更新日:2023/11/30
この記事のまとめ
夢や目標に向かって進んでいる人はキラキラして見えますが、実際に「揺るがないゴール」を目指して転職活動を進められる人は、そう多くはいないでしょう。転職を決意したものの、やりたいことが分からず、モヤモヤとした気持ちを抱いてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、やりたいことがないときに、どのように転職を進めるべきかを解説します。やりたいことがない原因と解決策、やりがいの見つけ方もご紹介するので参考にしてください。
目次
転職を考えた際は、「転職の軸」を定めたうえでの転職活動が大切です。転職の目的や目標を明確化できれば、自然と方向性が明らかになり、納得のいく転職を実現しやすくなるからです。とはいえ、誰もが明確なゴールをイメージできているわけではありません。自分の中で企業選びの基準を確立している方は、意外と少ないものです。
「やりたいことがない」と感じている方は、「やりたいこと」と「できること」を切り離して考えるのもひとつの方法です。好きなことと得意なことがイコールになるとは限りません。無理にやりたいことを探すのではなく、得意なことにも目を向けてみましょう。
「やりたいことがない......」と悩んでいる方の中には、現職に対する不満を抱えている方もいるでしょう。「転職したい、けれどやりたいことがない」と時間だけが過ぎていくのであれば、まずは転職活動に踏み出してみるとよいかもしれません。ここでは、やりたいことがない方が転職活動を始める際に、考えてほしいポイントについてご紹介します。
「魅力を感じる仕事」や「興味のある仕事」など、やりたいことを基準にして転職先を決める方法もありますが、転職では即戦力が求められるのも事実です。大勢のライバルの中から自分を選んでもらうためには、スキルや経験を活かし、活躍できる人材だとアピールしなければなりません。「やりたい」という意欲だけでは、評価を得られないケースもあります。
転職に踏み出したのであれば、キャリアを棚卸しし、自分自身の適職を探ってみましょう。なお、適職とは自分に合う仕事、高い意欲を保ちながら成果を発揮できる仕事を指します。
やりたいことがないと、「転職がうまくいかないのでは」と不安を感じる方も多いでしょう。結論から言えば、やりたいことがなくても転職成功を目指せます。特別、魅力を感じる仕事がないからこそ、視野を広く持って転職活動を進められるメリットもあります。
転職活動中は、さまざまな業界や職種に触れるチャンスです。転職活動をきっかけに、これまで選択肢になかった仕事と出会うかもしれません。適職を軸に転職活動を進めながら、やりたいことがあった場合に応募してみるのもひとつの方法です。
これまでの経験の中では、やりたいことを見つけられなかった方も、転職によって魅力を感じる仕事を発見できるかもしれません。実際に、未経験職種や異業種への挑戦によってやりがいを発見したり、理想の職場と出会えたりしている方々もいます。
やりたいことが明確であれば、転職活動をスムーズに進めやすいのは事実です。ですが「現職への不満」から転職に踏み出し、さまざまな選択肢の中から最適なキャリアを選んだ結果、やりたいことが分かってくるケースもあります。
転職の際に「やりたいこと」を重視する人は、案外少ないかもしれません。というのも、「裁量の大きな仕事をしたい」「人間関係がよい職場で働きたい」など、職場環境を重視する人のほうが多いからです。夢や目標を持っていない方の中にも、「将来はこのような人になりたい」「このような職場で働けたらいいな」などの考えを持つ方もいるのではないでしょうか。
やりたいことが見つけられない場合には、無理に夢や目標を作る必要はありません。理想とする将来像や職場環境があるのなら、理想を実現するために必要な行動を考えてみましょう。
転職したいと感じる理由は人それぞれです。やりたいことがないと悩む理由も人によって違いますが、やりたい仕事を見つけられない方には、共通の傾向がみられます。ここでは、転職したい気持ちはあるものの、やりたいことがないと悩んでしまう原因をご紹介します。
やりたいことがないと悩む方の中には、自分にとって何が適職なのかが分かっていない方もいるでしょう。「長所・短所」や「得意・不得意」などの自己理解が足りないと、職種への向き不向きを判断できません。結果として、どのような仕事が自分に合っているのか分からず、転職したいけれどやりたいことがないと感じてしまいます。
また、自分にとっての「仕事の原動力」を把握していない場合も同様です。自分自身のモチベーションを管理できないと、やる気がでないまま日々の業務をこなさなければなりません。その結果、いまの仕事を続けたくないけれど、やりたいことが分からないと悩んでしまいます。
5年後や10年後はこうありたいという自分の姿をイメージできていない方も、やりたいことがないと感じる傾向にあります。長期的な目標や将来のビジョンを描けていないと、仕事へのモチベーションを保ちにくくなります。
日々なんとなく業務をこなし、何に向かって頑張ればよいのか分からないまま働いている方もいるでしょう。そのような状況が続くと、「やりがいを感じられないので転職したい。けれどやりたいことがない」などの悩みが生まれます。
理想とする仕事の難易度があまりにも高い場合、自分のスキルでは転職がかなわないケースもあります。極端な例ですが、「宇宙飛行士」や「内閣総理大臣」は憧れる人が多いものの、現実的には仕事とするのが難しいでしょう。
キャリアを棚卸しした際に、自分の持つ経験や能力と理想の仕事が懸け離れている場合には、その仕事に就ける可能性が低いといえます。現職で難易度の高いポジションを狙っている場合も同じです。見合ったスキルを持ち合せていないと、やりたい気持ちが大きくても、仕事を任せてもらえないでしょう。その結果、キャリアの選択肢から「やりたい仕事」が消え、やりたいことがない状況を作り出してしまいます。
やりたいことはあるものの、周囲からの評価を気にして、転職できずに悩んでいるケースもあります。家族に「やめたほうがいい」と言われたり、親に「この仕事はダメ」と言われたりして、転職に踏み切れない方もいるでしょう。また、自分には似合わない職業なのでは......とネガティブに考え、やりたい気持ちを抑えてしまう方もいるのではないでしょうか。
自分に自信を持てずに、自分に合う仕事なんてないと諦めてしまう方もいるかもしれません。そうしてチャレンジしたい気持ちを抑えていると、やりたいことが見つからないなどの悩みが生まれます。
現職を早く辞めたい気持ちが強く、急いで転職先を探している場合、転職したいけれどやりたいことがない状況に陥りやすくなります。早く次の仕事を探したい場合にも、焦りから方向性を見失ってしまうかもしれません。
現職を辞めたいと思ったとき、まず転職活動を始めてみるのはよい方法です。ただし「なぜ現職を辞めたいのか」を整理しなければ、選択すべきアクションが分からず、やりたいことがないと感じる原因になるでしょう。
転職を決意したものの、やりたいことが見つからず、転職活動がはかどらない方もいるでしょう。転職を成功させるためには、さまざまな選択肢の中から、自分に合う選択をしなければなりません。転職の方向性が定まっていない状態では、スムーズに転職活動を進めるのが難しいといえます。ここでは、やりたいことを見つける7つの方法をご紹介するので、ぜひ転職活動にお役立てください。
「何をしたいのかが分からない」「適職を見つけられない」などの悩みを抱えている方は、社会人経験を掘り下げ、これまで自分がどのような仕事に携わってきたのかを整理しましょう。キャリアを棚卸しすると、自分の得意な部分や強みが見えてきます。仕事に対する価値観が明らかになれば、適職を見つけられるでしょう。
「この仕事はモチベーションが上がった」「この作業が好きだった」と主観的評価がきっかけとなり、自分の将来像や理想像が見えてくるケースもあります。こうして転職の軸を見つけられると、企業を選定しやすくなります。企業とのミスマッチも防げるため、やりたい仕事に就ける可能性が高まるでしょう。
自分の将来をイメージし、なりたい自分になるために、どのような行動を取るべきかを計画してみるのもよい方法です。「マネージャーとして大人数をまとめる人になりたい」「国際的な仕事をした経験がほしい」など、漠然とした将来像でも構いません。長期的なビジョンが描けない場合には、半年後や1年後にどうありたいかを考えてみましょう。
キャリアに関係するビジョンが思い浮かばない場合、プライベートでの目標を考えるのもひとつの方法です。「〇〇に住みたい」「自由な時間を増やしたい」などの目標が、やりたいことがない状況を解決する糸口になるかもしれません。
一度、やりたいこと探しから離れてみる方法もあります。社会人経験をとおして身につけたスキルや能力を洗い出し、「自分にできる仕事」をリストアップしてみましょう。同じ職種であっても、業界が変わればタスクがガラリと変わるケースもあります。自分の持つ強みを活かしつつ、新たな環境へ挑戦する選択が、やりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません
「やりたいこと」と「できること」は必ずしもイコールではありませんが、できることの中からやりたいことが見つかれば、需要のある環境でやりたいことにチャレンジできます。
転職は、自分のキャリアを高めるための手段であり、選択権は自分が持っています。とはいえ、自分が家計を担っていたり、家族と仕事に対する価値観が異なっていたりすると転職を反対されるケースもあるでしょう。
しかし、本心を抑えて、モヤモヤした気持ちを抱えたまま長く働き続けるのはつらいものです。モチベーションが上がらず、よい成果を残せないケースもあります。周囲との意見の不一致が原因でやりたいことが分からなくなってしまった場合には、一度、自分の気持ちを優先に転職について考えてみましょう。転職がうまくいった後で、周囲が認めてくれるケースもあります。
やりたい仕事が見つからないのであれば、見方を変えて、やりたくない仕事にスポットを当てながら転職の方向性を決めるのもひとつの方法です。「この業務は苦手だった」「環境になじめず苦労した」など、やりたくない仕事と出会った経験を持つ方もいるでしょう。
やりたくない仕事を書き出し、その仕事に携わらない職種を選択できれば、仕事へのモチベーションも保ちやすくなります。「残業をしたくない」の反対が「定時で帰りたい」であるように、やりたくないことの反対側にやりたいことが隠れている場合もあります。
やりたいことがないと悩んでいる方は、まだやりたいことと出会えていないだけなのかもしれません。一言で「仕事」といっても、非常に多くの種類があります。たとえば、IT関連の仕事は「情報処理サービス業界」「ソフトウェア業界」など複数の業界に分かれているほか、「エンジニア」という職種の中にも「システムエンジニア」や「ネットワークエンジニア」をはじめとするさまざまな職種が存在します。
業界や職種について深く知った結果、やりたいことに出会えるケースもあるでしょう。書籍やWebサイト、SNSでも仕事についての情報を収集できるので、世の中の仕事を把握してみるとよいかもしれません。
本来、やりたいことは「自己分析」によって見えてくるものですが、自己分析をしても自分自身の価値観を見いだせない方もいるでしょう。そのような場合には、「他己分析」を取り入れてみましょう。他己分析とは、周囲から見た自分を分析する方法です。家族や友人に強みや弱み、性格、向いている仕事などについての意見をもらいましょう。
他己分析をすると、これまで気がつかなかった自分の特徴を把握できます。他己分析により、適職が見つかるケースもあるでしょう。
まずはキャリアを棚卸しし、自分の強みを把握しておきましょう。どのような企業で自分の能力が活きるのかを把握しておくと、企業選定に役立ちます。そして、「こうありたい」と思う将来の姿を想像してみます。キャリアを想像できない場合には、プライベートでの将来像を描いてもよいでしょう。
将来像が描けたら、「転職理由」を明確にします。転職理由は複数あっても構わないので、思いつくものを書き出します。ここで書き出した転職理由を裏返すと、転職に求める条件が見えてきます。
最後に、求める条件に優劣をつけましょう。理想とする将来像を含め、重要だと感じる条件を転職軸として定めます。このような手順で転職活動を進めると、やりたいことがないと悩んでいた方も、転職成功を目指しやすくなります。
転職活動に年齢制限はありませんが、年代に応じて企業から求められるスキルや経験は変化していきます。ポテンシャル採用に期待できる20代と比較し、30代以降は即戦力を意識しなければなりません。ここでは、やりたいことがないと悩んでいる20代と30代、それぞれの仕事の探し方をご紹介します。企業選定をスムーズに進めるための参考にしてください。
やりたいことが見つからない20代の方は、未経験の職種を含め、気になる仕事にチャレンジするとよいでしょう。20代は、さまざまな仕事に挑戦しやすい年代です。「採用されないかも......」「自分には合わないかも......」と踏みとどまってしまうかもしれませんが、今後のキャリアやライフプランを考慮した場合、年齢が若いほど新しい仕事にもチャレンジしやすいといえます。
転職活動を始めると、さまざまな職種と出会えます。少しでも興味をもった仕事があれば、積極的に応募に踏み切ってみてはいかがでしょうか。
ある程度の社会人経験を積んだものの、やりたいことがないと悩んでいる30代の方は、「やりがい」を得やすい仕事にスポットを当ててみるとよいかもしれません。充足感をおぼえる瞬間は人それぞれですが、周囲から必要とされて感謝されたり称賛を得たりする仕事は、自分自身の心も満たしてくれるでしょう。
やりがいがモチベーションとなり、仕事が長続きしている方もいます。誰かの助けになれる仕事、感謝される仕事は何かという見方を取り入れると、やりがいを持って働き続けられる仕事と巡り会えるかもしれません。
「やりたいことがない」「何をしたらよいのか分からない」と悩んでいる方は、プロの力を借りるのもひとつの方法です。転職をサポートしてくれるサービスは豊富に存在しますが、その中でも転職エージェントを活用すると、キャリアアドバイザーが転職に関する悩みを解決してくれます。
マイナビエージェントでは、一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、経歴をヒアリングします。キャリアの棚卸しから見えた客観的な強みをお伝えし、キャリアの可能性を広げるお手伝いもしています。キャリアについて悩んでいる方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。
やりたいことがなくても、納得のいく転職は実現できます。まずはやりたいことを見つける方法を実践し、自分の気持ちと向き合ってみましょう。一度やりたいことから離れてみる選択肢もあるので、どうしてもやりたいことが見つからない場合には、転職に対する考え方を変えてみるのもひとつの方法です。
転職のプロに頼ったほうが、スムーズに悩みを解決できるケースもあります。モヤモヤした気持ちを取り除きたいのであれば、キャリアアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。マイナビエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりを手厚くサポートします。やりたいことが見つからない方は、ぜひキャリアアドバイザーのアドバイスを受けてみましょう。
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