更新日:2023/12/08
この記事のまとめ
子育てと仕事を両立させたいなどの理由で、より働きやすい会社へ転職したいと考えている方もいるのではないでしょうか。ただし、ホワイト企業として知られている会社であっても、女性にとって働きやすいと言い切れるわけではない点に注意が必要です。
この記事では、女性が働きやすい会社に共通する特徴を詳しく解説します。転職後のミスマッチを防ぐためにも、事前に確認しておきましょう。
目次
女性の社会進出が進み、ダイバーシティや働き方改革に注目が集まっているものの、働きやすい会社を探している女性は多いでしょう。
会社の体制が整っていない場合、結婚・出産・育児といったライフイベントをきっかけに、いままでどおりの仕事を続けられなくなることも考えられます。ポジションを変更されたり、時間的な制約が原因で思いどおりに働けなかったりするかもしれません。
ワークライフバランスを整えて、男女関係なく成果を評価されるためにも、女性の転職において会社選びは重要です。
女性が働きやすい会社の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。求人情報から働きやすい会社であるかを見極めるためにも、ここで紹介する特徴をしっかりと押さえておきましょう。
育児中や育児経験のある女性の比率が高い会社は、女性にとって働きやすい会社である可能性が高いでしょう。
育児と仕事の両立には自分自身の体力も重要ですが、会社の理解やサポートも大切です。そのため、育児中や育児経験のある女性の割合は、働きやすい環境であるかを見極める指標のひとつとなり得ます。
特に小さい子どもがいる場合は、突然熱を出したり幼稚園や学校から呼び出しがあったりするなど、イレギュラーな事態が発生しやすくなります。そのような際に、スムーズに早退できたり残業せずに帰宅できたりする職場であれば、安心して育児と仕事を両立できるでしょう。
また、育児経験のある女性が多い職場であれば、突発的な状況が発生したときにサポートしてもらいやすい傾向にあります。
たとえば、妊娠中に仕事をするつらさを分かってもらえるため、「妊娠を理由に仕事をさぼっている」といった言いがかりをつけられることも少ないでしょう。男性の上司や同僚も、出産・育児を経験した女性に対する気遣いがあり、仕事の進め方などに理解を示してくれる傾向にあります。
管理職に育児経験者がいることも重要なポイントです。たとえ女性が多い職場であっても、育児経験がなく柔軟な働き方への理解が不足している場合は、無理な勤務を強いられることがあります。
一方で管理職が育児を経験しているのであれば時短勤務や早退に対しての理解も深く、融通が利きやすいでしょう。上司や経営者の考え方で、働きやすさは大きく変わります。可能であれば社員に質問したり転職エージェントから情報を得たりして、応募を予定している会社の社風を知っておくことをおすすめします。
また、育児経験のある女性管理職がいる場合は産休や育休を経てもキャリアアップが可能な環境である証左となるので、出産後のキャリアを描きやすいでしょう。昇進を目指して働きたい女性にとって心強い存在です。
さらに、男性も育休を取得した実績のある会社は、ワークライフバランス向上への取り組みに前向きであるといえます。厚生労働省が実施した「令和4年度雇用均等基本調査」によると、男性の育休取得率は24.2%で、年々上昇してはいるものの依然として低い状況です。そのため、男性の育休取得実績のある会社は、ワークライフバランスに意識が向いているといえます。
女性にとって働きやすい職場は男性にとっても働きやすく、意欲を持って仕事に取り組むことができる環境です。上記の点が気になるのであれば、面接時や転職エージェントとの面談時に管理職の育児経験について質問してみましょう。
残業なしを推進している会社を選ぶことも重要です。残業が常態化した会社で働くと、ワークライフバランスを保つのが難しくなります。育児などに問題が出るだけでなく、健康面に悪影響をおよぼすこともあるため注意しましょう。長時間の残業は百害あって一利なしであることを認識し、可能な限り残業をなくす努力をしている会社を選ぶことが大切です。
残業のない会社には、業務を効率化して勤務時間内に仕事を終わらせることを意識する習慣が根づいています。定時で全員が帰る環境であれば、帰りにくいこともありません。さらに、決まった時間で仕事を終わらせるように試行錯誤する経験は、今後のキャリアアップにも役立つでしょう。
有給が取りやすいことも、働きやすい会社の条件のひとつです。育児中の女性従業員だけでなく、男性従業員や独身の女性従業員も同じように有給を取得しやすい環境であることが重要です。
育児中の女性だけが有給を取得しやすくほかの社員は休めない職場の場合、不公平であると感じて仕事への意欲を失ったり人間関係に亀裂が入ったりするケースがあります。
「自分は休みを全然取れないのに、育児中の女性だけは自由に休めている。さらに、休んだ分の仕事のしわ寄せが、すべてこちらに来ている」という状況であれば、不満が噴出してしまうのも無理がないといえます。有給の取得に関して不平等な状況の会社は、働きやすい環境とはいえません。
育児中の女性だけでなく誰にとっても働きやすい会社を選ぶことが大切です。そのため、会社全体の有給取得率に加えて、どのような属性の社員でも平等に有給が取れているのかまでチェックすることをおすすめします。
チームプレイを主体として仕事に取り組む会社も、女性にとって働きやすい環境です。属人的な仕事が多ければ多いほど仕事に穴を開けられず、休みが取りづらくなります。何らかの理由でほかの人に仕事を頼もうとしても、その人が職責を果たせないことも多いでしょう。
多くの仕事が標準化されていてチーム全体でカバーし合えるシステムが整っていれば、イレギュラーな事態が発生しても協力を得やすくなります。
また、休んだ際に業務のしわ寄せが発生してしまった場合に、その原因を個人に求める社風の会社は避けましょう。「あなたが何度も休むせいで皆に迷惑がかかっている」といった発言をするような上司がいる会社は、働きやすい会社とはいえません。
育児・介護・体調不良など、誰がどのような理由で仕事を休むかは分かりません。そのようなときに、チームメンバーが協力し合える職場であれば、無理なく長期的に働けます。
ひとつの会社で長期的に働きたいと考えている場合は、キャリアアップできる環境が整っているかを忘れずにチェックしましょう。キャリア支援制度を整備している会社であれば、自分が掲げた目標を達成するうえで意欲的に働きやすいといえます。
キャリアアップ支援制度の例として、社内公募制度が挙げられます。会社が社内公募制度を導入していると、キャリアアップしたいと考えている人は積極的に上位の職種を目指せます。自分がやりたい仕事に挑戦できる環境は、スキルアップに意欲的な人にとって魅力的です。
働きやすい会社を探しているのであれば、会社のコンプライアンス意識にも注目しましょう。コンプライアンス意識が高ければセクハラやモラハラといった各種ハラスメントが発生しにくく、職場の秩序が保たれやすいといえます。
コンプライアンス教育に力を入れていたり問題が発生したときの相談窓口を設置していたりなど、具体的な取り組みは多種多様です。労務管理をはじめとした各種ルールがマニュアル化されているかもチェックするとよいでしょう。
ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みに積極的であるなど、多様性・個性を尊重する会社を選ぶことも大切です。そのような会社は、多くの人が自分のスキルや個性を発揮しやすい環境であるといえます。
多様性・個性を尊重する会社であれば、年齢や性別・立場などにとらわれずに働けるでしょう。さまざまな従業員が集まることによって、生産性が高まるのも大きなメリットです。
従業員一人ひとりが状況に応じて活躍できるようにさまざまな制度を整えているかどうかも、女性が働きやすい会社に共通する特徴です。ここでは、具体的にどのような制度があるのかを詳しく解説します。
下記で紹介する制度を積極的に採用している企業は、女性に限らず多くの従業員にとって働きやすい環境といえるでしょう。
女性や子育て中の人が働きやすい職場を識別できるように、以下の法令に基づいた認定制度があります。転職先を探しているのであれば、認定を受けている会社であるかを判断材料に加えるのもおすすめです。
上記の認定を受けていれば、女性を含めて多くの人にとって働きやすい企業であると判断できるでしょう。認定を受けていないからといって取り組みに消極的であるといえるものではありませんが、目に見える指標として有用です。
家庭の状況などに合わせて柔軟に働ける環境を求めているのであれば、リモートワークに積極的な企業を選ぶことをおすすめします。リモートワーク環境が整っていれば、子育てや介護などで不測の事態が生じたときでも自宅を含めた任意の場所で業務に従事できるのがメリットです。実際、リモートワークの導入によって働きやすくなったと感じている方は少なくありません。
働き方の自由度を高めたいと考えている方は、転職先を検討する際にリモートワークの導入に積極的かどうかを確認するとよいでしょう。
会社がフレックスタイム制を導入しているかどうかも、働きやすさを見極めるうえで確認しておきたいポイントです。フレックスタイムとは、一定の範囲内で就業時間をフレキシブルに調整できる仕組みです。その日の業務量やプライベートの予定など、状況に応じて就業時間を設定できるのがメリットといえます。
コアタイムとして勤務しなければならない時間が決められているケースもあるものの、就業時間が常に固定されている職場よりは働きやすいでしょう。通常、所定の勤務時間を確保していれば、子どもの送迎や通院などのために中抜けすることも認められています。
自分にとって働きやすい会社を探したいと考えているのであれば、転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職市場の状況だけでなく、企業に関するさまざまな情報についても熟知しているため、より働きやすい会社を見つけやすくなるでしょう。
ここでは、キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めるメリットを紹介します。
転職サポート経験が豊富なキャリアアドバイザーは、業界の現状や将来性、各会社で導入している制度などの詳しい情報を把握しています。そのため早い段階でキャリアアドバイザーに相談することで、ひとりで転職活動に取り組んでいるだけでは触れられなかった情報を入手できるでしょう。
相談だけの利用も可能なので、応募を予定していた会社が本当に働きやすいのか、将来性があってキャリアアップの道が開かれているのかなどを質問してみることをおすすめします。いずれも実際に応募するか判断するうえで重要な情報です。
自分に合った求人を紹介してもらえるのみならず、応募書類の添削や模擬面接などの選考対策を受けられるのも転職エージェントを利用する大きなメリットです。ひとりで選考の準備を進めていても、作成した応募書類が本当に効果的なのか、面接対策が十分にできているのかを客観的に判断するのは難しいでしょう。
その点、キャリアアドバイザーからアドバイスを受けながら選考対策を進めると、応募先企業への効果的なアピール方法が分かり、より選考を有利に進められるようになります。希望の会社からの内定を勝ち取りたい方は、転職エージェントを有効に活用しましょう。
女性が働きやすい会社の特徴は、多様性を重視していたり福利厚生制度が充実していたりするなどさまざまです。働きやすい会社に転職するためにも、企業研究を徹底して会社の実情を事前に把握しておきましょう。
自分ひとりで転職活動を進めるのが難しいと感じているのであれば、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。転職サポート経験が豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの転職を成功に導くサポートをいたします。
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