商社営業からMRへ！壁を乗り越えキャリアアップ！
業種
- 専門商社_卸
- 医薬品
業務内容
- 工業製品商社での営業
- CSO
年収
- 320万円
- 450万円
転職へのご志向、転職経緯
求職者様は、工業用製品の商社で営業をされていらっしゃる方でした。お人柄はまじめで、その働きぶりから社内外問わず信頼を置かれる方であると感じました。ところが入社から5年が経ち、社内でも責任のある立場も任されていらっしゃったものの待遇は入社以降一切昇給がなく、求職者様はそのことをお悩みになられておりました。ご結婚も控えていたため、あらためて将来を検討し、その結果、待遇改善を目的としたキャリアアップをご志向といたしました。ご本人としては学生時代の就職活動でかなわなかった医療業界への転職を志願し、転職活動がスタートしました。
転職活動中の不安、不安へのアドバイス
求職者様は漠然と医療業界を希望したものの、業界内にはどのような業態があり、それぞれがどのようにお仕事をしているかはご存じないようでした。そのため、まずはご本人に製薬メーカー、医薬品卸、医療機器営業、コントラクトMRといった医療関連職種の働き方を調べ、ご自身の印象や希望を細分化するようにお伝えいたしましたところ、お忙しい中でしたが、時間を作りご対応いただくことができました。ご本人としては、これまでもメーカーや現場の担当者に向けて、専門知識を提供することで信頼獲得を進めてきたことを強みに思っていらっしゃいましたので、短い時間で医療従事者へ情報提供を行い、ソリューションをしていくMRへご志望されることとなりました。
ただ、MR職は未経験で受け入れてくださる企業さんが少なく、また、本当にいきなりチャレンジできるのかとご本人も疑心暗鬼でした。そこで、教育研修をきっちりと受けられ、フォロー体制も盤石なCSO企業におけるコントラクトMRをご提案しました。CSO企業におけるコントラクトMRとは、研修を受けて、MR認定を取得後、プロジェクトとして様々な製薬メーカーでMRとして勤務する形態のMRです。求職者様は、研修も潤沢で、一つの会社だけでなく様々な選択肢をもってキャリアを検討できるコントラクトMRに魅力を感じ、転職活動は進みました。
内定までの流れ
求職者様は書類選考を通過し、いざ面接を受けることとなりました。そこで、ご来社いただき、自身の強みとMRとして働くうえで必要な素養を結び付けてアピールをすることを重点的に対策しました。1次面接ではうまくいかない点もありましたが、何とか通過し、第一志望の企業で最終面接に進むことに。最終選考の内容は面接+適性検査でしたが、ここで問題が。求職者様はこれまでの就職活動などすべてを通してSPI試験を受けたことがないということが判明したのです。テキストを購入していただき解いてみたところ、テスト問題の1割しか点数が取れませんでした。これでは、いくら面接が良くても内定にはたどり着けないと感じ、急ピッチで対策を始めました。
しかしながら、不慣れなSPI勉強に嫌気がさしたのか「もういいかな」と諦めの電話をいただくこともありました。自分が行きたいと思う気持ちと同じだけ労力をかければよいですと、お伝えしたところ、翌日にオフィスで模擬試験を行ってほしいと打診をいただきました。最後まで完璧にできることはありませんでしたが、やれるだけのことはやったという気持ちをもって、最終選考に臨みました。結果は文句なく合格。面接は以前からの対策が功を奏したようでした。心配していた適性検査もなんとか基準値をクリア。現職年収を大きく上回るキャリアアップを果たしました。
キャリアアドバイザーから見る転職成功ポイント
転職成功のポイントは2点あったと考えております。
まず1点目は、自身の適性や性質にあった仕事選びをし、それをご本人も理解をして進めていたこと。自分に合った仕事だと感じながら受けていただけましたので、一貫して志望度もぶれず、かつPRも的確でしたので、面接でも根拠のあるチャレンジであると評価を頂くことができました。
2点目は、適性検査をやり抜いたことです。転職成功の関門は何も面接だけではありません。今回はSPI試験というご本人になじみがないものが壁として立ちふさがりました。全く慣れない経験のため、逃げ出しそうにはなりましたが、真摯に現状を受け止め努力をしきったことで、気持ちが高まり、覚悟が固まりました。この努力は、テスト合格だけではなく、面接のパフォーマンス向上にも繋がったように感じます。転職活動はあらゆる難しさがありますが、全ては自分の将来に繋がります。苦労して努力することが何よりも重要であると、当方も教えていただきました。