未経験からIT業界の転職を考える方は少なくありません。

結論からいって、未経験者であってもIT業界への転職は可能です。

しかし、経験者に比べてスキルや経験の面で不利になる部分もあるでしょう。

未経験者が「企業で活躍できる人材である」とアピールするためには、資格取得や転職活動の工夫が必要です。

そこで今回は、未経験からIT業界に転職する際に、おすすめの資格を紹介します。

IT業界への転職を目指している方は、こちらを参考に効率よく転職準備を進めましょう。

未経験者がIT業界へ転職するなら資格は必要？

IT業界の転職市場では、資格よりも実績や保有スキルが評価される傾向にあります。

実績をアピールできない未経験者はどうしても不利になるため、資格を取得するのがよいでしょう。

資格を持っていれば未経験でも「基礎知識がある」「成長が見込める」と示せるためです。

特にコロナ禍の現在では、Web関連のサービス需要が高まったことでIT業界は慢性的に人材不足。

ポテンシャル採用を推し進める企業も増えています。

未経験からIT業界への転職を考えている方にとっては、好機といえるかもしれません。

転職のためにIT系の資格を取得するメリット

資格を取得するべきか悩んでいるのなら、ここで転職前に資格を取るメリットを確認しましょう。

IT系の資格を取得するメリットは、転職が有利になるだけではありません。

そのほかのメリットも押さえたうえで、資格取得を改めて検討するのがおすすめです。

知識レベルを証明できる

独学でプログラミングやWebについて学習していたり、造詣が深かったりしても、証明ができなければアピールポイントとして弱くなってしまいます。

一定レベルの知識を保有していることを証明するのも、資格の役割です。

また資格取得のためにはコツコツと学習をしなくてはいけないため、資格保有者は向上心がある人物だと評価されるでしょう。

特に取得が難しい資格であるほど、努力を評価される傾向にあります。

体系的にスキルを習得できる

インターネットなどを活用した独学に比べ、資格勉強では学習範囲が限定的かつ体系化されています。

基礎から発展まで順序よく学べるため、学習方法としても効率がよいほか、実践でも知識を活用しやすいでしょう。

特にIT業界は、個人よりもチームでプロジェクトに取りかかる傾向にあります。

体系的な知識であるほうがチームで共有しやすく、スムーズに進行できるのもメリットです。

資格手当が出る

企業によっては、給与とは別に資格手当を支給しています。

資格手当の対象となりやすいのは、「システムアナリスト」や「プロジェクトマネージャー」といった、国家資格です。

試験合格時に報奨金を支給する企業もあります。

ただし、報奨金制度は入社後の資格取得に適用されるのが一般的です。

求人を探す際には、このような資格手当制度についても調べておくとよいでしょう。

IT系の資格を取得するための3つの学習方法

未経験からIT系の資格を取得する場合、「何から手をつけていいか分からない」という状況に陥りかねません。

ここでは3つの勉強方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

向き不向きや料金面などから、自分に合った勉強方法を見つけましょう。

インターネットや書籍で独学する

独学での勉強を考えているのなら、参考書を読むほか、インターネットを活用して情報を集めるとよいでしょう。

独学の場合はかかる費用が少なく、マイペースに勉強を進められるのがメリットです。

その反面、計画立てて勉強をしなくてはなりません。

過去問を参考にして勉強方法を考え、スケジュールを組むのが得意な方に向いている方法です。

通信教材を活用する

通信教材には試験に必要な知識だけがまとまっているため、独学よりも効率よく勉強を進められるでしょう。

隙間時間を利用して学べるため、働きながら転職準備を進めている方にもおすすめです。

ただし、学習そのものは自主的にしなくてはいけません。

勉強のスケジュールを組めない方や、自主学習では分からないことが多すぎるようであれば、教材を持て余す恐れがあります。

専門のスクールに通う

継続して勉強したり、スケジュールを立てたりするのが苦手な方は、プログラミング専門のスクールに通うのがおすすめです。

分からないことがあれば講師にすぐに聞けるため、完全な初心者であっても一歩ずつ確実に知識を身につけられるでしょう。

中には、就職支援などを行っているスクールもあります。

ただし休日や仕事終わりなど、通学する形になるため、ほかの勉強方法よりも手間に感じられるかもしれません。

また授業料はスクールによって異なりますが、専門的なスクールであるほど費用がかかります。

IT業界への転職におすすめの資格5選

より取得が簡単なIT系資格はありますが、誰でも取れるような資格では、転職の強みにするのは難しいかもしれません。

ここでは、未経験からIT業界に転職する際におすすめの資格5選を紹介します。

転職を有利にしたい方は以下の情報を参考に、資格取得を目指しましょう。

ITパスポート

「ITパスポート」とは、独立行政法人「情報処理推進機構」が実施する、ITに関する基礎知識を証明する国家試験です。

ITパスポートではIT関連のみならず、経営戦略やマーケティングまで学べるため、資格取得者は広い意味で「ビジネス的に有用な人材」と判断されやすいでしょう。

ただし内容が幅広い分、学べるのは主に基礎知識です。

それだけに国家資格の中では取得しやすいものでしょう。

深掘りした知識を得たい、転職を大幅に有利に運びたいという方は、より専門的な資格と合わせての取得をおすすめします。

基本情報技術者

「基本情報技術者」もまた、独立行政法人「情報処理推進機構」が運営する国家資格です。

資格取得者は企業の抱える課題を解決するための提案ができ、システムの開発、運用ができると証明されます。

ITエンジニアの登竜門とも呼ばれるため、IT業界を目指すのであれば優先的に取得したい資格です。

なお、情報技術は日夜進化することから、試験の対象範囲や内容は年度ごとに異なります。

独学する際には、最新の情報を取り入れましょう。

システムアーキテクト

「システムアーキテクト試験」もまた、独立行政法人「情報処理推進機構」が運営する国家資格です。

資格取得者はシステムの根本的な開発・設計ができ、なおかつ開発全体を主導できる能力が証明されます。

システムアーキテクトは、基本情報技術者の上位資格のひとつです。

基本情報技術者以上の高度な知識を求められますが、上級エンジニアを目指すのであれば取得を検討しましょう。

Microsoft Office Specialist（MOS）

「Microsoft Office Specialist（MOS）」とは、WordやExcelを提供しているマイクロソフトが運営するベンダー資格です。

Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookといったソフトごとに科目が分かれているため、転職先で必要な資格を優先して取得しましょう。I

ただしIT業界に転職する場合、WordやExcelは最低限必要な知識と考えられることが多く、Microsoft Office Specialist（MOS）の取得だけでは、転職が大きく有利にはならないかもしれません。

基礎知識をつける目的で資格取得を目指す方もいます。

Javaプログラミング能力認定試験

「Javaプログラミング能力認定試験」とは、サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する資格です。

試験勉強をすれば、プログラミング言語「Java」に関する知識や技術を習得できます。

1級から3級までありますが、2級と3級は筆記試験となるため、知識の習得だけで十分に取得可能です。

ただし実技試験である1級は上級者レベルの高度なスキルが求められ、評価が高い傾向にあります。

Javaは現在のIT業界において需要が高い言語であり、これから転職する方には特におすすめの資格です。

未経験者が資格なしでIT業界への転職を成功させるには？

未経験からのIT転職を有利に進める資格には国家資格も多く、勉強量が膨大になることもあります。

転職にそれほど時間をかけられない方もいるでしょう。

そこでここでは、資格なしの状態からIT業界への転職を成功させるためのコツを紹介します。

ポテンシャル採用を狙う

20代の若い世代であれば現実的に考えて実務経験を積みづらいことから、将来の成長を期待したポテンシャル採用がよく見られるでしょう。

人材不足が叫ばれているIT業界では、ポテンシャル採用に積極的な企業も少なくありません。

求職者が20代であるなら、早めの転職がおすすめです。

一方30代、40代と年齢を重ねると、未経験からのポテンシャル採用は難しくなります。

時間をかけてでも資格を取得するか、経験を生かせる業界への転職が無難でしょう。

やる気や将来のビジョンをアピールする

履歴書や面接では、具体的な将来のビジョンを採用担当者と共有できるかが鍵です。

転職後にどのような工程を踏み、転職先企業に貢献できるのかを詳細に伝えましょう。

資格名を挙げて、すでに勉強を始めていることをアピールすることで、未経験者であっても転職成功を目指せます。

ただし、企業の求める人材像から離れてはいけません。

事前に企業の理念や具体的な仕事内容をリサーチし、どのような人材がマッチするかを考えたうえでアピール方法を練るのがコツです。

転職エージェントを利用する

自身の経験やスキル、性格、希望などを元にしたアドバイスが欲しいのであれば、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントにはキャリアアドバイザーが在籍しているため、一人ひとりに合った具体的なアドバイスをもらえるでしょう。

また、転職エージェントには、一般的な求人サイトでは見られない「非公開求人」があります。

非公開求人の中には、未経験者でも挑戦可能なものも少なくありません。

求人選びに迷っている方は、一度転職エージェントへの相談をおすすめします。

未経験者も歓迎！IT業界への転職なら「マイナビエージェント」

IT業界への転職を考えているのなら、「マイナビエージェント」のご利用をご検討ください。

求人紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削から面談対策まで、未経験者の転職を手厚くサポートします。

マイナビエージェントでは、IT業界ならIT業界専任のキャリアアドバイザーが在籍。

ほかでは得られないリアルな業界事情をお伝えできます。

「IT業界に憧れはあるけれど、本当のところはどうなのだろう」と、転職に踏み切るのを悩んでいる方からのご相談もお待ちしております。

まとめ

IT業界に関わらず、実務経験があるほど転職には有利です。

未経験からの転職を目指すのであれば、専門的な資格取得をとおして、スキルや知識を証明するのがよいでしょう。

しかし、IT業界が未経験でも転職に役立つ経験やスキルが身についていることもあります。

無資格・未経験で転職できる可能性もゼロではありません。

「効率よく転職を進めるにあたって、自分の場合はどうしたらよいのか」とお悩みの場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。

あなたのアピールポイントをキャリアアドバイザーが客観的に判断し、あなたにぴったりの転職プランをアドバイス。

転職成功までサポートします。

• 特集コンテンツ
• IT業界の転職知識まとめ
• 転職市場レポート
• IT業界の転職市場レポート
• 平均年収ランキング
• IT・インターネット・通信
• 求人情報
• IT／通信業界の求人一覧
• 求人特集
• 【IT業界】年収アップを叶える求人特集
  【IT業界】残業ほとんど無しの求人特集
  【IT業界】上流工程の求人特集
  【IT業界】PL、PMを目指せる求人特集
• 関連記事まとめ
• 未経験でもIT業界で活躍！０からIT業界への就職を職業別に解説