ITエンジニアがきつい?未経験だと厳しいと言われる理由や対処法について解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/10/30

IT業界

ITエンジニアがきつい?未経験だと厳しいと言われる理由や対処法について解説

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この記事のまとめ

  • ITエンジニアには、「学び続けなければならない」「専門性が高い」など職種特有のきつさがある。
  • 「労働時間が長い」「残業や休日出勤が多い」などの体力的なきつさは職場環境によって引き起こされるため、転職で解決できる。
  • 高収入や多様な働き方など、ITエンジニアにはきつさに見合うだけの魅力がある。

ITエンジニアへの転職を目指しているものの、「ITエンジニアはきつい」という意見を聞いて不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ITエンジニアがきついと言われる理由を8つ紹介します。その中には、ITエンジニアとして覚悟しておかなければならない「きつさ」と、職場環境次第で解消できる「きつさ」があります。その違いを把握したうえで転職活動を行えば、自分に合った転職先を見つけられるでしょう。

目次

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ITエンジニアがきついと言われる8つの理由

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近年IT需要は大きく拡大しており、その傾向は今後も続くと予測されています。それに対して、IT人材は常に不足している状態です。やる気さえあれば誰でもITエンジニアになれると期待する人がいる一方で、「ITエンジニアはきついため、やめたほうがいい」という意見も見受けられます。ここでは、なぜITエンジニアはきついと言われるのか、その現状を解説します。

1.未経験である

ITエンジニアは学歴や資格よりも実力が重視される職種です。IT人材は常に不足しているため、未経験者を募集する求人も少なくありません。スキルさえ身につければITエンジニアになれるため、未経験からITエンジニアに転職する人もいます。

とはいえ、ITエンジニアを続けていくのは必ずしも楽ではありません。スキルのレベルが低ければ重要度の低い単純作業を繰り返すことになるため、やりがいを感じにくいでしょう。キャリアアップを目指すのであれば、仕事以外の時間を使って学習することも必要です。未経験からの転職では、体力的・精神的なきつさは覚悟しておかなければなりません

2.労働時間が長い

ITエンジニアの業務がきついと言われる理由のひとつは、労働時間が長いことです。しかし実際には、労働時間は企業の体質や業務内容に大きく依存しており、一様ではありません。

たとえばスケジュールの見積もりの甘さや採算を度外視した格安の受注などのしわ寄せで長時間労働を強いられるケース、企業側が必要なスキルアップや社員教育を怠った結果として引き起こされる低効率の作業、最下層の下請けであるために丸投げされる膨大な量の業務などが要因として考えられます。長時間労働により健康を損なうケースも珍しくありません。

3.職種に向いていない

ITエンジニアは向き不向きのある仕事です。スキルさえあればITエンジニアになることはできます。しかし、仕事に向いていなければストレスが増大し、働き続けられなくなってしまうのです。

たとえば、ITエンジニアは仕様や納期の急な変更に対処しなければならないシーンがたびたびあります。その都度、スケジュールを調整したり仕様について再説明したりとさまざまな対応が求められるため、切り替えが早くて柔軟であることが必要です。常に同じリズム、決まったスケジュールどおりに仕事を進めたいという人には、かなりのストレスになってしまうかもしれません。 

そのほか、細かな作業や継続的な学習がストレスにつながるケースもあります。知識やスキルがあっても、性格や考え方の傾向が仕事のきつさのレベルを上げてしまうこともあるのです。

4.専門性が高い

ITエンジニアの業務は、基本的なスキルありきで始まります。しかし、基本的なスキルさえあれば十分というわけではありません。

スキルの低いエンジニアがこなせる仕事には限界があります。処理や対応に時間がかかってしまったり、基本的な繰り返し作業ばかりでやりがいを感じられなかったりするため、仕事の幅を広げていくことが必要です。評価とスキルを向上させていかなければ仕事にならないという側面が、ITエンジニアはきついと言われる大きな理由のひとつです。

5.勉強を続けなければならない

IT分野はさまざまなプログラミング言語やハードウェアの知識、セキュリティや個人情報の取り扱い、開発・設計、品質管理、ネットワークやデータベースの専門知識など学習範囲が幅広く、現在の業務だけでなくキャリアアップを見越したスキルの習得も必要です。技術の進化や変化も速いため、最新の技術や情報についていくためには勉強し続けなければなりません

一人前のITエンジニアになったとしても学ぶことが多い点にきつさを感じるITエンジニアも多くいます。

6.業務量や残業が多い

IT需要は年々拡大しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。一方、IT人材は足りていません。
人材が足りない分、ITエンジニア一人ひとりの業務量は増加傾向にあり、その負担からきつさを感じることもあります。また、イレギュラー対応や突発的なトラブル、多層下請け構造による業務の集中化などにより、残業や休日出勤が常態化している企業も見受けられます。業務の量や時間が限界を超えてしまうような環境が原因で、きつさを感じるケースもあるのが現状です。

7.常駐先が合わない

IT業界にはSES (システムエンジニアリングサービス)を提供する企業もあります。これは自社のエンジニアの技術力と労働力をクライアント企業へ提供するサービスのことです。

常駐先では、その企業の正社員とは異なる立場のスタッフとして扱われることが多くあります。仕事も重要な部分は扱わせてもらえず、サポートや派生的な作業ばかりを任せられるかもしれません。短い期間で頻繁に常駐先が変わるケースもあります。このような業務環境ではスキルや知識が身につきにくく、経験も活かせないためにきついという意見も聞こえてきます。

8.企業による差が激しい

ITエンジニアの労働環境に関する評価は両極端です。残業や休日出勤など過重労働を強いられる企業がある一方で、働き方改革を取り入れて時間外労働・休日労働に関する協定(36協定)を順守している企業もあります

メンタルヘルスやスキルアップに関する教育に力を入れている企業とまったく取り組みのない企業とでは、社員の離職率や健康リスクだけでなく、業務の効率化にも大きな差が出てきます。転職先を間違えると、体力的にも精神的にもきつくなる恐れがあるため、企業は慎重に選びましょう。

きつくてもITエンジニアとして働きたい理由

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ITエンジニアの仕事にはきつさがある一方で、それを上回る魅力もあります。ITエンジニアへの転職を検討する際は、仕事の厳しさだけではなく働くメリットもしっかりと押さえたうえで判断しましょう。ここからは、ITエンジニアの魅力と将来性について解説します。

高収入を目指せる

IT業界全体の平均年収は427万円です。キャリアを積めば、さらなる高収入も目指せます。ITエンジニアの高額収入ランキングの上位職種は以下のとおりです。

順位 職種 平均年収
第1位 プロジェクトマネージャー(オープン・WEB) 670万円
第2位 プリセールス 599万円
第3位 社内システム企画 512万円

スキルや知識・経験を磨いてキャリアアップしたり転職したりすることで高収入を目指せます。きつい業務に見合った将来性をモチベーションとしてキャリアアップを図れる点はITエンジニアならではの強みです。

IT業界内でキャリアチェンジできる

IT業界は常に人手不足のため、経験者は優遇される傾向にあります。また、ITエンジニアとしての経験を積んでいれば、スキルの幅を広げることでキャリアパスも広がっていきます。よりやりがいのある職場、働きやすい職場へと転職しやすい職種であるともいえるでしょう。

キャリアアップやキャリアチェンジのための勉強はもちろん必要です。しかし、ITエンジニアとしての実務を経験する中で、自分に合った分野や働き方もより鮮明になってくるでしょう。そこに的を絞って勉強すればよいのです。

システム開発の経験があるのであればITコンサルタント、英語力を習得しているのであればブリッジSE、複数社でさまざまな業務を経験してきたのであれば社内SEといった具合に、自分の得意分野を活かした働き方へとステップアップしたり、さまざまな可能性に挑戦したりできるのもITエンジニアならではといえます。

多様な働き方ができる

ITエンジニアは実力がものをいう職業であるため、自分次第でいつまでも働けます。もちろん定期的なスキルアップは必要ですが、結婚や出産、介護といったライフステージの変化に合わせた働き方へのシフトチェンジも可能です。

実際、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府からの要請に応じ、98%のIT企業がテレワークを導入したという調査結果もあります。多様な働き方は現在も広がっているため、ライフステージが変化しても仕事を続けられる代表的な職種のひとつといえるでしょう。

基本スキルをきちんと身につけていれば、ブランクがあっても学習し直すことで感覚を取り戻せるため、ITエンジニアとしてのスキルと経験は「一生もの」といえます。

将来性が期待できる

社会全体のデジタル化は、現在日本政府が特に力を入れている分野のひとつです。IT技術は、モノやサービスを販売し利益を上げるための手段としてだけでなく、行政や医療、交通、ライフライン、農業など社会生活に必要不可欠な部分を支える重要な技術という意味合いも強まってきています。IT人材の重要性はますます高まっており、ITエンジニアが活躍する分野はさらに広がっていくでしょう。

ITエンジニアとして一人前になるまでには、さまざまなきつさを経験しなければならないかもしれません。しかし、キャリアと経験を積み上げていった先には、成長した自分を活かせるシーンがあるという確かな将来性がITエンジニアには開けています。

「ITエンジニアはきつい」は転職で解決!

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ITエンジニアのきつさには、ITエンジニアという職種そのものに伴うきつさと、職場環境が引き起こすきつさの2つがあります。ストレスが少なく働きやすい職場環境であれば、ITエンジニアのきつさは大幅に軽減されます。職場環境が引き起こすきつさを回避する方法は転職です。転職を成功させて、仕事のきつさから脱却しましょう。

自分に合った企業へ転職しよう

ITエンジニアの仕事がきついと言われる大きな要因のひとつは、体力的な負担が大きいことです。しかし、これは企業の考え方や取り扱う業務によって大きく異なるため、いわば「職場次第」といえます。

人を大切にする企業であれば、限界を超える受注や非効率的な業務プログラムといった問題は起こりません。未経験からであったとしても、スキルアップできるよう教育しながら育ててくれるため、努力しただけ実力をつけられます。キャリアアップも目指せるでしょう。

収入や労働環境、業務内容などをしっかりと確認したうえで自分に合った企業に転職できれば、やりがいを感じながらITエンジニアを続けていけます

転職を視野にスキルを磨こう

ITエンジニアは、転職を繰り返しながらキャリアを積み上げていくこともできる職種です。とはいえ、漫然と業務をこなしているだけではキャリアアップできません。

ITエンジニアとしての業務を行いながら、自分に合った分野や働き方を探すようにしましょう。同じ職種の中でスペシャリストやマネジメント職を目指すのか、スキルの幅を広げてキャリアチェンジに挑戦するのか、キャリアパス次第で次の一手も変わってきます。目標を定めて勉強しながら転職すれば、最短コースで自分の望む働き方へと到達できるでしょう。

転職エージェントを賢く活用しよう

ITエンジニアの仕事のきつさを回避するうえで気をつけたいのが、企業とのマッチングです。しっかりと吟味したうえで転職しなければなりません。とはいえ、求人情報から企業の体質や実際に求めているものを判断するのには限界があります。そこで活用したいのが転職エージェントです。

転職エージェントは取り扱い企業の内情に通じているため、マッチング率が高いメリットがあります。自分の強みや要望をくみ取ったうえでマッチングしそうな企業を紹介してくれるため、満足度の高い転職先を見つけられます

まとめ

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「ITエンジニアはきつい」と言われる理由には、体力的なきつさ、精神的なきつさ、未経験ゆえのきつさなどさまざまなものがあります。しかし、高収入や多様な働き方などメリットも大きいため、魅力的な職種でもあるでしょう。人を大切にする働きやすい企業へと転職できれば、ITエンジニアのきつさは大きく軽減されます。転職を成功させることがITエンジニアの仕事のきつさを解決する鍵なのです。

ITエンジニアへの転職を成功させたいのであれば、マイナビITエージェントをぜひご利用ください。IT専任のキャリアアドバイザーが、求人紹介から入社までしっかりとサポートいたします。

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マイナビエージェント編集部

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