更新日:2022/11/11
この記事のまとめ
1日8時間、週に5日働いている方の場合、ひと月の就業時間は約160時間になります。この時間を有意義にできるかどうかは、仕事にやりがいを感じられるかどうかに左右される部分もあるでしょう。
「仕事にやりがいが感じられない」と思いながら働いていると、どことなく後ろ向きになって、やる気が失われてしまいます。そうすると、仕事の効率が下がり、評価が悪くなって、より一層仕事がつまらないと感じる悪循環に陥りかねません。
そうならないためにも、「仕事にやりがいがない」と感じたときにどうすれば良いのか、知っておく必要があります。
仕事にやりがいを感じなくなる理由と、その対処法についてご紹介します。
目次
仕事のやりがいが感じられない理由は、大きく4つに分けることができます。
複数の理由が重なっている場合もありますから、まずは4つの理由を知り、自分がどれに該当するのか考えてみましょう。
人から褒められるというのは、誰であってもうれしいものです。人には承認欲求というものがありますから、自分以外の人間から評価されることが、そのまま喜びややりがいにつながっていくのです。
これは、仕事であっても同じです。すばらしい社内改革を行ったのに、誰も「すごい!」「ありがとう!」という言葉をくれなかったり、営業成績が常にトップなのに、他の社員と給与が同じだったりすると、「がんばっても意味がないかな」というネガティブな気持ちが生まれてしまうでしょう。
評価には、「言葉による感謝や表彰」と「具体的な給与額や昇格」の2種類があります。
どちらも評価ですが、感謝の言葉ばかり与えられて一向に待遇が良くならないと、「口先だけか」と思ってしまうこともあるでしょう。また、給与面だけだと、精神的に充足しないこともあるかもしれません。
一方で、どちらかであっても、十分「評価されている」という満足感を得られる方もいます。
どのような評価を受けたいのかは、それぞれの感じ方によっても違いますから、一概に言い切ることはできません。
しかし、自分自身が評価されていないと感じることは、やりがいのなさにつながります。
どれほどがんばって仕事をして、社内で認められたとしても、企業自体の先行きの見通しが立たなければ、安心して働き続けることはできません。
「どれだけこの会社でがんばっても、会社自体が長くないだろう」と思いながら働いているようでは、前向きな気持ちを抱けなくなります。
業績や業務内容についてはもちろん、経営理念や経営方針に賛同できない場合もここに含まれます。
会社の考え方や目指す方向と自分の考えが一致していれば、「この会社で仕事をがんばって、会社と一緒に成長していきたい」と思うことができるでしょう。反対に、会社の在り方に疑問を感じているようでは、やりがいを持って仕事にあたることが難しくなります。
会社員は、誰であっても会社組織に属して働くことになりますが、「会社のために身を粉にして働きます!」という考えを持っている方はそれほど多くないでしょう。
そもそも、新卒で入社した会社に定年まで勤め続けるつもりが最初からないという方も珍しくありません。終身雇用という考え方は、すでに過去のものとなりつつあります。
会社に所属している会社員であっても、自分自身のキャリアを第一に考え、経験を積んでキャリアアップしていくことを目指している方は多いでしょう。
そういう方にとって、「この仕事をしていてもキャリアアップにはつながらない」と感じることは、そのまま、やりがいのなさにつながってしまいます。新たな学びを得られない仕事や会社に長いあいだ勤め続けることは、成長の機会を失い、無駄な時間を過ごすということでもあるのです。
自分自身の目指したい方向と仕事内容が合致せず、思いどおりのキャリアが築けないと感じている場合や、ルーティンの仕事をこなすだけで毎日の業務がつまらないといった場合も同様です。
チームで大きなプロジェクトをやりとげたとき、そこには一体感が生まれ、大きなやりがいにつながります。ところが、同僚がおらず、一人きりで仕事をしている場合は、このような気持ちを抱くことはできません。
また、ライバルと呼べるような相手が社内にいることが、やりがいにつながるケースもあります。切磋琢磨しながらお互いに成長し合える仲間がいないと、仕事に張り合いが出ず、毎日がんばろうという気持ちが生まれない方もいるのではないでしょうか。
仕事にやりがいが感じられないときは、これからご紹介する5つの方法を試してみてください。新たな気持ちで仕事に取り組めるようになるかもしれません。
これは、仕事に限ったことではありませんが、そのときの気分によって感じ方が変わることがあります。「気の持ちよう」という言葉がありますが、仕事に対しても、ネガティブな気持ちで取り組むのではなく、前向きに一生懸命行うことで、感じ方が変わることがあるのです。
「どうせたいした仕事ではない」と決め付けて適当に仕事をこなしていると、本当のおもしろさややりがいに気付けないことがあります。
どのような仕事であっても、まずは前向きに、自分にできる精一杯の力で取り組んでみましょう。おもしろいところや自分の能力を活かせるところを見つけるつもりで仕事と向き合うことで、これまで見えてこなかった新たな側面に気付けるかもしれません。
気の置けない仕事仲間がいるかどうかは、仕事のやりがいにもつながります。
これまで一人で仕事をすることが多かったという方は、仕事の内容を分かち合うことができそうな方に積極的に声をかけてみたり、分担して作業をすることで効率を上げる方法がないか模索してみたりしましょう。
チームで仕事をすることには、メリットもデメリットもありますが、「やりがいが感じられない」「仲間が欲しい」と感じているのであれば、積極的に協力し合える体制を作っていくよう、動いてみてはいかがでしょうか。
他者からの評価が得られなくて仕事にやりがいが感じられないときは、こちらから評価を求めてしまうという方法があります。
自分がやった仕事に対する感想を聞いたり、上司との面談でアピールしたりして、成果についての評価を求めましょう。
言い出しづらいと感じるかもしれませんが、そもそも成果を上げていることを気にとめてもらえていない可能性もありますから、アピールをするのは決して悪いことではありません。
ただし、やりすぎると鼻につく可能性もありますので、期末の面談時など、自己評価を求められたタイミングでのアピールがおすすめです。
仕事そのものには直接関係のない方法ですが、プライベートを充実させて毎日にハリを持たせることで、仕事にも意欲的に取り組めるようになる場合があります。
プライベートで問題を抱えていると、仕事に身が入らなかったり、憂鬱な気持ちを引きずってしまったりすることがあります。同様に、プライベートを充実させることで、仕事に良い影響を与えることもできるのです。
新しい趣味を見つけたり、社外の団体に所属したりして、気持ちを切り替えられる方法を探しましょう。
転職は、どうしてもやりがいが見つけられず、仕事がつまらないというときに効果的な方法です。ただし、安易な転職は状況をより悪化させる原因にもなりかねません。
転職という道を選ぶのであれば、慎重に転職先を選定し、後悔することがないようにしましょう。
仕事にやりがいがあったほうが良いことは確かですが、やりがいのない仕事は今すぐ辞めるべき、というものではありません。
働きやすさや待遇に対する強い不満がないのであれば、ひとまず今の仕事を続けながら、ゆっくり自分なりのやりがいについて考えてみてはいかがでしょうか。
反対に、もし強い不満やストレスを感じているのであれば、やりがいを感じながら働ける会社への転職も視野に入れましょう。
どちらにせよ、やりがいがないとぼやいているだけでは状況は変わりません。やりがいを感じるための方法の多くは、自分が能動的に動くことで現状を変えていくというものです。
やりがいを感じたいと思ったら、まずは自分自身の気持ちや在り方を見直してみてはいかがでしょうか。自ら動いて、やりがいを感じられる環境を勝ち取ることが大切です。
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