面接で使えないと判断される第二新卒とは?面接で注意すべきこと|求人・転職エージェント

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更新日:2023/09/20

第二新卒

面接で使えないと判断される第二新卒とは?面接で注意すべきこと

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社会人としてのビジネスマナーを身に付け、新卒と大差ない若さで成長が見込めると、第二新卒を歓迎する企業が増えています。

しかしながら、第二新卒というだけでスムーズに転職に成功するとは限りません。
企業が「第二新卒に求める資質」を満たしていなければ、「使えない」人材だと判断されてしまうからです。

第二新卒に対して企業が期待していることの他、面接で使えない第二新卒と思われないために注意すべきポイントなどをご紹介します。

目次

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第二新卒の求人事情

dainishinsotsu_1371_1.pngそもそも企業はなぜ、第二新卒を積極的に採用するようになったのでしょうか。その背景について説明します。

第二新卒とはどのような人材を指すのか

第二新卒に明確な定義があるわけではありませんが、「学校を卒業して3年以内で離職、あるいは転職活動をしている人」とするのが一般的な見方です。年齢的には概ね25歳以下を指すことが多いようです。

短期間であっても社会人経験があるという点が、一度も就職をしたことがない既卒者との大きな違いとなります。

第二新卒を歓迎する企業が増えている

近年の少子高齢化の影響で学生数は減少傾向にあり、それに伴い新卒の人数も減っています。
そのため、新卒の求人数に対する学生数が不足し、売り手市場となっているのが現状です。
その結果、優秀な人材の取り合いが激しくなり、思うような採用ができない企業も増えてきています。

さらに、2019年10月に発表された「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」によると、新規大卒就職者の32%が3年以内に離職しています。過去数年の推移を見ても、新卒採用者の約3人に1人が3年以内に離職しているのが現状です。

このような状況から、若手人材の確保のために企業は第二新卒に注目し、積極的に採用を検討するようになっているのです。

企業が第二新卒に期待している理由とは?

dainishinsotsu_1371_2.png企業の採用ニーズが増加している第二新卒ですが、具体的にはどのような点に期待しているのでしょうか。

1.社会人としての基本的なマナーを身に付けている

第二新卒は、一度就職し、社会人としての経験をしているため、電話の応対、名刺の受け渡しといった基本的なビジネスマナーを身に付けています。
新卒のように研修をする必要がなく、企業としては手間とコストをかけることなく、育成がしやすいと考えています。

2.在職期間が短い分、企業のカラーに染まっていない

社会経験があるとはいえ、新卒とさほど変わらないフレッシュさがあるのが第二新卒。
在職期間が短い分、それまで所属した企業のカラーに染まっておらず、固定観念にとらわれずに自社の業務になじんでくれるのではと期待されています。

3.ミスマッチの確率が低い

第二新卒は一度社会に出た経験から、学生のときよりも職種や自身の働き方に明確なビジョンを持って転職活動を行っているはずだと企業は考えます。新卒時の失敗を踏まえて、慎重に転職先の選択を行うことから、ミスマッチの確率が低いのではと判断されているのです。

以上のような理由から、企業としては第二新卒を、「社会人経験のない新卒よりは即戦力になりやすい」と考えています。とはいえ、第二新卒であるからこそ転職活動において、気を付けたいことが多々あります。

第二新卒採用における人事担当者の不安

dainishinsotsu_1371_3.png企業は第二新卒を歓迎している一方、早々に新卒で入社した企業を離職していることから、本当に「第二新卒に求める資質」が備わっているのかを懸念しています。採用したものの、「使えない人材だったら?」という心配をしているのも現実です。

一体、どのような点を不安に思っているのかご説明します。

1.またすぐに辞めてしまうのではという不安

第二新卒は、在職期間が短かったことが企業にとってメリットになっているものの、会社を早々に離職したことが気にならないわけではありません。
「忍耐力がないのかもしれない」「うちの会社に入ってもすぐに辞めてしまうのでは?」といった不安につながるのも事実です。

2.基本的なビジネスマナーやスキルが不足していないかという不安

企業は一度、就職して社会人としての経験をしている第二新卒に対して、「基本的なビジネスマナーやスキルを身に付け、新卒のような教育の必要がなく、すぐに現場で活躍してくれるのでは」という期待を抱いています。

ところが、採用してみたものの、学生気分が抜けず、最低限の社会人としての言葉遣いやマナーが身に付いていない場合もままあり、期待外れだったらという不安もあるのです。

3.協調性や素直さがないのではないかという不安

企業は第二新卒に入社後、早く社風になじみ、活躍してほしいと期待しています。よって、新しい職場で仲間と一緒に働いていくための協調性、指導を受け入れる素直さといった点は、採用において重視されます。

しかし、新卒で入社した企業を早々に辞めてしまうという事実は、「協調性の面で何か問題があったのでは?」と、不安に思わざるをえないのです。書類上では、このような不安要素を見極めるのは難しいといえます。そこで、人事担当者は面接の場で、実際に相対することで確認していこうとするのです。

面接で「使えないかも」と思われがちな第二新卒の特徴

dainishinsotsu_1371_4.png面接の場で人事担当者に与える印象や態度によって、採用への道が開けるかどうかは決まります。
第二新卒が、「もしかしたら使えない人材かも」と思われがちな特徴をまとめました。

1.転職の目的が「今の会社を辞めること」に見える

ネガティブな理由で転職を考えるというのは、もちろんないことではありません。
しかし、単に「今の会社を辞めたいから」という理由で転職を考えていることが伝わるような態度や言動では、企業に敬遠されてしまいます。

2.3ヵ月以内で離職している

第二新卒の一般的な定義は、新卒で就職して3年以内で離職した人材とされていますが、3ヵ月、半年、1年と、在職期間によって企業からの見方は変わってきます。特に3ヵ月以内で辞めてしまったとなると、前職の会社に何らかの問題があった場合を除き、厳しい目で見られることは避けられません。

無理に言い訳をしたり、第二新卒であるということに甘えたりする態度では、さらに評価を下げてしまいますので気を付けましょう。

3.コミュニケーション能力がない

様々な部署を異動しつつも柔軟に人間関係を構築し、業務を進めていくために必要なのは、なんといってもコミュニケーション能力です。

「面接官と向かい合ったときに目線が下を向いている」「声がぼそぼそと聞きとりにくい」「受け答えがスムーズではない」といった態度では、人と関わることに消極的な印象を与えてしまい、コミュニケーション能力に欠け、一緒に仕事をしていくことが困難なのではないかと思われてしまいます。

明るく振る舞うのが苦手な方もいるかもしれませんが、せめて面接官の目を見て、自分の言葉を相手にはっきり伝える努力が必要です。

4.自分の意見がない

面接においては、「なぜ以前の勤務先を退職したいと思ったのか」「転職した先でどのように仕事に取り組みたいのか」「なぜ、うちの会社なら仕事が続けられると感じたのか」など、掘り下げた質問をされることも多くあります。

自分なりの考えがしっかりとしていなければ一貫した答えを返すことができず、「自分の意見がない人物」と思われてしまうでしょう。

5.面接がマニュアルどおりの対応

第二新卒は、一度新卒で就職活動を経験したことがあるので、面接の受け答えにも慣れているでしょう。しかし、「こう答えれば受かる」といったことが見え透いた受け答えは、面接官に良い印象を与えません。

第二新卒にはとりわけ、意欲が求められています
上っ面だけのマニュアルどおりの答えでは、企業研究も満足にすることなく面接に臨んでいる、すなわち、本気で入社したいという意欲がないと捉えられてしまうのです。

6.「どこでもいいや」感が垣間見える

転職に際して、「どこの会社でもいいや」と思って活動をしていれば、それは面接官に伝わってしまうものです。

具体性がなく浅い志望理由だったり、その会社について調べればわかるようなことさえ知らなかったりすると、「この人は転職ができれば、うちではなくてもいいのだな」と思われても仕方ありません。

使えないと思われないために、第二新卒が面接で注意したいこと

dainishinsotsu_1371_5.png面接において、第二新卒が「使えない人材かも」という印象を与えないためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
具体的なポイントをご紹介します。

1.求められる「社会人としての基本」に留意する

第二新卒に求められるもののひとつである社会人としての基本。

社会人としてのビジネスマナーに則った言葉遣いや立ち居振る舞いで面接に臨みましょう。
笑顔で挨拶をする」「時間は守る」「身だしなみに気を付ける」など、当然のことではありますが、今一度チェックしておいてください。

2.協調性をアピール

人間関係を良好に構築できるかどうかも、仕事を円滑に進めていく上で大切なことです。

ですから、協調性があるかどうかは、面接官が気にしているポイントです。
前職で周囲と協力しながら仕事を達成したといった具体的なエピソードを伝え、協調性についてはまったく問題ないことをアピールするといいでしょう。

3.ポテンシャル重視の会社には自分の伸びしろをアピール

第二新卒に対して、今後の仕事に対する熱意やポテンシャルを重視する傾向が強くなってきています。

企業は、長きにわたって活躍してくれる人材を期待しています。採用後に強い意欲を持ち、自ら進んで業務に取り組む姿勢を崩さない人と仕事をしていきたいと考えています。
現在のスキルや能力も大切ですが、「チャレンジ精神がある」「新しい分野への意欲がある」など、自分の伸びしろをアピールすることも効果的といえます。

4.勤務経験から身に付けた点をしっかりアピール

第二新卒にとって、短い期間とはいえ、実際に企業で勤務していたことは大きな経験です。
その中で学び、身に付けたことを今後の仕事にどう活かしていきたいかをきちんとまとめて、できれば具体的なエピソードとともに伝えます。

新卒よりも、即戦力に近い存在として仕事に取り組むことができるという印象を与えることができるでしょう。

5.退職理由は納得してもらえる説明を

前職の退職理由は、もしかするとネガティブなものかもしれません。しかし、それをそのまま伝えてしまっては、良い印象を与えることはできません。

なぜ、自分が退職を考えることになったのかを、自分の弱みや失敗した原因なども含めてよく考え、どのようにすれば解決できるかという分析を行い、退職理由を明確にします。その上で、なぜ転職先としてその会社を志望するのか、これからどのように働いていきたいのかを志望理由にも落とし込みましょう。

退職理由から志望理由までを一貫して考えておくことにより、どのような角度から質問されても、答えに窮することなく、面接官に納得してもらえる説明ができるはずです。

6.今度は「辞めない」という熱意を見せる

短期間で辞めてしまったという事実は、第二新卒にはどうしてもついて回ります。そのため、「またすぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまいがちです。

なぜ、この会社を志望したのかという明確な理由とともに、今度こそは長く働きたいという意欲と熱意をしっかりアピールしてください。

7.退職したことを会社や人のせいにしない

前に述べたこととも重なりますが、退職理由がネガティブであっても、それをそのまま伝えることはNGです。
ましてや、決して会社や人のせいにしてはいけません。

たとえ、それが事実であったとしても、面接の短い時間のあいだに、真意が伝わるとは限りません。反対に、自分自身の印象を損ねてしまう危険性もあります。

第二新卒だからこそ冷静な判断と客観的な目線を

dainishinsotsu_1371_6.png新卒の就職活動から、あまり間のない第二新卒の転職。
新卒のときとは違い、明確なビジョンとその先につながるキャリアビジョンが必要とされます。

自分一人で転職活動を行っていると、次は失敗したくないという思いにとらわれ、熱意や意欲が空回りしたり、冷静な判断ができなくなったりするかもしれません。
そこで、転職エージェントのサポートを受けてみてはいかがでしょうか

マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーが客観的な視点強力なサポート体制で、転職活動をバックアップします。一人で悩むことなく、まずはお気軽にご相談ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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