更新日:2022/11/30
結婚、出産、育児など、女性には男性以上に転職を考える機会が多く訪れます。しかし、実際に転職した方からは「転職先が男性ばかりで働きにくかった」「転職後に育児休暇が取りにくい会社だとわかった」など、後悔の声を聞くことも...。
そこで、女性の転職志望者必見!「女性に優しい企業の見抜き方」「失敗しない女性の転職方法」についてご紹介します。
目次
以前に比べ、改善されてきたといわれている「女性が働く環境」ですが、まだまだ「もっと働きやすい企業で仕事をしたい」という声も聞かれます。中には、転職して初めて「こんなに働きやすい環境があるんだ」と気付く女性もいるようです。置かれた環境が基準になって、知らず知らずのうちに我慢させられていることがあるかもしれません。まずは、「女性が働きやすい環境とはどんなものなのか」をご紹介します。
女性ならではの体調不良や、心や体の変化。それを経験できない男性には、やはり理解するのは難しいものです。「少しは我慢できないの?」という言葉をかけられたり、「こんな忙しいときに」と怪訝な顔をしながら、しぶしぶ退勤の許可をくれたりというような職場はつらいだけです。それに比べ、女性が多い職場であれば、気遣いが行き届くため、心の面でも仕事の面でも心強いようです。
同様に、管理職が女性であると、社内に女性目線が取り入れられたり、女性ならではの相談に応じてくれたりと、何かと働きやすいという話もあります。
実際、仕事の内容を指示する立場の役職が女性であれば、女性ならではの体調の変化に合わせて仕事を振り分けてくれることもありますし、休日の取得や退社時間の面でも配慮してくれることでしょう。
育児休暇は、一人の人材を長期間休ませるものです。休職者とその人が所属している部署のメンバーが、安心してその期間を過ごせるように、整備されていなければなりません。育児休暇制度はあるものの、そうした整備がされていないため、実際運用することができないものになっている企業もあるようです。「この制度はきちんと利用されているのか?」「女性が休職・復職する際の条件は何なのか?」などは、事前に確認しておくことをおすすめします。
女性が多く辞めている会社は、女性にとって働きにくい会社と考えられます。一概にはいえませんが、勤続年数や平均年齢において男女の差がある場合は、女性の退職率が高い可能性も考えられるようです。
勤続年数や平均年齢は、企業のサイトや転職サイトなどで公開されていることがあります。その企業はもちろん、同業他社との差も確認してみるといいでしょう。また、情報が掲載されていない場合は、転職エージェントに相談すれば調べてくれることもあるようです。
ここまで、どのような環境が女性にとって働きやすいのかを紹介してきました。ここからは、実際に転職を希望している企業が、働きやすいかどうかを調べる方法をご紹介していきます。
転職活動で企業を訪問した際、社内設備やフロアを紹介してもらう機会があると思います。そのときに、トイレ、給湯室、フリースペースなどをチェックしてみましょう。こういった場所が清潔であったり、女性目線が取り入れられたりしていれば、女性にとって働きやすい可能性があります。
また、オフィスを見れば、男女の割合や管理職の席に女性が座っているかなどもわかりますので、よくチェックしてみてください。
面接の際に、働きやすさについて直接質問できれば、それに越したことはありません。しかし、産休や育児休暇などの制度について、唐突に聞くのは良くありません。出産の可能性が高い年代の女性の採用は、企業も積極的ではないことが多いものです。「産休はありますか?」などと単刀直入に聞けば、その予定があるのかと思われる可能性があります。
そこで、「もし、今後出産するようなことがあっても、長く働きたいと思っていますが、両立することはできますか?」など、その企業で働きたい意欲を伝えつつ、仮定として聞いてみることが大事です。
「女性が働く環境」を意識する会社が増えてきたことで、さらに、その流れを後押ししようという動きも出てきました。以下は、「女性の働きやすさ」を評価した認定や表彰の一部です。こういったものも、女性が転職先を選ぶ際に、ひとつの指標となるでしょう。
各地域では「ワークライフバランス認定企業(※)」の選定を行っています。この認定は、福利厚生が充実し、女性が働きやすい職場づくりに取り組んでいる企業のみに与えられます。
ワークライフバランスは、女性にとって何より大切なことです。この認定を受けている企業は、女性が働きやすい企業といえるかもしれません。
※東京都では平成28年度より「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」の名称となっております。
「くるみんマーク」は、厚生労働省が「子育てサポート企業」として認定した企業が使えるマークです。
これがあれば子育て中の女性や、仕事と家庭の両立を希望する女性にとっては、働きやすい企業といえます。
くるみん認定を受けた企業の中で、さらに高い水準の取組みを行った企業は、「プラチナくるみん」の認定を受けています。
くるみんマーク(引用: 厚生労働省 )
経済産業省では、東京証券取引所と共同で、女性の活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、発表しています。
ダイバーシティ(多様性)とは、性別や価値観、性格などの違いを尊重するというアメリカから始まった考え方で、最近、日本の企業も経営の中で取り入れられています。
特に「ダイバーシティ経営企業100選」は、経済産業省が「多様な人材を生かし、その能力を最大限発揮できる機会を提供し、価値創造につなげている」として表彰した企業です。
こちらを受賞した企業はもちろん、ダイバーシティ推進に積極的であることを掲げている企業は、性別の違いを尊重していることがわかります。つまり、女性が働きやすい企業といえるでしょう。
厚生労働省では、2016年に全面施行された女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業について、厚生労働大臣の認定を受けることができる制度を創設しました。
認定を受けた企業は、女性の活躍を推進している企業であることをアピールできる認定マーク(愛称「えるぼし」)を、商品や広告、名刺、求人票などに使用できます。
認定マーク「えるぼし」(引用:厚生労働省 )
いくら仕事内容に魅力があっても、働きにくい会社では続きません。女性は、女性が働きやすい転職先を選ぶべきです。しかし、働きやすさというものは、福利厚生はもちろん、実際の職場の雰囲気や社風など、さまざまな要素からできています。
ここまでご紹介したように、働きやすさを知るすべはいくつかありますが、転職者だけで知ろうというのには限界があります。そういった場合には、転職に関するプロである、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
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