あなたが貢献できる事は必ずある！20代後半未経験職種への挑戦
業種
- エネルギー（電力／ガス／石油／新エネルギー）
- サービス_人材_研修_コールセンター関連
業務内容
- 保守点検
- 法人営業
年収
- 420万円
- 425万円
転職へのご志向、転職経緯
S様は今年結婚され世帯を持ち、これから家庭を築きご自宅の購入なども視野に入れられていました。しかし現職は役職が上がるまで年収が上がらない給与制度で、そのポストを待っている先輩達がたくさんいる事から年収UPが長年見込めない状況であったため「生活拠点を変えず今までの経験を活かして年収を上げたい」と考えられました。年収UPのためには今より給与相場が高い求人を選ぶ必要がありますが、S様の場合、同業同職種の中では給与相場が高く、似たような会社に転職したとしても年収を中長期的にあげていくことが難しい状況でした。そこで今より年収相場が高く、以前から興味のあった営業職に挑戦することを決意されました。
転職活動中の不安、不安へのアドバイス
S様の不安は大きく２点ありました。ひとつは「営業職に挑戦したいが経験が無いこと」、もうひとつは「面接が苦手」という点でした。まず私は「S様の経験を振返り、営業職に繋げられるポイントを探しましょう！」とお伝えしました。実際に振返ってみると、学生時代は甲子園を目指し強豪校で野球をしていたこと、現職では点検と併せてガス関連機器の販売を行っていたこと、会社として販売件数をあげるためにプロジェクトリーダーに立候補し販売台数の可視化、販売トークの共有、ロープレ実施など、職種は異なるものの営業で活かせるご経験がたくさんあることを発見しました。
その中でも他の候補者と差別化が図れるポイントは「個人の成功体験を共有し組織として売上拡大に貢献したこと」でした。そのため、そこを中心にPRすることにしました。また、面接については「仕事内容を理解し自分を採用するメリットを伝えること」が重要だとアドバイスし、「応募した企業でS様が貢献できるポイントはここです」と具体的な事例を根拠に内容を作り込みました。
内定までの流れ
経験の棚卸し、キャリアチェンジの際活かせるポイントの選定、書類作成、書類選考、面接という流れで進めていきました。営業職を採用する人事の目に留まるよう、書類は営業職のフォーマットで作成し、顧客、担当エリア、商材、工夫したポイント、実績、自己PRなどの構成で作成しました。
書類選考の際には、キャリアチェンジということもあり30社程応募を出して頂くよう依頼しました。数が多く少し驚かれていましたが、様々な業界に応募し長所と短所の傾向を掴むこと、選択肢をつくり面接の経験を積むことで内定確率をあげる目的を伝え、幅広い業界に向けて応募を出していきました。書類選考を進めると、メーカーと人材派遣業で数社書類選考を通過しました。
そこで志望度の高い企業で内定が出せるよう面接のスケジュールを組み選考を進めました。最初は緊張し思うようなPRができず落選することもありましたが、何社か面接を受けることで面接に慣れ、志望度の高い企業では自信を持って面接に臨めるようになりました。最終的には志望度の高かった人材業界で内定を獲得し転職活動を終えられました。
キャリアアドバイザーから見る転職成功ポイント
今回の転職成功のポイントは「経験を分析し長所を発掘できたこと」「現職ではなく、応募先を基準に書類を作成できたこと」「戦略的に応募を複数出せたこと」「面接が苦手な事を受入れそれを想定して準備できたこと」の4点があげられます。
キャリアチェンジを考え転職活動をスタートすると「募集要項に合致した求人が無い」「書類が全く通らない」「面接でPRできることが無い」など色んな不安を感じられる方が多いかと思いますが、今までの経験の中にあなたが貢献できるポイントが必ずあります。まずは自分の持っているカードを知ること、それを相手に合わせて使っていくこと。実は転職活動ってすごくシンプルです。「他にはもっと経験のある方がいる」「果たして自分が通用するのか？」それは誰にも分かりません。
しかし「自分が持っているカードでベストを尽くす」それしかできることは無いのです。S様は自分の状況や、面接への不安を受止め、1つずつベストを尽くして克服されました。正直、20代後半で未経験の職種への転職は難易度が高い転職です。諦めず自分にできる事をやり続けたSさんの努力が実を結んだ転職活動だったと振返ります。