更新日:2024/06/20
情報技術に関する技術者を指すITエンジニアは、「システムエンジニア」や「サーバーエンジニア」、「ネットワークエンジニア」をはじめとする職種の総称です。
ITエンジニアは将来性が高く、職種によって高い年収を期待できることから、転職を目指す方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ITエンジニアに転職した場合、年収はいくらになるのかについて紹介します。
年収アップの方法についてもお伝えするので、ITエンジニアへの転職を検討している方は参考にしてみてください。
目次
IT業界は専門職であり、数多い業界の中でも年収が高い傾向にあります。
職種や取得している資格によっても年収は異なりますが、30代以降も年収アップを期待できる職種も少なくありません。
ここからは、IT業界の年収目安について紹介します。
株式会社マイナビエージェントの年収に関する調査によると、IT業界全体の平均年収は約427万円であることが分かりました。
年齢ごとの平均年収は、20歳~24歳が約307万円、25歳~29歳は373万円です。
また、30歳~34歳の平均年収は約449万円、35歳~39歳では約528万円でした。
20代と30代では年収の開きが大きいことから、将来的な年収アップが期待できる業界といえるでしょう。
20代前半と30代後半の平均年収を比較すると、その差は200万円以上です。
IT業界は、職種によって年収が変化する業界です。
同調査によると、システムエンジニア(制御・組み込み)の平均年収は455万円であり、サーバーエンジニアは462万円、社内システム企画は512万円となっています
そのほかには、プリセールスの平均年収が599万円、プロジェクトマネージャー(オープン・Web)は670万円です。
保有するスキルによっても年収が異なるIT業界では、プロジェクトマネージャーといった、複数スキルを要する職種の年収が高い傾向にあります。
採用動向は経済と大きく連動しており、時期によって転職のしやすさは異なります。
ここでは、IT業界の採用動向や将来性についてまとめました。
コロナ禍にある、近年のITエンジニアのニーズを把握し、転職活動に役立てましょう。
新型コロナウイルスの感染拡大は、転職市場に大きな影響を与えています。
しかし、即戦力となるITエンジニアに関しては、いまもなお採用ニーズが高い状況です。
テレワーク導入に伴う環境整備や業務の効率化など、コロナ禍では特にITの必要性は増しています。
新型コロナウイルスによる影響を挙げるのならば、人材育成に手が回らない点でしょう。
最近は、ITエンジニア未経験者を採用する企業が減少傾向にあり、未経験者のニーズは低い状態といえます。
未経験からITエンジニアを目指す場合、独学で知識や技術を身につけるなど、自身を売り込む強みが必要です。
現在エンジニア不足とされるIT業界ですが、この先もITエンジニアの需要拡大が予想されるため、将来性のある業界といえます。
その背景にあるのは、企業のIT化です。
生産性向上を目指し、仮想デスクトップインフラ(VDI)を導入する企業の増加、サイバー犯罪防止によるセキュリティ強化など、これらの分野はコロナ禍でも高い採用ニーズを維持しています。
ビジネスはもちろん、教育施設や行政手続きなど、サービスのオンライン化が進んでいる点も需要拡大のひとつの要因です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性も増加しており、今後はジャンルを問わずIT技術者を必要とする企業が増えるでしょう。
ITエンジニアは、経験やスキル、担当案件によって年収に変化が現れます。
そのため、転職による年収アップを目標とする方は、能力向上を目指すと同時に、しっかりとした企業選定を行いましょう。
ここでは、転職による年収アップの疑問を解決します。
ITエンジニアに転職したからといって、誰しもが大幅に年収アップするという訳ではありません。
転職先企業や業務内容によっては、現状維持や年収減少となるケースもあるでしょう。
特に、活躍の場が多いITサービスエンジニアに関しては、年収はさほど高くない傾向です。
しかし、携わるシステムや保有スキルの希少価値によっては、年収向上が見込めます。
同じITエンジニアでも、職種や自身の経験・スキルによって年収差があるため、年収向上を目的とした転職の場合、現職との比較は欠かせないでしょう。
ITエンジニアは、業務によっても年収が変わります。
転職で年収アップを計る場合、成果を出しやすい業務に携われる企業、または評価基準が明確な企業への転職を試みるのが得策でしょう。
年収重視で企業選定をするコツは、保有スキルを活用できる職種を見つけることです。
求人募集中の職種から業務内容を考慮し、自分に合った企業を選びましょう。
また、企業の人手不足の度合いにより、同じ職種でも年収や待遇に差が生じるため、見極めが重要です。
転職で年収アップを実現する場合、一次請け企業を狙う方法があります。
IT業界は階層構造のため、発注工程が増えれば単価が下がるのが一般的です。
求められるスキルは同じでも、上流工程は給与水準が高い傾向にあります。
また、グローバルな活躍を目指す場合には、外資系企業への転職も視野に入れてみましょう。
外資系企業は、給与水準が高いのが特徴です。
日本支社では語学力をさほど必要としない企業もあります。
給与水準が高い業界として、金融業界や医薬品業界もおすすめです。
しかし、専門知識も求められる業界のため、経験者を対象とした求人も少なくありません。
これらの業界への転職を検討する際には、事前に必要となる知識やスキルを習得したり、自身が転職した際の年収目安を調べたりすることも大切です。
経験やスキルが収入に反映するITエンジニアは、明確な強みを持つことが重要です。
年収アップをしながら転職を成功させるには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
ここでは、ITエンジニアの年収アップのコツについて紹介します。
ITエンジニアとして年収を上げる場合、中長期的なキャリアアップを目指すのがひとつの方法です。
「上流工程に携わり、プロジェクトマネージャーを目指す」など、年収アップを見据えて経験を積みましょう。
また、希少価値や専門性の高さを意識して、スキルを磨くのも重要です。
たとえば、多様な業界から需要がある「データサイエンティスト」や、複数分野に対応可能な「フルスタックエンジニア」は、自身の価値を上げて年収アップを計れるでしょう。
キャリアプランを立ててから、必要なスキルを磨くという方法もあります。
職種によって年収は変わるため、マネジメント職やITコンサルティング職など、市場価値の高い職種を狙うのもおすすめです。
今後も需要が高まる「セキュリティエンジニア」や「クラウドエンジニア」も、年収向上が期待できる職種でしょう。
一方、未経験職種への転職では年収が下がるリスクもあります。
同業界の異職種といったように、知識を活かしやすい職種を考慮した選定方法が、年収アップを目指すコツです。
IT技術は日々進歩しており、ITエンジニアにとってスキルアップは欠かせません。
そのため年収アップを目指す場合、業務上必要なスキルや将来性の高いスキルを習得するのがおすすめです。
ここでは、ITエンジニアの年収アップにつながるスキルを紹介します。
技術職のイメージが強いITエンジニアですが、コミュニケーション能力も必要です。
ITエンジニアは、さまざまな工程において多くの方と関わりを持ちます。
そのため意思疎通がスムーズであり、協調性のある人材は評価されやすいでしょう。
たとえばシステム開発では、クライアントへのヒアリングや提案が必要なうえ、メンバーとの情報共有も重要です。
相手の情報を理解すること、自身の考えを分かりやすく伝えることなど、相互コミュニケーションスキルは欠かせません。
ビックデータやAI、IoTといった先端ITスキルの需要が増えている現在、これらのスキルを習得していると年収アップを目指せるかもしれません。
ITエンジニアは大きく「従来型IT人材」と「先端IT人材」に分かれますが、今後の需要が高まると言われるのが、先端IT人材です。
経済産業省は2030年のIT人材に関して、最大で約79万人の需要ギャップ(需要と供給の差)を予測しています。
特に先端IT人材の不足が推測されているため、先端ITスキルの保有が今後の自身の価値を高め、年収アップにつがるでしょう。
未経験からITエンジニアへの転職した場合、入社直後から高い年収を狙うのは難しいかもしれません。
しかし、経験を積んでスキルを身につけることで、年収アップも可能です。
具体的には転職後2年~3年は技術力の土台を作り、その後上流工程を経験するとよいでしょう。
プロジェクトの管理や統括を行うプロジェクトリーダーや、プロジェクトマネージャーを目指せば、年収アップが期待できます。
「IT転職で年収アップを目指したい」という方は、年収アップ実績が豊富な「マイナビエージェント」の活用をおすすめします。
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さまざまな職種が存在するITエンジニアは、職種によって年収に開きがあります。
スキルや経験も年収を大きく左右するため、努力しだいで年収アップも可能でしょう。
またITエンジニアは、コロナ禍でも採用ニーズが高く、今後も需要拡大が見込めます。
未経験でもしっかりと経験を積むことで年収アップを期待できるため、人気の転職先のひとつです。
マイナビエージェントでは、一人ひとりの条件に合った求人を紹介します。
「IT業界へ転職したい」「ITエンジニアとして年収アップしたい」など転職成功を目指す方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。
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