更新日:2023/03/02
この記事のまとめ
一般に年齢を重ねるほど転職のハードルが高くなるといわれています。また、女性の場合は出産や子育てなどで長期間のブランクが空くこともあるでしょう。このことから「40代女性は転職が難しい」といわれることも少なくありません。
この記事では、40代女性の転職が難しいといわれる理由について詳しく解説します。また、転職を成功させるポイントやおすすめの職種についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
女性に限らず、一般に転職は年齢が上がるほど難しくなるといわれています。特に40代になると、未経験の業種・職種に挑戦するのは簡単なことではありません。ここでは、40代女性の転職が難しいといわれる理由について詳しく解説します。
転職サイトに掲載されている求人の多くは、長期的なキャリア形成のために20代や30代を対象としています。40代以降でも応募可能な求人数は少なく、応募者が多い場合には倍率も高くなり、採用を勝ち取るのは難しいといわざるを得ません。転職を成功させるには、同年代のライバルに負けない強みをアピールすることが大切です。
20代であれば、未経験の分野であっても将来性を見込まれてポテンシャル採用が狙えます。しかし、一般に40代でのポテンシャル採用はなく、未経験の分野へはチャレンジしにくいのが現状です。業界・職種を選ばなければ未経験の分野でも転職は可能ですが、専門性の求められる仕事や経営に近い役職などへの転職は難しいでしょう。
基本的に転職では即戦力が求められます。特に年齢が上がるほど相応の経験やスキルが求められるため、転職のハードルも上がる傾向にあります。人材教育にはコストや時間がかかるため、40代でスキルや経験の乏しい人材を採用するのは企業側にとってもリスクが大きく、どうしても採用には慎重になりがちです。40代からの転職では、これまでのスキルや経験が活かせる職種・業界を目指したほうがよいでしょう。
40代女性で子どもがいる場合、子育てをしながら仕事との両立が可能なのかどうかを懸念する企業が存在するのも事実です。正社員として働くにあたり、職種や業種によっては残業や休日出勤を余儀なくされるケースもあるでしょう。特に業務量に対する人員が不足しているケースでは、子どもがいる40代女性を積極的に採用する企業は少ないといわざるを得ません。
採用を勝ち取るには、「親のサポートを受けられるので仕事に集中できる」など企業側の懸念を払拭できるポイントをアピールする必要があるでしょう。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、一般に「若い人ほど柔軟性があり、仕事の吸収が早い」といわれています。また、40代はある程度の業務経験を積んでいる方が多く、自分なりの仕事のやり方が確立していることも多いでしょう。
そのため、休職期間が長い場合は仕事の勘を取り戻しにくいのではないか、自分のやり方に固執してしまい指示どおりに仕事を進めてもらえないのではないかなど、柔軟性を心配する企業は少なくありません。また、「自分よりも年齢が若い上司の指示を受ける」ことに抵抗を抱かないか懸念される場合もあります。コミュニケーションスキルや対応力があり、柔軟な姿勢で仕事に取り組めることを伝える必要があるでしょう。
転職を成功させるためには、転職のコツやポイントを把握しておくことが大切です。しかし、転職活動の経験が少ない場合やブランクがあるときは、効率的な転職活動の進め方が分からずに悩んでしまうこともあるでしょう。そこでここでは、40代女性が転職を成功に導くためのポイントを6つ紹介します。
40代女性を対象にした求人数はそれほど多くありません。そのため転職サイトや求人誌だけで転職先を探すのではなく、転職エージェントやハローワークを活用するなどさまざまな方法で求人情報を集める意識が大切です。扱っている求人はそれぞれ異なることがあるので、転職先の選択肢を広げるためにも複数の方法を同時進行で試すとよいでしょう。また、同年代の友人や知人に転職先を紹介してもらうのもおすすめです。
転職先を探し始める前には、自己分析が不可欠です。自己分析をすることで、自分の適性や仕事に求める条件などが浮き彫りとなり、転職先選びの軸ができます。まずはキャリアの棚卸しを行い、「これまでどのような仕事をしてきたのか」「何が評価されたのか」「どのような仕事が向いているのか」などを明確にしましょう。そして自分がどのような仕事がしたいのかを考えることが大切です。
自分の強みや保有スキルが転職先で通用するとは限りません。求人に応募したとしても、志望先企業が求めている人材でなければ採用を勝ち取るのは難しいでしょう。そこで転職に際しては、これまで積み重ねてきた経験やスキルを洗い出して自身の市場価値を客観的に把握することが大切です。そのうえで業界・企業研究を徹底し、自分の強みやスキルが志望先企業で活かせるか、高く評価してもらえるかどうかを考えましょう。
転職先選びでは、仕事内容に加えて給与や福利厚生、通勤時間といった条件も重要です。しかし、理想をすべて叶えられる職場を見つけるのは簡単ではありません。転職先をスムーズに決めるためには、譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておくことが大切です。
また、正社員・派遣社員・アルバイトなど雇用形態によっても転職先の探し方は変わってきます。転職の軸を定めるために、自身が求める条件や雇用形態を明確にしておきましょう。
転職活動は自分の裁量で進められるため、計画を立てないままでいると「いつまでも転職先が決まらない」といった事態に陥りかねません。転職活動をスムーズに進めるためには、いつまでに転職するのか期限を決め、具体的な行動計画を立てる意識が重要です。また、ただやみくもに転職活動を行うのではなく、自身の能力を活かせそうな企業を探して重点的に応募することが成功確率を上げる鍵となります。
転職すればライフスタイルが大きく変わる可能性があります。主婦であれば、家事と仕事を両立させるのが難しくなる場合もあるでしょう。家庭がある方は、転職する際に家族の理解を得ることが大切です。そしてワークライフバランスを充実させるために、家事や育児の分担などについてきちんと話し合っておきましょう。
資格がなくても転職は可能です。ただし、業種や職種によっては特定の資格が必須となるケースがあるため、応募条件をきちんと確認しましょう。また、資格取得は自分の知識レベルを客観的に証明するために有効です。未経験の業界・職種に転職する場合や、転職をスムーズに進めたいときは資格を取得してから転職活動を始めるのもひとつの方法でしょう。
ただし、資格取得には相応の時間を要します。これまでのキャリアを活かせる仕事であれば、資格でアピールしなくても転職活動を有利に進められるでしょう。転職活動と資格取得を同時に進めることも可能です。
転職のしやすさは、経験やスキルによっても異なります。未経験でも転職しやすい職種は以下の3つです。
営業職は見込み客に自社のサービスや商品を提案して契約を獲得する職業です。企業によっては成約数に応じてインセンティブが支給される場合があるため、仕事にやりがいを求める方に向いています。コミュニケーションスキルに自信のある方は、営業職を目指してみるとよいでしょう。
介護職は、介護サービスを必要とする方の食事や入浴、排せつなどをサポートする職業です。介護職は資格がなくても勤務できます。一定の経験を積めば、介護福祉士やケアマネジャーといったキャリアも目指せます。家事スキルを活かせるため、家事が得意な方は介護職がおすすめです。
事務職は書類の作成や整理、電話対応、来客対応などを行う職業です。勤める会社や部署によって業務内容は異なりますが、基本的にはデスクワークが中心です。残業も比較的少ないことから、ワークライフバランスを重視する女性に人気があります。
転職活動を成功させるには、転職活動のポイントやノウハウを押さえるとともに転職に臨む心構えも重要です。ここからは、40代女性が転職時に意識したい3つのマインドを紹介します。転職を諦めない強い気持ちを持ち、転職活動を成功に導きましょう。
これまでさまざまな経験を積み重ねてきた中で、自分なりの仕事に対する価値観や自信などが醸成されていることでしょう。しかし転職先では「新入社員」という立場であり、新しい職場環境にいち早く慣れるためには社風や企業の価値観などを柔軟に受け入れる必要があります。あらゆる物事に対して謙虚で柔軟な姿勢を持って取り組む意識が欠かせません。
転職活動はそれほど簡単なものではありません。不採用が続いて心がすり減ってしまうこともあるでしょう。ただでさえ40代の転職は難しいといわれているため、スムーズにいかないと諦めてしまいがちです。しかし、転職は最後まで諦めない気持ちが功を奏します。弱気になると表情にも出てしまうため、明るく前向きな心持ちで転職活動に取り組みましょう。
面接では服装や身だしなみも重要です。自分の身なりに気を使えない人物は仕事もできないのではないかと思われてしまいがちです。第一印象をよくするためにも、面接では以下の服装や持ち物を心掛けましょう。
転職に慣れている方でも転職活動は難しいと感じるものです。転職先が決まらないと焦ってしまいがちですが、妥協して決めると再び転職活動をすることになりかねない点に注意が必要です。ここでは、転職が難しいと感じた際に押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
転職先を決めるうえで給与や福利厚生などの条件は大事です。しかし、勤務条件だけで転職先を決めてしまうと「社風が合わなかった」「想像していた仕事内容ではなかった」などと後悔してしまいかねません。転職先を決める際は企業研究を入念に行い、さまざまな情報を把握したうえで判断しましょう。求人情報だけでなく、企業のHPや口コミ、SNSなどを調べるのがおすすめです。
現在働いている方は、在職中に転職活動を始めることをおすすめします。長期間転職活動をしていても、転職先が思うように決まらないケースは珍しくありません。仕事を辞めた状態で転職先が決まらなければ、経済的にも精神的にも余裕がなくなってしまうでしょう。
とはいえ焦って転職先を決めればミスマッチが発生する可能性もあります。働きながらの転職活動は大変ですが、あらゆるリスクを考慮すると在職中に転職活動を始めたほうが安心です。
正社員以外の働き方を検討するのもひとつの方法です。40代女性を対象にした正社員の求人数は少ない傾向にありますが、アルバイトや派遣社員などを募集している企業は多くあります。どの働き方がベストなのかは家庭やその人の事情によってさまざまですが、正社員が難しい場合は、まずはアルバイトとして働いてみるのも選択肢のひとつでしょう。
会社によってはアルバイトや派遣社員から正社員への雇用転換を行う「正社員登用制度」を取り入れているところもあります。正社員へのステップアップを見越して転職先を決めるのもよいでしょう。
ある程度仕事で経験や実績を積んでいるとはいえ、転職時に自分の能力を過大評価するのはNGです。自身の強みやスキルを見誤ると、能力を活かせる企業を見落としてしまう恐れもあります。自分のこれまでのキャリアを棚卸しして客観的に自己評価したうえで、自分の強みやスキルを活かせる企業を探すとよいでしょう。
思うように転職先が決まらないことで焦りが出てしまい、「条件に妥協してでも早く転職先を決めたい」と思うこともあるでしょう。しかし妥協して転職先を決めてしまうと、後悔して再び転職活動することになりかねません。短期離職を重ねるほど転職は不利になります。「次の転職先では長く働く」という気持ちを持ち、転職先を決めることが大切です。
働きながらの転職活動は肉体的にも精神的にも負担がかかります。とはいえ、退職して転職活動をすれば転職先が思うように決まらなかった際に焦りが出てしまうでしょう。働きながらスムーズに転職活動を進めたい場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
マイナビエージェントでは求人の紹介や応募書類の添削、模擬面接といった転職におけるさまざまなサポートを無料で行っています。自身の能力を活かせる企業を見つけたい場合には、ぜひご相談ください。
40代女性の転職が難しいといわれるのは、「求人数が少ない」「採用で経験値やスキルを重視される」といった理由があるためです。しかし、情報収集をきちんと行い、自分の市場価値を正確に見極めたうえで転職活動をすれば自分に合った転職先が見つかるでしょう。
「転職活動をサポートしてほしい」「自分に適した企業が分からない」といった場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが転職活動を一からサポートいたします。
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