更新日:2023/05/19
この記事のまとめ
ミドル世代の女性のなかには、年齢を気にして転職をためらってしまう方も少なくないのではないでしょうか?
「未経験の職種・仕事では採用されないのではないか」
「ミドル世代の女性でも転職できるのか知りたい」
など、転職したいけれど年齢にハードルを感じためらう40代~50代女性も多いかもしれません。
ミドル女性の転職は簡単、とは言い難いものの、いくつかのポイントを意識することで内定獲得が近づきます。
今回は、ミドル女性の転職事情や、働き方の種類、転職を成功させるポイントなどを解説していきます。
現在転職を考えているミドル女性、将来的に転職を目指しているミドル女性は、ぜひ参考にしてください。
目次
ミドル世代にあたる40~60歳の転職状況は、男女別に以下のとおりです。
厚生労働省が調査した「令和3年雇用動向調査結果」の転職入職率は、40~60歳男性で5.2〜5.4%。令和2年が5.0~6.2%であったことから、若干の減少傾向が見られます。
一方ミドル女性の方では、令和3年の転職入職率は、40~60歳女性で6.7~8.6%でした。令和2年は7.8~11.0%となっており、どちらの年も男性よりも高い数値となっています。
昔は、結婚や出産、子育てなどのライフステージの変化によって働くことを諦めるケースも多くありましたが、近年では女性の社会進出が推進されていることもあり、より自由な選択肢をもって働き続けることが可能となっています。
参照:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要」
参照:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」
ミドル女性の転職は、ほかの世代の転職に比べて特別難しいというわけではありません。しかし、だからと言って簡単とは言い難いのも事実です。
要因として考えられるのは、若手を自社で1から育てたいという業界・企業が一定数ある点です。そのため転職では、ミドル女性だからこそ培われたスキルや経験をアピールし、採用の期待値を向上させることが重要になります。
またミドル女性は、子育てや親の介護などによってライフステージの変化を受けやすい傾向にあります。家庭生活を主軸に置いたとき、転職の希望条件に合致する企業が少なければ、確率的には転職は難しいものとなるでしょう。各企業のニーズを踏まえながら、どこまで許容し何を優先するのか、転職条件を検討していく必要があります。
なお、厚生労働省の調査によると、令和3年における女性の労働力人口は前年に比べて13万人増加しています。女性の社会進出が推進されていることも後押しとなり、仕事と家庭生活を両立しようと考える女性が増えているようです。
40代のミドル女性の転職事情については、以下の記事でも解説しています。
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果」においてミドル女性が転職を決意するきっかけとして最も大きな割合を占めていたのが、「職場の人間関係が好ましくなかった」で、次いで「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」でした。職場の人間関係に関しては、どの世代でも高い数値となっており、ミドル女性に限った理由ではありません。「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」に関しては、ミドル女性の家庭環境の変化によって労働時間や休日の希望が合わなくなったことが考えられます。
家庭に時間を取られるため負担の少ない仕事に転職したいというミドル女性もいれば、子育てが終わって自分の時間がもてるようになったため、もう一度自分のキャリアを磨いていきたいというミドル女性もいるでしょう。また、面接時に聞いていた労働条件と実情が異なっていたために、転職を決断したミドル女性もいるかもしれません。
労働条件に次いで多かったのが、「給与等収入が少なかった」でした。家計のやりくりのためにさらなる高収入を目指したいミドル女性やキャリアアップを目指すミドル女性が多くいることがうかがえます。
それでは、ミドル世代の女性の働き方にはどんなものがあるのでしょうか。
代表的な3つの働き方をご紹介します。
ミドル世代の女性は家庭や健康状態、またご両親の介護などで、毎日決まった時間を作れないということもあるでしょう。
近年はインターネットサービスが普及したことにより、場所や時間にとらわれないノマドワークが可能になり、自由に時間を使える働き方が実現しやすくなりました。
フリーランスなど自営業の方はもちろん、会社員の方であってもカフェや自宅で仕事をしたり、コアタイム以外は時間の縛りなく働いたりと、自由な働き方を取り入れているケースも珍しくありません。
こうした時間を自由に使える働き方を実現するためには、ノマドワークやフレックスなどの自由な制度を取り入れている会社を選んだり、成果主義の職種を選んだり、パソコン一台で完結できる仕事・職場環境を選んだりする必要があります。
以前よりも自分のペースで働きたいと考えるミドル女性も多いです。その場合はこれまで培ったキャリアや得意分野を活かした働き方をするのがおすすめです。
新しい職種や業界にチャレンジするとなると覚えなければならない業務や知識が多く、仕事がハードになります。
一方、現在までの蓄積を活かせば効率的に働くことができ、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。
こうしたワークライフバランスを重視した働き方にしたいなら、現在までのキャリアや得意分野を活かせるよう、これまで経験した職種や業界から転職先を選びましょう。
スキルアップを目指す方々は、意欲的に動いて新しい業界や業種に挑戦したり、資格取得の勉強をしたりとアクティブに動き続けています。
ミドル世代であっても、実務に使える資格を持っていれば自己アピールのポイントになり、転職活動でも有利になります。
スキルアップを目指すなら、新しい業務にチャレンジして経験を積んだり、自ら資格取得の勉強をしたりして強みを増やしていく働き方を取り入れましょう。スキルアップするための時間を確保するために、メリハリをつけて働くことも大切です。
ミドル女性が理想の転職を実現するためには、おさえておくべきポイントがあります。以下の3点を踏まえて転職活動を進めていきましょう。
ミドル世代の女性が理想どおりの職場を見つけるには、自分に合った転職をすべきです。そのために一番重要なのは、転職先の企業とのマッチングです。自分自身がいまどのような不満を抱えているのかを分析し、それが解消できる職場の条件を明確にしましょう。
マッチングで重視すべきことは「できること」と「やりたいこと」の両方を実現できる職場を選ぶことです。それを見極めるために、できることとやりたいことをそれぞれ箇条書きにしてまとめてみましょう。書き出して可視化することで具体的にイメージでき、自分が仕事に求めることも把握できます。自分が求める条件をクリアしていて、さらにできることとやりたいことが合致する職場が見つかったら、自分にマッチした転職先だといえるでしょう。
一方、企業にとって魅力的なマッチングとは、企業が求めていることを達成できる人材を確保することです。理想どおりの職場に採用されるために、企業が求めていることにマッチした経験やスキルをアピールしましょう。
ミドル世代には、ミドルだからこその強みがあります。「もう若くないから」と転職をあきらめるのはもったいないことです。
不安に思う方も少なくないと思いますが、たとえ転職回数が多くても、年齢を重ねていても、やり方次第で強みを作ることは可能です。また、他業種の経験は、その業界と取引している企業から重宝されるなど、なにかしらプラスになるものです。自分の強みを理想の職場が求めることと掛け合わせて、転職活動を通じてミドル世代の女性に適した働き方を実現しましょう。
転職するなら、長く安定的に働きたいと思うのは当然です。そのために重要なのは、背伸びしすぎず自分のライフステージに合わせた条件で仕事探しをすることです。
ここまでも触れてきたとおり、ミドル女性はライフステージの変化を受けやすい立場にいます。仕事を決めたいからといって、負担の大きい労働条件の職場を選んでしまうと、後々両立が難しくなる恐れがあります。そのため、「自宅や子供の保育園が近い」「リモートワークや時短勤務がしやすい」「残業や極端な繁忙期がない」といったように、ライフステージの変化を考えて職場を選ぶことをおすすめします。
重要なのは、転職そのものではなく、転職先で安定的に働き続けられることです。過度な負担がかからず、家庭と仕事を両立していける条件で転職先を選びましょう。
40代ミドル女性の転職成功のポイントについては、以下の記事をご覧ください。
理想の職場が求めている内容が想像できない場合は、転職エージェントを利用してサポートを受けるのもおすすめです。アピールすべき内容がより具体的にわかるので、転職活動の指針を立てやすくなるでしょう。
マイナビエージェントでは、ミドル女性の転職を全面的にサポートしています。各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、豊富な求人数・マッチング力を誇ります。
希望条件に合致した企業選びや、内定獲得に近づく選考対策、企業との交渉まで、転職活動にまつわる事柄は何でも相談可能です。面接の練習やアドバイス、履歴書の添削などもサポートしてくれるので、転職経験がない方でも安心して転職に挑戦できます。
現在アピールできる経験やスキルがなくても、資格などでカバーできるケースもあるので、転職を迷っている方はぜひ挑戦してみてください。
年齢を理由に転職活動をためらうミドル女性は多いと思います。しかし、ミドル女性には、若手にはない豊富な経験やスキル、立ち回りのうまさ、達観した物事の捉え方が備わっているはずです。
若手と同じ感覚で勝負しようとせず、ミドル女性ならではの強みをアピールできれば、採用担当者からの評価や期待値もアップするでしょう。自分ひとりでの転職活動が不安な場合は、プロの力も利用しながら理想の転職を実現してください。
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