更新日:2022/09/27
この記事のまとめ
今伸び続けているIT業界は、将来性、高収入、スマートといったイメージから、転職先として人気があります。
この記事では、IT業界の仕事内容から、その中で未経験でも転職しやすい職業、IT業界に向いている人の特性、転職するときに役立つ情報までをご紹介します。
目次
インターネットやスマートフォンなど、私たちの生活に欠かせなくなっているIT技術。その開発やサービスを担うのがIT業界ですが、この業界は、大きく分けて次の4つに分類されます。
Web関連業界は、おもにWebサイトの制作やインターネット広告などに携わります。SNSやポータルサイト、ショッピングサイトなどに関わる企業もこの業界に含まれます。
主な職種には、以下のようなものがあります。
Webデザイナーは、企業や個人から依頼されたWebサイトのデザインを制作する仕事です。
場合により、サイトの企画や、実際のサイトを制作するコーディングまで担当することもあります。
そのため、高いデザインスキルに加えて、コーディングするプログラミングスキルも求められます。
Webディレクターは、Web制作において、プロジェクトのスケジュールを立て、管理・進行する役割を持ちます。
現場の責任者として全体に指示を出しつつ、クライアントの窓口になるのが仕事です。
要望をヒアリングし、現場に伝えるコミュニケーション能力に加え、Webに関する幅広い知識が求められます。
システムインテグレーター(SI)とも呼ばれるこの業界で、企業が求める情報システムをIT技術で構築する役割を担います。
主な職種としては、以下のようなものがあります。
ITコンサルタントは、IT技術を用いて、顧客の経営課題の改善やシステム導入の支援を行う仕事です。コスト削減や効率化などを実現するパートナーと理解すると良いでしょう。
ITコンサルタントとして活躍するには、IT分野に限らず、経営全般や携わる業界に関する知識などの幅広いスキルが求められます。
セールスエンジニアは製品・サービスの販売を促進するため、営業をサポートする仕事です。
自社の製品を活用できるような情報提供や、実演を行うこともあり、営業を知識・スキル面からフォローし、クライアントの満足度を上げる役割があります。
クライアントの疑問に答えるため、技術面の深い知識に加え、わかりやすく伝える能力も求められます。
パソコンやスマートフォンなどのハードウェアを制御するためのプログラム(ソフトウェア)を制作するのがソフトウェア業界です。
主な職種としては、以下のようなものがあります。
プログラマーは、決められた仕様書に基づいて実際にプログラミングを行う仕事です。また、作成したシステムを確認し、バグを発見・解消するのもプログラマーが担当します。
開発するジャンルにより、必要なプログラミング言語は異なります。最初に一つの言語を使いこなせるようにしてから、他の言語も習得してスキルアップする方も多いです。
システムエンジニアはプログラマーの上流に当たる仕事です。
クライアントの要望に基づき、システム全体の設計を決め、仕様書に落とし込んでいきます。また、システム開発する上で必要な予算やスケジュールを組む役割も求められます。
プログラマーとして現場経験を積んでからキャリアアップの一環でシステムエンジニアを目指す方も多いです。
ネットワークエンジニアは、システムが利用できるようにネットワーク環境を整えるのが仕事です。ルーターやLANケーブルなど、物理的な機器に触れて行う仕事が多いのが特長です。また、セキュリティに関する知識も求められます。
ハードウェア業界は、パソコン本体やキーボード、マウス、モニター、プリンター、さらにはスマートフォンやタブレット、ゲーム機などを製作する企業の総称です。
主な職種には、以下のようなものがあります。
ハードウェアエンジニアはコンピューター内部で使われる電子回路や部品を設計する仕事です。パソコンやスマートフォンなど自社商品に加え、クライアントの要望に合わせてオリジナルの機器を開発することもあります。
電子回路やデバイスに関する知識だけでなく、使用者の安全面に配慮した設計が求められる仕事です。
組み込みシステムエンジニアは、エアコンや炊飯器などの家電製品や工業機器が動作するためのシステムを開発する仕事です。コンピューターが内蔵されているほとんどの製品には組み込みのソフトウェアが搭載されています。
スマート家電の個人利用や企業でIoT推進の取り組みが進むいま、需要の高い仕事といえます。
前述で紹介したように、IT業界は大きく4つに分類され、どの職種を選ぶかによって仕事の内容は大きく変わってきます。どんな業務に携わるのか理解したうえで、興味のある職種を選ぶことが大切です。
また、IT業界からIT業界への転職を考えている方はもちろん、他業種からIT業界への転職を希望する方にとっても、職種の特徴を知り、自分に合った職種を選ぶことはとても重要です。
「IT・エンジニアの職種図鑑」では、さらに多くの職種について仕事内容や必要なスキルを解説しています。職種選びに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
企業の状況に左右されるため一概にはいえませんが、多種多様なIT業界の職種のなかで未経験から転職しやすいのは、ソフトウェア業界のプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニアといわれています。
なぜなら、これらの職種はシステム構築に欠かせない職種のため、雇用の需要が高く、「未経験OK」の求人も多く出ているからです。
知識がなくても大丈夫かと心配されるかもしれませんが、未経験者を迎え入れている企業の多くが、入社後の研修を用意しているので心配はいりません。そのあたりも、事前に確認してみるといいでしょう。
IT業界では、20代であればポテンシャル採用とよばれる、未経験者歓迎の求人も少なくありません。しかし、専門用語すら知らない状態での転職は厳しいのが実情です。転職を検討する際は、希望する職種について最低限の情報は調べておきましょう。
知識があれば面接でスムーズに会話ができますし、業界や職種に興味があるという判断もしやすくなるので採用される可能性が上がります。
今日では、個人でIT関連の業務や施策をやってみたり、副業で実務経験を積んだりしている方も大勢います。
副業の方がハードルは高いですが、やりたい事を経験できる機会を自ら作り出せるのも今の時代ならではです。
IT業界は、常に進化をし続けています。そのため、新しい知識や技術に敏感な方は重宝されます。
なかでも、プログラマー、システムエンジニアなどのソフトウェア業界に向いている方は、その仕事柄、地道な作業をいとわない粘り強さ、問題を根気強く解決する能力、そしてコミュニケーション能力が高い方が良いといわれています。
また、Webデザイナー、WebディレクターなどのWeb業界・インターネット業界では、営業職を兼ねることもあるため、コミュニケーション能力が高い方が向いているといえます。さらには、常に新しい技術やシステムが導入される業界でもありますので、新しい情報に柔軟な対応ができる方も向いています。
次に、IT業界への転職に役立つ資格やスキルを、経験の有無でわけて紹介します。
IT業界未経験者の場合、ITスキル習得に向けて勉強している姿勢を見せるため、以下の資格をとるのがおすすめです。
どちらもIT系の幅広いジャンルから出題される試験なので、職種を問わず役立ちます。
また、IT系の職種は、チームで開発をすすめたり客先の要望を吸い上げたりすることも多いです。そのため、「コミュニケーション能力」や「文書作成能力」といった能力も、前職の経験からアピールできると良いでしょう。
経験者の場合は、ITスキルを証明する資格をとるのが良いでしょう。高い技術があることを対外的に証明できれば、年収について交渉できるケースもあります。職種にもよりますが、以下のような資格がおすすめです。
業務経験や志望企業で求められている人材に合わせて、積極的に挑戦してみましょう。
ここまでIT業界の仕事内容や、未経験でも転職しやすい職種、向いている人のタイプなどを紹介してきました。
それでは次に、転職エージェントや転職サイトを使って、実際に転職をする方法をご紹介します。
転職エージェントは、転職のプロが書類選考や面接のアドバイス、転職後のアフターフォローなどをしてくれるサービスです。大きなメリットとしては、転職者の適性や経験に合った企業を紹介してくれるということがあります。
また、書類作成や面接の際に役立つ、自分をアピールする方法も親身になって教えてくれることも挙げられます。これらの手厚いサービスは、すべて無料で受けられます。
IT業界に未経験の方が転職する場合、やはり専門性の高い業界のため、個人での転職活動には限界があります。人生の中で大きなターニングポイントとなりえる転職活動。今後の長い人生を考えると、転職を成功させるために転職エージェントを利用することは、決してマイナスにはならないでしょう。
転職サイトのメリットは、インターネット環境さえあれば、多種多様な情報から自身が望む求人をいつでも自由に検索できることや、動画や画像から企業のイメージがわかることです。
そして、転職エージェントと同様に、無料でサービスを利用できることもメリットとして挙げられます。
転職エージェントのようなサポートは受けられませんが、「エージェントを通さず、採用担当者と直接やりとりしたい」といった方におすすめです。
このほかの転職活動の方法としては、「知り合いに頼む」「IT業界の研修に参加してきっかけをつかむ」といったことが挙げられます。
ただ、それらの場合、希望の企業に巡り合えなかったり、知り合いとの関係をこじらせたりしてしまうかもしれません。
そう考えると、未経験からのIT業界転職においては、転職エージェントの利用が最も確実な方法といえるでしょう。
IoT、AI、AR、VRなど、現在、IT技術は暮らしの中で欠かせない存在となっています。しかし、IT技術が進化する一方で、その担い手であるIT業界は深刻な人材不足に陥っています。これは、転職志望者にとってチャンスといえるでしょう。
未経験だからといってあきらめず、未来あるIT業界にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
転職をお考えの方はぜひ転職エージェントの利用をご検討ください。
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