インフラエンジニアに資格は必要?転職の武器になる資格と活用法|求人・転職エージェント

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更新日:2024/01/30

IT業界

インフラエンジニアに資格は必要?転職の武器になる資格と活用法

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この記事のまとめ

  • 資格の取得には、「入社意欲をアピールできる」「スキルレベルを客観的に証明できる」「転職を有利に進められる」といったメリットがある。
  • インフラエンジニアを目指す際に武器となる資格には、情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験などがある。
  • インフラエンジニアからキャリアアップする際に役立つ資格には、ネットワークスペシャリスト試験や情報処理安全確保支援士試験などがある。

資格を取得すると、自身のスキルレベルを客観的にアピールすることが可能です。インフラエンジニアへのキャリアチェンジ、またはキャリアアップを目指して、資格取得を考えている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、インフラエンジニアが資格を取得するメリットや転職に役立つ資格を紹介します。取得した資格を活かせる転職先を見つけられれば、転職を成功させられるでしょう。

目次

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インフラエンジニアが資格を取得する4つの意味

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インフラエンジニアに資格は必要ないという人もいます。たしかに、資格を持たずにインフラエンジニアとして働いている人もいるでしょう。一方、資格にはメリットもあります。資格を取得するかどうか判断するためにも、どのようなメリットがあるのかを理解しておきましょう。

1.知識やスキルを客観的に証明できる

IT業界では、基本的に学歴や資格よりもスキルや実績が重視されます。インフラエンジニアについても同様です。資格がなくても、スキルさえあればインフラエンジニアになれます。しかし、未経験からインフラエンジニアを目指す際には、スキルを証明する実績がありません。そこで意味を持つのが資格です。

資格があれば、自分の持つスキルや知識のレベルを客観的に証明できます。実務経験がなくても扱える業務の種類が明確であれば、採用後の働きをイメージしてもらいやすくなり、転職を有利に進められるようになるでしょう。

2.資格を目指すことで体系的に学べる

未経験からインフラエンジニアを目指す場合には、どこから学習すればよいのか分からないこともあるでしょう。その点、資格取得を目指して学習すれば体系的に知識を習得できます。実務においても全体像を理解したうえで取り組めるようになるでしょう。

インフラエンジニアとして何を目指すかがはっきりしていないうちは、特定領域の学習を深めるよりも、初歩的な資格取得を目指しながら基礎スキルを固めるのが得策です。基礎が固まると目指すべき道も定まってくるため、次なる学習の方向性が見えてくるでしょう。

3.キャリアマップを描きやすい

資格を取得すれば、自分がインフラエンジニアとしてどの立ち位置にいるのかがはっきりします。資格にはそれぞれ異なる難易度があるため、初級レベルを取得できれば次は中級レベル、上級レベルとランクを上げていく中でキャリアアップを目指せるでしょう。

スキルレベルが上がっていけば、特定領域のスペシャリストを目指すのか、フルスタックエンジニアになるのか、マネジメント職を視野に入れるのかといった選択が視野に入ってきます。理想とするキャリアの実現に必要な資格を選んでいけば、最短距離で目標を達成できるようになるでしょう。

4.転職を有利に進める武器になる

資格は知識やスキルを目に見える形で示すものとなるため、転職の際には自分の強みをアピールする材料になります。未経験からインフラエンジニアを目指す場合には、高いスキルや実績は期待されていません。しかし資格取得で本気度や学習意欲を示せれば、ポテンシャルを評価してもらえて採用につながりやすくなります。

インフラエンジニアとしてのキャリアアップを目指した転職の場合には、自分の市場価値を押し上げる大きな武器にもなるでしょう。取得した資格で自身のスキルレベルや専門性の高さを客観的に証明すると、よりよい待遇を提示してくれる企業への転職を実現できる可能性があります。

インフラエンジニアの仕事内容や年収

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インフラエンジニアを目指すのであれば、どのような業務を行う職種なのか、どのような種類があるのかを理解しておくことが重要です。ここでは、インフラエンジニアという職種の概要と年収、将来性などについて取り上げます。

ITインフラとは

「インフラ」とは、上下水道や電気、ガス、道路、鉄道など、私たちの生活を支える基盤のことです。情報システムの基盤となるIT環境のことは「ITインフラ」と呼びます。サービスやシステムを正常に稼働させるうえで欠かせないものです。 

ITインフラには、サーバー、ストレージ、ネットワーク、パソコンなどのハードウェア、データベースや開発フレームワークなどのミドルウェア、それらに伴うアプリケーションなどが含まれます。なお、この記事における「インフラ」とは、主に「ITインフラ」を指します。

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、主にIT基盤の構築を担当する職種です。代表的な業務には、サーバーの設置・設定、OS(オペレーティングシステム)のインストール、ストレージ(記憶装置)やネットワークの設定などがあります。クラウド上にバーチャルでシステムを構築する場合には、物理的なハードウェアにはまったく触れずに設計や開発が行えます。

インフラエンジニアはインフラ関連の知識に加え、上流工程の開発経験やセキュリティ、クラウド関連の知識など幅広い知見が必要とされる仕事です。

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアは取り扱う領域によっていくつかの職種に分けられます。代表的な職種と業務の概要は以下のとおりです。

職種 業務の概要
ネットワークエンジニア ネットワーク機器や通信環境などを整備し、ネットワーク環境を構築する
サーバーエンジニア サーバー機器の選定・調達やシステムで稼働するための設定などを行う
クラウドエンジニア クラウド上でサーバー設計や構築、ネットワークの整備などを行う
セキュリティエンジニア セキュリティの専門家としてシステム設計・運用、サイバー攻撃の調査や対策などを行う
データベースエンジニア データベースの開発や運用を行う

インフラエンジニアの年収

一例としてサーバーエンジニアを見てみましょう。マイナビエージェントの「職種別平均年収ランキング【2020年版】」によると、サーバーエンジニアの平均年収は462 万円です。年代別に見ると20代は387万円、30代は515万円であり、キャリアアップに伴う年収の増額が見込める職種であることが分かります。

インフラエンジニアとしての経験を積み上げるだけでなく、新たなスキルや知識を身につけて専門領域を広げていけば、より需要の高いインフラエンジニアとして高収入を狙えるでしょう。

インフラエンジニアになるメリット

インフラエンジニアは実力がものをいう職業です。未経験から始めたとしても、知識や経験を積み上げることで実力を評価してもらえるため、キャリアアップも目指せます。ひとりで作業するケースも多いことから、煩わしい対人ストレスが少なく、自分のペースでスキルを磨いていける点も魅力のひとつです。企業への貢献度が高く、やりがいを感じられる点もメリットといえるでしょう。

【ケース別】インフラエンジニアの資格を選ぶポイント

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資格の取得にはメリットがあるとはいえ、何でも構わないというわけではありません。どの資格に挑戦するかは、インフラエンジニアを目指しているのか、すでに働き始めているのか、スキルアップを目指すのか、キャリアアップを目指すのかなど、自分の立ち位置や目標によって異なります。ここでは、ケースごとに資格を選ぶポイントを解説します。

未経験からインフラエンジニアを目指すなら

未経験からインフラエンジニアを目指す場合は、ITに関わる全般的な知識や応用が利くスキル習得を目的とする資格が最適です。

インフラエンジニアは、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、データベースエンジニアなど専門領域の異なる職種に枝分かれしています。未経験からインフラエンジニアとして働く場合には、どの職種を目指すのか明確に決まっていないケースも少なくありません。

IT全般に関する資格を目指して学習することで、ITインフラの重要性や基本知識を習得していけます。その中で自分の目指す方向性を見いだすこともできるでしょう。

インフラエンジニアとして方向性が決まっているなら

インフラエンジニアの中でも特定の職種への転職に向かって学習している人やすでにその領域で働き始めている人は、特定領域やスキルに特化した資格の取得を目指しましょう。資格取得によりスキルレベルを証明でき、即戦力としてどのような働きができるのかを示せます。

インフラエンジニアとしてキャリアアップしたいなら

高いスキルや専門性を証明し、特定領域でのスペシャリストやマネジメント職としてキャリアアアップしたい場合には、上位資格を目指しましょう。難易度だけで決めるのではなく、認知度や信頼度の高い資格を選ぶと、キャリアアップや転職の際に大きな武器になります。

特に、国家資格は説得力のある武器になるでしょう。ベンダー資格やベンダーニュートラル資格の場合には、取り扱っている内容や認知度、評価などをしっかりと確認しておくことが重要です。

インフラエンジニアを目指す際に武器となる4つの資格

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ここでは、未経験からインフラエンジニアを目指す際に有効な4つの資格を紹介します。いずれも国家試験であり、信頼性が高い点が特徴です。これらの資格を取得すると、転職活動をよりスムーズに進められるようになるでしょう。

1.ITパスポート試験

ITパスポート試験は独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」が主催する情報処理技術者試験の一区分で、信頼性の高い国家試験です。試験に合格すると、ITに関する基礎的な知識があることを証明できます。試験にはセキュリティやネットワークなどインフラエンジニアの基本ともいえる内容が含まれています。

情報システムやネットワーク、データベースといったITの基礎知識が体系的に身につくため、未経験者の採用に際して取得を推奨している企業もあるほどです。

2.情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験では、情報セキュリティに関連する基本スキルが問われます。難易度はあまり高くありません。とはいえ、国家試験であるため信頼度が高く、転職に際して武器になり得る資格といえるでしょう。

セキュリティに関連する知識はすべてのインフラエンジニアに必要なものです。セキュリティシステムの構築や管理に必要な専門スキルにはおよばないものの、セキュリティエンジニアを目指す場合にやる気や学習意欲をアピールする材料にはなるでしょう。

3.基本情報技術者試験

ITエンジニアにとって基本的な資格であり、国家試験でもある「基本情報技術者試験」です。「ITエンジニアの登竜門」ともいわれています。ITエンジニアに欠かせない基礎知識である「プログラミング言語、システム、ネットワーク、データベース、セキュリティ」がくまなく身についていることをアピールできます

4.応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格で、こちらも国家試験です。設計・開発・運用・保守、プロジェクト進行など実務者レベルを想定したものとなっているため、取得すると即戦力として活躍できることをアピールできます

インフラエンジニアとしてキャリアアップする際に武器となる7つの資格

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ここでは、インフラエンジニアとしてスキルアップしたい人、キャリアアップを目指す人におすすめの資格を7つ紹介します。信頼度の高い国家資格をはじめ、スキルや知識の評価につながる資格です。自分の市場価値を高めるためにも、取得を目指すとよいでしょう。

1.ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験も国家試験のひとつです。ネットワーク分野のプロフェッショナルとして、自分の力で業務上の課題を発見・解決できる知識を身につけている証明になります。試験に合格するには、規模が大きくセキュリティの高いネットワークシステムを目的に応じて構築・運用するスキルが必要です。ネットワーク分野を目指すインフラエンジニアは、取得しておきたい資格のひとつです。

2.データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベースに特化した高度なスキルを証明する資格です。専門性が求められる国家試験で難易度も高いため、取得していると転職時に大きなアピールポイントになります

パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築し運用するうえで必要な知識やスキルを十分に持っていることを強みとして押し出せるため、ビッグデータの活用を重視する企業や業界にとっては貴重な人材と見なされるでしょう。

3.Cisco技術者認定

「Cisco技術者認定」は、アメリカのネットワーク機器業界大手Cisco Systems社が認定する資格です。資格の種類は入門レベルの「CCT」やプロフェッショナル認定の「CCNP」、エキスパート認定の「CCIE」など幅広く設定されており、さらに専門ごとに「データセンター」「セキュリティ」「サービスプロバイダー」などと細分化されています。

自分の実力に合ったレベルの資格や、自分に必要性が高いと思われる分野の資格を選択するとよいでしょう。

4.情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)

情報処理安全確保支援士試験に合格すると、情報セキュリティに関する知識やスキルを保有していることを証明する国家資格「情報処理安全確保支援士」の登録資格が与えられます。IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の中でも、難易度の高い試験です。

サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を活用し、セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントなど、さらなるキャリアアップを目指せます

5.LinuC(Linux技術者認定資格)

LinuCは、広く普及しているオープンソースのOSであるLinuxを取り扱う技術を認定するベンダーニュートラル資格です。Linux関連スキルだけでなくクラウドエンジニアに必要な幅広い領域の実践スキルが問われるため、即戦力として活躍できる人材であることを強く印象づけられるでしょう

LinuCレベル1、LinuCレベル2、LinuCレベル3、LinuCシステムアーキテクトとレベルを上げていくことで、転職やキャリアアップ時の武器をより効果の高いものへとバージョンアップしていけます。

6.AWS認定

AWS(Amazon Web Services)認定は、Amazonのクラウドサービスに関する専門知識やスキルを証明するベンダー資格です。試験の種類はレベルや内容によって細分化されています。クラウドエンジニアを目指しているのであれば、基礎レベルのFOUNDATIONALがおすすめです。すでにクラウドエンジニアとして働き始めているのであればASSOCIATEから選ぶとよいでしょう。

インフラエンジニアとしてのキャリアアップを目指すのであれば、PROFESSIONAL、SPECIALTYがおすすめです。

7.オラクルマスター(ORACLE MASTER)

オラクルマスター(ORACLE MASTER)は、「Oracle Database」の管理スキルを有していることを証明できる資格です。資格は「Bronze DBA」、「Silver DBA」、「Gold DBA」、「Platinum DBA」の4段階に分かれており、下位の資格から取得していく必要があります。なお、初めから「Silver DBA」の取得を目指すことも可能です。

インフラエンジニアへの転職を成功させるには

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インフラエンジニアとして活躍するためには、単に資格を取るだけでなく、資格をうまく活用することが重要です。未経験からインフラエンジニアを目指す場合と、すでに実務経験のあるインフラエンジニアが転職する場合とでは資格の活用方法も異なります。ここでは、資格を転職に活かす方法を解説します。

未経験であれば基本資格から始めよう

未経験からインフラエンジニアを目指すのであれば、インフラエンジニア関連の資格を目指す前にIT関連の基本資格を取得しましょう。おすすめは「ITパスポート試験」です。これはITの基本知識を証明する試験で、国家試験ではあるものの難易度が低いため、ここからスタートして少しずつ難易度の高い試験へとトライしていくとよいでしょう。

試験の勉強をしながら知識の範囲を広げていくと、無理なくさらに難易度の高い資格取得を目指せます。

資格が活きる転職先を探そう

国家資格もベンダー資格も、資格そのものが知識やスキルの範囲を指し示しています。求人企業が必要とする業務範囲にマッチする資格であれば、高く評価してもらえるでしょう。たとえば、Linux技術者認定資格を保有していれば、サーバー構築の経験はなくてもLinux運用の業務はできます。求人企業がその分野での人材を必要としていれば、資格取得が大きな強みと見なされます。

転職先を探すときには、求人企業がどのような人材を必要としているかを見極めることが必要です。

転職エージェントを利用しよう

企業が求める人材と自分のスキルや資格がマッチすると、転職は成功します。しかし、求人情報だけで企業の求める人材を見極めることはなかなか難しいのが実情です。そこでおすすめなのが転職エージェントの利用です。

転職エージェントは求人企業の内情に通じているため、取得済みの資格を活かせる企業を探してもらえるでしょう。非公開求人も扱っているため、求人サイトだけでは巡り合えない企業への応募も可能となります。自分では気づけなかった強みやアピールポイントを教えてもらえることも少なくありません。

まとめ

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インフラエンジニアになるために資格が必要というわけではありません。しかし、未経験からインフラエンジニアを目指す際には、資格が本気度や学習意欲を示すものになります。すでにインフラエンジニアとして働いている場合には、資格が自分の市場価値を高め、キャリアアップを後押しするものにもなるでしょう。

転職でインフラエンジニアへのキャリアチェンジやキャリアアップを目指す人は、マイナビITエージェントをぜひご利用ください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの強みを活かせる最適の転職先を紹介し、転職成功までしっかりとサポートします。

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