更新日:2023/12/13
この記事のまとめ
仕事を続ける中で、「何がしたいかわからない」と悩んでいる30代の方もいるのではないでしょうか。しかしやりたい仕事がわからないとはいえ、漠然と転職活動を始めては失敗してしまうリスクが高まるため注意が必要です。
今回は、仕事で何がしたいかわからない30代の方が転職をするにあたって知っておきたい対処法やリスク、転職のコツについて解説します。この記事を読むことで、転職に際して何をすべきかが明確となり、新たな一歩を踏み出せるようになるでしょう。
目次
いったい自分はどのような仕事がしたいのか、何がしたいかわからないと思い悩む30代の方は少なくありません。ここでは、仕事で何がしたいかわからない30代の方に共通する特徴を4つ紹介します。まずは、自分がこれらの中でどの特徴に当てはまるのかを確認してみてください。
いまの仕事を選ぶ際に自分にとってのやりがいや適性を重視しなかった場合、働き続ける中で「何がしたいかわからない」と思い悩んでしまうケースがあります。周りの意見に流されてしまった場合や、「勤めるのであれば大企業であるべき」「安定性の高い職種であるべき」といった「あるべき論」で仕事選んでしまったときに起こりやすい悩みといえます。
現在の仕事が合わないと感じて転職を考え始めたときにも、「いまよりも高年収であるべき」「企業規模は大きくあるべき」などといったことが頭をよぎるようであれば、視野が狭くなっている恐れがあるので注意しましょう。
「自分はできない」と思い込んでいる自己肯定感が低い方は、過小評価の影響で何がしたいかわからない状態に陥りやすい傾向にあります。自己肯定感が低いと少しのミスでも大きく落ち込みやすいことから、失敗を避けようとしがちです。
転職活動をしても、100%成功するとは限りません。その結果、「自分には向いていなさそう」「いまよりも待遇が悪くなるかもしれない」というように自ら選択肢をつぶしてしまう可能性があります。
適職を見つけるには自分の強みを自覚することが大切です。十分な自己分析ができておらず、自分の強みを認識できていないと転職先を選ぶときの軸が定まらず、結果的に「何がしたいかわからない」という悩みにつながることがあります。特に仕事やプライベートが忙しく、時間に追われてじっくりと物事を考える余裕がない方に多い特徴です。
早期転職を目指すあまり、自己分析をろくにせずに求人情報に応募すると、実際に働いた後に自分がやりたい仕事ではないことに気がつき、再びジレンマに陥る恐れがあります。
他人と比べる癖があると劣等感を抱きやすく、「自分はできないという思い込み」や「自分の強みを見つけられない」といった状況に陥りやすいでしょう。しかし、人によって得意・不得意は異なります。転職で職場を変えると働きやすくなり、仕事にやりがいを持てるようになる方もいます。
逆に現職で活躍している方が、ほかの職種や職場では要領を得ないこともあります。仕事で活躍できるかどうかは環境も大きく関わってくるので、他人よりも仕事ができないと感じていたとしても能力が劣っているとは限りません。
「何がしたいかわからない」と30代で悩み始めたとき、焦りから急に転職へ向けての行動を始める方もいますが、あまりおすすめはできません。計画的に行動しなければ、かえってスムーズに転職できずに後悔する恐れがあります。
ここでは、何がしたいかわからない30代の方が気をつけたい行動を4つ紹介します。焦っているときこそ冷静な行動を心掛け、事前準備や情報収集を徹底しましょう。
30代は多忙な方も多く、転職活動のための時間を思うように取れないかもしれませんが、退職後の転職活動は避けたほうが無難です。仕事を辞めてからの転職活動は長引くほど収入が途絶える期間が延び、生活に対する不安から冷静さを欠く傾向にあるためです。
その結果、適性のある職種や職場を選ぶことよりも内定の獲得しやすさを優先してしまいかねません。入社後にまたミスマッチを引き起こす恐れがあります。
未経験の職種に転職するために資格の取得を目指すのも、あまりおすすめはできません。30代以降の人材は資格の有無よりも実務経験が転職市場で評価されるのが一般的であるためです。
30代だからといって、未経験の業種・職種への転職が不可能ということはありません。しかし、20代と比較してポテンシャル採用が難しくなる年代ではあります。現職よりも年収やキャリアが下がるのは覚悟のうえで早めに転職し、経験を積んで地道にキャリアアップを目指すのが無難です。
転職する明確な理由や転職でかなえたい条件があいまいな状況での仕事探しは避けましょう。「自分の強みや経験を活かせる仕事を探す」といった軸がないので、転職後にまた「何がしたいかわからない」と頭を抱えてしまいかねません。
「何となく転職がしたい」といった理由では面接時に転職意欲が伝わらず、結果的に転職活動が長期化する恐れがあります。
転職の悩みは、人を選んで相談しましょう。たとえば友人や恋人は愚痴を聞いてもらう相手としては無難ですが、建設的な意見を聞く相手としてはあまりおすすめできません。友人や恋人は、転職市場やさまざまな業界を知るプロではないためです。主観的なアドバイスを受けることもあるので、人の意見に左右されやすい方は特に気をつけましょう。
また、会社の同僚や上司へ相談すると社内で「転職するのではないか」とのうわさが広まり、トラブルの種になることもあります。慎重になるに越したことはないでしょう。
30代で「仕事で何がしたいかわからない」と悩み始めたときには、ここで紹介する対処方法をまずは試してみてください。自己分析を進める中で、やりがいを感じられる仕事とは何か、適性のある仕事とは何かが具体的に見つかりやすくなるでしょう。
これまでの経験を思い返し、自分が興味のあるものや好きなものを書き連ねてみましょう。具体的に憧れの職種を挙げるだけでなく、「人を喜ばせるのが好き」「黙々と作業をするのが好き」など、漠然とした内容も思いつくだけ挙げてみてください
挙げた項目の共通点を探せば、自分がやりがいを感じやすい仕事の特徴が浮かんでくるでしょう。また、同じように苦手なことや避けたいことも羅列してから共通点を探せば、実力を発揮しづらい仕事や環境の特徴もわかりやすくなります。
転職活動に着手する前には、5年後や10年後といった長期的な視点での目標を決めましょう。そのためにはまず、以下のようにキャリアや人生の理想を思い描いてみるのがおすすめです。
このようにキャリアプランやライフプランを明確にすると、「理想をかなえるためにはどのような仕事が適しているか」といった軸で仕事を選べるようになります。理想とのギャップを埋めるための転職になるので、達成すれば自信にもつながりやすいでしょう。
ここまでの対処方法を試しても考えがまとまらないようであれば、仕事について難しく考えすぎているのかもしれません。考え方をフラットにするため、仕事のことを考えないでリラックスする時間を取りましょう。
また、転職エージェントやキャリアコーチングを利用して自己分析を行うことも選択肢のひとつです。仕事に関するプロの客観的な意見を取り入れると、新たな視野が開けることもあるでしょう。いずれも「転職すべきかどうかを迷っている」といった状況でも利用可能です。転職エージェントとキャリアコーチングの特徴は、それぞれ以下のとおりです。
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仕事で何がしたいかわからない状況を解決せずに転職しては、さまざまなリスクを負う恐れがあります。せっかく転職ができてもまた同じようなことで悩んだり、いまよりも状況を悪化させてしまったりすることもあるでしょう。ここでは、無計画に転職する3つのリスクについて解説します。
自己分析が足りず、自分の強みや今後のキャリアについて明確にアピールできない状況では転職活動が長期化しやすいでしょう。30代の転職活動では、ポテンシャルよりも実力が重視されるためです。
なお30代が転職活動にかかる期間は、一般的に3ヵ月~6ヵ月程度だといわれています。目安期間から逆算して予定を立て、そのうえで自己分析や企業研究を徹底して転職活動を効率化するのがおすすめです。
仕事で何がしたいかわからないままでは、たとえ転職できたとしてもミスマッチを感じやすいでしょう。いまの仕事や職場に大きな不満があり、早急に離れたいといった状況であっても、自己分析をおろそかにすることはおすすめできません。
現職への不満が強いのであれば、なおのことストレスの原因を分析しましょう。「自分にとって適性の高い仕事や職場とはどのようなものか」が明確になり、ミスマッチを減らせます。
仕事で何がしたいかわからない状況での転職はミスマッチを引き起こしやすく、転職を繰り返してしまいかねません。短期間で転職を何度も繰り返すことは自分の心身への負担が大きいだけでなく、転職市場における人材価値の低下を招く恐れがあります。
特に自己分析が不足した状況での転職は、明確な理由や一貫性がないと受け取られる恐れがあります。現状の改善やスキルアップなど、明確な目的意識を持って行動することが大切です。
ここからは、「仕事で何がしたいかわからない」ものの「転職で状況を好転させたい」と考えている30代の方へ向けて転職を成功させるコツを4つ紹介します。事前にこれらのコツを押さえて目的意識を持ったうえで転職活動を進めれば、より満足のいく転職を実現できるようになるでしょう。
30代で転職する場合は、これまでに培った経験やスキルを活かせる業種・職種を選ぶのがおすすめです。30代の人材に対し、企業は即戦力になり得る実務経験を求める傾向にあります。同職種や関連職種への転職であれば、特に高い評価を得やすいでしょう。
ただし、異業種であってもポータブルスキル(問題解決力、企画力、マネジメント力など)をはじめ、現職での経験が活きることもあります。挑戦したい仕事があれば、これまでの経験やスキルとの共通点を探し、効果的なアピール方法を考えてみましょう。
興味のある仕事が特に思いつかない場合には、企業が開催する会社説明会、またはハローワークや自治体が開催する転職イベント(合同企業説明会やセミナーなど)に参加してみましょう。企業研究にも役立ちます。
特に合同企業説明会はさまざまな企業の話を聞けるほか、無料で参加できる機会が多いのでおすすめです。「合同企業説明会」のワードに「市の名称」を加えてWeb検索すると、日程や開催地を調べられます。
転職を成功させたいのであれば、面接対策は入念にしましょう。30代が面接で高評価を得るには、即戦力として企業に貢献できることを具体的にアピールする必要があります。実績や具体的な経験を根拠として、アピール内容を考えましょう。
ただしどれほど輝かしい実績があっても、転職先の仕事に関わる内容でなくては採用担当者には響きにくいでしょう。企業研究を徹底し、転職先で役立つ実績や経験を厳選してアピールすることも大切です。
30代での転職活動は早くて3ヵ月かかるのが目安なので、生活や精神安定のためには在職しながらの活動をおすすめします。しかし在職中の転職活動は忙しく、計画的にしないとあっという間に時間が経過してしまいかねません。以下、スケジュール管理のコツを押さえましょう。
適性のある仕事を見つけるには自己分析が必要不可欠ですが、苦手な方も少なくありません。思うように自己分析を進められずに困っているのであれば、マイナビエージェントをぜひご活用ください。
マイナビエージェントのサービスは、求人の紹介だけではありません。自己分析や効果的な自己PR作成まで、無料でサポートいたします。客観的かつ転職のプロ目線ならではの意見およびアドバイスを取り入れることで、納得のいく転職を実現しやすくなるでしょう。
仕事で何がしたいかわからないと悩む30代の方は少なくありませんが、自己分析をおろそかにした状態での転職活動はNGです。まずはどのような仕事に興味があるのか、目標は何なのかを再確認しましょう。
在職中で自己分析に時間がかけられない、どのようにすればよいのかがわからないとお悩みの方は、転職エージェントを活用するのも選択肢のひとつです。転職のプロのアドバイスを受けることで選択肢が広がるほか、より満足のいく転職を実現できるようになるでしょう。
マイナビエージェントでは、仕事で何がしたいかわからないと悩む30代の方の転職活動をサポートしています。自己分析やこれまでの経験・実績が活かせる求人の紹介など、転職を成功に導くお手伝いをいたしますので、転職活動に不安を抱えている方はお気軽にお問い合わせください。
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