妥協しない転職。転職の軸をぶらさず、新しいキャリア形成！
業種
- 設備管理・メンテナンス
- 電子・電気機器
業務内容
- 通信機械室の空調設計
- 新入社員研修後に確定
年収
- 400万円
- 370万円
転職へのご志向、転職経緯
今回ご支援させていただいたK様は、学生時代はエネルギーの効率的な利用方法に関する研究をされておりました。大学でのご経験を生かそうと2018年にご入社されたK様でしたが入社後1年で退職し、面談をさせていただいた2019年の夏には既に離職中という状況でした。短期間での離職を経験されていたので、転職理由に関して慎重にヒヤリングさせていただいたところ、時間外労働が定常的に80時間／月を超えており、非常にハードな環境での就業だったようです。K様自身としては、働くことに対しては決してネガティブだったわけではなく、ご自身で業務をキャッチアップするための勉強時間などをきちんと確保し、WLBを保ちながらスキルを積んでキャリアを形成したいという気持ちをお持ちでした。
転職活動中の不安、不安へのアドバイス
転職活動中の不安点としては、純粋に書類通過企業が中々得られなかったというところです。非常に優秀な経歴をお持ちの方でしたが、短期間での離職、また離職期間が長くなるにつれて、転職活動には不利に働いてくるのが一般的です。そんな中、私の方からアドバイスさせていただいた点としては、決して気持ちが折れないようにすること、転職先を妥協しないようにすること、できるだけ短期間で転職活動を終了させるよう（離職期間が短くなるよう）、並行して複数の企業で選考を進めるようにすることです。
離職期間が長くなると、どうしても妥協が生まれやすくなり、就業すること自体が目的になりがちです。K様におかれましては、まだお若いということもあり、今回の転職先で長期的な就業が叶わないと、キャリアに大きな傷ができてしまい、もし将来的にもう一度転職となったときに大きなリスクとなってしまうことを懸念いたしました。
内定までの流れ
面談後からすぐに動き出していただいたものの、序盤は書類選考が中々通過しないという状況が続きました。入社後1年で退職されている点、面談時すでに離職期間が3カ月を超えていたという点が、書類選考の通過率を悪くしていたものと思います。面談をさせていただいたのが7月でしたが、時期的に9月頃から第2新卒枠の求人が出るのが例年の動向で、今回の転職活動においても9月頃にオープンした第二新卒枠での募集に応募した形となります。
無事書類を通過する中で、面接対策をきちんと行い、最終的に大学での経験を生かせるような、エネルギーの効率化にも関われる企業に見事内定を勝ち取りました。ご年収自体は若干のダウンになってしまったものの、80時間／月残業した状態での年収400万円と、残業代を計算しない状況での年収370万円ということで、当初の目的であったWLBの改善というところが叶ったうえで、待遇をほとんど落とすことなく（むしろ好転して）転職を実現できたと思います。
キャリアアドバイザーから見る転職成功ポイント
転職活動においては、退職している場合も在職中の場合も【並行して】【複数の】企業を進捗させるというのが成功させるコツでございます。求職者様にとっての『いい企業』と巡り合っていただくためには、複数の選択肢が必要で、現職（前職）との比較だけでなく、転職先候補企業の中での比較も行わないと、確固たる意志を持った最終的な意思決定ができなくなってしまうためです。意思決定に迷いが生じると、入社後のご活躍にも影響するという話をよく聞きます。転職することが目的ではなく、入社してからご活躍し続けて頂くことが転職の目的ですので、皆様もご参考にしていただければと思います。