更新日:2023/09/27
この記事のまとめ
第二新卒は転職経験がないため、疑問や不安を抱えながら転職活動に臨むケースが少なくありません。安心感を持って転職活動を進めるためには、転職の相談をすることが大切です。しかし、いったいどこへ相談すればよいのかが分からない方も多いでしょう。
そこでこの記事では、第二新卒におすすめの転職相談先を紹介します。第二新卒の転職事情についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「新卒」は大学や専門学校などを今年度中に卒業する学生を指す言葉で、聞きなじみのある方も多いでしょう。一方、新卒と似た言葉に「第二新卒」がありますが、いったいどのような人を指すのでしょうか。まずは一般的な第二新卒の定義について解説しつつ、第二新卒の転職事情を紹介します。
一般的に、第二新卒は新卒入社してから3年以内に転職活動をしているビジネスパーソンを指します。とはいえ、第二新卒に明確な定義があるわけではなく、企業によっては捉え方が異なる場合もあるため注意が必要です。たとえば、「第二新卒歓迎」と書かれている求人に応募しても、大卒のみを対象としているケースもあります。
いったいどのくらいの割合の方が、第二新卒として転職活動を行っているのでしょうか。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒入社した企業を3年以内に離職する新規学卒就職者(平成31年3月卒業者)の割合は以下のとおりです。
この結果から、新卒として就職した方のおよそ3人にひとりが第二新卒になっていることが分かります。
転職をする理由は、人間関係や労働条件など人によって異なります。その中でも、第二新卒の転職理由で多く挙げられるのは「入社後のミスマッチ」です。入社後のミスマッチとは「思っていた仕事ではなかった」「社風がイメージと違った」など、企業と社員との間で認識や価値観が合わなかったことを指します。特に企業分析が不十分のまま入社することで、ミスマッチが起こりやすい傾向にあります。
早期退職と聞くと一般的にイメージはよくありませんが、早い段階でミスマッチに気づけたのはメリットといえます。第二新卒の強みである若さと将来性を活かし、未経験の業界や職種に積極的にチャレンジするとよいでしょう。
第二新卒は前職を早期退職した事実があることから、「転職は不利なのではないか」「悪いイメージを持たれるのではないか」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。ここでは、第二新卒が抱える「よくある悩み」について紹介します。
「第二新卒歓迎」と書かれた求人は多くあり、第二新卒の需要は高いといえます。企業が第二新卒を採用したい理由として、主に以下の3つが挙げられます。
上記のように、第二新卒には新卒にない特有の強みがあります。強みをアピールすることで、転職活動を有利に進められるでしょう。
第二新卒の転職は、新卒と比べると学歴がそれほど重視されない傾向にあります。第二新卒は短期間でも社会人経験があるため、面接では「前職で身についたスキル」「どのように仕事に取り組んできたか」といった点を見られます。
とはいえ、求職者からの応募が集まりやすい大手企業では、応募者を選別するために学歴を見るケースも少なくありません。また、応募者の職歴があまりにも短い場合は学歴を判断材料とするケースもあります。
3年以上働いたからといって、必ずしも転職が有利になるわけではありません。未経験の業界や職種への転職であれば、これまでのキャリアは通用しにくいため、勤続年数よりも「若さ」や「将来性」が重視されます。また、3年以上働いたとしても、スキルが身についていなかったり実績を残していなかったりすれば、企業にアピールできません。
現職で得られるスキルや経験が転職先で活かせる場合は、長く働いてから転職するのもよいでしょう。挑戦したい分野や業界がある場合は、早めに転職活動を進めるのがおすすめです。
新卒入社して1年未満の人材を「若くて将来性がある」と捉える企業があれば、早期退職を快く思わない企業があるのも事実です。
早期退職した人に対し、「自社もすぐに辞めるのではないか」「人間性に問題があるのではないか」といった点を不安視する企業は少なくありません。しかし選考時に企業側の懸念材料を先回りして解消できれば、転職活動を有利に進められるでしょう。特に大事なのは退職理由の伝え方です。退職理由はポジティブかつ入社意欲を感じられるような内容に言い換えて伝えるようにしましょう。
第二新卒として転職活動を行う際は、転職先が決まるまで退職しないことをおすすめします。転職先が決まる前に退職すると、転職活動が難航した際にキャリアに空白が生じてしまい、転職活動に支障をきたしかねません。また、転職先が決まるまでは無収入となり、経済面でも余裕がなくなる恐れがあります。転職活動を焦って妥協して転職先を決めると、再度ミスマッチが生じてしまう可能性もあるでしょう。
ただし、「現職がつらい」「肉体的にも精神的にもリフレッシュしたい」といった場合は、仕事を辞めて十分に休んでから転職活動に臨むことをおすすめします。
新卒であれば学校側が就職活動をサポートしてくれ、気軽に悩みを相談することも可能です。しかし、転職の場合は基本的にひとりで進めなくてはいけません。転職活動は就職活動とは異なるため、さまざまな悩みや不安を抱えている方も多いでしょう。そういった場合は、できる限り早めに第三者へ相談するのがおすすめです。ここでは、第二新卒が転職の相談をするメリットについて解説します。
転職の相談ができる場所や相手は、転職に関する知識やノウハウ、幅広い業界・職種の知識を持っていることがほとんどです。求人情報に書かれていない企業の実情も把握しているでしょう。転職の相談をすることで自分が知らなかった業界や職種の知識を深められ、転職後のミスマッチを防止できます。
相談先によっては、転職のアドバイスに加えて求人の紹介や応募書類の作成などもサポートしてくれます。たとえば、転職エージェントは転職活動の支援だけでなく、応募者に代わって企業とのやりとりや交渉をしてくれる点が特徴です。面談では、キャリアプランの作成を支援してもらえます。
このように転職活動のサポートを受けることで、転職の経験がない第二新卒でも安心して転職活動を進めることが可能です。
第二新卒にとって転職に関する相談をすることは非常に有益です。しかし、どこに転職の相談をすればよいのでしょうか。相談先によって得られるアドバイスの内容やサポートは異なるため、自分に合った相談先を選びましょう。ここでは、第二新卒におすすめの転職相談先を4つ紹介します。
キャリアセンターとは、大学や専門学校などの教育機関に設置されている学生や卒業生のキャリア形成を支援する施設や部署のことです。
具体的には、就職活動に必要な情報提供や職業紹介、求人情報の提供、履歴書・面接の指導などを行います。キャリアセンターは既卒者であっても利用できるケースが多く、通い慣れた学校であれば相談しやすいこともあるため、第二新卒の転職相談先としておすすめです。
とはいえ、教育機関によっては卒業後一定期間以内の既卒者にしかサポートを提供しない場合があるため、事前に確認してから相談しに行く必要があります。
ハローワークは国の公的な雇用サービス機関であり、雇用に関する情報提供や職業紹介などのサービスを提供しています。ハローワークのサービスは全国にあり、サポートも手厚いためおすすめです。
また、ハローワークには「新卒応援ハローワーク」というサービスがあります。新卒応援ハローワークは、就活支援ナビゲーターが個別に求人情報の提供や各種サポートをしてくれるサービスです。第二新卒など学校を卒業して3年以内の方は利用できます。
転職エージェントは転職活動をサポートする人材紹介会社です。相談者のキャリアプランや希望条件をヒアリングし、求人情報の提供や履歴書の書き方、面接対策のアドバイスなど転職活動のすべての段階で支援を行ってくれます。そのため「転職活動を効率的に進めたい」「一から転職活動をサポートしてもらいたい」といった方におすすめの相談先です。
転職エージェントは無料で利用できますが、サービス内容は企業によって異なります。自分に合った転職エージェントを選ぶことで、転職に関する悩みを気軽に相談できる心強いパートナーとなってくれるでしょう。
キャリアカウンセリングとは、職業やキャリアに関する悩みを抱える人に対して、専門家による相談やアドバイスを提供するサービスのことです。具体的にはキャリアプランニングや職業適性診断、職務経歴書の書き方、面接の対策、転職支援といったサポートを行います。
「自分に合った仕事をしたい」「キャリアビジョンを立てたい」といった方におすすめの相談先です。ただし、費用がかかる場合がある点は留意しておきましょう。
第二新卒が転職を相談できる場所にはキャリアセンターなど複数ありますが、転職活動を総合的にサポートしてもらいたい場合は転職エージェントを利用しましょう。ただし、転職エージェントを効果的に利用するにはポイントがあるため、事前に把握しておくことが大切です。ここでは、転職エージェントを利用するときに知っておきたいことを3つ紹介します。
転職エージェントを利用する際は、事前に相談内容や質問を整理しておくことが大事です。転職エージェント側も、相談者が何を相談したいのかが分からなければ適切なアドバイスができません。
また、転職エージェントには相談時間が決められているケースもあります。相談内容を事前に整理することで自分自身の考えをまとめられ、定められた時間で要望をきちんと伝えられるでしょう。相談内容や質問はメモに残しておくことをおすすめします。
転職を決意して転職エージェントへ相談に行く場合は、「なぜ転職したいのか」を明確にしましょう。転職理由が曖昧なまま転職活動を始めると同じような失敗を繰り返してしまう恐れがありますが、転職理由が明確であれば、より希望条件にマッチした求人情報を紹介してもらえるでしょう。自分に合った職場を選び、ミスマッチを防止するためにも、転職理由を明確にして伝えることが大切です。
転職エージェントに在籍する担当者には、さまざまなタイプがいます。担当者と相性が合わないと転職活動がスムーズに進まない可能性があるため、その場合は担当者の変更を申し出るとよいでしょう。転職活動では担当者と何度もやりとりをすることになるため、お互いの信頼関係が非常に重要です。担当者との間に信頼関係を築き、何でも気軽に相談しやすい関係性になることで自分に合った求人を見つけられます。
担当者を変更する際に気を悪くしてしまう方もいますが、転職は自分の一生に関わる問題です。転職エージェント側もそのことをよく理解しているため、遠慮せずに伝えましょう。直接伝えにくい場合は、電話やメールで担当者の変更を申し出ても問題ありません。
「どの転職エージェントを利用したらよいのかが分からない」といった場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは、第二新卒の転職を全力で支援しています。ここでは、マイナビエージェントのサービスや利用するメリットについて解説します。
転職を成功させるには、転職活動の進め方やコツ、ノウハウを知ることが大切です。具体的には、入念な企業研究を行って自分にマッチした求人を探し、自分の魅力を最大限に引き出す応募書類を作成します。しかし転職経験がない第二新卒にとって、転職活動を効率よく進めるのは難しいでしょう。
マイナビエージェントでは、求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、内定後のバックアップなどのサービスを提供しています。「そもそも転職活動を何から始めたらよいのか分からない」「どのような仕事が向いているのか分からない」といった方でも、一から丁寧にサポートいたします。
マイナビエージェントでは、転職相談会や転職セミナーも行っています。転職相談会を利用することで、経験豊富なキャリアアドバイザーに直接相談ができ、個人個人に応じたアドバイスが得られるでしょう。悩みや不安を解消したい方におすすめのサービスです。
また、相談会は「業種」「職種」「年齢」といった種類別に実施しています。たとえば、「忙しくて時間の取れない方向けの相談会」「不動産業界を目指す方向けの相談会」といったように、自分に合った相談会を選ぶことが可能です。
相談会は無料で利用できるほか、平日夜や土曜日も実施しています。遠方で来社できない方向けにWebや電話でも実施しているため、悩みや不安がある方は、ご自身の状況に合った相談会をぜひご利用ください。
第二新卒の転職相談先には、主に「通っていた学校のキャリアセンター」「ハローワーク」「転職エージェント」「キャリアカウンセリング」の4つがあります。転職の相談をすることで、客観的かつ専門的なアドバイスが受けられ、安心感を持って転職活動を進められるでしょう。
マイナビエージェントでは転職の相談会やセミナーを実施しているため、転職で不安のある方や転職活動をサポートしてもらいたい方はぜひご相談ください。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、転職成功に向けて親身にサポートいたします。
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