更新日:2024/12/19
この記事のまとめ
仕事の選び方に悩む方は少なくありません。「やりたいことが見つからない」「自分に合う仕事が分からない」という声をよく耳にします。特に転職を考える際には、現在の仕事への不満は明確でも、次にどのような仕事を選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、仕事選びに迷った際の具体的な対処法として、押さえておきたいチェックポイントや選び方のコツを詳しく解説します。転職を成功に導くためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
仕事選びで迷ったとき、最初に取り組みたいのが自己分析です。自分の価値観や強みを深く理解することで、本当にやりたい仕事が見えてきます。ここでは、自己分析のメリットと具体的な進め方について詳しく解説します。自己分析を丁寧に行うことで、転職活動の方向性が定まり、自分に合った仕事選びができるようになるでしょう。
自己分析は、仕事選びの方向性を明確にする重要なプロセスです。なぜなら、自分の価値観や強みを深く理解することで、本当にやりたい仕事が見えてくるからです。また、転職活動を進めるうえでも、自己分析をしっかりと行っておくことで選考を有利に進められます。自己分析を行う主なメリットは、以下の4つです。
自己分析の基本は、過去の経験を丁寧に振り返ることから始まります。具体的には、これまでの仕事や学生時代の出来事を時系列で整理し、「なぜそのときに頑張れたのか」「どのような場面で充実感を得られたのか」といった問いを深掘りしていきます。
また、自分の強みや弱みを客観的に把握するため、モチベーショングラフを作成するのも効果的です。仕事や学生時代のやる気の変化を可視化することで、自分がどのような状況で力を発揮できるのかが明確になるでしょう。
さらに、周囲の人からフィードバックを得ることも重要です。自分では気づかない特徴や長所を発見できる可能性があるためです。上司や同僚、友人など、異なる立場の人から意見をもらうことで、より正確な自己理解につながります。これらの分析結果は記録しておき、定期的に見直すのがおすすめです。
自分に合った仕事の選び方が分からずに悩んでいる方は、業務内容や雇用条件だけでなく、プライベートとの兼ね合いなどさまざまな視点から求人情報をチェックするとよいでしょう。ここでは、仕事を選ぶ際に重点的に確認しておきたい7つのポイントを解説します。
仕事を選ぶ際には収入や福利厚生など雇用条件ばかりにとらわれず、「やりたい仕事か」「望んでいるキャリアを実現できるか」を確認しましょう。いくら雇用条件がよくても、やりがいの感じられない仕事ではモチベーションを保ちづらく、長期勤続が難しくなるためです。
やりたい仕事が明確にない場合は、これまでの仕事経験から楽しい、やりたくないと感じたことを思い返してみましょう。その理由を深掘りしていくと、やりたい仕事が定まりやすくなります。
長く働ける仕事に就きたいのであれば、会社の将来性に目を向けてみましょう。将来性のない仕事は、倒産やリストラのリスクが高い傾向にあるためです。会社の業績だけでなく、業界の傾向や社会的なニーズなどもリサーチして将来性を見極めるとよいでしょう。
また、社会に貢献できる仕事もやりがいを抱きやすく、モチベーションを維持しやすいためおすすめです。社会貢献度の高い仕事としては、医療、介護、保育などが挙げられます。そのほか、多くの人々が必要とするサービスと密接に関わるIT業界や公的機関での仕事もやりがいを感じやすいでしょう。
仕事を選ぶ際には、将来的に理想のキャリアプランを描けるかどうかをチェックすることも大切です。5年後、10年後にどうなっていたいかという理想像を具現化したうえで現在の自分と比較し、目標を実現するために必要な経験やスキルを身につけられる仕事を選ぶと、結果的にやりがいにつながります。また、キャリアプランを立てる際には、ライフプランも併せて考えると効果的です。
自分に向いている仕事と、やりたい仕事や好きな仕事は異なります。たとえば「人と関わるのが好き」な方でも「臨機応変な対応が苦手」ならば、ケースバイケースの対応を求められやすい接客業が向いているとはいい切れないでしょう。過去の経験から自分の向き不向きを把握し、適性のある仕事を吟味することが大切です。
報酬水準が満足のいくものであるかは、転職満足度を上げるうえで重要です。マイナビが実施している転職動向調査においても給与に対する不満を理由とした転職は毎年多く、報酬水準に対する妥協はさらなる転職につながりかねません。
現在の生活費だけでなく、マイホームやマイカーの購入費用、子育て資金、老後資金など将来的に必要な金額も見据えたうえで適切な報酬水準を見極めましょう。
参照:転職動向調査2024年版(2023年実績)|株式会社マイナビ
仕事とプライベートの調和がうまく取れている状態であれば、ワークライフバランスに問題がないといえます。仕事内容が自分に合っていたとしても、労働時間や休暇日数、就業場所などが不適切であればプライベートに支障をきたしかねません。
人によって適切なワークライフバランスは異なります。自分にとっての最適な働き方やプライベートの過ごし方をじっくりと考えたうえで、理想をかなえられる仕事を選ぶとよいでしょう。
仕事を吟味するときには、メリットだけでなくデメリットにも目を向けましょう。許容できないレベルのデメリットを抱えた仕事ではストレスがたまりやすく、労働意欲にマイナスの影響を与えかねません。どのような仕事であってもプラスの面だけでなく、マイナスの面が存在します。自分の性格や体力などに合わせて許容できるラインを見極めたうえで、仕事や職場を選ぶことが大切です。
ここでは、後悔につながりかねない仕事の選び方を5つ紹介します。慎重に転職活動を進めたとしても、入社後にミスマッチを起こしてしまっては意味がありません。転職後の後悔を防ぐためにも、どのような仕事の選び方がNGなのかを事前に押さえておきましょう。
仕事のよい面ばかりをチェックしていると、入社後のミスマッチにつながりかねません。たとえば「報酬水準の高さに引かれて選んだものの、やりたい仕事ではなかった」場合はやりがいを感じにくく、モチベーションを保つのも難しいでしょう。逆にどれほどやりたい仕事であっても、労働条件に問題があっては体力や精神力が削られて長く働き続けるのが難しくなる可能性があります。
業界や企業の将来性は仕事選びにおいて大切な要素のひとつですが、過度に重視することは避けましょう。将来性はあくまでも現時点における予想でしかなく、実際には不確定要素が大きいためです。どのような仕事であっても技術の進歩や世相の変化などの影響を受け、仕事内容やニーズが一変する可能性がある点に注意が必要です。
仕事選びにおいて給与や福利厚生など待遇のよさだけで判断するのは、リスクが高いといわざるを得ません。特に業界の相場よりも高い給与を提示している求人に対しては、冷静な見極めが必要でしょう。一般的に、給与と仕事の大変さは比例するものです。待遇のよさに引かれて入社した結果、労働環境が過酷で退職を余儀なくされるケースも珍しくありません。
また、給与は額面だけでなく、内訳もしっかりと確認することが大切です。手当や残業代までが組み込まれた金額であった場合、基本給は想定よりも低い可能性があります。
業種や職種だけで仕事を選ぶことは、大きな落とし穴となる可能性があります。同じ「営業職」や「IT業界」でも、企業によって業務内容や求められるスキル、働き方は大きく異なるためです。たとえば、営業職でも、新規開拓中心の企業もあれば、既存顧客のフォローがメインの企業もあります。また、IT業界でも、開発に特化した企業もあれば、コンサルティングを重視する企業もあります。
仕事選びでは、業種や職種に加えて、具体的な業務内容、企業の社風、働き方、育成制度なども含めて総合的に判断することが重要です。企業のホームページや口コミサイト、会社説明会などを通じて、実際の仕事内容や職場環境をしっかりと確認しましょう。
大企業であったり、安定性が高いといわれる職業であったりなど「何となくよさそう」といった基準で仕事を選ぶことはおすすめできません。企業研究をおろそかにすると、入社後にミスマッチが起こる確率が高くなります。
どのような仕事や職場であっても、合う・合わないは個人の能力や性質によって異なります。一般的によいといわれる仕事ではなく、自分が求める基準を満たす仕事を探しましょう。
自分に合った仕事を選ぶには、さまざまな視点から求人を比較、検討する必要があります。しかし転職活動の軸が定まっていないと、転職先選びにブレが生じて入社後のミスマッチに悩まされる恐れがある点に注意が必要です。ここでは、自分に合った仕事を選ぶときのポイントを解説します。
転職を成功させるためには、まず自分がなぜ転職したいのかを明確にすることが重要です。現在の仕事に対する不満や課題を具体的に書き出し、転職後のキャリアプランと照らし合わせることで、仕事選びの軸が定まります。
たとえば、「残業が多い」という漠然とした不満を抱えているだけでなく、「ワークライフバランスを重視したい理由は、子育てに時間を使いたいから」というように、本質的な理由を掘り下げることが大切です。
また、転職理由を明確にすることで、面接時の質問にも説得力のある回答ができるようになるでしょう。「給与が安い」という理由だけでなく、「より専門性を高めたい」「新しい分野にチャレンジしたい」など、前向きな理由と組み合わせることで、企業側にも好印象を与えられます。
仕事選びの根本的な軸になるのは、自分の適性です。まずは自己分析をして、得意分野と苦手分野を明らかにしましょう。自己分析が苦手な場合には、Webや書籍で仕事の適性診断をする方法もおすすめです。ただし、適性診断はあくまでも参考程度にとどめておくことが大切です。診断結果をそのまま受け止めるのではなく、これまでの経験と照らし合わせて「なぜこのような結果が出たのか」を深掘りするとよいでしょう。
自分の適性を明らかにした後は、自分に合った仕事とはどのようなものかを考え、転職先に求める条件を洗い出していきます。ただし、すべての希望条件を満たす仕事を見つけるのは難しいといわざるを得ません。
そのため、転職先に求める条件をひととおりピックアップしたら優先順位をつけ、譲れないもの、妥協できるものに分類していきましょう。どうしても譲れない希望条件を満たす企業を探すことが、自分に合った仕事選びにつながります。
譲れない条件を満たした求人を見つけたときにはすぐ応募するのではなく、まずは業界や企業について研究を進めましょう。求人にしっかりと目をとおすことも大切ですが、求人情報だけでは本当に希望条件と合致しているのかを見極められないためです。
仕事内容や求められるスキル、業界・企業の将来性など、できる限り詳しく調べたうえで応募を検討しましょう。調べた内容は、志望動機や自己PRを考える際にも役立てられます。
スキルアップには、転職活動中だけでなく転職後も励むように努めるとよいでしょう。優れた能力を持った人材は市場価値が高く、この先のキャリアアップに役立ちます。
キャリアプランが明確にある方は、「テクニカルスキル(専門知識や資格など)」を取得するとよいでしょう。まだ将来の展望がはっきりと定まらない方は、マネジメントスキルや情報収集および分析スキルなどの「ポータブルスキル」を磨くのがおすすめです。
仕事選びに迷ったとき、第三者からの客観的な意見を取り入れることで、新たな視点や気づきが得られます。家族や友人、前職の上司など、自分をよく知る人に相談することで、自分では気づかなかった長所や適性を発見できる可能性があります。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのも効果的です。豊富な転職支援の経験を持つ転職のプロが、スキルや経験を客観的に評価し、市場価値や今後のキャリアパスについて的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。
仕事選びと企業選びでは、それぞれ重視するポイントが異なります。企業を選ぶ際は、自分が実力を発揮できる環境かどうかを見極めましょう。たとえば、夜型の人であれば夜勤のある職場、成長意欲の高い人であれば緊張感のある職場など、自分の特性に合った環境を探すことが大切です。
また、労働環境や待遇面も重要な判断基準となります。福利厚生が充実しているか、ワークライフバランスを保てるかなど、長期的に働き続けられる環境であるかを確認します。企業の社風や文化も、働きやすさを左右する重要な要素です。企業の理念や価値観が自分と合っているか、社内の雰囲気は自分に合っているかなど、入念にチェックすることをおすすめします。
自分に合った仕事の選び方を実践するには、自己分析や企業分析が必要です。しかしこれらは人によって得手不得手が分かれやすく、「大事だとは分かっていてもうまくできない」と悩んでしまう方もいるでしょう。思うように転職活動が進められずにいるのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。ここでは、転職エージェントを利用すると得られるメリットについて解説します。
転職エージェントに登録すると、まずは担当のキャリアアドバイザーとの面談があります。面談では転職に関する希望をヒアリングされるだけでなく、希望や状況に応じて自己分析のサポートもしてもらえるのが特徴です。
転職のプロ目線で適性に関するアドバイスをもらえるので、自分の強みや苦手分野を把握しやすくなるでしょう。客観的に自分の適性を知ることは、入社後のミスマッチを防ぐためにも有用です。
キャリアアドバイザーは、面談によって明らかになった求職者の適性を基におすすめの求人を紹介してくれます。求人サイトを利用するときよりも、自身に合った求人を見つけやすくなるでしょう。
また転職エージェントでは、転職サイトや雑誌などには出回らない非公開求人も取り扱っているのが特徴です。非公開求人にもさまざまなものがありますが、「求めている人材像が明確な求人」も多い傾向にあります。そのような求人であれば、応募条件が不特定多数に当てはまる求人よりもミスマッチを起こしにくいでしょう。
仕事の選び方に迷っているのであれば、マイナビエージェントをご活用ください。マイナビエージェントは、転職に関するあらゆるサポートを提供している転職エージェントです。
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仕事の選び方に迷ったら、まずは自己分析から始めてみましょう。適切な職業選択には、自身のスキル、価値観、将来のキャリアビジョンを明確にする必要があります。また、企業選びにおいては、経営理念や企業文化、将来性といった要素も重要な判断基準となります。安易な条件比較や、表面的な情報だけでの判断は避けましょう。
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