中途採用とは?採用担当者が評価する職務経験とスキル、転職を成功させる方法|求人・転職エージェント

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更新日:2025/05/19

転職全般

中途採用とは?採用担当者が評価する職務経験とスキル、転職を成功させる方法

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この記事のまとめ

  • 中途採用とは、就業経験のある人材を採用することで、即戦力として期待される
  • 企業が中途採用を実施するメリットとして、前職で培った経験やスキルを活用できることや研修のコストを抑えられることが挙げられる
  • 中途採用による転職を成功させるには、自己分析と企業研究を徹底し、即戦力となれることをアピールするのが有効

転職を考える多くの方が「次のキャリアステップで失敗したくない」という不安を抱くのではないでしょうか。中途採用は新卒採用とは異なる評価基準があり、それを知ることが転職成功の鍵です。

本記事では、中途採用とは何かという基本から新卒・第二新卒・既卒との違い、中途採用のメリット・デメリットまで徹底解説します。転職成功のポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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中途採用は就業経験のある人材を採用すること

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中途採用とは、過去に1社以上の企業に就業した経験がある方を企業が採用することをいいます。対象となる人材は、即戦力となるキャリアを持った方や第二新卒、正社員経験がない方など、多岐にわたります。

中途採用の時期は決まっているわけではなく、企業が必要とするタイミングで募集が開始されます。従業員の休職・退職などによる欠員補充や事業拡大による人員増強は、年に1度の新卒採用だけではカバーできません。そのため、さまざまなタイミングで、企業は中途採用による人材募集を行います。

企業が中途採用をする理由には、「すぐに取り組んでもらいたい業務があるから」「新しい事業を始めるにあたって、自社にはない知識やノウハウを求めているから」といったものが挙げられます。

中途採用以外にはどのような採用がある?

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企業の人材獲得戦略にはさまざまな種類があります。中途採用は就業経験者を対象とする採用方法です。ほかにも新卒採用、第二新卒採用、既卒採用といった方法があり、それぞれ特徴が異なります。これらの採用形態は、企業が求める人材像や期待する役割によって使い分けられています。

では、中途採用とほかの採用形態にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの定義や特徴、企業の評価ポイントの違いを紹介します。

新卒・第二新卒・既卒との違い

中途採用とは、就業経験を持つ人材を採用することです。新卒採用が学校卒業時に行われるのに対し、中途採用は企業が必要とするタイミングで随時実施されます

一方、第二新卒は卒業後3年以内に退職した若手を指し、ビジネス経験がありながら育成の余地があるのが特徴です。既卒は学校を卒業後、正社員として働いた経験がない人を意味し、未経験者として扱われます。

中途採用では前職の実績やスキルを評価されるのに対して、新卒・第二新卒・既卒では潜在能力や成長性が重視されます。企業は中途採用によって専門知識や業界ノウハウを持つ即戦力となる人材を効率的に獲得できるのがメリットです。

新卒採用の特徴

新卒採用は、一般的に年に1度の定期採用であり、卒業予定の学生(新卒)を対象としています。企業は「従業員の年齢層のバランスをとるため」「新鮮なアイディアや価値観を取り入れて、組織を活性化させるため」「幹部候補を育成するため」といった理由で新卒採用を行います。

新卒採用では社会人経験がない分、人柄や成長性といったポテンシャルが重視され、自社の文化を継承し、将来的に活躍していくことを期待されています。新卒採用された場合、業務上の知識はもちろん、社会人としてのマナーも入社後に学べます。

中途採用の特徴

中途採用は不定期採用ですが、会社によっては通年募集しているところもあります。中途採用では、就業経験を持つすべての人材が対象です。社会人としてのマナーや業務上の知識は身に付いていると見なされます。第二新卒採用を除いては、即戦力として活躍することが求められるのが一般的です。

なお、企業の中には、中途採用を「キャリア採用」として募集を行う場合があります。

企業が中途採用を行うメリット

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企業の採用担当者にとって、中途採用には新卒採用とは違うさまざまなメリットがあります。たとえば、これまでの仕事で培った経験やスキルは大きな魅力です。ここでは、企業にとっての中途採用のメリットを見ていきましょう。

知識やスキルを明確に判断できる

中途採用の最大のメリットは、これまでの実務経験を確認できる点です。中途採用では、企業は求職者に対して「履歴書」や「職務経歴書」の提出を求めます。そのため、どれほど活躍してくれるか未知数である新卒と比べて、どれほどの実力を持つ人材なのか、容易に判断できます。

短期間で効率良く人材を確保できる

新卒採用のプロセスは、就活解禁から採用まで約1年と長期にわたりますが、中途採用は募集から採用決定まで、早ければ1ヵ月で完了します。求めている人材を短期間で効率良く探せるのも中途採用のメリットです。

研修にかかる時間やコストを抑えられる

企業によりますが、新卒で採用した人材には、まずビジネスマナーや業界知識、ノウハウを一から教える必要があるため、3ヵ月から1年程度の教育期間が必要です。

一方、他社で経験を積んできた中途採用者の場合、社会人としての一定のマナーや常識を備えているため、新卒採用と比べて、教育に時間やコストをかけずに済みます

今まで培った知識やノウハウを活用できる

同業他社で活躍していた人材を確保できれば、前職で培った知識やノウハウを自社で活用できるほか、本人の人脈を活かした新たなビジネスチャンスが得られる可能性があります

また、異業種からの転職者は、斬新な発想を活かして、前例のないビジネスモデルで売り上げに貢献してくれるかもしれません。

新卒者の補完ができる

人材不足が続く日本では、予定していた人数の新卒を採用できない場合もあります。そのようなときに中途採用を行えば、不足した人員の補完が可能です。

即戦力を獲得できる

新たな顧客層の開拓や企業ブランドの変革を求めて新規事業を立ち上げる際、専門的な知識・技術を持つ人員が社内にいないことがあります。

そのようなとき、新規事業に関する知識や経験、資格を持つ人材がいれば、活躍が見込めるでしょう。中途採用を行うことで、新規事業の立ち上げで即戦力となる人材を確保できます。

企業競争力を高められる

「顧客ニーズへの対応」や「既存商品の付加価値向上」など、事業の拡大に向けて強化したいものに、人材を挙げる企業は少なくありません。相応の経験や知識、スキルを備えた中途採用者の活躍によって、日々激しく変化するビジネスシーンに素早く対応し、会社の成長スピードが加速するでしょう。

特に、中小企業やベンチャー企業は、事業を成長・拡大させるための有効な手段として、中途採用をメインとした採用活動を行う傾向があります。

企業にとっての中途採用のデメリット

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中途採用では、特定のスキルや経験を持った即戦力となる人材を獲得できるというメリットがある一方で、デメリットもあります。これらのメリットとデメリットを考慮したうえで、企業は中途採用を行うかどうかを判断します。

前職のやり方に固執される場合がある

同業他社からの中途採用を行った場合、転職者が前職でのやり方に固執する場合があります。その場合、業務がスムーズに進まないため、中途採用であっても即戦力とはいえなくなるでしょう。

またすぐ辞める恐れがある

中途採用者の転職の目的がキャリアアップであった場合、さらなるキャリアアップを目指して、すぐに辞めてしまう可能性があります。中途採用を行う際には、長く働いてくれるかどうか、転職を繰り返していないかなど、チェックする必要があるでしょう。

採用担当者が明かす中途採用の選考基準と評価ポイント

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中途採用では即戦力として活躍できるか見極めるため、単なる経験年数ではなく、職務経験や成果、専門スキル、人物像、キャリアビジョンなど多角的な視点から候補者を評価します。企業文化との相性も重要な判断材料で、面接や適性検査を通じて総合的に判断されるのが一般的です。ここでは、採用担当者が中途採用選考で重視する評価ポイントについて解説します。

職務経験と実績

採用担当者は、応募者の職務経験と実績を評価する際、経験年数より「何をどのように成し遂げたか」に注目します。実務経験とは、実際の業務を任されて成果を出した経験を指します。多くの求人で「実務経験〇年程度」と記載されていますが、必ずしも年数を満たしていなくても構いません。類似の経験や高いスキルレベルがあれば、評価されるでしょう。

未経験職種への転職の場合、共通点のある業務経験を見つけ出し、学習意欲やポータブルスキルをアピールすることが重要です。派遣やアルバイトでの経験も応募する職種と関連していれば、実務経験として評価されます。実務経験が少なくても、質と関連性を具体的にアピールすることで、中途採用での転職成功につながるでしょう。

即戦力として求められるスキル

中途採用では、テクニカルスキルとポータブルスキルの2種類が即戦力として求められます。テクニカルスキルとは特定分野の専門知識や技術で、プログラミング言語の習熟度や業界ならではの法規制に関する知識といった、長年の業務経験で培われる専門性です。

一方、ポータブルスキルはマネジメント能力やコミュニケーション能力など、職場を問わず活用できる汎用的な能力を指します。採用担当者は業務課題への取り組み過程を重視し、どのように問題を解決したかというプロセスから個人のスキルを判断します。

また、主体性や柔軟性といったパーソナリティも重視されるでしょう。特に経験豊富な人材ほど、新しい環境に適応できるかどうかが採用の鍵です。

人物評価と企業文化への適合性

中途採用の面接ではスキルや経験だけでなく、人物評価と企業文化への適合性が重視されます。たとえば、コミュニケーションを重視する企業では対話力、チャレンジ精神を尊ぶ企業では過去の行動例を評価します。応募者が自社の価値観や働き方に合うかを見極めるため、グループディスカッションやケーススタディを導入することも考えられるでしょう。

近年は「カルチャーアド」という概念も注目されており、適合するだけでなく、組織に新たな価値を加えられる人材が求められています。適性検査の導入も増えており、パーソナリティや思考スタイルを可視化して、より客観的な人物評価を行う企業が増えています。

転職理由と将来のキャリアビジョン

採用担当者が転職理由とキャリアビジョンを評価する際、重視するのは一貫性と具体性です。「キャリアアップのため」といった漠然とした理由ではなく、これまでの経験に基づいた具体的な説明が求められます。特に転職理由では、応募者が入社後もすぐに退職しないかどうかを見極めようとするでしょう。

転職理由を伝える際のポイントは、前職の不満だけを述べず、改善に向けて自分から行動したエピソードも併せて伝えることです。将来のキャリアビジョンでは、5年後、10年後の具体的な目標と実現に向けた行動計画を示すと効果的でしょう。

「なぜその企業でなければならないのか」という必然性を伝え、自社の方向性と応募者のビジョンが一致していることを採用担当者に実感してもらうことが、中途採用での採用決定に大きく影響します。

中途採用による転職を成功させるには

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中途採用で転職を成功させるには、準備と戦略が欠かせません。就業経験者を採用する中途採用では、スキルや経験だけでなく、企業と応募者の相互理解が重要です。ここでは、転職活動を効果的に進め、希望の企業からの内定を勝ち取るための具体的な対策と成功のポイントを紹介します。

自己分析と企業研究を徹底する

転職成功の鍵は、自己分析と企業研究の徹底にあります。自己分析では「なぜ転職したいのか」「将来どうなりたいのか」を明確にし、自分の強みや弱み、価値観を客観的に把握することが大切です。これにより転職の軸がぶれず、自分に合った企業選びができます。

企業研究では、事業内容や経営理念だけでなく、社風や将来性も調査しましょう。3C分析(自社、競合、顧客)を活用すると、市場環境を網羅的に把握でき、効率的にリサーチを進められます。情報源は企業のホームページだけでなく、業界誌や転職サイト、転職エージェントなど、複数の視点から収集することで、より正確な企業像が見えてきます。

自己分析と企業研究を通じて、自分のスキルがどう企業に貢献できるかを具体的に説明できれば、面接でも説得力のある志望動機を伝えられるでしょう。

即戦力となれることをアピールする

中途採用の場合は、学歴よりもそれまでの経験や実績が重視されます。培ったスキルや実績を、入社後にどのように活かせるかをアピールすることが大切です。

効果的にアピールするために、これまでの営業成績や実績を整理して提示できるように準備します。自己PRでは、募集要項をしっかりと分析して企業が求める人材像を把握したうえで、自身の能力が応募企業にどのようなメリットをもたらすかアピールしましょう。

「営業成績140%を◯期連続で達成」「総額◯億円のプロジェクトを主導」など、具体的な数字を盛り込むと、より説得力のある自己PRになります。

仕事への熱意をアピールする

企業の求めるスキルや経験とマッチしていても、その会社で働き、成果を上げたいという熱意が伝わらなければ、採用には至らないでしょう。

ほかの企業ではなく、その企業を選んだ理由を伝えるには、志望動機や自己PRで入社後のビジョンや目標を伝えることがポイントです。この会社だからこそ実現できると思った目標やスキルを活かして会社に貢献したいという熱意を、明確に伝えられるよう準備しましょう。

コミュニケーションスキルも重要

能力や実績があっても、入社後にほかの従業員とうまくコミュニケーションが取れる人材でなければ、企業は採用に慎重になります。

前職のチーム・プロジェクトにおいて「報告・連絡・相談を細やかに行うことで、業務を円滑に遂行した」といった具体的なエピソードを用いて、コミュニケーションスキルをアピールするのが有効です。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは、中途採用の転職成功を大きく後押しするパートナーです。求人紹介から書類添削、面接対策、年収交渉まで幅広くサポートします。効果的に活用するポイントは2つあります。まずはキャリアアドバイザーに積極的に相談しましょう。企業情報を得るためにも、自分の希望や本音をストレートに伝えることで信頼関係が築けます。

もうひとつは、複数のエージェントに登録することです。キャリアアドバイザーとの相性を見極めながら、プロセスごとに賢く活用することで、希望通りの転職実現に近づけるでしょう。

まとめ

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中途採用とは、就業経験を持つ人材を採用することを指します。新卒・第二新卒・既卒採用との違いを明確にし、企業の採用担当者が重視する選考基準を知ることが転職成功の鍵です。自己分析と企業研究を徹底し、自身の経験とスキルを最大限にアピールすることで、中途採用での転職成功につながるでしょう。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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