更新日:2022/05/24
この記事のまとめ
ITエンジニアの転職を考えているものの、最適な時期がわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。ITエンジニアの転職は、適切な時期を見極めることが重要です。そこでこの記事では、ITエンジニアの転職によいタイミングをご紹介します。
転職を避けた方がよい時期や、転職成功へ向けてのポイントも解説するので、ITエンジニアの転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
転職には、キャリア面やライフイベントなど、さまざまな要素が絡み合います。現職の繁忙期や年齢なども考慮する必要があるでしょう。
しかし、市場環境によって、転職に適した時期が存在するのも事実です。ここでは、ITエンジニアの転職におすすめのタイミングをご紹介します。
転職理由が人それぞれであるように、ベストな転職時期は個人によって異なります。これはITエンジニアに限らず、多くの職種でいえることです。
その中でもITエンジニアは、需要に対して供給が追いついていません。そのため、年間をとおして求人数が安定しています。ほかの職種と比較すると、時期に左右されずに転職しやすいのが特徴です。
職種に関わらず、転職に適している時期があります。それは、2月~3月の年度末と、9月~10月の上半期の終わりです。1年間のうち、これらの時期は退職者が増えます。仕事が一段落する年度末や期末に合わせて、引き継ぎをしたいと考える方が多いからかもしれません。
退職者が増えると企業は人員を補充するため、必然的に求人数も増えるでしょう。しかし、同時に転職希望者が増える点も意識しなくてはなりません。この時期の転職で選考を突破するためには、しっかりとした対策が必要です。
ちなみに外資系企業の多くは、1月~12月を一年度としています。その場合、中途採用が活発になるのは10月~12月になる点に注意しましょう。
IT業界は民間企業の積極的なIT投資などにより、市場規模が拡大しています。近年注目されているFintech(金融×IT)やHealthTech(医療×IT)など、IT技術を利用した新しいサービスの拡大も要因のひとつです。そのため、採用意欲の高い企業が多い傾向にあります。
IT業界は他業界と比較して、コロナ禍での求人数の減少率は低めです。アフターコロナでも企業の採用活動は活発化しているため、即戦力をはじめとする人材ニーズは高いといえます。
一方で、育成採用枠はやや縮小傾向。未経験者や第二新卒の採用は減少するかもしれません。しかしITエンジニアは依然として売り手市場であり、今後も採用ニーズ拡大が予測されます。
キャリアアップや年収アップを目指すときが転職に適しているとされがちですが、実はほかにも意識したいタイミングがあります。
たとえば、勤続年数やボーナス支給の時期、昇給のタイミングはひとつのポイントでしょう。女性であれば、出産や育児の時期も考慮するとよいかもしれません。ここでは、転職の判断材料になるポイントをご紹介します。
半年や1年未満という短期間で会社を転々とすると、面接官に悪印象を与えます。なぜなら、「また短期間で会社を辞めるのではないか」という見方をされてしまうからです。
そのため、勤続年数にスポットを当てて転職時期を判断する場合には、現在の会社に一定期間勤めてから転職活動を進めるとよいでしょう。期間の目安は、3年程度といわれています。
短期間でどうしても転職したい方は、面接官が納得する事実や状況が必要です。納得のいく理由を述べられなければ、書類選考で落ちる可能性も否めません。
転職時期を判断するポイントのひとつが、ボーナスの時期です。多くの企業では、1年のうち夏(6月)と冬(12月)の2回ボーナスを設けています。転職時期が6月前や12月前だと、ボーナスを貰わずに会社を辞めることになるでしょう。
ボーナスの有無で、年収は大きく異なります。そのため収入面に不安を抱えている方は、ボーナスを貰ってから退職するのが得策です。
昇給時期や給与が上がるタイミングで転職を考えている方も、一度転職時期を見直すとよいかもしれません。昇進後や退職金の条件を満たすなど、金銭面を考慮すると経済的な不安を減らせます。
ITエンジニアに限らず、転職では前職の経験やスキルが重要視されます。そのため、転職時期に迷ったときは、キャリア面に目を向けてみてください。「十分なスキルが身についたか」「ある程度経験を積んだか」を熟考し、自身が転職後に活躍できる人材か判断しましょう。
もしも不安な部分がある場合、現職でのスキルアップを優先するとよいかもしれません。自身の市場価値が高まるほど、転職で有利になるのは明確です。
転職の際には、引き継ぎの問題も考慮しなければなりません。後任者を探すほか、周囲が戸惑わないよう丁寧に引き継ぐ必要があるでしょう。同じ業界であれば、転職後も前の会社の人間と仕事をするケースがあります。今後のためにも円満退社を実現できるよう、問題なく引き継げる時期を判断しましょう。
結婚や出産などの将来的な計画から、転職時期を判断するのもポイントです。ライフイベントの前か後かでは、企業選定の方向性が異なります。将来的に産休や育休の取得を考えている女性は、タイミングごとのよし悪しを把握しましょう。
たとえば、出産前に転職する場合、勤務時間に融通が利くため選べる求人数が増えます。福利厚生が整っている企業への転職であれば、ライフイベントに合わせた働き方も可能です。しかし、転職後すぐに産休や育休を取りにくいのが難点だといえます。
一方で、転職を出産後に伸ばすケースは、育休や産休が取得しやすい点がメリットです。妊娠中に転職活動という状況にも陥ることなく、心と体の負担を減らせるかもしれません。デメリットを挙げるならば、転職時期が遅くなり、望むキャリアの実現が遅れる点です。
ライフイベントを考慮する場合、自身の状況はもちろん、現在の会社の福利厚生や環境なども判断材料にしましょう。
ITエンジニアは、即戦力であるほど採用ニーズが高い職種です。転職時には、前職のスキルが採否に大きく関わります。そのため、現状を認識したうえで転職時期を判断するのもひとつの方法です。
ここでは、業界経験の有無やスキルアップへの取り組み方を参考に、転職におすすめの時期をご紹介します。
ITエンジニアの仕事は、スキルアップが欠かせません。そのためIT業界で働いており、ITエンジニアに転職したい方は、スキルアップやキャリアアップを考慮してタイミングを選びます。
現職で身につくスキルがある場合は、スキルを磨いてから転職活動をはじめるのが賢明でしょう。一方、現職で目指すキャリアアップが望めないのであれば、転職の検討をおすすめします。
これからITエンジニアを目指す未経験者は、すぐに行動するとよいでしょう。未経験業界への転職は、若さがひとつの武器です。
特にITエンジニアは、年齢を重視する風潮があります。未経験者は年齢を重ねるにつれ、望む環境が手に入らないかもしれません。スキルに不安を抱えているため転職に踏み出せない方は、教育研修に力を入れる会社を探すとよいでしょう。
転職は自分本位で進めたいものですが、実際には現在の会社への配慮も必要でしょう。特に、同業他社への転職を考えている方は、今後のためにもトラブルは避けたいものです。
転職を避けたほうがよいタイミングを参考に、自分と会社にとって都合のよいタイミングを把握してみてください。
現在の会社に迷惑をかける時期は、転職を避けましょう。たとえば、自身が参加しているプロジェクトの途中で会社を去った場合、進行に支障が出るかもしれません。スケジュールが大幅に狂うと、ほかのスタッフに迷惑がかかります。
会社にとっても、プロジェクト進行中の転職はマイナス要素が多く、避けたいところでしょう。重要なプロジェクトの途中で同業へ転職されると、情報漏洩のリスクを危惧しなければなりません。
また、企業の繁忙期も転職を避けるのが無難です。会社や部署への配慮をみせることが、円満退社につながります。
就業規則として、「退職1ヵ月前申告」を設けている会社も多いでしょう。民法では、退職を申し入れてから、2週間を経過すれば、承諾がなくとも退職できると定められています。退職を決めた時点でできるだけ早く、最短でも2週間前には会社にその旨を伝え、退職届を出しましょう。
特別な理由がある場合には、この限りではありませんが、円満退社を望むのであれば、規則に則ったタイミングで退職届を出すのが良策です。
参考: 『厚生労働省 就業規則違反を理由とする退職金の不支給 』
一言でITエンジニアといっても、さまざまな種類があり、企業によって必要なスキルも異なります。転職を成功させるためには、転職先の情報収集は欠かせないでしょう。また今後需要が増える分野を中心に、スキルアップを図るのもおすすめです。ここでは、転職成功へ向けてのポイントをご紹介します。
ITエンジニアとしての市場価値を高めるのであれば、ARやVR技術などの知識を習得するとよいでしょう。ARは現実世界にCGなどの情報を加え、現実の拡張を行う技術です。現在はファッションや商品サービスの紹介、観光などの分野で活用されています。
VRは、主にゴーグルを着用し、現実的でリアルな体験を得られる技術です。ゲームをはじめ、スポーツや広告、医療などのさまざまな分野で活用できます。
近年は、最新技術をビジネスに利用するケースも多いため、これらの知識を持つエンジニアの需要は高まるでしょう。知識の習得はもちろん、開発経験があるとさらに転職に有利に働くかもしれません。
ITエンジニアの転職は、経験やスキルが重要です。転職成功率を高めるためには、自分のスキルを把握したうえで企業を選定しましょう。転職したい企業の求めるレベルに達していない場合には、必要なスキルや経験を身につけてから転職するのもひとつの方法です。
スキル不足での転職活動は、長期化したり難航したりなど、思うようにいかないケースも少なくありません。たとえスキル不足で転職できたとしても、入社後に苦労するのは明確です。経験を積み、スキルを磨いたうえで転職すれば、活躍できる人材になれるでしょう。
転職時期に悩んでいる方や、転職活動がスムーズにいかない方は、転職エージェントという選択肢を検討してみてください。「プロフェッショナルカ・マッチング力・サポ―ト力」を強みとするマイナビエージェントは、一人ひとりの転職活動をしっかりとサポートします。
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ITエンジニアは、年間をとおして求人数が安定している職種です。今後も売り手市場が続くといわれているため、企業選定の面では、転職活動をスムーズに進めやすいでしょう。
転職時期の判断材料となるのは、勤続年数や金銭面、キャリア面やライフプランなどです。これらのポイントを自身にあてはめ、転職のタイミングを見極めましょう。併せて、現在の会社へ配慮も忘れないことが大切です。
ITエンジニアの転職は、スキルや経験が武器となります。スキル不足を感じている方や、転職に自信がない方は、一度マイナビエージェントへご相談ください。マイナビエージェントのキャリアアドバイザーが、最良なキャリアをご提案します。
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