更新日:2025/11/07

この記事のまとめ
履歴書の志望動機は、応募企業に入社したい理由と熱意を伝える重要なものです。しかし、いったい何をどのように書けばよいのかが分からずにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、志望動機を書くときのポイントを例文とともに紹介します。選考通過率を上げるためにも、採用担当者の心に響く志望動機を作り上げましょう。
目次

履歴書の志望動機について、パターン別の例文を4つ紹介します。自分がアピールしたいポイントに合った例文を参考にしつつ、オリジナルの志望動機を書きましょう。自分自身の実績やスキルと入社したいという思いを結びつけると、より印象的な志望動機に仕上がります。
【例文】
都心の投資用マンションを多く取り扱っている貴社で、これまでの不動産営業経験を活かしていきたいと考え、志望いたしました。
前職では、主に居住用物件を取り扱う賃貸不動産営業を担当してきました。そのため、「どのような物件が住む人にとって魅力的なのか」という点については、十分な知見を持っています。前職の仕事を通して、投資用物件についても知りたいと思うようになり調査していたところ、貴社が取り扱われる物件に出合い、魅力を感じました。
入社のあかつきには、自身の知見を活かし、貴社物件の投資用不動産としてのメリットをお客さまに伝え、成約に結びつけたいと考えております。
この志望動機では、前職で不動産営業を担当していたことに言及しつつ、応募企業へ入社したい理由を端的に伝えています。これまでに培ってきた経験と志望理由が関連づけられており、応募者が自社で活躍している姿を採用担当者がイメージしやすい仕上がりとなっています。入社後の目標にも言及していて、入社意欲の高さが伝わる志望動機です。
【例文】
前職でオフィス向けのルートセールスをしていた際に貴社の製品のことを知り、魅力を感じて転職を志望いたしました。
前職のルートセールスにおいては、営業としての職責を果たすため、尽力してまいりました。しかし、フォローが足りなかったという理由で、お客さまが関連製品を他社にご発注されたことがありました。
それをきっかけに、お客さまとの縁をつないでいくことや、問題解決のために寄り添うことの大切さを再認識できました。その後は、既存顧客流出率をチーム内で最も低く抑えることに成功し、着実に売り上げを伸ばしていきました。
貴社でも、製品の魅力をお客さまにより深く理解していただけるよう、丁寧なフォローができる営業を目指したいと考えています。
前職の営業職において、商品の提案に失敗した経験とその後どのように改善したのかを簡潔に伝えています。成果を出すために試行錯誤した経験が伝わる文章です。
また、応募企業になぜ入社したいのか、過去の失敗経験を入社後にどのように活かせるのか、企業にどのようなメリットをもたらせるのかにも言及しており、入社意欲を感じさせる志望動機に仕上がっています。
【例文】
経理として、貴社の経営を縁の下で支える一員になりたいと思い、志望いたしました。
前職では、営業事務として文書作成業務や営業と顧客の橋渡しをする仕事をしてきましたが、経費精算業務などを通して経理の仕事に興味を抱くようになりました。そのような中で、貴社の「チャレンジ第一」という求人広告のキャッチコピーを拝見したとき、挑戦心を重視してくれる貴社において、経理の仕事に従事しようと決意いたしました。
経理経験はありませんが、独学で簿記検定2級を取得しております。挑戦心と向上心を大切に、スキルアップしていきたいと考えています。
前職は同じ鉄鋼業界なので、業界特有の慣習や用語にも対応可能です。ゆくゆくは決算対応などの知識も身につけ、貴社の発展に貢献していきたいと考えております。
営業事務の経験を通じて経理職に興味を抱いたこと、経理業務にチャレンジするためにスキルアップに取り組んできたことが分かる志望動機です。
経験がある営業事務ではなく経理職を選んだ理由も簡潔に記されており、説得力がある内容といえます。入社後にやりたいことや目指したいキャリアにも言及していて、採用担当者に入社意欲の高さが伝わりやすい内容です。
【例文】
前職では営業職に就いておりましたが、その後、出産・育児を機会に退職いたしました。子どもが大きくなり、再び働くことを考えた際、仕事から離れている間に取得したフードコーディネーターとアレルギー対応食アドバイザーの資格を活かせる仕事に就きたいと考え、志望いたしました。
私は、プライベートでも日常的に栄養バランスや盛りつけにもこだわった料理を作っています。特に、子どもにアレルギーがあることから、アレルギー対応食についてはSNSでも積極的にレシピを発信しており、貴社が経営する親子カフェにも何度か足を運びました。
調理スタッフやメニュー開発の業務経験はありませんが、アレルギーのある子どもを持つ親としての経験を活かし、アレルギー対応食の開発に携わっていきたいと考えております。
採用担当者は、採用した人材が入社後に即戦力として活躍することを期待しています。上記の志望動機では、実務に活かせる資格を取得していること簡潔に紹介していて、どのようなスキルを有しているかが明確です。応募企業を選んだ理由、入社後に取り組みたい内容にも触れている点も魅力的なポイントです。

ここではケース別に履歴書の志望動機の例文を紹介します。転職でありがちな「同じ業種や職種に転職するケース」「未経験の職種に転職するケース」「過去に勤めていた企業に出戻りするケース」の3パターンです。自身の状況に近いものを参考にしてみましょう。
【例文】
BtoBの保険営業が主だということに惹かれ、貴社を志望しました。現職では、BtoCの保険営業を5年間に渡り担当していますが、この職に大きなやりがいを感じる反面、今後のキャリアを考えたうえでは法人営業の場でさらなるスキルアップが必要だと考えたためです。
入社後は、よりいっそう精力的に知識や資格の取得を目指し、一日も早く戦力となれるよう尽力いたします。
同業種・同職種で転職する場合は、これまでの経験や自分のスキルをどのように発揮できるのかにフォーカスしましょう。併せて、応募企業に魅力を感じた理由に言及します。
上記の例文では、過去の営業経験を活かして法人営業にチャレンジすることでスキルアップしたい意欲を言及しており、転職理由を明確に伝えられています。
【例文】
私は株式会社〇〇にて、マーケティング職に〇年間従事してきました。売り上げを伸ばすためにさまざまな分析や施策を行い、実際に効果を上げられたときには大きなやりがいを感じます。
しかしその反面、マーケティング職では消費者から直接意見をいただく場が少ないのが現実です。現職に就くまでは学生の間も含めて、〇年間に渡り接客業を生業としていた身としては、そのことがずっと気にかかっていました。そのため、消費者と直接関わることができる営業職として、ユーザーファーストの視点で業務に取り組みたく貴社を志望しました。
入社後は、マーケティング業務で培った消費者心理に沿う営業を心掛け、貴社の業績向上に貢献していきたいと考えております。
キャリアチェンジなどを目的として未経験職種に転職する場合は、数ある業種・企業の中でなぜ応募企業を選んだのかを明確に示すことが大切です。
上記の例文はマーケティング職から営業職にキャリアチェンジする理由として、ユーザーとの関わりの深さを挙げています。そのうえでユーザーとの関係を重視している企業を選んだことに言及しているため、入社したい理由が明確です。入社してから自分の経験をどのように活かしたいかにも言及しており、より採用担当者に響く内容となっています。
【例文】
総合商社である貴社から現職に転職した理由は、専門性を追求するためでした。しかし現職を経験したことで、貴社の総合商社とは思えないほどの専門性の高さを実感するとともに、自身が求める将来を実現できるのは貴社であると感じました。
貴社からの転職後〇年間にわたり、医療機器を専門とした商社にて営業を務めてまいりました。貴社でもここ数年間で医療機器の取り扱いが増えていると存じ上げます。〇年間で培った知識を基に、よりいっそう貢献できるよう尽力いたします。
過去に勤めていた企業に再び応募する場合も、意識するポイントは同じです。そのうえで、なぜ再び入社する必要があるのかを伝えましょう。
上記の志望動機では、過去に勤めていた企業に再就職したい理由を明確に示しています。加えて、転職後にどのようにスキルアップしたのか、それをどう実務に活かせるのかに言及しており、企業側に即戦力としての活躍をイメージさせる内容となっています。

志望動機は応募企業に入社意欲を示すためのものであり、企業側の採用判断において重要な役割を果たします。応募企業への自分の思いを簡潔かつ分かりやすく伝えるためにも、ここで紹介する4つのポイントを意識したうえで志望動機を作成しましょう。
志望動機を書く際に大切なのは、同じ業種や職種の仕事がたくさんある中で、「なぜその企業を選んだのか」を伝えることです。事業方針やビジネスモデルを理解したうえで記載すれば、採用担当者に納得してもらえる内容になるでしょう。
転職理由とその会社を選んだ理由には、一貫性を持たせる必要があります。たとえば、転職理由として、「前の会社は、自身の挑戦したいプロジェクトを実現できる環境でなかった」ことを伝えたのであれば、その会社を選んだ理由においては「貴社には積極的に新プロジェクトに挑戦できる環境があると考えた」などと伝えるのがベターです。
転職理由とその会社を選んだ理由に一貫性を持たせることで、なぜ応募企業を選んだのか、採用担当者を納得させられるでしょう。
これまでの経験を示す際、「優秀な営業成績を上げました」というだけでは、具体性がなく、説得力に欠けます。「入社1年目で○○円の売り上げを実現し、営業成績1位を取りました」「チームの業績を10%アップさせました」など、具体的にどのような成果を出したのかを説明しましょう。
志望動機には将来的にその企業でどのような働き方をしていきたいのか、ビジョンを織り込んでもよいでしょう。そのようにすれば、応募企業で長く働きたい意思を伝えられます。
とはいえ、あまりあからさまにアピールすると、とってつけたように感じられるでしょう。応募企業での経験の活かし方などと関連づけて、さりげなく盛り込むのがおすすめです。
分かりやすい志望動機を書くには、構成を意識することが重要です。短い文章で必要な情報を漏れなく伝えるためにも、以下の構成で書くことをおすすめします。
応募企業を志望した理由と、志望するに至った理由を志望動機の最初に示すことで、なぜ入社したいのかを明確に伝えられます。続く部分でスキルや経験に言及すれば、即戦力として活躍できることをアピール可能です。最後にやりたいことやキャリアパスを示せば、採用担当者は求職者が長期的に活躍する姿をイメージしやすくなります。

採用担当者の目に留まる志望動機に仕上げるには、書き出しを意識する必要があります。ここでは、書き出しで押さえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。自分の思いを正確に伝えるだけでなく、応募した企業に貢献できることを示すためにも、すべてのポイントを意識しておくことが大切です。
志望動機の冒頭では、結論を1文で示すことを意識しましょう。「貴社の○○に貢献したいと思い、志望いたしました」のように書きます。このように書くことで、志望動機を読んだ採用担当者は、なぜ自社に入社したのかを短時間で把握できるでしょう。
入社したいと思った理由は、採用担当者が志望動機を通じて知りたいと思っている要素です。そのため、最初にそれを提示することで続く部分に興味を抱くようになり、最後まで読んでもらいやすくなります。
続く部分には、入社したいと思ったきっかけになる具体的なエピソードを盛り込みます。「前職の業務で貴社の○○に出会った」「前職では成績アップのための営業改革に取り組み、売上○○%アップを実現した」のように、伝えたいエピソードをひとつピックアップして書きましょう。
エピソードがあることで、採用担当者は応募者がどのような人材なのかをイメージしやすくなります。また、志望動機の説得力を高めることにもつながります。
企業は採用活動を通じて、自社で活躍してくれる人材を探しています。そのため、企業がどのような人材を求めているのかをきちんとリサーチし、志望動機を通じて自分との共通点があることを伝えましょう。
たとえば、業務内容に「Javaを使用した大規模システムの開発」とあれば、Javaを扱える人材を求めていると推測できます。自分がその経験を有しているのであれば、志望動機を通じてアピールしましょう。
上記のように企業が求める人材との共通点があることを示せば、即戦力として活躍できることを伝えられます。

より魅力的な志望動機に仕上げるには、締めで伝えておくとよいことがいくつかあります。どのように文章を締めるかは迷いやすいポイントでもあるため、ここで紹介する2つのポイントを意識したうえで志望動機を作成するとよいでしょう。
志望動機には入社後に挑戦したいことをしっかりと盛り込みましょう。たとえば、「入社後はこれまでの経験を活かして○○という業務に携わり、さらにスキルを磨いていきたいと考えています」といった形です。
入社後の目標を志望動機の最後に添えることで、採用担当者はあなたが自社でどのように活躍しようとしているかをイメージしやすくなります。結果的に、応募企業が求める人物像とのマッチ度をアピールしやすくなるでしょう。
志望動機の最後にキャリアプランを盛り込むことも効果的です。たとえば「入社後は○○職として経験を積み、将来的にはプロジェクトマネージャーを目指したい」といったように、目指しているキャリアアップの方向性を具体的に示すとよいでしょう。
明確なキャリアプランを伝えることで、採用担当者はあなたがどの分野で力を発揮できそうか、将来的にどのような役割を担ってくれそうかをイメージしやすくなり、長期的な活躍をアピールできます。

志望動機は、読みやすく伝わりやすい文章にすることが大切です。内容が長すぎたり分かりにくかったりすると、採用担当者が最後まで読まずに印象が薄くなる恐れがあるため、注意が必要です。ここでは、志望動機を書くときに意識しておきたい3つのポイントを紹介します。
履歴書の志望動機は、基本的に300文字程度でまとめましょう。冒頭で結論を1文で伝え、その後に関連するエピソードと入社後にやりたいこと・キャリアパスをそれぞれ120文字程度で書くと、全体がすっきりとまとまりやすくなります。
情報を盛り込みすぎると文字数が増え、読みづらくなりがちです。そのため、志望動機を書く際は特に伝えたいポイントをひとつに絞り、簡潔に表現するのが基本です。ただし、応募要項で文字数が指定されている場合は、その指示にしたがいます。
志望動機欄に限らず、パソコンで履歴書を作成するときは読みやすいフォントを選びましょう。基本は可読性が高い明朝体を使用するのがおすすめです。履歴書内のほかの項目と同じフォントに統一すると、全体がすっきりして読みやすくなります。フォントサイズは大きすぎず小さすぎない11pt前後を目安に設定しましょう。
フォントが読みにくいと、採用担当者がストレスを感じて最後まで読んでもらえない可能性があります。負担をかけずスムーズに読んでもらえるよう、視認性を意識したフォント選びが重要です。
限られた文字数で必要な情報をしっかりと伝えるためにも、志望動機には不要な文章を含めないようにしましょう。たとえば「よろしくお願いいたします」といったあいさつや、単に経歴を並べただけの文章は省いて問題ありません。
余計な部分を削れば、その分の文字数をエピソードやスキル、実績、キャリアプランなど、採用担当者が知りたい重要な情報に充てられます。書き終えた後は、不要な表現がないか、簡潔に言い換えられないかをチェックすると、より伝わりやすい志望動機に仕上げられます。

志望動機を書くときは、ついやってしまいがちなNGポイントに注意が必要です。NGな表現が含まれていると、自分の魅力を十分に伝えられないだけでなく、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、志望動機でよく見られる3つのNGポイントを紹介します。志望動機を書き上げた後は、これらの要素が含まれていないかをチェックしてみましょう。
志望動機は、応募企業で自分がどう貢献できるかを中心に書くのが基本です。「成長できそうな環境がある」「研修が充実している」「○○について学んで成長したい」といった「学ばせてもらう」ことが前提の表現は避けましょう。
企業は、入社後すぐにビジネスの現場で活躍できる人材を求めています。もちろん、入社後の成長も大切ですが、志望動機ではまず「自分の経験やスキルをどう活かして貢献できるか」を示すことが重要です。能動的な姿勢を伝えることで、採用担当者には前向きで頼もしい印象を与えられます。
実際には、前職の待遇に対する不満や、人間関係の不満が転職理由になっている場合があるかもしれません。しかし、こうしたネガティブな内容については、志望動機には書かないように注意しましょう。「入社しても不満を感じたらすぐに辞めるのではないか」と思われるリスクがあります。
企業理念に共感できるかどうかは、志望動機に関わる重要なポイントです。しかし、「理念に共感した」のみで、どのような点に共感したのかが具体的に書かれていないと、「事業内容や職務内容に対する関心が薄いのでは」と思われてしまいます。
志望動機を作成する際は、「年収アップを実現できそう」「休暇制度が充実していて働きやすそう」といった福利厚生や報酬面だけに言及するのはNGです。採用担当者に「条件だけで選んでいる」と受け取られてしまう恐れがあります。
もし年収アップが転職の目的であれば、「これまでの経験とスキルを活かし、より高いレベルの業務に挑戦してキャリアアップしたい」といった形に言い換えるとよいでしょう。また、報酬以外の側面から志望動機を組み立てるのも効果的です。
志望動機は、自分にとってのメリットではなく、「自分を採用することで企業にどのような価値をもたらせるか」を軸に考えることが大切です。

熱意があふれる方でも、志望動機を書く際に気をつけたいポイントをおろそかにすると、独りよがりな内容になりかねません。ここでは志望動機の失敗例を紹介します。同じパターンに陥ることのないよう、確認しておきましょう。
【例文】
私が貴社を志望したのは、貴社の主力商品である◯◯ボールペンが大好きだからです。中学生のときに初めて◯◯ボールペンに出会い、そのデザイン性と書き心地のとりこになりました。それ以来、手書きの文字を書くときはいつも愛用しています。
もちろん、この履歴書も◯◯ボールペンで書いています。勉強が辛いときも、美しいペンを見ているとがんばろうという気持ちになれました。派手すぎず上品で、中学の頃から10年以上経ったいままで、どの年代でも違和感なく持てるデザインと品質のボールペンは、他社にはないものだと思っています。
応募企業の商品に触れたことがきっかけであることを伝えても問題ありませんが、商品に対する感想しか書いていないのはNGです。上記の文章は単なる商品紹介であり、入社したいという意欲を伝えるものではありません。
商品の特徴に軽く言及しつつも、「貴社の○○という商品開発におけるコンセプトを実現できるよう、○○というスキルを活かして貢献したい」のように、自分がどのように貢献できるかにフォーカスしましょう。
【例文】
貴社の「一人ひとりが社会を作る」という経営理念に感銘を受け、志望いたしました。社員の成長がチーム全体の成長につながるという考え方は、これまで5年間働いてきた中での私の実感でもあります。
中でも、特に魅力的に感じたのが、貴社の研修制度です。入社後は定期研修があるとのことで、入社すれば成長させてもらえそうな点が、他社にはない魅力と感じ応募しました。
上記の文章では研修を受けて成長したいという思いがメインになっていて、貢献したい・進んでスキルアップしたいという意欲が感じられません。受け身な姿勢に感じられ、志望動機としてはNGです。
成長したいという思いを伝えたいのであれば、「スキルを活かして○○に携わり、さらに経験を積んで上位職種にキャリアアップしたい」のように、自ら進んでスキルアップしたいことが分かる文章に仕上げましょう。
【例文】
これまでの営業経験を活かして働いていけると感じたため、貴社を志望しました。前職では、3年間ルート営業として働いてきました。常にお客さまの問題に寄り添うことで、既存顧客の流出を防ぎ、安定した結果を残しています。
お客さまとのコミュニケーションを通して良好な関係を築いていくことは、営業の基本であると認識しております。これまでの経験を活かし、貴社でもお客さまから信頼される営業として活躍していきたいと考えています。
定型文を組み合わせただけの志望動機ではオリジナリティがなく、入社したいという意欲は伝わりません。上記の例文では当たり障りのない内容に終始していて、多くの履歴書をチェックする採用担当者であれば定型文であることをすぐに見抜くでしょう。
「○○という課題を抱えているユーザーが多いことに気づき、□□という形で提案しました」のように、自分ならではの経験を交えたオリジナリティがある内容に仕上げましょう。
【例文】
貴社のテレビCMを見たときに、「この会社で働きたい」と思いました。私は何事にも粘り強く取り組む性格で、仕事にも遊びにも、常に一生懸命です。特にチームで動くのが得意で、協調性や調和を大切にする仕事に就きたいと思ってきました。この点も、貴社の仕事に最適だと考えています。
入社後は、チームの和を大切に、真面目に仕事に邁進してまいります。私を採用していただければ、貴社の業績にも貢献できると思います。ぜひ一緒に働くメンバーの一員にしていただきたく、志望しました。
入社したいという意欲があることを伝えていても、具体的なエピソードや活かせるスキルを盛り込んでいないのはNGです。上記の例文には具体的な内容が含まれていません。
粘り強く取り組んで結果を出したエピソードや、入社後に業績アップに貢献できる理由、やりたいことを盛り込むと効果的です。
志望動機を書き終えたら、応募企業に提出する前に必要な情報を漏れなく記載しているか、NGな内容が含まれていないか、読みやすいかなどをチェックしましょう。以下のチェックリストに沿って確認するのがおすすめです。
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提出前にひととおり確認し、必要に応じて調整することでより魅力的な志望動機に仕上がります。

履歴書の志望動機について寄せられることの多い質問に回答しました。「志望順位を伝えたほうがよいか」「ブランクがあるときはどのようにすればよいか」など、よくある疑問をここで解消し、自信を持って履歴書を作成しましょう。
応募企業が第一志望であるなら、そのことを書いても問題ありません。ただし、第一志望である理由を具体的に添えて説得力を高めることが重要です。
企業の採用担当者は、志望順位より「どこに魅力を感じて応募したのか」「入社後にどのように活躍してくれるのか」を重視する傾向があります。そのため、単に「第一志望です」と書くよりも、応募企業の魅力や共感したポイントを明確に伝えたほうが効果的です。
職歴にブランクがある場合でも、その期間を前向きに活用していたことを伝えられれば好印象を与えられます。たとえば、経理職を目指している方が「日商簿記2級を取得した」といったように、入社後の仕事に活かせる学習や資格を取得していた場合は積極的に盛り込みましょう。
ブランクが長いことは企業にとって懸念点になりやすいですが、「その期間を使ってスキルを磨いた」「即戦力として貢献できる知識を身につけた」などと示すことができれば、採用担当者に前向きな印象を与えられます。
志望動機には、どの企業にも共通する部分と、応募先ごとに変えたほうがよい部分があります。
たとえば、同じ業界の企業に応募している場合、業界を選んだ理由は基本的に共通して使えます。そのうえで、なぜその企業を選んだのかを応募企業ごとに書き換えましょう。「応募企業のどこに魅力を感じたのか」「なぜその企業で働きたいのか」を掘り下げて考えることで、使い回し感のない志望動機を作成できます。
志望動機に限らず、「履歴書がなかなか書き進められない」と感じているのであれば、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しており、あなたの強みやスキル・経験を効果的にアピールできるようにサポートします。
履歴書だけでなく、職務経歴書の添削や書類選考通過後の面接対策まで幅広く支援しているため、転職活動をより有利に進めやすくなります。転職に関する不安や疑問がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

履歴書には多くの情報を盛り込む必要がありますが、中でも志望動機は「なぜこの企業に入社したいのか」「自分がどう貢献できるのか」を伝える重要な項目です。応募企業を選んだ理由や入社後に活かせる経験・スキルを、簡潔かつ分かりやすく伝えることを意識しましょう。
「履歴書がうまく書けない」「どのようにまとめればよいか分からない」と悩んでいるなら、マイナビエージェントにご相談ください。プロのキャリアアドバイザーが、履歴書の添削や具体的なアドバイスを通じてあなたの転職成功を手厚くサポートします。
マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。
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