更新日:2024/10/16
この記事のまとめ
仕事中のふとしたとき、「自分にはこの仕事は合わないかもしれない...」と思うことはありませんか。
厚生労働省が公表している「令和2年転職者実態調査」によると、男性の離職理由で最も多いのが「満足のいく仕事内容でなかったから」(28.4%)、女性は「労働条件(賃金以外)が良くなかったから」(28.1%)でした。
「自分には合わない」といった悩みを抱えながら仕事をしていては、あなた本来のパフォーマンスが発揮できないかもしれません。しかし、だからといって仕事をすぐに辞めてしまうと転職先でも同じようなことで悩んでしまう可能性があります。
そうならないためにも、なぜ合わないと感じるのか理由を知り、辞めるべきか続けるべきかを冷静に判断することが大切です。
そこで、今回の記事では、なぜ今の仕事が合わないと感じるかの理由と、辞めるべきかどうかの判断基準についてご紹介していきます。
目次
なぜ、「仕事が合わない」と感じてしまうのでしょうか。そう感じる理由を8つご紹介いたします。
今の仕事をどんなにがんばっても、「つまらない」「好きになれない」というのはとてもつらいことです。
がんばっているのにそう感じる理由は、今の仕事内容が苦手な分野だからではないでしょうか。
ただ、苦手だからといってすぐに仕事が合わないというのは、もう少し仕事を楽しめないか、得意なことを活かせないかを見極める余地があります。
しかし、まったく得意なことを活かすことができない仕事内容であれば、「この仕事は合わない」と強く思うのではないでしょうか。たとえば、人と話すことが得意で、細かいことを詰める作業が苦手な方の場合、人と話すことがほとんどなく、資料を見ながら書類作成をする業務を任されているとき、特にそう思ってしまうのかもしれません。
どんなにやっても仕事が終わらない上に、どんどん新しい業務が降ってくる。ぎりぎりの人数で仕事を回しているため、有給がなかなか取得できないなど、疲弊し消耗するだけの職場環境では、ストレスが溜まってしまうでしょう。
すると、もっと労働環境の良いところで力を発揮したいと思うようになり、「今の仕事は合わない」と感じる理由となります。
また、職場環境の問題も重要です。たとえば、ほこりがひどいのに窓を開けられないなどの衛生面、私語禁止で一日中シーンと静まり返っているといった職場の雰囲気なども、「仕事が合わない」と感じる一因となります。
仕事内容は十分に楽しめているけれど、給料が思ったよりも安く納得できないことも、仕事が合わないと感じる理由のひとつです。
同業他社の知人が、自分よりもずっと良い給料をもらっている場合、「同じような仕事をしているのにどうして?」と、今の環境で仕事をすることに疑問が生まれてくるでしょう。
給料は働くモチベーションの大きなウエイトを占めます。納得のいかない金額だと、より「今の仕事は合わない」という思いが強くなるはずです。
成果を出しているはずなのにまったく評価されず、形だけの面談が行われ、給料は上がらない。そんな状態では張り合いがありませんし、がんばっている方ほど「何のために仕事をしているのだろう」と虚しさを感じてしまうかもしれません。
もしくは、評価が数値化しにくい職種や、上司の気持ちひとつで評価が決まってしまうなど理不尽・曖昧な評価が続く場合、「この仕事は自分には合わない」と感じるかもしれません。
仕事の大きなモチベーションとなるのは、会社やお客様からの評価もあります。それが叶えられることもなく、理不尽・曖昧な評価が続けば「この仕事は合わない」と感じるのは自然な流れでしょう。
コミュニケーションを全く取らずに仕事を進める事はできないので、仕事を続ける上での人間関係は、非常に重要な要素です。
苦手な人は誰しもいるものですが、社内でコソコソと陰口を叩かれるなど、精神的なダメージを受けるような職場では、居心地が悪くてたまらないでしょう。
すると、仕事へのモチベーションが下がるだけでなく、会社に行くこと自体が憂鬱になり、「この仕事や職場は合わないから辞めたい」と感じる事が増えていくでしょう。
会社の社風との相性も、仕事や職場環境が合わないと感じる理由です。
人がある程度集まれば、独自の雰囲気や空気感が生まれるのは致し方ありません。
しかし、雰囲気との相性は人それぞれで、どうしても相性が悪い場合は、「この仕事や職場環境は合わない」という考えに至りやすいです。
企業が必ず持っている理念やビジョンから生まれる価値観のため、転職する際にもしっかりと確認する事が重要になってきます。
仕事を通じて、取得したいスキルを身に付けたいと思って入社した場合、取得したいスキルにつながるような業務であれば良いでしょう。
しかし、まったくスキルとは関係ないような業務に就いた場合は、「この仕事は合わないのではないか」いう考えが浮かびます。たとえば、開発業務に関われると思っていたのに、他の企業に開発を任せていて、それを取りまとめる業務がメインで、今後も変わらない場合などです。
自分のやりたいことが決まっている場合も、仕事や職場環境が合わないと感じる理由のひとつです。
たとえば、学校ではプログラミングの勉強をしていた方が、経営企画の職種を希望した場合、学歴によって判断され、開発系の職種に配置されてしまったら、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
他にも、将来的にやりたいことがあるけれど、今の仕事とは共通点がない場合も、モチベーションに繋がりにくくなる事もあるでしょう。
モチベーションで悩んだら、マイナビエージェントにご相談ください。
登録しても、必ずしも転職する必要はありませんし、実は将来活かせる仕事かもしれないので、将来設計に沿ったキャリアを考えるお手伝いをさせてください。
仕事が合わないと感じたら、そのまま会社に残るか、それとも転職などの行動を起こすべきか判断すると良いでしょう。
ここでは、仕事が合わないと感じたとき、どうすれば良いかの判断基準をご紹介していきます。
仕事をすぐに辞めると決断するには、時期尚早な場合もあります。後悔しないためにも以下のような場合は、今の仕事を続けてみることをおすすめします。
仕事の一部分でも「おもしろい」と興味が持てる部分があるときは、もう少し様子を見たほうが良いかもしれません。
興味関心がまったくない仕事をするのはつらいことです。ただ、少しでも好きになれる部分がある場合は、続けていくうちに仕事の魅力に気付く可能性があります。
この段階で、まったくの異業種に転職した場合、「前の職種が良かった」と思っても、後の祭りになりかねません。
仕事内容がすべて好きと思えることは非常に少なく、好きと嫌いが交互に訪れるのが仕事です。業務期間が短い場合、まだその仕事の良さが見えていないだけかもしれませんので、仕事の魅力を調査するつもりで続けてみることをおすすめします。
自分自身が積極的に動くことによって状況が変えられる場合は、いまの会社で働き続けることを考えてもいいでしょう。
上司の評価基準や人間関係で悩んでいる方は、行きたい部署への異動を願い出ることで解決できるかもしれません。なぜなら、働くメンバーによってチームの雰囲気は大きく変わるので、転職しなくても自分に合う職場に出会える可能性があるからです。
また、仕事内容に不満がある場合は、改善提案を積極的に出してみるなど、自ら行動に移すことが大切です。たとえ状況が変わらなかったとしても、「やりきった」と納得してから転職を考えることができます。
残業代は全て支払われる、福利厚生の充実や有給の奨励など労働環境への配慮が見られ、自分自身も何か特別やりたいことがない場合も、続けたほうが良いでしょう。
労働環境が良くないことは、先程もご紹介した「仕事が合わない」と思う原因のひとつです。仮に転職したとしても、以前の職場の水準が高い方ほど、後悔してしまう可能性が高くなります。
そうならないためにも、今の環境でできることを考え、行動してみたほうが良いかもしれません。
できるだけ努力をしてから、転職を考えたほうが後悔しないとはいえ、状況によっては、転職を考えたほうが良い場合もあります。
いまの職場でストレスを感じ、心身に影響が出てしまっている場合、早期に転職を考えたほうが良いかもしれません。
特に、人間関係の問題はかなり深刻です。罵詈雑言を浴びせられる、理不尽に怒鳴られる、見せつけのように叱責されるなど、パワハラが日常的に行われている職場ではまともに仕事もできません。
パワハラの証拠を集めて人事に報告することで解消されるケースもありますが、会社的にパワハラを容認している場合はすぐに転職をしてください。長いあいだ憂鬱な気持ちが続くと、心の病気にかかる可能性も考えられます。
また、ストレスを抱えすぎると瞼がピクピク痙攣したり、倦怠感や食欲不振になったりと、身体にさまざまな異変が生じます。明らかに心身に異常がある場合は、自分の身を守ることを優先して行動してください。
会社の経営状態が、社員の目線でも危ないと感じる場合は、転職を考えたほうが良いかもしれません。
会社が売っている商品やサービスが時代に合ったものでなかったり、売り上げが厳しい状況なのに経営陣は何も動かなかったりといった場合、会社の将来性について不安に感じてしまいますよね。
サービスや商品に愛着を持っていればいいのですが、自分もサービスや商品を好きになれない状態では、お客様に対してもどこか後ろめたさを感じてしまいますし、結果として仕事での成果も出にくくなってしまいます。
サービスの改善提案などやれることはやったけど何も変わらなかったという場合は、転職に向けた行動を起こすタイミングなのかもしれません。
自分のやりたいことが決まっていて、今の職場ではそれが全くできなさそうな場合も、転職を考えるタイミングです。
また、やりたいことを実現するために仕事をしている場合、いつまでも実現しない環境に身を置くこと自体が大きなストレスとなってしまい、せっかくの能力を発揮することができず、重い気持ちを引きずることになりかねません。
この場合は転職して環境を変えて、自分にあった職場や仕事を見つけた方が、人生においては得策と言えるかもしれません。
現職ではモチベーションの維持が難しく、異動や業務内容の変更などもあまり期待できないようであれば、マイナビエージェントにご相談ください。
あなたのキャリアプランに合う企業を見つけて、モチベーション高く働けるサポートをいたします。
最後に、「今の仕事を続ける」か「転職する」か判断がつかないけれども、「仕事が合わない」と感じるときに、今すぐできることをご紹介します。
今の仕事で実績を作ると、転職するにしても、今の仕事を続けるにしてもメリットがあります。今後も、今の仕事を続ける場合は、上のポジションに上がることで、仕事がおもしろく感じられる可能性があります。
また、転職する場合も、前職での実績として、自分をアピールできる材料となります。
今の仕事が、資格の取得によりできる業務が増えるのであれば、資格の取得がおすすめです。企業によっては、資格手当がつく場合もありますし、転職するときもPRポイントとして活用できます。
また、業務に関係する資格がない場合は、英語など業種を選ばず重宝されそうな資格にチャレンジしても良いでしょう。
「仕事が合わない」と考えているときは、心身ともに疲れている可能性があります。根を詰めすぎてしまい、冷静な判断ができない状況なのかもしれません。
そんなときは、有給を取得してリフレッシュしてみることも一考です。仕事から離れてリラックスすることで、心身の疲れが回復します。疲れが取れたときに、もう一度どうするべきか考えてみても良いのではないでしょうか。
転職エージェントを利用するとなると、転職することを前提としなければいけないような感じがありますが、そんなことはありません。迷っているときこそ、転職エージェントを利用すべきです。
転職のプロであるキャリアアドバイザーからアドバイスをもらい、自分の市場価値を知ることで、俯瞰して自分を見ることができます。これは、「辞めるべきか、続けるべきか」の、重要な判断材料のひとつとなるでしょう。
「仕事が合わない」と感じたまま仕事を続けることは、パフォーマンスも下げてしまうため非常にもったいないです。
今回ご紹介した「仕事が合わない」と感じる8つの理由を参考に、自分が何に不満を感じているかを明確にしておくことで、今後の進むべき道が見えてきます。パワハラ、明らかな経営不振など、今すぐ転職を考えたほうが良い場合を除き、まずは今できることから始めてみてはいかがでしょうか。
何か行動に移すことで、もやもやした気持ちが少し明るくなるかもしれませんし、「今の仕事を続ける」か「転職する」かの決断がしやすくなるかもしれません。
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