更新日:2024/03/15
この記事のまとめ
学校卒業後に初めて就職した会社を辞めて転職活動を始めたいと考えたとき、「自分は第二新卒に該当するのだろうか」と気になる方は多いのではないでしょうか。求人情報の中に、「中途採用は第二新卒まで」などと限定されているケースがあるためです。
そこでこの記事では、「第二新卒はいつまでを指すのか」という疑問について具体的に解説します。また、第二新卒として転職するメリットや成功のコツについても触れています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
第二新卒には「平成○○年○月生まれまで」といったような明確な基準がないため、「自分は第二新卒に当てはまるのか、それとも違うのか」と悩んでしまう方も多い傾向です。ここでは、第二新卒の一般的な定義と該当する年齢の目安、第二新卒が誕生した背景について紹介します。
第二新卒とは一般的に、「高校、専門学校、大学、大学院を卒業してから一度就職したが、3年以内に離職して転職活動をする若手求職者」を指します。また企業や職種によっては、20代の若手全般を「第二新卒」として扱っている場合もあります。
第二新卒の年齢の目安は、最終学歴によって以下のように異なります。
上記のように、「第二新卒」といっても年齢には幅があります。また、留年や浪人をした場合などケースによっても変わります。そのため、第二新卒が具体的にどのくらいの年齢を指しているのかは、求人情報を確認したり、企業に問い合わせたりしたほうが確実です。
第二新卒が生まれた背景として、新卒採用のミスマッチによる早期退職が理由のひとつとして挙げられます。社会人経験がない新卒の場合、実際に就職してから「自分に合っていない」と感じて退職するケースは少なくありません。また、思い描くキャリアパスを実現するためにキャリアアップ目的で転職を検討する方もいます。
そこで企業側がすぐに辞めてしまった新卒の穴埋めとして採用するようになったのが、第二新卒です。第二新卒の採用は、新卒と同様、若手として長期にわたる貢献を期待できるだけでなく、新卒よりもミスマッチが起こりにくいなど、企業側にとって多くのメリットがあるとされています。
「新卒」とは、入社する年に学校を卒業・卒業見込みの方に限定した呼び方です。多くの場合、卒業後すぐに就職をする場合を指します。企業側は就業経験がないことを前提にしているため、学生にとっては最も開かれた就職のタイミングとなります。ただし、企業によっては年齢を基準に「学校を卒業かつ30歳以下の未就業者」を新卒と扱う場合もあり、転職市場における定義はさまざまです。
既卒とは一般的に「学校を卒業してから、一度も就職していない方」のことです。就職先が決まらず卒業後も就職活動を続けている「就職浪人」などが、既卒に該当します。一方で、中途とは一般的に学校を卒業後に一度就職したことのある方を指します。第二新卒も中途に該当しますが、卒業後3年以内の若手を指す際は「第二新卒」を使用するケースが多い傾向にあります。
企業にとって、第二新卒の採用にはどのようなメリットや目的があるのでしょうか。ここでは、企業がなぜ第二新卒を積極的に採用するのか、その目的を解説します。
新卒の採用は、企業にとって実はかなりの負担です。応募するかどうか分からない学生に対して自分の会社を選んでもらおうと大量にパンフレットを配布したり、説明会を開いたりするなど、どうしてもコストがかかってしまいます。
その点、第二新卒の場合は「この企業に応募したい」と自らが望んで就職活動をするケースが多いため、採用にかける費用を抑えることができます。また、第二新卒は社会人経験があるため、必要最低限の社会人マナーを身につけていることが期待されています。そのため研修コストも最小限に抑えることができ、企業にとって大きな魅力となります。
企業は必死に新入社員の獲得に力を入れていますが、それでも予定人数を採用できないケースが多いという事情があります。
また、新卒は会社選びが初めての方ばかりです。そのため、どうしても企業と社員の間にミスマッチが発生してしまいます。就職後3年以内の離職率は3割ともいわれていますが、「業務に必要な若手人材がどうしても足りない」という企業は意外と多いとされています。
第二新卒は社会に出て世の中への理解が進んだ分、新卒社員に比べてミスマッチがはるかに少ないことは間違いないでしょう。企業が若手社員を必要とする背景を踏まえると、第二新卒は求められている存在だといえます。
第二新卒の中には、新卒で企業に入社した後のミスマッチ、すなわち「私がやりたかったのはこういう仕事ではない」と感じて次の仕事を探す方もいます。
そういう方の場合「次の会社はしっかり選び、自分が輝ける仕事をしよう」という意欲があり、仕事に対するモチベーションが高いと考えられるでしょう。「この会社でこういうことをやりたい」「次の会社では長く働きたいからしっかり頑張らないと」というやる気と目標志向性の高さを持つ第二新卒は、企業にとって非常に魅力的に映ります。
企業側は、仕事に対する柔軟さと適応力を第二新卒に求めています。若いうえに特定の企業文化に染まりきっていないため柔軟性もあり、新しいことを積極的に吸収してくれるだろうという期待感が企業にはあります。
一見、「この作業に意味はあるのか」と思う仕事もあるでしょう。しかし、ひとつひとつの仕事には意味が存在します。任された仕事に前向きに取り組めるような柔軟性や組織・業務への適応能力が、第二新卒には期待されています。
新卒の場合は4月入社が一般的ですが、第二新卒であれば4月まで待つ必要がなく、企業側と転職者の希望するタイミングでの入社が可能です。特に、新卒の早期退職など人員不足で悩まされている企業の場合、少しでも早く入社してほしいと4月入社以外での第二新卒採用を検討するケースは多々あります。
また転職者にとっても、中途採用のみの同期ができる、3月まで前職に勤める必要がないといったメリットが考えられるでしょう。
マイナビの「転職動向調査2023年版(2022年実績)」(2022年12月調査)によると、第二新卒を含む20代が転職活動を始めた主な理由は以下のとおりです。
より満足できる働き方を求めていたり、職場を変えなければぬぐえない不満や不安があったりしたことが、転職活動を始める原因につながっていると考えられます。
参照:「転職動向調査2023年版(2022年実績)」(2022年12月調査)|株式会社マイナビ
年齢ではあまり差のない新卒と第二新卒ですが、第二新卒にしかないメリットは多く、就職活動においては大きな差が生じます。転職活動の際には、第二新卒ならではの強みを活かすとよいでしょう。ここでは、第二新卒で転職するメリットを新卒と比較して紹介します。
第二新卒の場合、数年とはいえ社会人経験があります。そのため、自分の考えや性格に合う企業や職種を見つけやすい点がメリットです。
新卒の場合、イメージや外部からの情報しか頼れるものがなく、最初から働きやすさを感じる就職先を見つけるのは困難だと考えられます。その点、第二新卒は実際の経験を基に業務に対する適性を正確に判断し、ミスマッチを防げる可能性が高いといえるでしょう。また一度就職活動を経験しているため、成功のコツや反省を活かした転職活動が可能となるのも強みです。
第二新卒には社会人経験があり、新卒と比べて即戦力になり得る人材として評価してもらえます。基本的なビジネスマナーを教える研修を割愛できるため、業務に慣れるまでのスピードも第二新卒のほうが早いといえるでしょう。また前職までの経験やスキルをアピールすれば、新卒にはない評価が加わり、採用につながりやすくなります。
第二新卒は「もっとよい環境で働きたい」「スキルを磨きたい」という強い気持ちを持っています。そのため面接時の志望動機なども新卒に比べてより明確で、積極性を評価されやすい傾向にあるでしょう。また、いまの仕事を辞めてまで転職したいと考えている第二新卒のほうが、仕事に対して高い意欲があり早期退職のリスクが低いと判断される可能性が高いともいえます。
社会人経験のない新卒の場合、面接以外の評価基準が学歴や資格に限られてしまいます。その点、第二新卒は、これまでに培った経験やスキル、社会人としてのマナーや考え方をアピールすることが可能です。そのため新卒に比べると、学歴のみが重視されることは少ないといえます。ただし業界や職種によっては、最低限の学歴基準が設けられているケースもあるため、応募前の確認が必要です。
第二新卒は、すでに卒業している求職者という点が既卒や中途の特徴と一致しています。しかし、第二新卒としての転職には既卒や中途にはない強みにできるポイントがいくつかあります。ここでは、第二新卒で転職するメリットを既卒や第二新卒以外の中途と比較して紹介します。
第二新卒の採用選考時は、既卒や中途と比較すると経験やスキルよりも「やる気や素直さ」を重視しているケースが多いといえます。そのため、異業種や未経験の仕事に挑戦しやすいのがメリットです。
第二新卒での転職は新卒のような研修制度を設けている企業も多くあり、経験がなければいきなり即戦力としての働きが求められることは少ないと考えられるでしょう。未経験歓迎の求人数も、職種によっては既卒や第二新卒以外の中途採用より多い傾向にあります。
第二新卒は社会人経験が3年以内と短く、前職でのルールや文化が染みついていない点が企業側にとってのメリットです。こだわりが少ない分、転職後の新しい環境にもすぐになじめる傾向にあるためです。環境に慣れるスピードが速いほど、即戦力になるまで時間もかかりにくいため、第二新卒を積極的に採用したいと考える企業は少なくありません。
第二新卒の場合、自分のスキルアップを目的とした志望動機でも採用してもらえる可能性があります。たとえば、「技術を身につけたい」「自分の市場価値を上げたい」といった理由です。
第二新卒は経験やスキルよりも、やる気やポテンシャルを重視される傾向にあります。そのため、中途のように「企業にどのような利益を与えてくれるのか」といった貢献度に対する期待値は低いといえるでしょう。未経験職種へ挑戦しやすい理由のひとつでもあります。
第二新卒として転職をする場合は、どのように進めたらよいのでしょうか。ここでは、第二新卒の転職の進め方やポイントについて解説します。転職活動をスムーズに進めるためにも、事前にチェックしておくとよいでしょう。
第二新卒の就職活動は、新卒時と違って在職中に行うことがほとんどです。新卒時は就職活動に専念しやすい環境だったかもしれませんが、その頃とは状況が異なり、働きながら転職活動をするのはなかなか大変なものです。仕事と転職活動の両立に悩み、「いっそ勤めている会社を退職してから転職活動に専念したほうが成功するのでは」と考える方もいます。
しかし仕事を辞めずに転職活動を進める場合、スケジュールの管理は大変ですが、収入や貯金がなくなる不安から転職先を妥協して選ぶ必要がなくなるため、希望の転職がかないやすくなるメリットがあります。収入を得ながら転職活動を進めることができるため、金銭面でも精神面でも大きな余裕を持てるわけです。
また、ブランクをなくすことができるのもひとつのメリットです。「職務経歴書に空白の期間は作りたくない」とは誰もが思いがちですが、就業しながらの転職が成功すれば、空白期間を作らずに次のステップに進むことができます。
企業側も、在職中の方が転職活動をしやすいように配慮しているところがほとんどです。たとえば、面接を夜の時間帯に設けたり、休日に説明会を開催したりするなどです。企業側から見ても、ブランクを置かずに活躍してくれる方は魅力的なためです。
第二新卒での転職を成功させるには、転職したいと思った理由や目的を明確にしておくことが重要です。
なぜ転職しようと思ったのか、自分が仕事に何を求めているかを自身が理解する必要があります。仕事に求めるものは「出世」「スキルの向上」「年収アップ」など人によってさまざまですが、その中でもより重視している点があるでしょう。
改めて自分自身を振り返り、仕事をするにあたって何に重きを置いているのかを整理してみましょう。仕事に追われていると忘れてしまいがちですが、今後のキャリアアップを成功させるためには、まず自分自身への理解を怠らないことが大切です。
第二新卒の転職活動では、スキルや経験など、これまでに培った強みを分析してアピールできるように準備しておいたほうがよいでしょう。やる気以外のところで、ほかの求職者との差別化を図ることができるためです。
未経験職種への転職だとしても、コミュニケーション能力や情報収集力などのポータブルスキル、基本的なビジネスマナーは十分なアピール材料となります。
転職を成功させるためにはスケジューリングが大切です。転職するまでの流れや要する時間を把握しておかなければなりません。
年明けの1月~3月には求人が増え始めるため、11月~12月には今後の方針を決めておく必要があります。求人を見つけてから対策を立てるのではなく、あらかじめ前倒しで準備に取りかかることが成功のポイントです。そのためには、余裕を持ったスケジュール管理が欠かせません。
また、会社への退職届は希望する日程の2週間前までに提出することが法律で義務づけられています。希望どおりとなるかどうかは業務の引き継ぎなどの状況にもよりますが、退職の意思は可能な限り希望日の1ヵ月までに伝えておくのがベストです。
たとえば、4月に新しい企業へ入社したい場合、2月中には退職の意思を明確にしておくことが理想です。そのため、新年度からの転職を目指す場合、転職活動は1月に入ってすぐにスタートしたほうがよいでしょう。
転職において自分が求める希望条件を明確にし、優先順位を決めておくことも重要です。手当たり次第に求人情報を探すのではなく、どのような職に就きたいのか、基準となる条件はどのようなものなのか、大まかな希望をリストアップし、優先順位をつけておきましょう。
ここからは、第二新卒における具体的な成功事例や失敗事例を紹介します。
第二新卒における成功事例について紹介します。
23歳 女性
「書面で見るだけでは分からない応募先企業の雰囲気や、キャリアアドバイザーの方のおすすめのポイントなどを聞くことができました。」
前職では、食品関連の総務部で働いていました。慶弔対応やりん議書仕分け、電報手配、有休処理・毎月の取得状況、スケジュールの調整などさまざまな業務を行っていましたが、営業としての経験を積みたいと思い転職を考えました。
また、1年間総務として働いて、総務は管理部であるため「会社の利益を生み出すために動いているわけではない」と思ったこと、他部署との関わりがなく、どのように会社が回っているのか把握できていないことにもどかしさを感じた点も転職に踏み切った理由のひとつです。
事務所の中ではなく、外に出てさまざまな人と話をしたり、見て感じたことから考えて仕事をしたりするような働き方がしたいと思い、営業職に転職してみようと考えました。
転職の際には、社会人経験が浅く希望する営業職の経験がないことから、自分が希望する会社に行けるのかという不安がありました。また、初めての転職だったため、職務経歴書の書き方や面接など、転職に関する知識もないことに不安を感じていました。
ひとりで転職活動を進めるのは難しいと思ったため、転職エージェントに相談をしてみたところ、社会人歴が短く、営業経験がない中でも希望を聞いていただき、求人を紹介していただけました。また、面接対策や転職のアドバイスをいただけたことで、自分が働きたいと思える会社に出会えました。
入社を決意した一番の理由としては、前職で関わっていた食に関する分野での営業ができることや、上昇志向の強い方に囲まれて仕事ができると考えたためです。
経験が浅く転職未経験の中で、自分の考えをまとめるのにアドバイスをいただけたことや、企業の実際の雰囲気やキャリアアドバイザーの方のおすすめポイントなどを聞けたこと、それを参考に自分がどうなりたいか、どのように働きたいかを明確にできたことが転職成功の要因です。
体験談で多く挙がるのは「転職の理由を説明できなかった」「応募する企業の下調べをしっかりとしなかった」「以前の就職活動や就業経験から学んだことをアピールできなかった」といった声です。このような失敗を防ぐためにも、転職における重要なポイントをきちんと把握しておきましょう。
第二新卒ならではの強みは多くあります。しかしいざ転職活動をするにあたり、「いったい何から始めたらよいのだろう」と戸惑ってしまう方も多いようです。
自分だけで進めようとすると疑問や不安が次々と出てくるのが転職活動というものです。転職活動の失敗例として「すべてを自分だけでやろうとしてしまった」「面接対策ができず行き詰まってしまった」という体験談もしばしば聞かれます。
初めての転職活動を成功させるためには、転職エージェントを上手に活用し、客観的な視点も踏まえた効果的なアドバイスを受けることも重要です。
転職が初めてという第二新卒の方も多いでしょう。第二新卒の初めての転職活動には、転職エージェントを活用することがおすすめです。ここでは、第二新卒が転職活動で転職エージェントを活用するメリットを4つ紹介します。
転職エージェントを利用すると、専任のキャリアアドバイザーへ個別に相談できるメリットがあります。
たとえばマイナビエージェントでは、登録後に個別で面談をします。これまでの就業経験や転職先の希望など現状をしっかりと踏まえたうえで、一人ひとりに合わせた最適な求人を紹介する流れです。
「このような仕事も向いているのでは」といったアドバイスをすることも可能です。また、自身では気づかなかったアピールポイントや強みも担当のキャリアアドバイザーがしっかりと見極めてフィードバックするので、選考でより効果的にアピールできるようになるでしょう。
新卒時の就職活動と第二新卒としての転職活動は、アピールしたいポイントや面接で話す内容も大きく異なります。「新卒時は就職活動に成功したし、同じようなものだから大丈夫だろう」と考えてしまうと、失敗につながってしまいます。プロの意見を聞きながら計画を立てていきましょう。
また、「在職しながらの転職活動で時間がない」という方のために電話やオンラインでの面談も行っており、仕事と転職活動の両立を目指す方もしっかりとサポートします。
通常の転職サイトには載っていない「非公開求人」に応募できるのも転職エージェントを利用するメリットです。マイナビエージェントでは企業の採用担当者から詳しい情報を直接入手しているため、転職サイトに載っていない求人はもちろん、求人広告を見ただけでは分からない情報も多数伝えることができます。
たとえば、その企業の雰囲気や職場環境などが代表例です。詳しいところまで事前に教えるため、「アットホームな雰囲気だと聞いていたのに全然違う」「研修制度が充実していると聞いていたのに何もしてくれない」など、入社してからのミスマッチを防ぐことができます。また企業によっては、採用で重視するポイントや面接の難度など、転職成功率を上げるための情報を提供できることもあります。
非公開求人に応募することによって、ひとりで転職活動を行うよりも選択肢の幅が広がるのはマイナビエージェントならではのメリットです。さらに常に新しい情報を提供することによって、あなたが思い描く理想の転職を実現するサポートをします。
マイナビエージェントでは応募書類の添削も行っています。履歴書や職務経歴書は、採用側が最初にあなたを判断する大切な書類です。
「書類だけでは自分のよさは伝わらない」「面接で自分をアピールしたい」と考える方は少なくありませんが、適当な書類を送ってしまってはイメージダウンにつながり、面接に進むことすら難しくなってしまいます。次の選考ステップに進むためにも、応募書類で実績や自己PRをしっかりアピールすることは非常に重要です。
転職のプロであるキャリアアドバイザーに見てもらうことで、自分の魅力をしっかりと伝える書き方をアドバイスしてもらえます。また、推薦状の作成も行ってもらえます。第三者の推薦があることで、採用側の信頼度も高まります。
書類選考を無事に通過したら、次はいよいよ面接です。転職エージェントを活用すると、面接日程の調整を自分でしなくて済みます。
第二新卒の方が転職する際に応募する企業の数は、平均で5社~10社ほどです。しかし、複数の企業に応募するとなると面接日程のスケジューリングに苦労します。どの企業に書類を送って、どの企業の返事待ちなのか混乱してしまうことも考えられます。
マイナビエージェントでは、予定に合わせてキャリアアドバイザーが日程の調整を行います。自分自身で調整しようとすると負担が大きくなるだけではなく、「書類を送る日にちを間違えてしまった」などのミスもあり得ます。キャリアアドバイザーに任せることで、ミスをなくし効率のよい転職活動を行うことができます。
さらに、過去の面接で実際に問われた内容など、ここだけの情報をこっそり伝えられる場合もあります。あらかじめ面接傾向が分かっていれば、それに応じて対策を練ることができるため、とても効率的です。また、希望すればビジネスマナーも含めた面接対策を個別で行うことが可能です。面接に慣れておらず不安という場合でも、基礎からきめ細やかなアドバイスをするため、安心して面接に取り組めます。
企業との面接が終わった後は、採用担当者からの評価をフィードバックします。企業からの評価を直接聞けるのはマイナビエージェントならではのメリットのひとつです。評価された点を今後の面接に活かすことができます。
第二新卒の転職は新卒採用の選考とは見られるポイントが異なります。ここからは、第二新卒が転職する際に気をつけたいポイントを解説します。
職務経歴書・履歴書は、分かりやすく体系立てて書くと同時に、これまでのキャリアに裏づけられたスキルをより詳しく、漏れなく記載することがポイントです。
職務経歴書の書き方そのものに、これまで積み重ねてきたスキルが反映されると考えて書いてみてください。携わってきた仕事がシンプルな事務作業であったとしても、どのような仕事だったのか、なぜ自分が任されていたのか、その作業はどのようなフローで発生したのか、その仕事をとおしてどのような技術が身についたのかなど、とことん深く掘り下げて伝えるように努めましょう。
第二新卒の方が履歴書を書くうえで注意しておきたいのが、志望動機の項目です。「動機」は、相手に訴えかける「あなたの熱意」をアピールする重要な項目です。履歴書のテンプレートの中には志望動機の記入欄がないものもありますが、実は採用担当者が最も重視する必要不可欠な項目です。できる限り記載するようにしましょう。
志望動機を書く際は、まず企業情報や求人情報から、どのような「理念」を持っている企業なのか、どのような人材が求められているのかを読み解きます。そして、あなたが共感した部分、また「あなただからこそ貢献できる」と考えたことをストレートに伝えましょう。
採用担当者が志望動機を見る際は、「どうして自社を希望しているのか」「一緒に仕事をする仲間として魅力的な人材か」という点に注目します。採用担当者にとっては、仕事をともにするメンバーを探すための大切な情報源です。あなただけの志望動機を分かりやすく丁寧に伝えましょう。
履歴書を作成する際、企業の分析をすることは非常に大切なポイントですが、単純に用意された情報を分析するのではなく、企業が進もうとしている方向性や、企業としての「理念」をしっかりと読み解き、くみ取ることが重要です。
企業の資料を見たりインターネットで検索したりする際は、「どういう企業なのか」だけでなく、「どこへ向かって成長しようとしているのか」までしっかりと把握しておきましょう。
第二新卒での転職を成功させるには、面接を通過しなければなりません。ここでは面接のコツについて紹介します。
面接の流れは、基本的に新卒のときと大きな違いはありません。ただ、新卒採用の際の面接官が「採用担当」であるのに対し、第二新卒の面接官は「就職する部署の直属上長や現場の上司」であることがほとんどです。これは、入社後どこの部署に配属されるか未定である新卒とは異なり、第二新卒は配属部署がおおむね決まっているためです。
そして、新卒のときとの最も大きな違いは、「面接の質問で聞かれること」です。履歴書や職務経歴書に記載した内容と重複しますが、面接官に個々の事柄をいかにポジティブに伝えるかという点が鍵となります。
第二新卒の面接でよく聞かれるのは、「なぜ前の会社を辞めて転職を考えたのですか」という質問です。そのほかに多く聞かれる質問は以下のとおりです。
「いままでに辛かった仕事、厳しい仕事はどのようなものがありましたか」
仕事をするうえでストレスがたまる場面は少なからずあるものです。企業としては、あなたが仕事をしていくうえでストレスに耐えられるのかということを、質問を通じて確認しようとしています。
「仕事で失敗したことにはどのようなことがありますか」
この質問には、失敗を糧にしてどのような成長をしてきたのかを知りたいという意図が秘められています。
「やりがいを感じられない仕事もあるかもしれない。あなたはそれに耐えられますか」
企業で働く以上、意に沿わない仕事をすることもあります。そのようなときでも、前向きに取り組むことができるかを確認しようとしているのです。
「あなたが今後直さなければならない課題を教えてください」
人が成長していくためには、短所を自覚して改善する努力が欠かせません。この質問では、自分を客観視できているか、改善しなければいけないことを自分で把握しているのかを見極めようとしています。
面接でアピールしたいポイントはしっかり押さえておきましょう。面接では、あなたの経験や実績がいかに企業のために役立つものなのか、入社後の活躍の可能性をいかにアピールできるかが重要となります。経験や実績といっても、華々しい功績でなくて構いません。
仕事を通じて得た考え方や姿勢、仕事を遂行するにあたって心掛けていたこと、日々のルーティンなど、一見ささいなことでも、あなたが業務に対してどのように向き合ってきたのかが大切です。
成功であれ失敗であれ、一番重要なのはそのプロセスです。短い面接時間であなたがどのような優良な人材であるのかを知ってもらうためには、実際に経験したエピソードを交えて具体性を持たせた伝え方をすることが効果的です。
転職の面接で聞かれる内容のひとつに「前職の退職理由」 があります。これは、第二新卒に限らず中途採用では避けてとおれない関門です。
企業としては、せっかく育成した人材が退職することは大きな損害となるため、できる限り避けたいと思っています。そこで、長く働く意思があるかどうかを見極めるため、退職の理由を掘り下げて聞いてくるでしょう。
ここで重要なのは、退職理由を入社意欲へとつなげることです。人間関係のこじれや体調不良、ストレスなどのネガティブな退職理由であったとしても、前職での反省を踏まえた前向きなビジョンを描き、これまでの経験を糧に前へ進みたいという気持ちを伝えることができれば問題ありません。
なお、退職理由において勤めていた企業の批判は口にしないようにしましょう。マイナスなイメージを与えず、自分のステップアップという方向性を念頭に置いて、志望動機やポジティブな話題に結びつけることを意識することがポイントです。
【例文】
前職では、経理を希望していましたが営業部に配属されました。自分の望んでいた業務ではありませんでしたが学べたことも多く、対人関係などのスキルを身につけられました。
しかし、以前の就業先では部署の異動はなく、このままでは経理という業務を経験できないと感じています。営業部での経験を活かしつつ経理職にもう一度挑戦したいと考え、御社を志望いたしました。
面接時の服装や身だしなみは、面接の成功を左右する大きな判断基準となります。最も注意したい点は、清潔感です。面接官は人を見るプロであるため、見ていないようでも頭からつま先までくまなくチェックしています。
アイロンのかかっていないシャツやシワのついたスーツを着ている方と、パリッとしたシャツにきれいなスーツを着ている方とでは、与える印象は雲泥の差です。もちろんスーツやインナーだけでなく、髪型やかばん、靴にいたるまで清潔感を意識するのが最低限のマナーです。
身だしなみは社会人の基本的なマナーです。洋服の選び方ひとつが面接の合否に影響をおよぼす可能性があることを踏まえ、印象のよい服装で臨みましょう。
ただし、昨今では従来の形式にとらわれないラフなスタイルの面接も増えています。会社の風土に応じた身だしなみで臨むことが大切です。
第二新卒の転職に関してよくあるQ&Aを紹介します。
第二新卒を求めている企業の多くは、経験やスキルよりも「若手ならではの素直さ」「柔軟性」「やる気」などを期待して採用を行っています。そのため、就業経験が長いほど有利になるわけではありません。
しかし、就業経験が1年未満や半年未満では、「社会人としての最低限のマナーが身についているか」という点において採用側が不安を覚えてしまうこともあります。
企業が第二新卒を採用するひとつのメリットとして、「新卒とは違い社会人としてのマナーを教える必要がない」点が挙げられます。したがって、社会人の基礎となる部分ができていないと、第二新卒としての強みを活かすことが難しくなる可能性があるでしょう。
一方、半年から1年未満という期間であれば社会人としての最低限のマナーは理解していると考える企業もあります。1ヵ月もしないで辞めてしまったとなればさすがに印象は変わってきますが、ある程度の就業経験があればそこまで不利にはなりません。
それよりも重要なポイントは、どうして離職をすることになったのか、就業している間にどのような経験を積み、学んできたのかです。それをしっかりと説明して、自分の強みとしてアピールできれば、短期間で離職したというイメージをくつがえせるでしょう。
第二新卒として転職活動を行うにあたっては、「新卒を求めている企業に応募してはいけないのか」という疑問も出てくるでしょう。
新卒というのはあくまでも「学校を卒業して就職する人」を指すため、第二新卒は新卒扱いにはなりません。まれに採用側の定義によって変わる場合もありますが、就業経験があれば新卒としては扱われないことがほとんどです。
しかし、第二新卒は新卒とは違い、即戦力となれる大きな魅力を持っています。入社したい企業が新卒だけを求めているときは、「第二新卒で応募することは可能ですか」と直接質問してみてもよいでしょう。自分自身で直接企業に電話をして尋ねるのは気が引ける場合は、転職エージェントに任せるのもひとつの方法です。
第二新卒でも応募が可能かどうかを転職エージェントが代わりに確認してくれるだけでなく、プロの視点から転職活動に関するさまざまなアドバイスをもらうこともできます。転職サイトや転職エージェントを上手に活用していくことが、理想の転職をかなえる近道となります。
合同説明会は新卒だけのものと思われがちですが、実は第二新卒に向けた合同説明会を行っている企業も多く存在します。東京や大阪などの大都市だけではなく地方都市での開催もあるため、チェックを欠かさないようにしましょう。
合同説明会は企業の採用担当者と直接話せる場合もあるため、疑問や不安を解消しやすく、入社後のミスマッチを防げます。
転職活動において志望している業界や企業の理解を深め、情報収集をしておくのはとても大切なことです。転職活動を確実に成功させるためにも、時間の許す限り参加することをおすすめします。
学生時代にインターンシップに参加した経験のある方は多くいるでしょう。インターンシップといえば学生のイメージが強いですが、第二新卒や社会人向けに行う企業もあります。
特に、志望する転職先がまったくの異業種であるときや、経験がなくて不安な部分が多いときは、積極的に参加することをおすすめします。実際に自分で仕事を経験したり、社内の雰囲気を確かめたりすることによって、就業した際のイメージがつかみやすくなるためです。
看護師の場合、2年未満に退職した方を第二新卒とするケースが一般的です。看護師はプリセプター制度といって、3年以上勤めた看護師が新人を指導する制度を導入しています。そのため「2年以上働いたら一人前として後輩を指導する立場になる」と認識されていることが、第二新卒を2年未満とする理由のひとつです。
また看護師は人材不足状態にあるため、新卒より即戦力になるまでの時間が短い第二新卒を積極的に採用する病院が多い傾向にあります。
第二新卒としての転職には新卒や中途と比べて多くのメリットがあるとはいえ、自分に合う職場が見つかるのかなど決断に悩んでしまう方は多いでしょう。
転職活動に不安を感じている方は、マイナビエージェントにご相談ください。担当のキャリアアドバイザーが一人ひとりの強みや希望する条件を丁寧にヒアリングし、快適に働ける職場を探すためのサポートをします。相談だけの利用も無料なので、第二新卒の採用を成功させるためのアドバイスを受けたい方はお気軽にお問い合わせください。
新卒よりも即戦力としての活躍が期待でき、中途よりも求められるスキルが少ないなど、第二新卒としての転職には多くのメリットや強みがあります。就業期間の短さから転職を不安に感じていても、仕事に求める理想と現実のギャップに気づき転職を決意した行動力ややる気を企業が評価してくれる場合もあるでしょう。
第二新卒としての自分の強みを活かし、少しでも理想に近い働き方を実現させたい方はマイナビエージェントをご活用ください。求人の紹介から選考対策まで、担当のキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートいたします。
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