職務経歴書に志望動機は必要?書くべき理由や書かなかった場合の影響について解説します。|求人・転職エージェント

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更新日:2024/08/19

職務経歴書

職務経歴書に志望動機は必要?書くべき理由や書かなかった場合の影響について解説します。

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この記事のまとめ

  • 職務経歴書は、企業が応募者を知る最初の手立てであり、応募者にとっても自分の実績やスキルをアピールする効果的なツールである。
  • 実績と絡めて一貫性をもたせることで、志望動機全体に説得力が増し、入社後のイメージを採用担当者が描きやすくなる。
  • 同時に複数の企業に応募する場合でも、職務経歴書の志望動機は各社のニーズに合わせて書き分けるべき。

「職務経歴書に志望動機を書く必要があるの?」
「職務経歴書に書く志望動機の効果的な書き方が知りたい」
など、職務経歴書の志望動機について、悩んでいる方もいると思います。

職務経歴書に書く志望動機は、応募者が企業に自分のスキルや実績をアピールし、興味を持ってもらうきっかけとして重要な役割を担っています。

今回は、職務経歴書に志望動機を書く理由、書く前におさえるべきポイントや注意点、状況別の書き方、NGな志望動機などについて解説します。

職務経歴書の志望動機に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

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職務経歴書で志望動機を書く必要はある?

職務経歴書の中で志望動機を書くことについて、目的や重要性、書かない場合の影響について解説します。

志望動機の目的や重要性

志望動機は、応募者・企業側双方にとって重要な役割を担っています。

まず応募者視点では、応募先企業で働きたいと思い応募するに至った経緯や、応募先企業で何を実現したいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかなどを伝える場所となります。また志望動機を考えることで、自分のキャリアや企業への理解も必然的に深まります

一方、企業側は、応募者がどの程度自社を理解しているか、自社でなければならない理由が納得いくものか、採用ニーズに合致しているかを判断する材料にしています。つまり、志望動機を用いて応募者とのマッチングを測っているため、適切な人材を採用するために欠かせない要素です

志望動機は効果的なアピールになる

日本工業規格(JIS)のフォーマットの履歴書には、志望動機を書く欄があります。しかし、スペースとしては小さいため、記入する内容がどうしても限られてしまいます。

その点、職務経歴書のフォーマットには決まりがありません。文章量も内容も自由に書けますので、自身が伝えたいことを十分に表現することができます。

職務経歴書とはそもそも、職務経験を伝えるための書類ですが、自分がこれまで経験してきたこと、自分ができることをより具体的にアピールするための物です。職務経歴書に志望動機を書くことは、どんな職種を志望しているかばかりではなく、どうして応募先の企業を志望しているのかを伝えることに役立ちます。

職務経歴書に記載するキャリアと整合し、一貫した内容の志望動機を示すことで、採用担当者に対して、自分が求められている人材であるとアピールすることができるのです

書かない場合、採用に影響はある?

前述のとおり、履歴書内にも志望動機の記入欄はあるため、職務経歴書に志望動機を書かなくても、採用担当者に志望動機を伝えることはできます。

ただし、採用担当者は、自社に思い入れがあり貢献してくれそうな人材を採用したいと考えているため、熱量の高い志望動機を書いてくれる応募者がいればそちらに興味関心を抱き、次の選考に進めたいと考えるでしょう。その場合、職務経歴書に志望動機が書かれていない応募者が不利になる可能性もあります。

職務経歴書に志望動機を書かないこと自体で不採用になることはありませんが、ほかの応募者と差別化を図るためには、志望動機を書くことをおすすめします。

志望動機を書く前に押さえておくべきこと

職務経歴書の志望動機を考える際に気を付けておきたいのはどのようなことでしょうか。ここでは、基本となる3つのポイントをご紹介します。

1.なぜその企業に応募をしたのかを明確にする

数ある同じ業界・職種の企業の中から、なぜその企業を選んだのか理由を明確にしましょう
どうしてその企業でなければならないのかを採用担当者に知ってもらうことは、大事なことです。
応募先の企業の業界における立ち位置や商品、サービス、企業理念などをしっかりとリサーチ・整理し、自分なりに感じた魅力を具体的に伝えられるようにしておくといいでしょう。

2.自分がその企業でやりたいことをアピールする

続いて、自分がその企業でやってみたい業務や就きたいポジションを具体化します
「現在の職場でできない仕事がここではできる」「自分が一番したい仕事はその企業でしかできない」ということは、志望動機として強くアピールできる点であり、採用担当者に印象を残すことができます。

3.自分が入社したらどれだけその企業に貢献できるかを伝える

企業に、自分を採用したらどんなメリットがあるのかも伝える必要があります。
その企業が新たな人材に求めているものと、自分の経験やスキルがいかにマッチしており、入社後に力を発揮できるかを積極的に示します。
職務経歴書に記載するキャリアを根拠として、一貫したアピールができると良いでしょう

志望動機の書き方については、以下の記事でも解説しています。

職務経歴書の志望動機の書き方の注意点

職務経歴書に志望動機を書く際に気を付けておいたほうがいい注意点はいくつかあります。ここでは3つの注意点をご紹介します。

簡潔な文章でまとめる

どんなに熱意のある内容であっても、長文になってしまっては逆効果です。
応募先の採用担当者は、多くの履歴書や職務経歴書を日々読んでいます。採用担当者がさっと目を通しただけでも印象に残りやすいよう、まわりくどい表現を避け、必要な情報を簡潔にまとめた文章にしていきましょう。
文量は、採用担当者が読みやすいように1文60文字程度全部で200~300文字を目安にするといいでしょう。

志望動機の最適な文字数については、以下の記事も参考にしてみてください。

面接時の質問を想定して作成する

職務経歴書は、書いて終わりではありません。その先の面接に直結するものなので、職務経歴書を読んだ採用担当者が、内容に基づいた質問をしてくることが想定されます。
志望動機を書くとき、自分の書いた内容が面接時にどのような質問となるのかを想像できていれば、面接時に落ち着いて受け答えをすることができるでしょう。

実績と絡め一貫性のあるものにする

職務経歴書の志望動機と実績を絡めることで、芯が通ったキャリアビジョンを示すことができます。「キャリアにおける目標達成のため、過去にどのような経験と実績を積み、それらを応募先企業でどのように活かして成長を目指したいか」というストーリー性が生まれるため、採用担当者に納得感を与えられます。

また、掲げた目標のために継続的に努力するひたむきさや誠実さといった人間性のアピールにもつながるでしょう。

未経験職種の志望動機を書く際のポイント

経験のある職種とは違い、これまで経験のない職種に応募する場合の志望動機は、どのように書けばいいでしょうか。
最後に、未経験職種の志望動機を書く際のポイントをご紹介します。

チャレンジしたい理由を伝える

未経験職種に転職を希望する場合、なぜその職種にチャレンジしようと考えたかを明確に説明しましょう。
その職種の経験者が多い中では、経験やスキルの少ない未経験者は、不利になるのは間違いありません。
そのような状況にあっても、採用担当者の気持ちを動かすためには、経験の不足を上回る理由と熱意が必要となります。

これまでの職種・業種で働いてきたうえで感じたこと、自身の生活の中から関心がわいたことなど、自分なりの具体的な理由を書くといいでしょう。

【例文】

私は新卒から営業職に従事し、やりがいをもって働いてきましたが、昨年から障害をもつ子供とその親御さんに関わる機会ができ、障害児や親御さんへの支援に興味をもつようになりました。しかし、その親子と触れ合っているうちに、もっと自分が役に立てることはないのかともどかしさを感じるようになり、今年に入ってから障害児支援施設での仕事に挑戦しようと決意しました。

未経験の仕事となりますが、障害をもつ子供と親御さんの拠り所となり、実績を残して貴社に貢献できる人材を目指します。

これまでの経験を活かせることをアピールする

未経験職種に転職をするといっても、決してそれまで培ってきた社会人としての経験が役立たないわけではありません。

ビジネスマナーやビジネススキル、社内外の方とのコミュニケーション能力などは、どのような職種においても欠かすことができないからです。

さらに、資料作成能力やマネジメント能力、企画立案能力、問題解決能力といった自身の得意とするスキルを具体例を挙げてアピールしていきます。
それらの能力と併せて、入社後には業務に必要なスキルや知識をいち早く身に付けていきたいという、前向きな姿勢を示すことが大切です。

【例文】

私は新卒から一貫してサービス業に身を置き、たくさんのお客様対応を行ってきましたが、ビジネスパーソンとしてもっと視野を広くもち社会貢献していきたいと思い、環境関連事業を展開する貴社へ応募いたしました。

私は長年さまざまなタイプのお客様と接し、状況に応じたコミュニケーション手段を身につけ、自分の意思ではコントロールしきれないストレスフルな環境下でも対応できる冷静な判断力を磨いてきました。そのため、常に安定感のある業務遂行が可能です。

マネージャー職の経験もあるため、一定のマネジメントスキルや迅速な意思決定能力も持ち合わせています。このスキルはビジネスパーソンとしての根幹をなすものと感じており、貴社での業務に活かせると思っています。

職務経歴書の志望動機の書き方例

ここまでのポイントを踏まえ、職務経歴書の志望動機の書き方の例を具体的にご紹介します。

経験がある場合

【例文】

私はフランスの文化が好きで、フランス語の翻訳者として5年間、主に学術関連の翻訳作業に携わってきました。その業務の中で、また私自身何度もフランスを訪れている中で、より実践的かつ高度なスキルを身につけて多くの日本の方にフランス文化の魅力を広めていきたいという気持ちが強くなり、日本でフランス文化に最も精通する貴社を志望いたしました。

前職では、正確な翻訳技術によりクライアントから定評とご指名をいただいていました。今後は同時通訳の技術も身につけ、貴社の動画配信や各種SNS発信活動に貢献していきたいと思っています。

未経験の場合

【例文】

教育業界の営業職を経験する中、しだいに人材育成の分野に興味を抱くようになり、この度貴社の人事職に応募いたしました。

人の魅力を開花させるためには、本人の努力や気づきを促す環境づくりが大切だと感じています。人材育成の領域に携わることで人の成長を後押しできる取り組みに挑戦し、おのおのが理想的なキャリアを構築するためのサポートをしたいと考えています。もちろん私自身も、貴社に貢献できる人材を目指して成長したいと思っています。

ブランクがある場合

【例文】

新卒で営業職に就職しましたが、業務を通して語学に携わる仕事がしたいという気持ちが芽生え、退職し留学を決意しました。その後、アメリカで1年間、実用的な英語スキルを身につけて帰国しました。帰国後も転職活動を行いながら英語学習を継続しています。

貴社の海外営業職では高度な英語スキルが求められるかと思いますが、アメリカでの学びや経験を通して貴社の業務に適応できるスキルを身につけることができたと自負しています。そのスキルを活かし、貴社の成長に貢献したいと考えています。

NGとなる志望動機とは?

志望動機は、採用担当者の目にとまり、会ってみたいと思わせるためのものですが、志望動機の内容によってはマイナスのイメージを与えてしまいかねない場合もあります。ここでは、NGとなる志望動機の例をご紹介します。

どんな会社にでもあてはまる内容である

「貴社の理念に共感しました」「貴社の取組みに感動し、一緒に働いていきたいと思いました」などは、一見響きのいい言葉ではありますが、どの企業にもあてはまってしまいます。
採用担当者に、「どの企業にも同じことを伝えているのでは?」と思われてしまうかもしれません。

また、「人の役に立ちたい」など、ぼんやりとあいまいな志望動機も、採用担当者には響かないでしょう。
その企業独自の社風や事業内容を自分なりにきちんと理解して、より具体的な志望動機にしましょう。

顧客目線である

応募先の企業の商品やサービスを利用し、よく理解することは大切です。しかし、それらを単に「好きです」「良いと思います」と、顧客目線で伝えるだけでは志望動機としては不十分です。
企業はファンを求めているわけではなく、入社後、会社に利益をもたらす人材が欲しいのです。

商品やサービスについて伝えたい場合は、十分に分析を行い、ただの感想ではなく独自の意見として示せるようにしましょう

働きやすさなど待遇面が中心になっている

転職を考えるとき、待遇や給与、勤務地、残業時間などの面を考えることは当然です。しかし、これらを前面に出して志望動機とするのはNGです。
採用担当者に「条件次第ではどこの会社でもいいのでは?」と思われてしまいかねません。

志望動機には、働きやすさの条件よりも、自分がどう働いていきたいかを中心に前向きな姿勢を見せましょう。

「学ばせていただく」という受け身な姿勢になっている

自分のスキルアップのための転職や、入社後に学んでいこうという姿勢があるのはいいことです。
ただ、「貴社で学ばせていただきたい」とストレートに表明するのは、意欲的でポジティブな考えに見えますが、極力避けたほうがいいです。

入社後、すぐにスキルや経験を活かせる即戦力を求めている企業としては、そのような姿勢は企業側のメリットとは捉えられません。また、自分の成長を企業や他人に頼る傾向があるとのマイナスの印象を持たれてしまう場合もあります。

いまあるスキルをどのようにしたら活かすことができるかをアピールしたうえで、不足している知識やスキルはいち早く身に付けていきたいという前向きな姿勢として示すことで、採用担当者には伸びしろのある人材と印象付けることができるでしょう。

企業と関係のないスキルや実績をアピールしてしまう

転職活動では同時に複数の企業に応募することもあるでしょう。その際、効率的に応募書類を仕上げたいと思ったとしても、各社同じ内容の志望動機を記載するのはNGです。アピールポイントのつもりで記載しても、応募先企業で活かされない内容であれば、「うちのことを理解していない」と採用担当者からマイナス評価を受けることになりかねません。各社にマッチしたスキルや実績を志望動機に盛り込むようにしてください

また、自身が持つスキルや経験では応募先企業と合わないと考えてしまう場合もあると思います。一見、企業とは関係のないスキルや実績でも言い回しや視点を変えればアピールになることもあるため、まずは今までのスキルや経験を全て洗い出してみましょう

まとめ

職務経歴書の志望動機欄は、「貴社でぜひ働きたい」という熱意を伝える絶好の場です。また企業側にとっては、応募者が自社に適した人材であるか、マッチ度を測るための有効なツールとなります。そのため、過去の職務経歴を踏まえ、応募先企業にどのような切り口でアピールするのが効果的かをしっかりと考えることが重要です。

「この人と一緒に働きたい」「伸びしろに期待して採用したい」とポジティブな評価を受けられるような志望動機づくりを目指し、企業分析や自己分析を積極的に行っていきましょう。

ただし、熱意だけでは、どのような貢献を目指すのかが採用担当者に伝わりにくくなる恐れもあります。より客観性を持った志望動機にするためには、自分以外の目が必要となってくるかもしれません。

マイナビエージェントでは、多くの実績を持つプロの目線で書類の質を高めるお手伝いをしています。不安に思ったら、ぜひ一度ご相談ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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