更新日:2022/11/21
この記事のまとめ
ITエンジニアへの転職や別職種へのキャリアアップを考えていて、職種ごとの年収水準が気になる方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、ITエンジニアの中から年収水準が高い職種をピックアップしてランキング形式で紹介します。
年収アップを目指す方が押さえておきたいポイントについても解説するため、合わせてチェックしておくことをおすすめします。転職で意識したいポイントを事前に押さえることで、後悔のない転職が実現できるでしょう。
目次
高度な専門知識やスキルが求められるIT業界の平均年収は427万円です。この業界はひとつのスキルでは年収が伸び悩みやすく、複数スキルを兼ねる職種は年収が高い傾向にあります。
年収アップを考える場合は、希少価値を高められるように、新しいスキルを習得していけるかが重要でしょう。
プロジェクトマネージャーの主な業務は、複数のエンジニアが共同で構築するプロジェクトを期日までに終えられるように管理することです。
システム開発の責任者という立場のため、計画立案や全体の進行管理、予算、開発スタッフのマネジメント、プロジェクト後の報告書など業務の幅が広いことが特徴です。
オープン・Webでは、異なる役割を持つエンジニア達と適切な連携を取れるよう、細かいところまで把握する力やコミュニケーション能力が求められるでしょう。
平均年収は670万円で、20代から30代で211万円増えています。開発やマネジメントの経験だけでなく、基本情報技術者試験などのIT関連資格の取得も年収アップにつながるでしょう。
年代別や男女別の平均年収も算出しておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
プリセールスは営業に同行し、IT製品の導入を検討している顧客に対して自社製品の技術的な説明を行う職種です。
具体的には営業職のITに関するサポートとして、システムの仕組みやサービスなどについての専門的な説明や企業が開催するコンペでプレゼンも行います。そのため、技術に関する知識や顧客が納得できるように説明できるスキル、課題解決力が求められます。
平均年収は599万円です。
20代では、男性の平均年収は350万円、女性の平均年収は380万円。30代になると、男性の平均年収が588万円、女性の平均年収が480万円にアップします。
プリセールスには技術力やコミュニケーション能力などのさまざまなスキルが求められるため、自分の長所と短所を見極めて磨くことで年収アップが期待できるでしょう。
年代別や男女別の平均年収も算出しておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
社内システム企画(社内SE)は、特定の企業に就職し、その企業のシステム開発、システム運用をしていきます。業務はチームを組んで行うことが多く、一例として下記のような役割のメンバーで構成されます。
平均年収は512万円です。20代では、男性の平均年収は345万円、女性の平均年収は482万円。30代になると、男性の平均年収が503万円、女性の平均年収が513万円にアップします。
経験を積むことで、難度の高い仕事や管理職を任されるようになり、活躍の場が広がるでしょう。IT業界以外での社内SEの需要も増えており、未経験者であってもシステムエンジニアに転職しやすい時代といえます。
年代別や男女別の平均年収も算出しておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
サーバーエンジニアの業務は、主にサーバー機器の構築とサーバーの運用保守の2種類に分けられます。構築業務は、サーバー構成の設計、配線のほか、OS・アプリケーションの設定などを行います。保守業務は、OSのバージョンアップ対応やセキュリティ対応などを行います。
近年、注目されているセキュリティスキルがあると、業務の幅も広がるでしょう。
平均年収は462万円で、20代では男性の平均年収は369万円、女性の平均年収は468万円です。30代になると、男性の平均年収が516万円、女性の平均年収が470万円にアップします。
近年はクラウド化が進み、サーバーを置かない企業も増えているため、ネットワークエンジニアを兼務し、キャリアアップを図るのもよいでしょう。
年代別や男女別の平均年収も算出しておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
システムエンジニア(SE)の役割は、クライアントにヒアリングを行い、要求に対して最適な仕様のシステム開発を行うことです。
システムエンジニアの需要は高く、ITコンサルタントなどのシステム導入を事業としているIT企業はもちろん、IT業界以外からの求人も増えています。会社の規模によっては、システムエンジニアがプログラマーとプロジェクトリーダーの両方の役割を担い、案件終了までひとりで担当するケースもあります。
平均年収は455万円で、20代と30代を比較すると平均年収が48万円増えています。しっかりと経験と技術を身につければ、年齢に関係なく高年収を目指せる職種といえるでしょう。
年代別や男女別の平均年収も算出しておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
ITエンジニアにはさまざまな職種が存在するため、今後のキャリアを考えるときには幅広く検討するのもおすすめです。ここからは、代表的な職種を7種類ピックアップして紹介します。
転職するときには年収だけに目を向けるのではなく、仕事内容が自分にマッチしているかどうかもしっかりと検討しましょう。
プログラマーは、要件定義書や仕様書、設計書などの資料に基づいてコーディングする職種です。ICTシステムの開発には欠かせない職種で、プログラミング言語を駆使してシステムやソフトウェアを想定したとおりに動作するよう組み上げます。
システムやソフトウェアを作るだけではなく、デバッグやアップデートを実施するのもプログラマーの役割です。開発業務に幅広く携わる職種といえるでしょう。
ICTシステム・ソフトウェアの開発において、上流工程を担当するのがシステムエンジニアです。システムエンジニアは、開発するシステムやソフトウェアの要件を定義して詳細な設計を行います。
たとえばSIer企業で働くシステムエンジニアは、クライアントが求めているシステムの要件を聞き出して設計書に落とし込むのがメインの仕事です。プロジェクトの進捗管理やデバッグ、動作テストに携わることもあります。
ICTシステムを動作させるために必要なサーバーやネットワーク、ソフトウェアをITインフラと呼びます。ITインフラを構築して設置し、運用するのがインフラエンジニアの主な仕事です。
要望を実現するためにはどのようなインフラが必要かを考えるところから始まり、ハードウェアを調達して設置します。ハードウェア類を接続するネットワークやインストールするソフトウェアにも関わるため、担当する分野は幅広いといえるでしょう。
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションを開発・運用する職種です。Webサイトが意図したとおりに表示されるようマークアップしたり、ユーザーが使いやすい形を考えたりします。プログラマーやデザイナーがプロジェクトに参加していることも多く、設計や進捗管理に携わることもあるでしょう。
新たなWebサイトやWebアプリケーションを開発するだけではなく、既存のものにアップデートを実施したり不具合を修正したりするのも重要な仕事です。
AIエンジニアは、機械学習の分野に特化していてさまざまなAIシステムを設計・開発します。ただし一口にAIエンジニアといっても、活躍する分野は多種多様です。
画像認証や自動運転などのAIシステムを開発するエンジニアがいれば、教師あり学習・教師なし学習・ディープラーニングを活用してAIそのものを開発するエンジニアも存在します。AIは今後も発展し続けると予想されており、需要と将来性が高い分野といえるでしょう。
データ分析の専門家として、さまざまなデータを取り扱うのがデータエンジニアです。企業が収集した顧客データやインターネット上に集まったビッグデータを分析し、必要な情報を抽出します。場合によっては、データ分析に使用するシステムを開発することもあるでしょう。
情報化社会の進展に伴い、全体像が把握できない膨大なデータも存在します。AI学習に利用する教師データの作成に携わることもあり、多分野で活躍するエンジニアです。
システムを不正アクセスやマルウェアから保護したり、DDoS攻撃をはじめとしたサイバー攻撃から守ったりするのがセキュリティエンジニアの役割です。セキュリティ状況の常時監視システムの開発やセキュリティログの分析など多種多様な仕事に携わります。
ICTシステムを運用するうえで、強固なセキュリティの確保は欠かせません。ICTシステムの活用が広まるにつれて、セキュリティエンジニアが活躍できる分野も拡大するでしょう。
ITエンジニアとして働いていて、年収アップを目的として何らかのアクションを起こしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
年収アップを実現するには、スキルアップに励みつつ、そのスキルやこれまでの経験を高く評価してくれる道を探すことが大切です。ここでは、ITエンジニアとして年収アップを目指している方が押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
あなたが現役のエンジニアであれば、現在と異なる経験を積んでスキルを増やしましょう。スキルや経験が増えれば、自身の価値もより高くなります。
福利厚生に資格手当がある企業も少なくないため、資格取得もひとつの手です。資格があると転職にも役立つことを考えると、学習の一環として資格取得を検討してもよいでしょう。現職で新しいことに挑戦できないようであれば、給与交渉よりも転職を考えたほうが年収アップを望めるかもしれません。
ベンチャー企業であっても、年功序列型で評価している企業は少なくありません。どれだけ優秀なスキルがあっても、年齢や在籍年数を理由に見合った年収をもらえるとは限らない点に注意が必要です。
しかしITエンジニアは慢性的に人材不足のため、非常に需要が高まっています。IT業界以外でも社内SEを求めている企業が増えているため、未経験者歓迎としている求人も比較的多い傾向にあります。経験者であれば積極的に採用される情勢といえるでしょう。
現役エンジニアでの転職であれば、スキルや経験を武器に、ご自身の希望に合う会社を見つけてください。転職サイトに登録して自分で探すこともできますが、転職エージェントを活用するとスムーズに転職活動が進むでしょう。
IT分野は日進月歩の業界です。次々に新しい技術が開発されるケースもあるため、最前線で活躍するには学習し続けなければなりません。ITエンジニアとして活躍しつつ年収アップを目指すのであれば、最先端のスキルを習得するのがおすすめです。将来性が高いスキルの一例には以下のようなものがあります。
これらのスキルを習得すれば、活躍の幅が広がるでしょう。継続的に学習し、スキルアップに励むことをおすすめします。
下流工程で働くエンジニアよりも上流工程で働くエンジニアのほうが年収水準は高い傾向にあります。これまでのスキルや経験を活かしつつ年収アップを目指したい方は、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどの上流工程を担う職にキャリアアップするのがおすすめです。
上流工程を目指すには、プログラミングスキルをはじめとした開発スキルにプラスして、マネジメントスキルやヒューマンスキルを高めることをおすすめします。プロジェクトマネージャーなどとして働く場合、携わるスタッフをまとめたり進捗管理に携わったりするケースが多いためです。
ITエンジニアには多種多様な職種がありますが、下流工程より上流工程に携わるエンジニアのほうが年収水準は高い傾向にあります。すでにITエンジニアとして活躍している方が年収アップを目指すのであれば、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント層を目指すのがおすすめです。
場合によっては、スキルや経験を高く評価してくれる企業に転職するのも選択肢のひとつです。マイナビITエージェントではIT業界に特化した求人情報をご紹介いたします。経験やスキルを活かした最適な転職先を見つけたい場合はぜひご相談ください。
関連記事:マイナビITエージェント
IT業界
プリセールスとは?仕事内容や平均年収、将来性について詳しく解説
IT業界
ITスペシャリストの仕事内容とは?3つの魅力やキャリアパスも紹介します
IT業界
Web広告運用とはどんな仕事?3つの魅力や必要なスキルを解説