ITエンジニアにおすすめの転職時期は?準備の流れや成功のコツを紹介|求人・転職エージェント

メニュー

更新日:2025/12/10

IT業界

ITエンジニアにおすすめの転職時期は?準備の流れや成功のコツを紹介

it_941_20251210.webp

この記事のまとめ

  • ITエンジニア関連のさまざまな求人から比較・検討したい場合には、1月~3月・6月・10月~12月が転職に適したタイミング。
  • 落ち着いた状況下で転職活動を進めたい場合は、5月・7月~8月が向いている。
  • 転職時期をできる限り早めたいなら、日頃からスキルアップに励むとともに、求人情報に目をとおしておくことが大切。

転職を検討しているものの、「いつ動くのがベストなのかが分からない」と悩んでいるITエンジニアの方も多いのではないでしょうか。転職市場は時期によって求人数や企業の採用意欲に差があるため、タイミングを見極めることが転職成功の鍵を握ります。

この記事では、ITエンジニアの転職におすすめの時期とその理由を紹介します。自分に合ったタイミングで行動を起こせるよう、事前に転職のポイントを押さえておきましょう。

目次

IT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェントIT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェント

ITエンジニアにおすすめの転職時期は状況によってさまざま

it_941_1_20251210.webp

転職理由が人それぞれ異なるように、ベストな転職時期は個人によって異なります。これはITエンジニアに限らず、多くの職種でいえることです。

その中でもITエンジニアは、需要に対して供給が追いついていません。そのため、年間をとおして求人数が安定しています。ほかの職種と比較すると、時期に左右されずに転職しやすい職種です。

ITエンジニアの転職時期としておすすめのタイミングと理由

it_941_2_20251210.webp

ITエンジニアが転職を考える際、実は「動きやすい時期」が1年のうちにいくつかあります。転職市場は季節によって求人数や採用傾向が変わるため、タイミングを意識して動くことが大切です。

ここでは、ITエンジニアの転職におすすめの時期とその理由を解説します。

【1月~3月・6月】求人が豊富で選択肢が多い

1月~3月は、1年の中でも特に転職市場が活発になる時期です。多くの企業が年度初めに向けて組織体制を見直し、欠員補充や新プロジェクトに備えた人材募集を行うため、ITエンジニアの求人も増加します。求人数が多い分、自分のスキルや希望条件に合った求人を見つけやすいのが、この時期のメリットです。

また、6月も中途採用の動きが活発化するタイミングです。上半期の業務状況を踏まえて新たに人員を補強する企業が増えるため、選択肢を広げたい方にはおすすめの時期といえるでしょう。

【5月・7月~8月】競争率が低くなりやすい

5月や7月~8月は、転職市場が一時的に落ち着く傾向にあります。求人数はやや少なめですが、その分、転職活動に取り組む方の数も少なくなるため、比較的ゆとりを持って活動できる時期です。

求人の選択肢は限られますが、焦らず時間をかけて転職先を選びたい方にはおすすめのタイミングです。採用が活発なシーズンと比べて競争率が低く、検討している間に気になる求人が埋まってしまうリスクも低いため、冷静に判断したい人に向いています。

【10月~12月】求人を出す企業が増えやすい

10月~12月は、翌年の予算編成やチーム体制の見直しが行われるため、ITエンジニアの求人が増える傾向にあります。特に12月を決算月としている企業が多く、翌期の事業計画や採用計画が固まるタイミングに合わせて募集を強化するケースが見られます。

この時期は、来年に向けて新しい環境でスタートしたい方にとってチャンスの多いタイミングです。気になる企業や職種がある場合は、定期的に求人情報をチェックしておくとよいでしょう。もし希望に合う求人が見つからなければ、そのまま採用活動が活発化する1月~3月に向けて転職活動を継続するのがおすすめです。

【年代別】ITエンジニアにおすすめの転職時期

it_941_3_20251210.webp

転職に適した時期は、年齢やキャリアの段階によっても異なります。ここでは、20代前半・20代後半・30代・40代の4つの年代に分けて、それぞれの転職におすすめのタイミングを解説します。

ITエンジニアとして転職を成功させるには、一定の実務経験とスキルを身につけておくことが重要です。焦って転職するのではなく、自分の成長段階に合わせてスキルを磨き、最適なタイミングでステップアップを目指しましょう。

【20代前半】実務経験3年程度を目安に転職

20代前半の方は、入社から3年ほど実務経験を積んでから転職するのがおすすめです。3年間の経験があれば、基礎的な技術力や業務の流れをひととおり身につけられているケースが多く、そのスキルを活かして年収アップやキャリアアップを狙いやすくなります。

また、多くの企業では、新卒から3年以内の転職者を「第二新卒」として扱います。第二新卒枠はポテンシャルを重視した採用が行われるため、社会人経験が浅くても比較的有利な条件で転職できる点が魅力です。20代前半で転職を検討する場合は、この第二新卒枠を積極的に活用するとよいでしょう。

【20代後半】十分なスキルを学んでから転職

20代後半になると、20代前半に比べて実務経験が増え、技術スキルや業務理解も深まっているのが一般的です。柔軟に新しい環境へ適応できる年代でもあり、企業ごとの開発体制やプロジェクトの進め方に早く慣れられるのも強みといえます。

この時期の転職では、十分なスキルを習得したうえでキャリアアップを目指すのがおすすめです。これまで携わったプロジェクトの成果や、リーダー・サブリーダーとして働いた経験を具体的にアピールすることで、より高いポジションや待遇を狙いやすくなります。

【30代】キャリアアップを目指して転職

30代の転職では、多くの企業が「即戦力」としての活躍を期待します。そのため、20代の頃よりも高いレベルの専門スキルや実務経験が求められる傾向にあります。さらに、リーダーやマネージャーとしてチームをまとめた経験を重視する企業も少なくありません。

この年代で転職を成功させるには、自分のキャリアの方向性を明確にし、これまでの経験を活かせる職場を選ぶことが大切です。転職前に成果を残しておくことで、スキルや実績を具体的にアピールでき、より有利にキャリアアップ転職を進められるでしょう。

【40代】スキルを活かして上位専門職への転職

40代での転職も十分に可能ですが、企業は即戦力として高度な専門スキルやマネジメント力を強く求めます。これらの要素が不足している場合、採用のハードルが上がる傾向にある点に注意しましょう。

転職の際は、これまでに培った実績やスキルを活かして、より専門性の高いポジションを目指すのが基本です。たとえば、要件定義や設計などの上流工程を担当するエンジニア、あるいは技術面だけでなく課題解決や提案も担うITコンサルタントなどが代表的です。

40代の転職では、企業が求める水準も高くなります。スペシャリストとして通用するスキルを磨くとともに、上流工程やマネジメントの経験を積み重ねることで、より高いレベルでのキャリアアップを実現できるでしょう。

【状況別】ITエンジニアにおすすめの転職時期

it_941_4_20251210.webp

ITエンジニアは専門的なスキルが必要な職種で、即戦力として活躍できる人であれば有利に転職可能です。転職時には、前職のスキルや経験が合否に大きく関わります。そのため、現状を認識したうえで転職時期を判断するのもひとつの方法です。ここでは、業界経験の有無やスキルアップへの取り組み方を参考に、転職におすすめの時期を紹介します。

IT業界で働いている場合

ITエンジニアとして活躍し続けるには、スキルアップが欠かせません。そのためIT業界で働いており、ITエンジニアに転職したい方は、スキルアップやキャリアアップを考慮して転職するタイミングを決めましょう

現職で習得できるスキルがある場合は、ある程度スキルを学んでから転職活動を始めるのが賢明です。一方、現職で目指すキャリアアップが難しいのであれば、転職をおすすめします。

未経験でITエンジニアを目指す場合

これからITエンジニアを目指す未経験者は、すぐに行動するとよいでしょう。未経験業界への転職は、若さが高く評価されます。

特にITエンジニアは、年齢を重視する風潮があります。未経験者は年齢を重ねるにつれ、望む環境が手に入らないかもしれません。スキルに不安を抱えているため転職に踏み出せない方は、あらかじめスクールなどで学ぶか、教育・研修に力を入れる会社を探すとよいでしょう。

ITエンジニアが転職時期について考える際のポイント

it_941_5_20251210.webp

キャリアアップや年収アップを目指すときが転職に適しているとされがちですが、ほかにも意識したいタイミングがあります。

たとえば、勤続年数やボーナス支給の時期、昇給のタイミングはひとつのポイントです。ライフステージが変化する時期も、転職を考える最適なタイミングといえます。ここでは、転職の判断材料になるポイントを紹介します。

勤続年数を考慮する

半年や1年未満という短期間で転職すると、入社しても再び早期離職するのではないかと思われます。そのため、勤続年数にスポットを当てて転職時期を判断する場合には、現在の会社に一定期間勤めてから転職活動を進めるとよいでしょう。期間の目安は、3年程度といわれています。

短期間でどうしても転職したい方は、転職しなければいけない理由と応募企業でなら長く働けるといえる理由を相手が納得できる形で伝えましょう。納得のいく理由を述べられなければ、書類選考で落ちる可能性も否めません。

金銭面を考慮する

転職時期を判断するポイントのひとつが、ボーナスの時期です。多くの企業では、1年のうち夏(6月)と冬(12月)の2回ボーナスを設けています。転職時期が6月より前や12月より前だと、ボーナスをもらわずに会社を辞めることになるでしょう。

ボーナスの有無で、年収は大きく異なります。そのため収入面に不安を抱えている方は、ボーナスをもらってから退職するのが得策です。

昇給時期や給与が上がるタイミングで転職を考えている方も、一度転職時期を見直すとよいでしょう。昇進後や退職金の条件を満たすなど、金銭面を考慮すると経済的な不安を減らせます。

キャリアを考慮する

ITエンジニアに限らず、転職では前職の経験やスキルが重要視されます。そのため、転職時期に迷ったときは、キャリア面に目を向けてみてください。「十分なスキルが身についたか」「ある程度経験を積んだか」を熟考し、自身が転職後に活躍できる人材か考えてみましょう

もしも不安な部分がある場合、現職で経験を積んでスキルアップしてから転職するのもひとつの方法です。自身の市場価値が高まるほど、転職で有利になります。

ライフプランを考慮する

結婚や出産などの将来的な計画から、転職時期を判断するのもポイントです。ライフイベントの前か後かでは、企業選定の方向性が異なります。

たとえば、出産前に転職する場合、勤務時間に融通が利くため選べる求人数が増えます。福利厚生が整っている企業への転職であれば、ライフイベントに合わせた働き方も可能です。しかし、転職後すぐに産休や育休を取りにくいこともあります。

一方で、出産後に転職するケースでは、育休や産休が取得しやすい点がメリットです。妊娠中に転職活動という状況にも陥ることなく、心と体の負担を減らせます。一方で、転職時期が遅くなり、望むキャリアの実現が遅れる点がデメリットです。

できるだけ転職時期を早めたいITエンジニアができること

it_941_6_20251210.webp

現職の環境に不満があったり、仕事内容にミスマッチを感じていたりして「できるだけ早く転職したい」と考えている方もいるでしょう。スピーディーに転職活動を進めるには、やみくもに求人へ応募するのではなく、採用担当者から評価されるスキルや実績をしっかりと整えることが大切です。

ここでは、短期間で転職を実現したいITエンジニアが実践しておきたい4つのポイントを紹介します。

最新技術の知識を習得する

ITエンジニアとしての市場価値を高めるのであれば、ARやVR、生成AIといった新たな技術を習得するとよいでしょう。ARは現実世界にCGなどの情報を加える技術です。現在はファッションや商品・サービスの紹介、観光などの分野で活用されています。

VRはゴーグルなどのデバイスを使用し、現実的でリアルな体験を得られる技術です。ゲーム・スポーツ・広告・医療などのさまざまな分野で活用できます。

最新技術をビジネスに利用するケースも多いため、これらの知識を持つエンジニアの需要は高まるでしょう。知識の習得はもちろん、開発経験があるとさらに転職に有利に働きます。

積極的にチャレンジして経験を積む

ITエンジニアの転職市場では、難度の高いプロジェクトへの参画経験や、要件定義・設計といった上流工程を担当した実績が高く評価されます。よりよい条件での転職を実現するためにも、現職のうちに積極的にさまざまなプロジェクトへ挑戦し、経験の幅を広げておきましょう

特に、リーダーやマネージャーとしてチームをまとめた経験があれば、転職活動で大きな強みになります。新規プロジェクトの立ち上げに手を挙げたり、社内公募制度を活用して異なる領域に挑戦したりし、キャリアに厚みを持たせましょう。

関連する資格を取得する

転職を有利に進めるためには、ITエンジニアとしてのスキルを客観的に証明できる資格を取得しておくことが効果的です。まずは、自分が目指す職種でどのスキルが評価されやすいかをリサーチし、関連する資格の取得を目指しましょう。

たとえば、幅広いITエンジニア職で評価される資格には、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」があります。クラウドエンジニアを志望する場合は、「AWS認定資格」などクラウド関連の資格取得が有効です。資格取得の学習を通じて、体系的な知識やスキルを身につけられる点も大きなメリットといえます。

日頃から求人情報をチェックする

転職を考えているなら、普段から求人情報をこまめに確認しておくことが大切です。求人は時期によって増減がありますが、自分に合った募集がいつ出るかは予測できません。

定期的に求人サイトをチェックしておけば、理想の求人を見つけたときにすぐ応募できます。チャンスを逃さないためにも、「よい求人が出てから動く」ではなく、「常に情報を追う」姿勢を意識しましょう。

まとめ

it_941_7_20251210.webp

ITエンジニアの転職に最適な時期は、求人が増える時期や落ち着いて活動できる時期など、重視するポイントによって異なります。自分にとってベストなタイミングを逃さないためには、日頃からスキルアップに取り組み、転職市場で評価される実績を積み上げておくことが大切です。

転職活動を効率的に進めたい方や、自分に合った求人を見つけたい方は、マイナビITエージェントにご相談ください。マイナビITエージェントには、IT業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、一人ひとりの経験や希望に合わせて最適な求人提案や選考対策を行い、理想のキャリア実現を丁寧にサポートします。

関連記事:マイナビITエージェント

IT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェントIT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェント

タグ一覧
執筆・編集

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

SNSシェア

注目コンテンツ