更新日:2024/05/08
この記事のまとめ
さまざまな経験を積むうちにやりたいことが見つかったり、現職への不満が高まったりして転職を検討するようになることがあります。しかし、最終学歴が高卒で目立った資格もなく、いまの状態で有利に転職できるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、20代で最終学歴が高卒、かつ資格なしの方におすすめの転職先と転職活動に取り組むときのコツを紹介します。基本的なポイントを押さえたうえで転職活動に取り組めば、目立った資格がない状態でも転職を成功させやすくなるでしょう。
目次
資格がない状態では、希望どおりの転職ができないのではないかと不安に感じることがあります。しかし実際には、資格を保有していない状態でも転職は可能です。なぜ高卒資格なしでも比較的有利な条件で転職できるのか、その理由を詳しく紹介します。20代で転職を考えている方にとっては、追い風となる状況です。
働くうえで特別な資格を必要としない職種では、選考において資格の有無は重視されません。さらに、業界・企業によっては慢性的な人手不足に悩んでいる場合もあります。
上記に該当する業界・企業は最終学歴がどのようなものであるかにこだわらず、若手人材を積極的に採用する傾向があります。資格の有無や学歴にこだわらない企業であれば、高卒かつ資格なしの20代であっても転職しやすいといえるでしょう。
学歴や資格よりもスキルや経験を重視する企業があるのも、有利に転職できる理由のひとつです。代表的な職種の例には、ITエンジニアや営業があります。
ITエンジニアはITを活用したプロダクトの開発を手掛ける職で、転職ではプログラミングスキルや技術に関する知識、これまでの開発経験が重視されるのが一般的です。学歴や資格の有無はそこまで重視されません。営業も同様に、これまでの成果や扱った経験がある商材の種類が重視されます。自分の経験やスキルを活かせる企業を選ぶと比較的有利な条件で転職しやすいといえるでしょう。
企業によっては20代の人材を採用するにあたって、スキルだけでなくポテンシャルの高さを重視する傾向にあります。30代になると即戦力として活躍するうえで十分なスキルを有しているかが重視されるものの、20代の選考ではスキルが不足していても将来性に期待できれば採用されやすいのが特徴です。
若手人材を採用して自社で教育することに積極的な企業を選べば、未経験職種であっても転職しやすいといえます。応募する企業を選ぶときは、企業研究の段階で若手人材を積極的に採用しているかをチェックしておくとよいでしょう。
望む転職を実現するには、企業がどのような人材を求めているのかを知って自分を魅力的にアピールすることが大切です。以下では、20代高卒の人材が転職するうえで強みとなる3つのポイントを紹介します。一人ひとり状況が異なるため、これまでの経験や携わってきた仕事内容、習得したスキルなどに応じてどのようなことをアピールすれば効果的かを考えましょう。
高卒で就職した20代の方には、数年以上の社会人経験があります。そのため、これまでの経験を通じて相応のスキルを有しているのが一般的です。
企業側には、一定のスキルを有する人材を採用することで新卒者を採用する場合に比べて教育・研修のコストを削減できるメリットがあります。できるだけ早く自社の主力メンバーとして活躍してほしいと考えている企業にとっては、社会人経験のある20代は積極的に採用したい人材といえるでしょう。
一般的に20代の転職者は若いことから順応性が高く、新しい環境にもすぐに対応できるのが特徴です。そのため、転職で違う環境で働くことになったとしても、早い段階で仕事を覚えて活躍できるようになるでしょう。
企業にとって、特定のやり方に固執することなく柔軟に対応できる人材は貴重な存在です。自社のビジネススタイルに合わせて柔軟に対応してほしいと考えている企業にとって、順応性の高い20代は魅力的な人材といえます。
社会人経験がそれほど長くないとしても、高卒の20代の方は一定のビジネスマナーやスキルを有しているのが一般的です。具体的なマナー・スキルには以下のようなものがあります。
企業にとって、高卒の20代の方を採用するとビジネスマナー研修などの過程を省略して現場で活躍してもらえる点がメリットです。そのため、高卒で資格を持っていなかったとしても、転職活動を有利に進めやすいでしょう。
転職活動を成功させるには、自分の強みややりたいことと企業のニーズがマッチしているかどうかが大切です。自分の転職目的を実現できる企業であれば、スキルや経験を活かしつつ、向上心を持って働けるでしょう。
自分に合った企業を選ぶためには、念入りに企業研究や選考対策に取り組む必要があります。以下では、転職を成功させるためにできることを4つ解説します。いずれも重要なポイントのため、事前に押さえておきましょう。
転職を決断したら、まずは転職目的からどのような業界・職種・企業を選ぶかを検討しましょう。自分が何を実現したいかにフォーカスすることが大切です。転職目的を具体的にすれば、企業選びの軸が定まります。
経験を活かしてキャリアアップしたいと考えているのであれば、同職種での転職を目指すとよいでしょう。ミスマッチに悩んでいたり自分のやりたいことがいまの職種で実現できないことが明らかであったりするのであれば、異職種への転職がおすすめです。
この段階では具体的な業界・職種・企業選びにつなげるためにも、「プログラマーの経験を積み、AIエンジニアを目指したい」のように、キャリアプランをできるだけ具体的に考えましょう。
企業によっては大卒以上や院卒以上のように、応募条件のひとつとして学歴を定めているケースがあります。最終学歴が高卒であれば、そのような求人の応募条件は満たしていません。そのため、学歴不問の求人を探すとよいでしょう。
ただし、応募条件のひとつに学歴を定めていても、「高卒以上」と明記されている求人であれば問題はありません。一般的に、ITエンジニアや職人といった経験やスキルを重視する職種ほど学歴にはこだわらない傾向にあります。
転職したい企業が見つかって応募が完了したら、選考対策に進みます。選考に望むときは、応募書類や面接を通じて自分が応募先企業のビジネスに貢献できることをアピールしましょう。
まずはこれまでのスキルや経験を振り返り、何を活かせそうかを考えます。応募書類を作成するときには、職務経歴書を通じて自分のスキルを具体的な実績とともにアピールすることが大切です。成果を数値化して盛り込みつつ、入社後に発揮できるどのようなスキルを有しているのかを明記します。
面接対策では、志望動機や自己PRといった頻出質問に対して的確に回答できるようにしましょう。いずれも応募先企業のビジネススタイルや仕事内容を含め、自分のキャリアプランややりたいことを実現するには応募先企業が適していることを伝えることがポイントです。
転職活動において何らかの悩みを抱えているのであれば、できるだけ早い段階で転職エージェントに相談しましょう。転職活動をスタートした段階ですぐに相談できれば、より効率的に進められます。
転職エージェントに相談すれば、プロのキャリアアドバイザーとの面談を通じて自分の強みを可視化しつつ転職の軸を定められるでしょう。求人へ応募した後は、応募書類の添削や模擬面接をはじめとした選考対策も受けられます。
いずれもひとりで転職活動を進めているだけではできないことであるため、有利に選考を進めたいのであれば転職エージェントを積極的に活用しましょう。
最終学歴が高卒かつ目立った資格がない20代の人材におすすめの転職先を詳しく見ていきましょう。以下では将来性に期待できることに加え、学歴不問で未経験者でも転職しやすい代表的な職種を紹介します。この機会に自分に向いている職種がないか確認してみてはいかがでしょうか。
業務用システムやソフトウェア・ゲームなどのITを活用したプロダクトの開発を担当するのがITエンジニアです。ITエンジニアは全体的に人手不足であり、未経験者を積極的に採用しています。経験やスキルを重視するため、学歴を問わず転職しやすいのも魅力です。
ただし、開発現場で活躍するにはプログラミングをはじめとした十分なスキルを有している必要があります。そのため、事前にプログラミングスクールに通うなどしてある程度のスキルを習得しておくことが大切です。
建設現場や土木工事の現場で活躍する職人も、学歴を問わず転職しやすい職種です。都市のインフラを整備する職でありながら人手不足に陥っていて、未経験者を積極的に採用しています。
建設・土木業界でキャリアアップしたいと考えているのであれば、現場で経験を積みつつ資格を取得して施工管理職を目指すとよいでしょう。高卒資格なしかつ未経験でも転職しやすいだけでなく、キャリアアップの道が用意されているのも魅力です。
介護職も未経験からの転職におすすめです。高齢者や障がい者といった要介護者の生活をサポートするのがメインの仕事で、人手不足に悩んでいることから未経験者でも比較的容易に就職できます。
経験を積みつつ介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得すれば、介護業界内でのキャリアアップも可能です。少子高齢化をはじめとしたさまざまな要因で、今後も介護職の需要は高まると予想されています。そのため、将来性に対する心配が少ないのもメリットです。
運輸業界に適性がある方やひとりで働ける仕事を探している方は、貨物ドライバー(トラックドライバー)を検討してもよいでしょう。トラックを運転するには準中型自動車免許以上の運転免許が必要ですが、運転免許の取得支援を実施している企業を選ぶと、働きながら免許を取得することが可能です。資格なしで転職を目指している方は、求人情報に運転免許の取得支援制度ありと記載されているところを選びましょう。
小売業・卸売業に欠かせない販売職も特別な資格や学歴を必要としないため、おすすめの職です。販売職への転職を検討しているのであれば、自分が接客業に適性があるかを考えましょう。接客業に適性があれば、比較的働きやすい職といえます。
販売職は接客だけでなく、オープン・クローズ作業や売り場のレイアウト、在庫管理などもまとめて担当するのが一般的です。店舗の運営全般に携わる職といえるでしょう。自分の興味・関心がある分野の販売職を目指すのが、ミスマッチを防ぐコツです。
営業職は顧客へアプローチして自社の製品・サービスを販売し、企業の売り上げの向上につなげる職です。多くの企業で自分が上げた成果が報酬に反映される制度になっているため、結果を出すことに注力できる方にとって魅力的な環境といえます。
ただし、ひと口に営業職といっても扱う商材は機械製品やITシステム・コンサルティングサービスなどさまざまです。自分が得意とする分野や興味・関心がある商材を扱う企業を選ぶとよいでしょう。
事務職も未経験かつ無資格でも転職できる職のひとつです。ひと口に事務職といっても、一般事務や営業事務・貿易事務などさまざまな分野があります。ただし、事務職は人気が高く求人数に対する応募者数が多い傾向にある点に注意が必要です。
特別な資格や経験がなくても働けるのは事実ですが、日商簿記検定やMOSといった事務に関係する資格を取得している方に比べると選考で不利になり、転職に時間がかかる可能性があります。より有利に転職したいのであれば、事前に事務職向けの資格を取得するのもひとつの方法です。
20代の若手人材を求めている企業は多く、高卒かつ資格なしでも比較的有利に転職できます。しかし、転職するときには自分のやりたいこととキャリアプランが明確になっていないと、ミスマッチに悩む結果につながりかねません。
以下に転職をおすすめできる方とおすすめできない方の特徴をまとめました。転職しようと考えているのであれば、自分がどちらに該当するか確認しておきましょう。
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まずは自分が5年後にどのようになっていたいかを明確にイメージしましょう。そのうえで、このまま働き続けた場合にそれを実現できる可能性があるかを考えます。上記のように考えれば、自分にとって転職が有効な選択肢なのかを判断できるでしょう。
さまざまな要素を総合的に考えた結果、転職するのが自分にとってよい方法であると判断したのであれば、早めにマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには転職サポート経験が豊富なキャリアアドバイザーが在籍しており、一人ひとりの転職理由を実現できる求人を紹介します。
選考に突破するための応募書類の添削や面接対策も提供しており、ひとりで取り組むより有利に転職活動を進められます。各業界の特徴を熟知したキャリアアドバイザーも在籍しています。どのような業界・職種を目指している方もまずは一度ご相談ください。
20代の若手人材を求めている企業は多く、高卒かつ資格なしであっても比較的有利に転職できる環境です。まずは自分が転職で実現したいことを明確にし、それを実現できる転職先を探すとよいでしょう。
ひとりで転職活動を進めることに不安を感じている方は、早めにマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは各業界の動向を熟知したキャリアアドバイザーが、一人ひとりの転職目的を実現するためのサポートを提供しています。
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