更新日:2024/05/15
この記事のまとめ
職務経歴書の「活かせる知識・スキル」欄は、自分の過去のキャリアで培った知識やスキルが志望先企業でどのように役立つのかを記入する項目です。内容と書き方を工夫すると志望先企業に自分を採用するメリットが伝わり、選考が有利に進みます。
とはいえ、「どのように書くのが適切なのか」「アピールしたいスキルが見つからない」といった方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、職務経歴書の「活かせる知識・スキル」欄の書き方を例文とともに紹介します。転職を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
職務経歴書の活かせる知識・スキル欄には、仕事に役立つスキルを記載します。職務経歴書は、自分自身の経験やスキル、これまでの実績についてまとめ、転職先でどのように活かしていけるかをPRするためのものです。活かせる知識・スキル欄は、職務経歴書に書いている自己PRポイントを分かりやすくまとめてアピールするための項目だといえます。
転職経験が少ない方の場合、職務経歴書をどのように作成したらよいのか悩んでしまうことがあるでしょう。そこでここでは、活かせる知識・スキル欄の書き方を例文とともに紹介します。例文をテンプレートのように活用し、自分なりの表現に書き換えてみてください。
英検やTOEICなど、語学力をアピールできる資格があれば記載します。また、どの程度の語学力があるのかが採用担当者に伝わるよう具体的なエピソードなどを交えましょう。
【例文】
TOEICのスコアは860点で、仕事で使えるレベルの英語力があります。前職では、英文でのメール作成、電話対応をしてきました。海外出張の経験もあり、現地の顧客に商品を提案したこともあります。
PCスキルとは、Microsoft WordやMicrosoft Excel、Microsoft PowerPointなどのMicrosoft Officeソフトを扱うスキルやタイピングスキルなどを指します。事務職やWeb系の職種などとして活躍するにはPCスキルが必要です。具体的に何ができるのかをアピールしてみてください。
【例文】
・Microsoft Word:議事録や見積書などの文書を作成できます。
・Microsoft Excel:関数・データ表の作成や分析が可能です。
・Microsoft PowerPoint:会議資料やプレゼン資料を作成できます。
ビジネススキルとは、どの仕事にも求められる能力全般のことです。具体的にはコミュニケーションスキルや調整スキル、スケジュール管理スキルなどが挙げられます。ビジネススキルを記入する際は、「コミュニケーションスキルが高い」「スケジュール管理が得意」などのような抽象的な表現はNGです。以下の例文のように具体的に記しましょう。
【例文】
プロジェクトの遂行のために社内外の関係者と連携を取り、調整することを得意としています。急なトラブルや納期変更にも臨機応変に対応し、プロジェクトを成功に導いてきました。
テクニカルスキルとは、特定の業界や職種で活かせる専門的な能力です。たとえば金融業界で活かせる「ファイナンシャル・プランナー」や不動産業界の仕事に欠かせない「宅地建物取引士」などの資格もテクニカルスキルに該当します。テクニカルスキルがあると転職が有利に進むため、積極的にアピールしましょう。
なお、コミュニケーションスキルや接客スキルなど、幅広い業界や職種で使えるスキルはテクニカルスキルには該当しません。
【例文】
システム開発の仕事をしており、プログラミング言語のPHPやJavaScript、Pythonを扱えます。応用情報技術者試験にも合格しており、ITエンジニアに必要な知識を有しています。
職務経歴書の「活かせる知識・スキル」欄は、書類選考の通過率を大きく左右する部分です。企業から「採用したい」と思ってもらえるように、記入時のポイントを押さえておきましょう。ここでは、「活かせる知識・スキル」欄を書くポイントを3つ紹介します。
志望先企業と関連性のないスキルをアピールしても、戦力になる人材だと思ってもらえません。内容によっては「自社の事業内容を把握していない」「企業研究が甘い」とマイナス評価をされる可能性もあります。志望先企業がどのような人材を求めているのかを調べ、訴求力の高いスキルに絞って記入しましょう。
履歴書と違って、職務経歴書には書き方のルールや決められたフォーマットがありません。そのため、職務経歴書はほかの応募者に差をつけられるポイントともいえます。採用担当者に好印象を与えるためにも、箇条書きや表を使って見やすさや読みやすさにこだわりましょう。複数のスキルや資格をアピールする場合は、適宜箇条書きや表を用いると情報を伝えやすくなります。
スキルや実績をアピールする際に抽象的な表現を用いるのはNGです。「個人営業で毎月20件以上の新規顧客を獲得した」「来店したお客さまにクーポンを配布し、リピーターを増やすことで売り上げを10%上げた」といったように、数字や具体的なエピソードを盛り込み、自分のスキルレベルや習熟度が明確に伝わるようにしましょう。
内容が具体的であるほど、入社後に活躍するイメージや採用するメリットが伝わりやすくなります。
活かせる知識・スキル欄に書くことがまったくない方はあまりいないでしょう。とはいえ、「自分では思いつかない」方も多いのではないでしょうか。そこで、「書けるスキルがない」と思った方のために3つの対処法を紹介します。
たとえ資格取得を目指していなくても、勉強していることがある場合は、それを記載しても問題ありません。特に異業種への転向を目指している場合、これまでの仕事で培ってきた知識やスキルは書きづらいこともあるでしょう。
そういうときにこそ、「現在勉強していること」について書くのは「異業種に転向するための努力をしている」というアピールにもなります。
転職エージェントを利用すれば、書類作成のアドバイスを受けられます。自分自身の強みが分からない方は、転職のプロに相談してみましょう。これまでの経験をキャリアアドバイザーと一緒に振り返ると、客観的に自分のスキルを見直すことができ、自分では気づけなかった強みを発見できるでしょう。
<h3>活かせる知識・スキル欄を消してしまう</h3>
職務経歴書には決まったフォーマットがないため、活かせる知識・スキルについての項目を設ける必要はありません。どうしても書くことがないのであれば、項目自体を削除するとよいでしょう。
職務経歴書に「活かせる知識・スキル欄」を設けることで、自分を採用するメリットをアピールできます。しかし、書き方によってはマイナスな印象を与えてしまう可能性も少なくありません。職務経歴書を作成する前に、以下で紹介する2つの注意点を押さえておきましょう。
志望先企業によって、どのような知識・スキルが業務に役立つのかは異なる場合があります。そのため、複数社へ応募する場合は内容を使い回さないようにしましょう。志望先企業ごとに求められるスキルを分析し、どのように貢献できるのかを独自の内容で作成することで説得力が生まれます。
面接では履歴書や職務経歴書の内容を基に質問されます。そのため、面接で深掘りされることを想定してアピールポイントを記入するのがポイントです。自分をよく見せようとするあまりスキルや知識を誇張して記入すると、面接で聞かれた際にうまく答えられず、マイナス評価につながりかねません。
「職務経歴書の作成方法が分からない」「自分の強みや活かせるスキルを分析してほしい」といった方は、マイナビエージェントの利用がおすすめです。マイナビエージェントには、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、履歴書や職務経歴書の作成を無料でサポートしています。
志望先企業の業界や特徴を踏まえてどのようなスキルをアピールすれば効果的かをアドバイスできるため、より訴求率の高い職務経歴書を作成することが可能です。また応募書類の添削サービスだけでなく、模擬面接や内定後の条件交渉もサポートしています。転職の成功確率を上げたい方は、ぜひご利用ください。
職務経歴書の活かせる知識・スキル欄は、採用担当者に自分を採用するメリットを伝える重要な項目です。志望先企業でどのようなスキルが求められているのかを調べ、訴求力の高いアピールポイントを盛り込みましょう。
職務経歴書の作成をはじめ、求人の紹介や面接対策などのサポートを受けたい方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。転職ノウハウに熟知したキャリアアドバイザーが、あなたの転職が成功するよう誠心誠意サポートいたします。
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