40代の転職は厳しい?40代の転職者に求められることや成功のコツを確認|求人・転職エージェント

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更新日:2023/12/13

転職全般

40代の転職は厳しい?40代の転職者に求められることや成功のコツを確認

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この記事のまとめ

  • 収入面や人間関係の悩みから転職を決断する40代の方は少なくない。
  • 企業側は40代の転職者に対して専門的な知識や職務遂行能力、対人スキルを求める傾向にある。
  • 40代の転職を成功させるには、これまでの経験を活かせる職種や人手不足に悩んでいる業界を選ぶことがポイント。

「年収を上げたい」「自分に合う職場環境で働きたい」といった理由で転職を検討する40代の方は少なくありません。40代を対象とする求人は30代と比較すると少ない傾向にありますが、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めれば理想の転職を実現できるでしょう。

この記事では、転職を考えている40代の方へ向けて成功のコツや企業側が40代の転職者に求めている能力を解説します。

目次

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40代で転職は可能?

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40代でも転職は可能です。実際、40代になってから転職を成功させた方も少なくありません。ただし、20代や30代と比べると転職する方は少ないのが現状です。ここでは、厚生労働省の調査結果に基づき40代の転職事情を詳しく解説します。

40代の転職入職率の現状

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、男女ともに40代で転職している方は一定数いることが分かります。具体的に見ると、2022年における転職入職率は40歳~44歳の世代で男性が5.7%、女性が9.6%、45歳~49歳の世代で男性が5.4%、女性が10.0%です。

このように40代で転職を成功させた方は少なくないものの、なぜ「40代の転職は難しい」といわれているのでしょうか。その理由について、詳しく見ていきましょう。

参照:令和4年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

求人は30代と比較すると少ない傾向

40代の転職が難しいといわれる理由として、求人数が30代と比較すると少ない点が挙げられます

ただし、企業側は年齢を理由として40代以上の方の採用を敬遠しているわけではありません。優秀な人材であれば、40代であっても積極的に採用したいと考える企業も多い傾向にあります。しかし、高いスキルと実績を兼ね備えた40代の人材を採用する際に給与の高さを懸念する企業は少なくありません。また、新しい職場や仕事への適応力を不安視して40代の人材の採用を敬遠する企業もあるのが実情です。

40代で転職を考える2つの理由

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40代で転職をする方は少なくありませんが、その背景にはどのような理由が潜んでいるのでしょうか。ここでは、40代の方が転職を考える2つの理由を解説します。もし自身が同様の理由で悩んでいるのであれば、転職によって問題を解消できる可能性があります。前向きに転職を検討するとよいでしょう。

1.収入が少ないまたは上がらない

いまの職場の給与が少ない、もしくは今後も働き続けていても昇給が見込めない場合に、転職をして収入を上げたいと考える方は少なくありません。実際、厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」を見ると、40歳~44歳の方の転職理由の1位は「給料等収入が少なかった」で全体の14.6%にのぼります

また同調査によると、転職で収入が上がった方の割合は40歳~44歳の世代で38%、45歳~49歳の世代で34.2%でした。転職によって収入を上げられる可能性は大いにあるといえるでしょう。

ただし、転職で収入が減少したと回答した方が40歳~44歳の世代で32.3%、45歳~49歳の世代で27.6%もいることを考えると、転職後に給与が下がる恐れがあることも覚悟しておいたほうがよいといえます。

参照:令和4年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

2.人間関係の悩みがある

職場における人間関係の悩みから転職を決意する方もいます。実際厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、男性の場合は40歳~44歳の世代の12.9%、45歳~49歳の世代の10.7%の方が「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で転職しています。人間関係の悩みから転職した女性の割合も、40歳~44歳の世代で5.6%、45歳~49歳の世代で9.9%でした。

40代になると、職場で責任ある立場になる方もいるでしょう。上司と部下の間で板挟みとなり、ストレスを感じた結果転職に踏み切るケースも少なくありません。

企業が40代で転職する人に求めること

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企業が中途採用を行う理由は、人手不足を補うだけではありません。企業のさらなる発展を担う優秀な人材の確保も、目的のひとつです。それでは、企業は40代の転職者にいったいどのような能力を求めているのでしょうか。ここでは、企業が40代の転職者に求める3つの要素を解説します。

専門的な経験や知識のある人材

40代で転職する方に企業が求めているのは、専門的な経験や知識です。豊富な社会人経験や高度なスキルを有している40代の人材を採用することで、企業側には即戦力として活躍してもらえるメリットがあります。また、チームメンバーの実力向上や新事業の立ち上げなどにおいて、40代の方にリーダーシップを発揮してもらいたいと考えている企業も少なくありません。

職務遂行能力のある人材

職務遂行能力があるかどうかも、中途採用時に企業が重視している要素のひとつです。職務遂行能力とは、業務を最後までやり遂げるために必要な能力を指します。

すでに転職先の業務に必要なスキルを保有している40代の方であっても、入社後に専門外の業務を任されるケースもあるでしょう。そのような場合でも、自分から業務に関連する知識やスキルを積極的に学べる40代の方は企業から重宝されます。

対人力のある人材

新たな職場で良好な人間関係を構築できる人材かどうかも、企業側が採用時に重視するポイントです。社会人経験の豊富な40代の場合、前職や自分のスタイルに固執して新たな職場のやり方になじめないケースは少なくありません。また40代の方をマネジメント層として採用する場合には、現在のメンバーとの相性も考慮する必要があります。

そのため40代の方を採用するにあたり、企業側は人柄はよいか、謙虚さや柔軟性を備えているかなどを重要視する傾向にあります。

40代の転職は同業種or異業種?それぞれのポイント

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40代の転職を成功させるには、キャリアを活かせる同業種の仕事を選ぶのが基本です。しかし、「やりたい仕事がある」などの理由で異業種への転職を検討している方もいるでしょう。そこでここでは、同業種・異業種への転職にあたって40代の方が押さえておきたいポイントを解説します。

同業種の場合

同業種へ転職するときには、これまでのキャリアや培ってきたスキルなどのすべてがアピールポイントとなります。40代であっても、即戦力として活躍できるだけの実力があれば採用される可能性は高いでしょう。

実際に40代の転職者のうち約60%の方が同業種へ転職していることが、マイナビの「転職動向調査2023年版(2022年実績)(2022年12月16日~20日調査)」から分かります。

<同業種への転職者の割合>

性別×年代 同業種への転職者の割合
男性40代 56.1%
女性40代 57.1%

ただし、同業種のすべての企業においてスキルや経験が評価されるわけではありません。中には「業界の慣習に染まっていない人材を採用して体制を刷新したい」「同業他社からの転職者を採用することによるトラブルを避けたい」という理由で、採用を見送る企業もあります。

参照:転職動向調査2023年版(2022年実績)|マイナビ

異業種の場合

異業種へ転職する40代も決して少なくありません。マイナビの「転職動向調査2023年版(2022年実績)(2022年12月16日~20日調査)」によると、40代の転職者のうち40%以上の方が異業種への転職に成功しています。

<異業種への転職者の割合>

性別×年代 異業種への転職者の割合
男性40代 43.9%
女性40代 42.9%

40代で異業種へ転職するときには、自分の持っているスキルや経験を客観的に把握しましょう。同時に応募先企業をよく研究し、自分の持っているスキルや経験とどのような点で親和性があるのかを分析します。

異業種でも職種が同じ仕事や培ってきたコミュニケーション能力・プレゼン能力・情報収集力などのポータブルスキルを活かせる仕事を選ぶと、採用につながりやすいでしょう。

40代で転職を成功させるコツ

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40代で転職を成功させるには、戦略が重要です。やみくもに多くの企業へ応募するのではなく、業界研究や企業研究を徹底したうえで転職活動に臨みましょう。ここでは、40代の方が転職を成功させるために押さえておきたい5つのコツを解説します。

人材不足や人手不足の業界から探す

異業種への転職を目指しているのであれば、人手不足の業界を選ぶことをおすすめします。求人数に対する働き手が不足しているため、40代であっても求められている条件を満たしていれば採用につながりやすいでしょう。

特におすすめなのは、建設業や運送業、介護・医療業界です。また、発展を続けているIT業界でもITエンジニアの数が不足しています。業務に必要な専門スキルを習得して転職活動を進めれば、未経験でも採用される可能性があります。

これまでの経験を活かせる職種を選ぶ

40代の転職は経験やスキルを活かせる職種を選ぶと、成功の可能性が高まります。即戦力と判断されれば、採用に結びつきやすくなるためです。

アピールの仕方もポイントです。できることをすべて伝えるのではなく、応募先企業やポジションで役立つ内容に絞ってアピールします。伝える経験やスキルを絞ることで、「何ができる人材なのか」「どのような仕事を任せられそうか」など採用後に活躍している姿をイメージしてもらいやすくなり、採用される確率を上げられます。

転職にかける時間に余裕を持つ

時間に余裕を持って転職活動を行うことも成功のコツのひとつです。厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、40代の転職者のうち60%以上が前職を離職してから1ヵ月未満で転職しています。その一方で、転職までに10ヵ月以上かかっている方も一定数いるのが現状です。

<前職の離職から次の勤務先へ就職するまでの期間>

年代 40~44歳 45~49歳
離職期間なし 27.2% 30.0%
1ヵ月未満 30.1% 30.6%
1ヵ月以上2ヵ月未満 14.7% 11.5%
2ヵ月以上4ヵ月未満 9.8% 9.9%
4ヵ月以上6ヵ月未満 2.8% 5.4%
6ヵ月以上8ヵ月未満 2.1% 2.9%
8ヵ月以上10ヵ月未満 2.5% 0.9%
10ヵ月以上 3.7% 4.1%
不明 7.1% 4.7%

40代を対象とした求人数はそこまで多くないので、長期化する可能性は否めません。そのため、40代で転職活動を行う際には長期戦で臨む覚悟が必要といえます。また在職したまま転職活動を行えば、長期化した際に生じ得る経済面におけるリスクを回避できます。

参照:令和2年転職者実態調査の概況|厚生労働省

ミドル向け求人サイトから探す

40代が転職をする際に管理職クラスや専門性の高いポジションの求人を探すには、ミドル向けの求人サイトがおすすめです。

ミドル向けの求人サイトだからといって、「40代専用」というように年齢制限を設けることはできません。ミドル向けかチェックするには、紹介文に「40代~50代が活躍中」といった内容が盛り込まれているか確認しましょう。実際に40代~50代が活躍している職場であれば、より採用される可能性も高まります。

公的機関を活用する

転職活動にハローワークを活用するのも、成功のポイントです。ハローワークを利用するメリットとして、以下が挙げられます。

  • 通勤しやすい地元の求人を探せる
  • 求人数が多く仕事を見つけやすい
  • ハローワークで転職活動をすると失業給付の支給に必要な条件を満たせる
  • 一定の条件を満たすと無料の職業訓練でスキルや資格を獲得できる

ハローワークで求人に応募するには、離職している必要があります。すでに仕事を辞めている状態であれば、ハローワークも活用しましょう。すぐに転職先を見つけられる可能性があるほか、転職活動が長期化したときには失業給付を受けられます。

40代の転職は転職エージェントの利用が成功の近道!

40代で早期転職を実現したいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを利用すると、転職活動に際して以下のメリットを享受できます。

  • 40代を求める非公開求人の紹介を受けられる
  • 40代の転職に寄り添うサポートを受けられる
  • 給与や待遇に関する条件の交渉を代行してもらえる
  • キャリアアドバイザーに推薦状でアピールしてもらえる

20代や30代と比べ、40代向けの求人数は豊富とはいえません。しかし転職エージェントを活用するとキャリアやスキルに応じた求人を紹介してもらえ、スムーズな転職を実現できるでしょう。

まとめ

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20代や30代と比べると求人数は少ないものの、40代でも転職は可能です。これまでのスキルや経験を高く評価してくれる企業を見つけられれば、管理職クラスや専門性の高いポジションへの転職も実現できるでしょう。

またスムーズに転職活動を行うには、求人を探す場所がポイントです。40代向けの求人サイトをチェックするほか、転職エージェントも積極的に活用しましょう。

マイナビエージェントでは、転職を考えている40代の方へ向けて求人の紹介や応募書類の添削、面接対策などのサポートを提供しています。転職活動を全般にわたってサポートするため、理想の転職を実現したい方はお気軽にご相談ください。

満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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