更新日:2024/07/25
この記事のまとめ
広告業界とは、クライアントから依頼を受けて広告活動を行う業界です。広告を作成したり出稿したりしますが、企業によって具体的な業務内容は異なります。「クリエイティブな仕事に就いてみたい」と転職を希望している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、広告業界の具体的な仕事内容や転職時に役立つ資格などをご紹介します。自分にマッチした企業に転職するためにも、広告業界の特徴をしっかり理解した上で転職活動に取り組みましょう。
目次
一言で広告業界といっても、具体的な仕事内容は企業によって大きく異なります。転職後のミスマッチを防ぐためにも、広告業界に含まれる企業の種類および代表的な職種をチェックしておきましょう。
自分が広告業界を目指す理由をよく考え、思い描いているキャリアプランを実現できる企業に転職するのがおすすめです。
広告業界に属する企業は大きく「広告代理店」と「広告制作会社」に分けられます。それぞれの企業が担当している仕事内容は以下のとおりです。
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例外はありますが、広告を出したい企業は広告代理店に出稿を依頼し、広告代理店がメディアに出稿します。
広告代理店は企業の広告物の制作を、広告制作会社に依頼します。そして、依頼を受けた広告制作会社が実際に出稿する広告物を作成します。広告代理店と広告制作会社では業務内容が大きく異なるため、やりたい仕事によって職種を選ぶ必要があるでしょう。
広告業界に属する企業の中では、多くのスタッフが多種多様な業務を行っています。広告業界で活躍する主な職種は以下のとおりです。
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職種が細分化されていて、目指している職種によって要求される知識やスキルは異なります。クリエイターを目指すならクリエイター向けソフトウェアを使えるようにしておくなど、必要なスキルの習得に励みましょう。
広告業界に就職するには専門的な知識・スキルが必要と聞くと、何らかの資格が必要だと思う方もいるのではないでしょうか。しかし、広告業界で活躍するのに必須の資格は存在しません。
必要なスキルを習得しているか、実務経験はあるかなどを重視するため、資格の有無がそのまま転職に直結することはないでしょう。
とはいえ、資格は自身が保有するスキルを客観的に証明するものです。資格を取得していない応募者よりは取得済みの応募者のほうが有利になるため、学習の一環として資格取得を目指すのもよいでしょう。
資格取得を目指して学習に励むことにはいくつかのメリットがあります。ここでは主なメリットとして以下の2つをチェックしましょう。
知識があることをアピールできる
学習をとおして自分自身がスキルアップできるだけではなく、資格を取得することで応募先企業に対して効果的にアピールできます。
資格取得を目的として学習に取り組む場合、基礎的な知識から応用方法、事例などを体系的に学ぶことになります。
学習の過程で忘れていた知識を思い起こしたり、最新知識を習得したりすることができます。知識の幅を広げることで、キャリアアップや新たな分野の業務に取り組むときにも役立つでしょう。
特定の資格を取得することで、資格者に求められるレベルの知識・スキルを有していることを証明できます。一例として、クリエイター志望の方がWebクリエイター能力認定試験のエキスパートに合格していた場合、デザインやコーディング、画像編集などに関する高度な知識・スキルを有していることが分かるでしょう。
特定のスキルレベルを客観的に証明できることは、転職時に応募先企業に対してアピールする材料になります。資格を取得していない場合に比べて有利になるため、少しでも有利に転職を進めたいなら資格を取得するのはよい方法です。
広告業界に転職する際に役立つ資格にはさまざまなものがあります。今回は多くの資格の中から、クリエイター・マーケター向けのものを10種類ピックアップしました。
広告業界で活躍したいと思っている方は、自身のスキルレベルに合わせて資格を取得し、学習を重ねつつより上位の資格にステップアップするのがおすすめです。
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Googleアナリティクス個人認定資格は、Web業界において欠かせない分析ツール「Google Analytics」の使用スキルを認定するものです。広告業界ではマーケティングで用いるため、認定を受けておけば体系的なスキルを習得していることをアピールできます。
未経験から広告業界のマーケティング職を目指すなら取得しておくとよいでしょう。アカデミー(Eラーニング)を受講した後に試験を受ける流れです。
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Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験は、Yahoo! JAPANのWeb広告に関する総合的なスキルを有することを認定する資格です。
資格は基礎的なスキルを問うベーシックと、運用に関する高度なスキルを問うアドバンストの2種類に分かれています。ベーシックから取得してアドバンストへのステップアップを目指すとよいでしょう。
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広告業界のデザイナーをはじめとして、クリエイティブ職に転職したいと考えているなら、ウェブデザイン技能検定を取得しておくのがおすすめです。
検定内容は、デザイナーとして活躍するのに必要なスキルやインターネット・セキュリティに関する知識を総合的に問うものです。取得しておくと、Web業界で働くのに足りるスキルを有することを証明できます。
Web広告をメインで取り扱っている企業に転職したいときのアピール材料になるため、該当する方は取得を目指すとよいでしょう。
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Webクリエイター能力認定試験は、Webサイトの制作に携わる方全般を対象にした資格試験です。ランディングページやWeb広告の作成に携わるクリエイター職に転職したい方に向いています。
デザインスキルとコーディングスキルの両面を測定する試験です。合格することで設計から実装まで一気通貫で担当できるスキルを有することを証明できるでしょう。
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WEBライティング技能検定は、Webサイトの作成に欠かせないライティングスキルを測定する資格試験です。広告業界ではコピーライティングや宣伝ページ・広告記事の作成などで文章力が必要となります。
基本的なライティングスキルを有することを証明できれば、転職時のアピール材料として使えるでしょう。
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ネットマーケティング検定は、一般企業のWeb担当者として期待されるレベルのスキルを認定するものです。広告業界でマーケターを目指すなら取得しておくとよいでしょう。
Webを活用した売上の拡大方法や、ブランディングスキルなどを問われる試験なので、効果的なインターネット・マーケティングを実施できる人材であることをアピールできます。
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マーケティング・マスターコースは実務経験5年以上のマーケターを対象とした講座で、最前線で活躍するマーケターから実践的で高度な知識を習得できます。修了することでマーケティング・マスターに認定されますが、受講料が121万円と高額なのがデメリットです。
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統計検定は統計学に関する総合的な知識・スキルを問うもので、いずれもデータを取り扱う上で欠かせません。
広告業界はマーケティングや効果測定などのさまざまな分野でデータに向き合う機会が多いため、可能な限り上位の資格を取得しておくことでアピール材料になります。1級以外のすべての試験はCBT方式で実施しており、スケジュールに合わせて任意の日程で受験可能です。
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データ解析士は、データマイニングなどに用いられる回帰分析の基礎から応用までを問う資格試験です。資格を取得するには、多変量解析実務講座を修了した上でデータ解析士認定試験に合格する必要があります。
広告業界では効果測定をはじめとしたさまざまな場面でデータ分析を活用するため回帰分析のスキルを発揮できるでしょう。
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ウェブ解析士は、Web業界でマーケターとして活躍するのに役立つ資格です。Web解析の基礎からデジタル化戦略の計画立案に役立つ知識などを習得する必要があるため、広告業界でマーケティングに携わりたい方に向いています。
資格を取得する方法は、テキストを購入して直接試験を受ける方法と、認定講座を受講してから試験を受ける方法の2パターンです。
広告業界で活躍するためには、マーケティングスキルやクリエイティブスキル以外にもいくつかのスキルが必要とされます。ここでは、優先的に習得しておきたいスキルとして以下の3つを見ていきましょう。
流行に敏感に反応する能力
それぞれ何を意識すればよいのか、どのようにスキルアップしたらよいのかをご紹介します。資格取得と併せてこれらのスキルにも意識を向けましょう。
広告業界ではクライアントの課題を発見し、適切な広告を活用することで解決を試みます。具体的な解決策を提示して適切にプランニングする力も欠かせません。
クライアントの課題を適切に把握するには、ヒアリング力をはじめとしたコミュニケーションスキルが必要です。提案を分かりやすく伝えることは、クライアントとの信頼関係の構築にもつながるでしょう。
また、クライアントだけでなく、チーム内の意思疎通が取りやすいように、人間関係を円滑にすることも大切です。転職前からコミュニケーションスキルを意識しておくとよいでしょう。
広告業界で働く上で、出稿した広告の効果を測定して必要に応じて改善行動を取ることは欠かせません。効果測定では集まったデータを分析しなければならないため、データ分析を的確に行うスキルを身につけておくと転職に有利になるでしょう。
データ分析のスキルとしては、統計学の学習をすることで、データ分析スキルを向上させることができます。分析業務でExcelを使うケースも多いため、基本的なExcelのスキルを習得しておくことをおすすめします。Excelでも、回帰分析をはじめとした統計解析を実行可能です。
広告は効果を高めるために、流行を把握したうえで発信する必要があります。常に情報収集に取り組み、何が流行しているのか、次に流行しそうなものは何かなど、敏感に反応できるようにしておきましょう。
また、広告のターゲットとなるユーザー層のトレンドを押さえることも大切です。ビジネスマン向け、若年層向け、企業向けなど、広告のターゲットによって流行が異なるケースもあります。ターゲットごとのトレンドをきちんと理解することで、効果的な広告施策に繋げられるでしょう。
広告業界は広告代理店や広告制作会社など、広告業に関連する業種の総称です。広告業界でクリエイターやマーケターを目指すなら、必要な制作スキル・マーケティングスキルを習得しておくことをおすすめします。
スキル習得に励みつつ資格を取得すれば、自身のスキルレベルを客観的に証明できて転職に有利になるでしょう。
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