください。
志望動機では、企業が「採用したい」と思えるようなスキルや能力をアピールすることが大事です。とはいえ、広告業界でどのようなスキルが求められているのか、知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、広告業界未経験でも志望動機で積極的にアピールしたいスキルを3つ紹介します。
広告業界ではひとつのプロジェクトに対して、クライアントをはじめ社内の営業・デザイナー・マーケティングといった多くの人たちが関わります。クライアントのニーズや要望をきちんと理解し、関係各所に正確に伝えるコミュニケーション能力が必要です。
広告クリエイターは、クライアントやメディアと信頼関係を築く必要があります。信頼関係を構築するには、電話やメールにおける迅速な対応や、相手の要望に応じて素早く動けるフットワークの軽さが重要です。また、変わりゆくニーズに柔軟に対応できる力も大切な要素といえるでしょう。
従来のテレビCMや新聞広告に加え、SNSやWeb上のインターネット広告の需要も増しています。時代の変化とともに消費者のニーズが日々変化しているため、広告業界で働くには常に最新情報を取り入れる努力が必要です。日頃から幅広い分野で効率的に情報収集する力がある人は、広告業界で重宝されます。
広告業界未経験者が志望動機を作成する際は、まず広告業界への理解を深めることが大事です。そして、広告業界の数ある企業の中から志望先企業を選んだ理由を具体的に記載しましょう。
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