更新日:2023/05/11
この記事のまとめ
独身・既婚にかかわらず、40代女性の転職はハードルが高い傾向にあります。転職を考えているものの、希望の職種に就けるかどうか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、40代独身女性の転職事情や難易度を紹介します。転職を成功させるためのコツも解説するため、これから転職を考えている女性はぜひご一読ください。
目次
「40代の独身女性でも転職はできるのか」「40代からの転職は難しいのだろうか」などと頭を悩ませている方もいるでしょう。しかし40代の独身女性だからといって、決して転職できないわけではありません。まずは、40代独身女性を取り巻く転職事情について見ていきましょう。
一般的に40代以降は転職が難しいといわれていますが、女性や独身であることが「転職活動においてネックになるのではないか」と考えている方は少なくありません。その理由としては、以下のような点が挙げられます。
しかし、これらはあくまで先入観に過ぎません。実際は、性別や独身か既婚かによって転職難易度が大きく左右されることはありません。とはいえ40代以降の人材に対して企業が求めるのは即戦力であるため、ポテンシャル採用を見込める20代に比べると転職が難しくなるのは事実でしょう。
総務省統計局の調査結果によると、2022年における転職者数のうち女性の数は以下のとおりです。
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女性の転職者数が大きく減少するのは55歳以上であり、40代に関しては若年層と比較しても大きな差がないことが分かります。なお、2022年に限ったことではなく、ここ十数年はほぼ同じ傾向が続いています。つまり、40代という年齢そのものが転職難易度に大きく影響するとは考えにくいといえるでしょう。
同じく総務省統計局の調査結果から転職者について注目してみると、40代の男性よりも女性の転職者数の割合は多い傾向にあります。このような傾向もまた、2022年に限ったものではありません。
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また、厚生労働省の「令和3年版働く女性の実情」によると、40代の独身女性と既婚女性の労働者比率は以下のとおりです。
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これらの調査結果を踏まえると、独身の女性だからといって転職活動が不利になるということはほぼないといえるでしょう。
資格は、自身が保有しているスキルを客観的に証明するものです。同じ求人に応募した方とほぼ能力や経験が変わらない場合、関連資格を取得している方のほうが採用される確率は高くなるでしょう。特に保育士や宅地建物取引士をはじめとした国家資格は重宝されやすく、特定の職種において採用の確率を大きく引き上げてくれます。
しかし資格が必須である職種を除けば、資格の有無で転職難易度が著しく変わることはありません。特に40代はこれまでにさまざまな経験をし、人間的にも魅力が磨かれている年代です。40代ならではの強みや、仕事に対する前向きな姿勢をアピールすることが資格の有無以上に大切です。
40代独身女性が転職を考えるときには、転職状況以外にもさまざまな情報を押さえておきたいところです。ここでは、40代女性の平均賃金や雇用形態ごとのメリット、懸念点などを紹介します。転職活動を始める前に確認しておきましょう。
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、40代女性の平均賃金は40歳~44歳で269万9,000円、45歳~49歳で270万9,000円です。その後、50歳~54歳で平均賃金のピーク(277万9,000円)を迎えますが、40代とそう大きくは変わりません。
以上のことから、40代女性が転職する際には転職後の年収をほぼピークとして考えるのがリスクヘッジにおいて無難といえます。40代独身であれば老後資金の貯蓄もそろそろ本格化しなくてはいけない時期であるため、そのあたりも視野に入れたうえで転職を検討しましょう。
正社員や契約社員、パートタイマーなど、雇用形態によって異なる働き方についても押さえておきましょう。40代であれば、「理想のライフプランを実現するためにはどのような雇用形態が向いているか」についてもよく検討する必要があります。
たとえば正社員であれば福利厚生が充実する傾向にあるため、安定性を重視する方に好まれるでしょう。一方、働き方は企業の求める内容に沿うのが一般的であり、場合によっては残業や転勤、異動もあり得ます。
そのためワークライフバランスを重視したい場合には、派遣社員やパートタイマー、アルバイトといった雇用形態が向いているケースもあります。
40代以降に転職活動を始めるのであれば、性別に関係なく働きながらの活動をおすすめします。無職期間(ブランク)が長引くほど、採用担当者からマイナスイメージを持たれやすいためです。また、無職期間が長くなると収入が得られないことから焦りを生みやすく、冷静な判断を欠いてしまって転職に失敗してしまう恐れがあります。
ただし、在職中の転職活動はハードスケジュールになりやすいのが難点です。やみくもに求人を探したり応募したりすることは避け、計画的に効率よく転職活動を進めましょう。
40代からの転職を目指す際は、単に内定を獲得するだけでなく、理想のライフプランを実現できるかどうかも考えることが大切です。ここでは、40代の独身女性が転職の成功率を上げるために押さえておきたい5つのコツを紹介します。納得のいく転職を実現するためにも、事前に確認しておきましょう。
転職活動を始める際は、まず転職を考えるにいたった理由を明確にすることが重要です。転職後の満足度は、転職理由をかなえられるかどうかに大きく影響されます。「転職することでどうなりたいのか」「何を実現したいのか」を明確にしておけば、転職先選びの軸も定まるでしょう。転職後のミスマッチに悩まされるリスクも回避でき、理想の転職を実現しやすくなります。
これまでの経験やスキルを洗い出すため、「キャリアの棚卸し」をしましょう。キャリアの棚卸しをすることで、自己PRに役立てられる自分の強みが見つかるのはもちろん、仕事に求めるやりがいや価値観なども把握できるようになります。
キャリアの棚卸しをするうえで大切なのは客観視です。自分ではなかなか気がつけない強みもあるため、親や友人、転職エージェントなど第三者にアドバイスを求めることも検討しましょう。
気になる企業を見つけたら、企業研究を徹底しましょう。転職成功率を上げるためには、応募先企業の人材ニーズに合致した自己PRをすることが大切です。また、企業研究をすることで自分の経験や性格などとのミスマッチに気づきやすくなり、転職後の後悔を避けられます。
企業研究の方法としては、応募先企業のホームページを確認するのはもちろん、競合他社と比較するのもおすすめです。比較することで、その企業ならではの特色が分かりやすくなるでしょう。
転職するにあたって資格やスキルが十分でないと感じているのであれば、ハローワークの支援制度「ハロートレーニング」の活用を検討してみましょう。
ハロートレーニングは公的制度であることから、基本的に無料かつ就職や転職を考えている方であれば誰でも利用可能です。事務系からIT系、建築系、介護系、デザイン系など、さまざまな資格やスキルの取得をサポートしてくれるので、自分が目指したい職種に役立つ能力を磨き上げましょう。中には女性向けのコースもあるため、ぜひチェックしてみてください。
40代以降の転職は在職中の転職活動が推奨されますが、その際には転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。転職エージェントを活用すれば、以下のメリットが得られます。
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者がつき、二人三脚で転職活動を進められるのが特徴です。経験やスキルの客観視をはじめ、自分では難しいことや手間のかかる作業をサポートしてくれるため、在職中であってもスムーズに転職活動を進められるでしょう。
転職エージェントの利用を検討しているのであれば、ぜひマイナビエージェントにご登録ください。マイナビエージェントは各企業の人事担当者と密接なパイプを持っていることから、企業の人材ニーズをしっかりと把握しています。だからこそ、転職先の提案から応募書類の添削、面接練習にいたるまで的確なアドバイスが可能です。
ポテンシャル採用が難しくなり、具体的な自己PRが重要となる40代以降の転職においてお役立ていただけるでしょう。
40代からの転職は、女性や独身といった理由で難しくなることはありません。しかし40代という年齢上、企業が求めるのは年齢相応の経験やスキルを持った人材です。転職を成功させるためにはこれまでに培った経験やスキルを活かせる転職先を選ぶほか、唯一無二の人材であることを示す自己PRが必要です。
客観視が苦手で自分の強みが分からない、自己PRの作成が苦手だという方はぜひマイナビエージェントへご相談ください。転職のプロが確かな知識と手腕で、あなたの転職成功をサポートいたします。
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