更新日:2023/07/21
この記事のまとめ
職場の人間関係であったり、ワークライフバランスの観点であったり、入社してみて初めて「女性に優しい職場ではなかった」と気づくケースがあるでしょう。そうして転職活動にいたった場合、「次こそは働きやすい職場を見つけたい」と意気込む方は多い傾向にありますが、自分に合った職場であるかを見極めるのは簡単なことではありません。
そこでこの記事は、女性に優しい職場の特徴や見分け方について解説します。女性に優しい職場を見つけ、自分らしい働き方を実現しましょう。
目次
女性に優しい職場の要素としては、主に以下の点が挙げられます。
いずれも女性だけに関する内容ではありません。女性に優しい職場とは「性別に関係なく働きやすい職場」だといえるでしょう。一方、女性が「働きにくい」と感じる職場の要素としては、以下のような内容が挙げられます。
日本には男女雇用機会均等法があり、女性の社会進出を推進する動きも活発化しています。しかし上記のように性別によって不利益を受けるケースは、残念ながらゼロではありません。性別に関係なく個々の能力を活かし、かつ正当な評価を受けられるための環境整備は日本全体の大きな課題です。
とはいえ女性に優しい職場を目指す企業も増えてきています。女性に優しい職場に出合えれば、自分らしい働き方を実現できるでしょう。
女性に優しい職場に転職したいと考えたとしても、いったいどのようにして見分けたらよいのかが分からない方も多いでしょう。そこでここでは、女性に優しい職場だといわれる企業や部署によく見られる特徴を4つ紹介します。転職先として気になる企業を見つけた際は、これらの特徴に当てはまるかをチェックしてみるとよいでしょう。
ダイバーシティとは、直訳すると「多様性」のことです。性別はもちろん年齢や生まれ、性格など異なる背景を持った社員たちすべてにとって働きやすい職場をつくろうとしている企業は、女性にとっても働きやすいといえるでしょう。具体的には管理職の比率に性別や年齢などによる偏りがない、時短勤務やテレワークなど働き方を選べるといった取り組みが挙げられます。
女性に優しい職場への転職を考えているのであれば、ダイバーシティを推進している企業かどうかを確認するとよいでしょう。
産休や育休制度は導入されているだけでなく、実際に活用できる環境が整っていなくては働きやすいとはいえません。産休や育休の利用者がいても仕事が十分に回り、かつ制度の利用から復帰までがスムーズにできる環境が整えられているかは、よく見極める必要があるでしょう。
「制度はきちんと利用されているのか」「休職および復職する際の条件はあるのか」などは、事前に確認しておくことをおすすめします。
男女で比較したとき、勤続年数や平均年齢に大きな差がないようであれば、女性にも優しい職場である可能性が高いでしょう。逆に男性に比べて女性の勤続年数が極めて短かったり、平均年齢が低かったりする場合には、女性の離職率が高いと予想されます。
勤続年数や平均年齢は、企業のサイトや転職サイトなどで公開されていることがあります。その企業はもちろん、同業他社との差も確認してみるとよいでしょう。また、情報が掲載されていない場合は、転職エージェントに相談すれば調べてくれることもあります。
属人化している業務が少ない企業は休暇が取りやすい傾向にあることから、働きやすいといわれます。特定の担当者しか扱えない業務が多いとは、すなわち担当者の穴を埋める人材がいないということであり、仕事の負担が偏りやすいためです。
業務が属人化していないかどうかを見極めるためには、教育制度の充実度のリサーチが欠かせません。教育制度が手厚い企業ほど、業務の属人化を避けるため後進育成に力を入れている傾向にあるためです。また、誰もが業務を担当できるようにするため、業務マニュアルを用意したり、IT技術やアウトソーシングの導入を積極的に進めていたりするケースもあるでしょう。
「女性が働く環境」を意識する会社が増えてきたことで、その流れを後押ししようという動きも出てきました。以下は、「女性の働きやすさ」を評価した認定や表彰の一部です。これらの認定は、女性が転職先を選ぶ際にひとつの指標となるでしょう。
各地域では「ワークライフバランス認定企業」の選定を行っています。この認定は、福利厚生が充実し、女性が働きやすい職場づくりに取り組んでいる企業のみに与えられます。
ワークライフバランスは、男女を問わず大切なことです。この認定を受けている企業は、女性が働きやすい企業といえるかもしれません。
なお、東京都では「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」、京都では『「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス認証企業』などというように地域によって正式名称は異なります。
「くるみんマーク」は、厚生労働省が「子育てサポート企業」として認定した企業が使えるマークです。くるみんマークを掲げた企業は、子育て中の女性や仕事と家庭の両立を希望する女性にとって働きやすいといえます。
くるみん認定を受けた企業の中でさらに高い水準の取り組みを行った企業は、「プラチナくるみん」の認定を受けています。
経済産業省では東京証券取引所と共同で、女性の活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、発表しています。
「ダイバーシティ経営企業100選」として表彰された企業は、「多様な人材を生かし、その能力を最大限発揮できる機会を提供し、価値創造につなげている」と経済産業省から認められた企業です。
こちらを受賞した企業はもちろん、ダイバーシティ推進に積極的であることを掲げている企業は、性別の違いを尊重していることが分かります。つまり、女性が働きやすい企業といえるでしょう。
厚生労働省では2016年に全面施行された女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業について、厚生労働大臣の認定を受けられる制度を創設しました。認定を受けた企業は、女性の活躍を推進している企業であることをアピールできる認定マーク(愛称「えるぼし」)を、商品や広告、名刺、求人票などに使用できます。
女性に優しい職場への転職を実現したいのであれば、事前のリサーチが欠かせません。企業のホームページや面接時の逆質問などを活用して情報収集を徹底し、女性に優しい職場への転職を成功させましょう。ここでは、女性に優しい職場を探すコツを4つ紹介します。
気になる企業を見つけたときは、まずはその企業のホームページを確認しましょう。女性に優しい職場であることを押し出している企業であれば、導入している制度や国から受けている認定などの情報について特に詳しく掲載されているでしょう。一般的な企業であっても、導入制度や社風といった大まかな情報は得られます。
なお子どもが小さい場合には、社内託児所をはじめとした仕事と育児を両立しやすい環境であるかもチェックするとよいでしょう。
転職活動で企業を訪問した際、社内設備やフロアを紹介してもらう機会があればトイレや給湯室、フリースペースなどをチェックしてみましょう。清潔であるほか、女性目線の提案が取り入れられていれば、女性にとって働きやすい可能性があります。
またオフィスを見れば、男女の割合や管理職の席に女性が座っているかなども分かります。
リサーチをした結果、疑問に思うことがあれば面接で質問するのがおすすめです。ただし休暇制度や評価制度をはじめとした待遇面に関して、ストレートに聞くのはあまり好ましくありません。
「ライフステージが変わっても長く働きたいと考えていますが、産休や育休から復帰された方はいらっしゃいますか」「同年代の女性で活躍されている方はどのような業務をされていますか」というように、企業に貢献したい意欲を伝えつつ、仮定として聞いてみることが大事です。
個人で企業情報をリサーチするには、限界があります。職場の雰囲気やリアルな働き方を知りたいのであれば、転職エージェントを介して情報収集するのがよいでしょう。転職エージェントは企業訪問して人事担当者と密にやりとりするケースも多く、求人票だけでは知り得ない情報を持っているためです。
特に女性の転職に特化した転職エージェントや、実績の多い転職エージェントはおすすめです。
女性に優しい職場を探しているのなら、マイナビエージェントを利用した転職活動をおすすめします。マイナビエージェントには、女性の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、女性が働きやすい転職先の紹介が可能です。転職前に担当のキャリアアドバイザーから職場の雰囲気や導入されている制度などを詳しく聞くことで、転職後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
自己実現のためにも、自分に合った転職先を見つけることは大切です。しかし一口に「女性に優しい職場」といっても、そこには福利厚生だけでなく人間関係や社風などさまざまな要素が絡みます。だからこそ、自分にとって働きやすい転職先を探すためには徹底した情報収集が欠かせません。
外部からは判別しづらい職場の雰囲気や人間関係などを重視したいのなら、転職のプロであるマイナビエージェントにお任せください。業界事情に精通したキャリアアドバイザーが、女性に優しい職場への転職をサポートいたします。
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