プロジェクトマネージャーに役立つ資格7選|取得するメリットと難易度|求人・転職エージェント

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更新日:2023/08/24

IT業界

プロジェクトマネージャーに役立つ資格7選|取得するメリットと難易度

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この記事のまとめ

  • プロジェクトマネージャーに必要なエンジニアリングスキルやマネジメントスキルを示すのに資格取得は有効。
  • プロジェクトマネージャー向けの資格にはさまざまなものがあるため、アピールしたいスキルや難易度を考慮して適したものを選ぶことが大切。
  • 転職においては実務経験も求められるため、普段の業務を通じて上流工程の経験を積むことも必要。

ITエンジニアとして活躍している方がキャリアアップを目指す場合、候補となる職種のひとつがプロジェクトマネージャーです。現場で活躍するには高度なスキルが求められるため、転職を有利にする目的で資格を取得したほうがよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、プロジェクトマネージャーに転職するときに役立つ資格を紹介します。ITエンジニアからのキャリアアップ先としてプロジェクトマネージャーを目指している方は、この機会にチェックしておくとよいでしょう。資格の取得へ向けた学習は、自分のスキルレベルを高めることにもつながります。

目次

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プロジェクトマネージャー(PM)とは

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プロジェクトマネージャーとはチームを束ねてプロジェクト全体を取り仕切り、納期までに最高品質の成果物を完成させる役割を持った職種です。予算や人材、進行、品質をはじめとしたプロジェクトに関する一切の責任を担います。

また、プロジェクトを成功に導くためにプロジェクトメンバーの成長を促すことも重要なミッションです。リーダーシップやマネジメント能力、交渉力、コミュニケーション能力など幅広いスキルが求められます

プロジェクトマネージャー向けの資格を取得するメリット

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プロジェクトマネージャーとして働くうえで取得しなければならない資格はありません。しかし、資格を取得するメリットもあるため、取得しておいて損はないでしょう。具体的には以下の4つのメリットが挙げられます。

1. 実力や知識の証明になる

プロジェクトマネージャーに限った話ではありませんが、資格の取得は自らの実力や知識を対外的に証明する手段として有効です。プロジェクトマネージャーの実力は表向きには分かりにくく、プロジェクトを遂行する中で初めてその能力が見えてくることもあります。

しかし、資格を取得しておけばプロジェクトマネージャーとして必要な実力を兼ね備えている人材であることを客観的に証明できます。

2. 年収アップにつながる場合がある

プロジェクトマネージャーに関連する資格の取得により、年収アップが実現する可能性もあります。会社によっては資格に対して手当が用意されている場合があります。

また、大規模なプロジェクトを動かす業界や企業に転職できるチャンスも広がり、年収アップが期待できるでしょう。

3. キャリアアップにつながる場合もある

プロジェクトマネージャーの資格取得者であることは社内外の人たちからの信頼や安心につながり、キャリアアップへの大きな一歩となります。

新たな仕事を任せてもらえるチャンスにも恵まれやすくなり、より多くの経験や実績を積める可能性が広がるでしょう。

4. 対外的にアピールするための材料になる

特定の資格を取得することで、自分がどのようなスキルをどの程度のレベルで習得しているかを客観的にアピール可能です。一例として、ITストラテジスト試験に合格して資格を取得すると、ITの力を活用して経営改革やビジネスを高度化・最適化するのに十分なスキルを有することが明らかになります。

自分でどの程度のスキルを有しているかアピールしても、客観的な証拠がなければ証明が難しいケースがあります。対外的に公表できる成果がない場合などが該当するでしょう。

「Javaプログラミング能力認定試験に合格しており、Javaのスキルを活かして官公庁の大規模システムの開発・運用に携わっている」などと伝えられれば効果的です。

プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップするのに役立つ資格7選

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これからプロジェクトマネージャーへの転職を検討している方が取得しておくとよい資格を7つ紹介します。それぞれどのような資格で難易度がどの程度なのか、証明できるスキルは何かを見ていきましょう。

一口にプロジェクトマネージャーといっても、目指す分野によって求められるスキルには違いがあります。自分が活躍したい分野でどのようなスキルが求められているかをリサーチし、実務に役立つ資格を取得することが大切です。

1.プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験とは、プロジェクトマネジメントのスキルを証明する資格試験です。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する情報技術者試験のひとつで、システム開発プロジェクトの成功に向けて進行管理を担う人材を対象に実施されます。

参照:プロジェクトマネージャ試験の詳細はこちら

  • 難易度
  • 2022年秋期に実施されたプロジェクトマネージャ試験の合格率は14.1%でした。同年に開催されたIPA主催のほかの試験と比較すると合格率は低く、取得難易度が高い資格といえます。
  • 費用
  • プロジェクトマネージャ試験の受験手数料は7,500 円(税込)です。情報処理技術者試験の手数料は統一されており、プロジェクトマネージャ試験にもこの手数料が適用されます。そのほか、学習用教材を購入したり講座を受講したりする場合は、追加で費用が発生します。
  • 勉強時間の目安
  • プロジェクトマネージャ試験の合格には最低50時間程度の勉強時間が必要といわれています。ただし、ITの知識や実務経験の程度など、すでに備えているスキルの下地によっても異なります。また、120分の論述問題が出題されるため、別途対策を講じる必要もあるでしょう。

2.応用情報技術者試験

高度IT人材の登竜門に位置づけられている資格が、応用情報技術者試験です。国家試験である情報処理技術者試験のひとつで、課題解決を目的としてIT技術を活用した戦略を考え、実行するスキルを有しているかが問われます。

プロジェクトマネージャーを目指す方に限らず、ITエンジニアとしてキャリアを積みたいと考えている方なら取得しておいて損はないでしょう。

  • 難易度
  • 2023年度春期における応用情報技術者試験の合格率は27.2%です。ITエンジニアの登竜門に位置づけられている資格ですが、高度IT人材を対象としている都合上、そこまで簡単な試験とはいえません。
  • 費用
  • 応用情報技術者試験の受験手数料は7,500円(税込)です。取得するには受験手数料に加え、教材の購入費や講座の受講費などの学習コストもかかります。
  • 勉強時間の目安
  • 試験の合格に必要な勉強時間は、ITエンジニア経験者で200時間程度とされています。ただし、ITエンジニア経験がまだ浅い場合はすでに習得している知識・スキルの幅が狭いため、より長時間の勉強が必要になるでしょう。余裕を持って勉強したいと考えているのであれば、500時間程度確保することをおすすめします。

3.ITコーディネータ試験

ITの力を企業の経営に活用するために必要とされる広範なスキルを問うのが、ITコーディネータ試験です。社会人経験が3年以上ある方を対象にしており、IT関連のスキルに加えて経営やビジネスに関する知識も求められます。

資格を取得するには、ITコーディネータ協会が実施する本試験への合格とケース研修の修了が必要です。その後申請することで、ITコーディネータとして認定されます。

  • 難易度
  • ITコーディネータ試験の受験者に対する合格率は実施年によってばらつきがあるものの、おおむね50%~70%程度です。合格率は高めで、きちんと対策すればそこまで難易度は高くないといえるでしょう。
  • 費用
  • ITコーディネータ試験の受験料は1万9,800円(税込)です。また、認定登録料として2万2,000円(税込)、1年ごとの更新手数料として2万2,000円(税込)を支払う必要があります。
  • 勉強時間の目安
  • 試験に合格するために必要な勉強時間は50時間以上とされています。難易度が高い別の資格と比較すると勉強時間が少なく、取得しやすい資格といえるでしょう。

4.ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は国家試験の情報処理技術者試験のひとつで、高度IT人材として活躍している方を対象にしています。ビジネスや経営の特定分野でさまざまなICT技術を活用し、事業をさらなる高みに導くのに必要なスキルを有しているかが問われます。

ビジネスの核心や改革、イノベーションをテーマにした分野であるため、資格を取得するにはより高度な知識・スキルが欠かせません。

  • 難易度
  • IPAが発表している2023年春期試験の結果によると、合格率は15.5%でした。過去の試験も合格率が14%~15%で推移しているため、難易度が高い資格のひとつといえるでしょう。
  • 費用
  • ITストラテジスト試験の受験手数料は、ほかの情報処理技術者試験と同じ7,500円(税込)です。
  • 勉強時間の目安
  • 取得難易度が高い資格であるため、ITエンジニアとして最前線で活躍している方でも合格するのに必要な勉強時間は200時間程度とされています。取得を目指すのであれば、まとまった学習時間を捻出する必要があるでしょう。

5.P2M資格試験

P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント)資格試験とは、PMAJ(特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会)が主催する民間資格です。

日本発祥のプロジェクトマネジメント基準で、長期化する複数のプロジェクト管理に対する手法としてガイドブックも公表されています。

参照:P2M試験の詳細はこちら

試験区分は以下の5つに分類されます。

  • PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)
  • PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)
  • PMSプログラム
  • PMR(プログラムマネジャー・レジスタード)
  • PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)※現時点で未実施

試験合格後は、PMCは5年、PMS・PMSプログラムは3年ごとに資格を更新する必要があります。

  • 難易度
  • P2M資格試験の2022年・2023年の合格率は以下のとおりです。

    ・PMC:57.7%(2022年度)
    ・PMS:41.9%(2023年6月実施)
    ・PMSプログラム:76.7%(2023年6月実施)
    ・PMR:66.7%(2022年度)

    PMCとPMSプログラムは50問すべてが四肢択一方式での出題となるため、比較的難易度は低い傾向にあります。一方でPMSは出題数が2倍に増加し、100問です。

    PMRはP2Mの実践力を測る試験であり、一次・二次試験に分かれているため、難易度は高くなります。PMC、PMS、PMSプログラム試験に関しては、正解率70%以上が合格基準といわれています。

  • 費用
  • P2M資格試験の費用はそれぞれ以下のとおりです。

    ・PMC:17,050円(税込)
    ・PMS:39,270円(税込)
    ・PMSプログラム:22,550円(税込)
    ・PMR:220,000円(税込)

    また、それぞれ規定の資格登録料が必要です。

  • 勉強時間の目安
  • 合格の目安となる勉強時間については公式には発表されていませんが、PMCは25時間前後、PMSは45時間前後、PMSプログラムは15時間前後が目安といわれています。

6.PMP

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験は、世界的な規模を誇るアメリカのプロジェクトマネジメント協会「PMI本部」が認定する国際資格です。

受験資格が厳しく、高等学校卒業者は5年以上、四年制大学卒業者の場合は3年以上、かつ申請時から8年以内のプロジェクトマネジメントの実務経験が必要となります。また、取得から3年ごとに更新が必要です。

  • 難易度
  • PMPの合格率は公表されていませんが、おおむね6割程度と見られています。しかし、合格にはかなりの時間と勉強が必要とされているため楽観視はできません。
  • 費用
  • PMPの試験費用は以下のとおりです。

    主催するPMIの母体がアメリカのため、ドル表記となっています。

    ・一般受験者:555米ドル
    ・PMI会員:405米ドル

    また、資格の更新時に会員は60米ドル、非会員は150米ドルを支払う必要があります。

  • 勉強時間の目安
  • PMPに合格するには100時間~200時間程度の勉強が必要とされています。どの資格試験においても経験値や知識量によって勉強すべき範囲やかかる時間は大きく変動しますが、PMPの場合は長年の実務経験が求められるため、年数相応のスキルがなければ勉強も難航することが想定されます。

参照:PMP試験の詳細はこちら

7.PMOスペシャリスト認定資格

事業会社内で展開されているさまざまなプロジェクトの運営を支援するシステムとして、PMO(Project Management Office)が存在します。PMOスペシャリスト認定資格は、PMOの導入・運用に関する総合的なスキルや果たさなければならない役割を正しく認識していることを証明するものです。

  • 難易度
  • PMOスペシャリスト認定資格の合格率は公表されていません。合格するには択一式試験で正答率80%以上を確保する必要があるため、1問ごとの重要性が高いといえます。十分に準備を整えたうえで受験するとよいでしょう。
  • 費用
  • 受験手数料は1万4,300円(税込・一般)です。個人会員の場合は9,900円(税込)です。ただし、受験資格を満たすために映像型eラーニングを受講する場合は、別途教材料金として1万3,200円(税込)がかかります。なお、個人会員は1万780円(税込)で受講できます。
  • 勉強時間の目安
  • 基本的なプロジェクトマネジメントの知識を有している場合、必要な学習時間は30時間程度です。ITエンジニア経験を通じてマネジメント業務に携わった経験があれば、比較的取得しやすいといえるでしょう。

    これからマネジメントについて学習する方は、より長い勉強時間が必要です。該当する場合はまとまった勉強時間の確保をおすすめします。

プロジェクトマネージャー向けの資格を取得する流れ

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これからプロジェクトマネージャー向けの資格を取得する場合は、十分な勉強時間を確保しつつ効率的な対策が欠かせません。ここでは、資格取得のコツと学習の流れを紹介します。下記の取り組みは転職活動を有利に進めることにもつながるため、ひととおり確認しておくとよいでしょう。

実務経験を通じてスキルアップに励む

プロジェクトマネージャーに転職するときは、資格の有無よりも実務経験が重視されます。そのため、まずは実務経験を積むことを意識しましょう。具体的には、日々のITエンジニア業務の中で上流工程やマネジメント業務のオファーがあったら、積極的に受けることをおすすめします

社内公募制度がある企業であればそれを活用し、自ら進んでチャレンジすることが大切です。実務経験を積めば実践的なスキルを習得でき、資格の取得時にも役立ちます。

学習用の本を活用して試験対策する

資格取得を目的とした勉強に取り組むときは、学習用の本を活用して勉強しましょう。プロジェクトマネージャー向けの資格ごとにさまざまな参考書が販売されているため、書店で自分に合った参考書を購入して学ぶと効果的です。

難易度が高い資格を受験するときは、オンライン講座を受けるのもひとつの方法です。ほかにも、資格試験の運営団体がeラーニングを提供しているケースもあります。自分に合った教材を活用し、知識・スキルの習得に励みましょう。

まとめ

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プロジェクトマネージャーはITエンジニア経験者がキャリアアップする際におすすめの職種です。転職するときには、エンジニアアリングスキルに加えてプロジェクトマネージャーとして活躍するのに欠かせない多種多様なスキルが求められます。

自分のスキルを客観的にアピールするには、資格の取得がおすすめです。プロジェクトマネージャー向けの資格にはさまざまなものがあるため、学習活動の一環として取得を目指してもよいでしょう。

これからプロジェクトマネージャーに転職する方は、自分に合った求人を探すことも大切です。マイナビITエージェントではプロジェクトマネージャーを含めたIT業界の求人を豊富に扱っているため、ぜひ一度ご相談ください。

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