更新日:2021/09/10
転職先を選ぶときに、必ず行うべき「業界研究」。自分の可能性を知り、自分にマッチした企業に転職するためにも、志望する業界の特徴をしっかりと理解しておきたいものです。
では、具体的にどのようにして業界研究を進めれば良いのでしょうか。
ここでは、業界研究の目的や進め方、見るべきポイントなどを紹介していきます。
目次
業界研究とは、さまざまな業界の情報を収集・分析し、転職によって自分が目指したいことが実現できる業界を見つけ出すことをいいます。
一方企業研究は、業界研究で興味を持った企業について、自分の価値観や考え方などとマッチしているかを確認するために調査することを言います。
転職先を選ぶにあたっては、もちろん企業研究も大切ですが、まずは業界研究を行って自分に合った業界を絞り込み、そこからその業界に属する企業をピックアップして企業研究を進めていくことになります。
企業研究のやり方については、別の記事で詳しく取り上げますので、そちらを参照してください。
そもそも企業研究は何のために必要なのか、そして企業研究を行うことで転職活動にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
業界研究をする目的の第一は、自分が志望している業界について正しく知るということです。業界のことがよくわかっていないと、自分のこれまでの経験やスキルが活かせるのか、自分のやりたいことができる業界なのかを見極めることができません。
また、業界研究をしておくと、その情報や知識は入社した後にも役立ちます。たとえば、未経験の業界に転職した場合、事前に業界研究をしておきある程度理解していれば、業務をスムーズに進めることができます。そのためにも、事前の業界研究はしっかりと進めておきましょう。
業界全体のことを正しく理解するとともに、志望する業界にはどんな企業が属しているかを知ることも、業界研究の大きな目的の一つです。
それぞれの企業が業界の中でどのようなスタンスを占めており、またどのような特徴を持っているのか知ることで、転職先の企業選びにも大きく影響してきます。
最初から、同じ業界の別企業に転職すると決めて転職活動をする、また興味のある業界で転職先探しをするという方も多いと思います。
しかし、業界を絞り込んで転職活動をすることは、自分の可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。全く想定もしていなかった業界が、実は自分にマッチしていたと気づくこともあるのです。
業界研究を行う際には、最初から絞り込みすぎず、少しでも気になる業界があったらリストアップしておき、広くさまざまな業界について調べてみましょう。そこには、思わぬチャンスがあるかもしれません。
広い視野で業界研究をすることで、自分が本当に活躍できる場所を見つけてみてください。
業界研究を万全に行うためには、以下に挙げるポイントを押さえておく必要があります。
業界研究では、まずどういった業界があるのかということを広く浅く知ることからスタートしましょう。新卒の就活の際の業界研究は、自分がどんな仕事をやりたいのか、どんな会社に就職したいのかという方向性を絞るために行うものです。
一方、転職活動における業界研究は、社会人経験を踏まえたうえで、自分の経験やスキルを活かして活躍できる業界を見いだすためのものである点で、就活の業界研究とは異なります。
経験のある業界や仕事でつながりのある業界、興味のある業界などについては、ある程度の知識や情報があると思います。
しかし、業界は多種多様であり、むしろよく知らない業界の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
転職活動の視野を広げるためにも、業界研究によってさまざまな業界を知ることが非常に大切です。
広くさまざまな業界を知ることで、それまでは興味や関心がなかった業界が気になったら、次にその業界について深く調べていきます。
その業界の仕事内容や特徴、景気動向、構成する企業などをチェックすることで、その業界への理解を深めていきましょう。
転職先選びにあたっては、自分の経験やスキルを活かしてやりたい仕事ができる業界であることが第一ですが、その業界が今後成長していくのか、また安定性はあるのかという点も確認しておく必要があります。
せっかく転職したとしても、その業界が衰退しているようだと、自分のキャリアプランにも影響を与えることになりかねません。志望業界を決める際には、成長性や安定性と自分のキャリアプランを照らし合わせることが大切です。
業界研究を始めるには、まずは必要な情報の収集が必要です。さまざまな情報収集の方法がありますが、大きく分けると以下の4つとなります。
新聞やニュースサイトをチェックし、各業界の動きや最新の情報を摑むようにしましょう。業界によっては、業界新聞や業界誌も発行されていますので、志望する業界が決まったら、それらに目を通すことでより詳細な情報を得ることができます。
「会社四季報」は、業界全体の特徴を知るのに便利です。売上高や営業利益、自己資本比率などが掲載されており、業界の将来性を知る上でも役に立ちます。
また、「会社四季報 業界地図」では、各業界の動向や業界内における企業の業績や順位、提携関係などが地図の形で解説されており、さまざまな業界を深く知ることができます。「会社四季報」と合わせてチェックするといいでしょう。
業界団体のホームページでは、業界の動向やトレンドに関する解説、団体に所属する企業の紹介などの情報を発信している場合も多いので、業界研究に非常に役立ちます。ただし、あくまでも業界団体のホームページなので、その業界に関するマイナスの情報が得られない点には注意が必要です。
業界研究セミナーなどの転職イベントでは、一度にさまざまな業界の企業の情報を得ることができます。各企業の社員から直接話が聞けますから、業界の雰囲気など、新聞やウェブサイトでは得られない生の業界情報を知ることができます。
それまで興味のなかった業界との出会あえる可能性もあるため、積極的に参加してみましょう。企業説明会では、企業の情報はもちろん、その企業が属する業界の動きなどの情報も得られます。
転職エージェントの活用も、重要な情報源の一つです。転職エージェントでは、各業界の転職事情に精通したキャリアアドバイザーがそれぞれの業界、その業界に属する企業と密に連携して、独自の情報を収集しています。
したがって、他の情報源からは手に入らない、各業界の実情を反映した情報を得ることも可能です。そのためにも、転職活動を始めるときは、ぜひ転職エージェントに登録することをおすすめします。
しっかりと業界研究をしておくことで、イメージや憧れ、先入観にとらわれることなく、自分の経験やスキルを十二分に活かしてやりたいことが実現できる業界、企業への転職が可能になります。
これまでに述べてきたポイントややり方を押さえ、より広い視野に立った業界研究に取り組んで、ぜひとも心から納得のいく転職を実現しましょう。
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