転職成功者の体験談 転職事例・アンケート・エピソードをご紹介

初回面談時では年収希望が高く、また今後目指していきたいキャリアと経験にギャップがある状況のため、一旦年収軸よりもどんなキャリアを形成していきたいのかを中心に面談を進めていくことができたのが成功のポイントだったと思います。学歴や実績が優秀な方の場合には求職者様のご意向に合わせてしまいがちだと思いますが、求職者様の立場に立って今やりたい事、将来的に実現したい事を細かくヒアリングし、提案までできた事で納得感を持った転職活動に繋がったと思います。

応募数を増やしていただき、応募前に悩み過ぎないようにしていただけた点かと思います。今後の人生を大きく左右する活動のため、応募するかどうか非常に時間をかけてお悩みいただくケースは多いのですが、書類選考でお見送りになってしまうと非常に時間の掛かる転職活動となります。結果的に「早く内定を出して現職から離れるための活動」になってしまいがちなので、じっくり考えつつも、やはりスピード感を重心することが良い転職活動に繋がるのではないかと思います。

「経験年数=業務経験・スキル」では無いというのを本人が認識していたことです。その会社で長く仕事をしていても、市場から見る価値が伴っていない可能性があります。自分自身のスキルに合わせて、市場からはどのような経験を求められているのか、また、スキルアップのためには、まず何のステップを踏むべきかを、しっかりと認識して頂く事が、ご転職活動をする上で重要です。

今回の活動成功のポイントは大きく2点あると考えています。

①30歳、35歳でのキャリアも踏まえ、中期的な視点で取捨選択ができたこと

→コロナウイルスの影響はやはり大きく、春先までの転職市場と直近の状況には大きな隔たりがあります。求人が減り倍率が跳ね上がる中で活動が長期化する求職者も少なくはなく、「キャリアチェンジ」と「キャリアアップ」の両立は非常に難しい状況となっています。その中で今回の転職を第一段階の「キャリアチェンジ」と捉え、数年先のキャリアアップを念頭に置いた決断をされたことが、長い目で見た際の「転職成功」と感じます。（キャリアチェンジであれば「若く」「早い」方が経験を積む時間が長くなりますので）

②面接対策を全力で行った点

→我々にできる対策の限界は「情報提供」です。ご本人様の意欲と努力がなければ面接内でのパフォーマンスは好転しません。本求職者様は各対策ごとに修正原稿を提出くださり、私もそれを添削して返送するというラリーを十数回繰り返しました。また模擬面接も複数回に渡って行い、面接のレベルを最大まで高めたことが成功要因であると捉えます。意欲と行動が伴えばコロナ禍でも異業種にチャレンジできるという実例になりましたので、私自身も学びのあるサポートでした。

ご入社の意思決定時に少し迷っておられましたが、原点回帰し転職理由の根っこを振り返ることで意思を固めることができました。前職の退職理由について、ご結婚に加えて「ITヘルプデスクとして働いていたものの、会社自体が技術重視な企業であったためキャリアパスがなかった」という本音もあり、それを明確化できたのでよかったと思います。