難易度の高いプロジェクトマネージャ試験|タイプ別攻略法を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/07/25

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難易度の高いプロジェクトマネージャ試験|タイプ別攻略法を解説

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この記事のまとめ

  • プロジェクトマネージャ試験はレベル4という難易度の高い国家試験。
  • プロジェクトマネージャ試験に合格すると、キャリアアップや転職の際にメリットがある。
  • 自分の能力や実務経験に合わせた勉強法を選ぶことが成功の鍵。

プロジェクトマネージャ試験に合格すれば、プロジェクトマネージャーとしての能力や資質を証明できるため、評価につながります。

プロジェクトマネージャーとしてのキャリアアップやプロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジを目指し、プロジェクトマネージャ試験に挑戦したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、プロジェクトマネージャ試験の難易度や効果的な勉強法を解説します。時間を効率よく使うためにも、自身の能力や経験に合った最適な勉強法を見つけましょう。

目次

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プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い資格

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プロジェクトマネージャーとしての知識や能力を客観的に示せるのが「プロジェクトマネージャ試験」です。ここではプロジェクトマネージャ試験とはどのような試験なのか、難易度や受験料などを詳しく紹介します。プロジェクトマネージャ試験の合格が転職やキャリアアップに役立つかどうかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

プロジェクトマネージャーとは

プロジェクトマネージャーとは、ソフトウェアの開発プロジェクトを指揮・統括する責任者のことです。プロジェクトの策定からメンバーや資源の確保、リスク予測、トラブルへの対処、チーム・プロジェクトの進捗管理、完了したプロジェクトの分析や評価など、プロジェクト全体に関わります。さまざまな知識や資質が総合的に必要とされる職種であり、ソフトウェア開発に欠かせない人材です。

プロジェクトマネージャ試験とは

プロジェクトマネージャーには幅広い知識や能力が必要とされます。しかし、そのレベルや実力を評価するのは簡単ではありません。そこでプロジェクトマネージャーとしての能力を判断する材料として利用されているのが「プロジェクトマネージャ試験」です。

プロジェクトマネージャ試験はIPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、1年に1度、秋期(10月)に実施されます。

プロジェクトマネージャ試験の難易度

プロジェクトマネージャ試験の難易度は最高ランクのレベル4で、IPA主催の情報処理技術者試験の中でも高度試験に位置付けられています。合格ラインは「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」試験でそれぞれ100点満点中60点、「午後Ⅱ」試験ではランクA(合格水準にある)です。

なお、令和3年度秋期の合格率は14.4%であり、その難易度がうかがえます。ただし、すでにプロジェクトマネージャーとしての実務に関わっている人の場合は、他業種からの受験よりも合格率は高くなるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験が選ばれる理由

プロジェクトマネージャーの能力を評価するものとしては、プロジェクトマネージャ試験のほかにも、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験やP2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)資格試験があります。それぞれの概要を比べてみましょう。

試験名 運営団体 試験区分 受験料
プロジェクトマネージャ試験 IPA
(情報処理推進機構)
国家試験 7,500円
PMP試験 PMI
(Project Management Institute)
国際認定試験 555ドル
(再受験は375ドル)
P2M資格試験 日本プロジェクトマネジメント協会 民間試験

1万7,000円(PMC資格試験の場合)


プロジェクトマネージャ試験の大きな特徴は、国家試験であることと受験料が安いこと
です。PMPは3年ごとに資格の更新が必要で、そのたびに費用が発生します。P2Mは民間試験であることや受験料が高いことがネックになりがちです。このような理由から、個人はもちろん、有資格者を増やしたい企業もプロジェクトマネージャ試験への挑戦を後押ししています。

プロジェクトマネージャ試験の内容

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プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い試験とされています。しかし、試験の主な内容や傾向が分かっていれば対策は可能です。ここではプロジェクトマネージャ試験の受験資格や試験内容、学習のポイントを解説します。受験を決めたら、計画的に試験勉強を行いましょう。

受験資格

プロジェクトマネージャ試験には、年齢や国籍などを含め、受験するうえでの制限が一切ありません。つまり、プロジェクトマネージャーとしての実務経験がない人でも受験できるということです。IPAでは専門分野を有する高度IT人材としてプロジェクトマネジメント業務を担う人を試験の対象として掲げていますが、受験の条件ではありません。

プロジェクトマネージャーとして実務経験がある人が有利であることは容易に推測できますが、エンジニア職やまったくの未経験者であったとしても受験は可能です。

試験内容は4部構成

プロジェクトマネージャ試験は4部構成になっており、それぞれ出題内容や試験方法が異なります。

試験区分 試験時間 出題形式 出題数
午前Ⅰ 9:30~10:20(50分) 多肢選択式(四肢択一) 30問
午前Ⅱ 10:50~11:30(40分) 多肢選択式(四肢択一) 25問
午後Ⅰ 12:30~14:00(90分) 記述式 3問から2問選択
午後Ⅱ 14:30~16:30(120分) 論述式 2問から1問選択


午前Ⅰと午前Ⅱは選択問題です。午後Ⅰと午後Ⅱは文章で回答する試験方法で、プロジェクトマネージャ試験では最も難しい内容とされています。

試験区分と学習ポイント

4部に分かれた試験は、それぞれ出題内容が異なります。各試験でどのような問題が出題されるのかを押さえたうえで勉強すれば、より合格に近づけるでしょう。

【試験区分ごとの特徴と学習ポイント】

試験区分 特徴と学習ポイント
午前Ⅰ ・基本知識として、技術面、経営、法務など幅広い分野から出題される 
・特にセキュリティに関する知識が問われる
・過去問を繰り返し解き、時間をかけずに回答できるように準備する
午前Ⅱ ・専門知識として、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術、サービスマネジメント、システム企画、法務などの知識が問われる 
・重点分野はセキュリティ・プロジェクトマネジメントに関する知識
・過去問を解くことで出題傾向をつかめる 
・プロジェクトマネジメントに関する全般的な知識を身につけ、苦手分野をなくす
午後Ⅰ ・「プロジェクトの立ち上げ」「実行・管理」「終結」といったプロジェクトマネジメント業務における実例を基に、プロジェクトの目的や実施方法などを短文で回答
・問題文を素早く読み解き、短い文章で簡潔に回答する練習を積んでおく
午後Ⅱ ・プロジェクトマネジメント業務に関する専門的な内容について指定された文字数内で回答
・文章を正確に理解する力、自分の考えや経験を分かりやすく伝える能力を養う

プロジェクトマネージャ試験のメリット

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プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い試験ですが、合格すれば年収アップやキャリアアップなどさまざまなメリットを享受できます。ここでは、プロジェクトマネージャ試験に合格することで得られるメリットについて解説します。

年収アップやキャリアアップできる

プロジェクトマネージャ試験に合格すると、能力や資質を備えたプロジェクトマネージャーであることを客観的に証明できます。企業にとっても、プロジェクトマネージャ試験の有資格者がいることで案件受注前の書類選考で他社よりも有利になったり、有資格者を担当にすることを条件に案件を受注したりといったメリットがあります。

難易度の高いプロジェクトマネージャ試験の有資格者は少なく、企業にとっては貴重な人材といえるでしょう。そのためプロジェクトマネージャ試験に合格すれば、年収アップやキャリアアップが期待できます

難易度の高い資格で転職が有利になる

プロジェクトマネージャーは大規模な開発プロジェクトに欠かせない人材であり、エンジニアとは異なる資質が求められます。その見極めは簡単ではありませんが、プロジェクトマネージャ試験の有資格者であれば一定の能力を備えていることが保証されているため、転職の場において採用を判断するひとつの目安となります。

エンジニアでありながらプロジェクトマネージャ試験に合格している場合には技術も能力も兼ね備えた人材として高く評価されるため、転職活動をよりいっそう有利に進められるでしょう。

他の資格試験の一部免除が適用される

プロジェクトマネージャ試験に合格すると、以下のような国家試験や資格試験の一部が免除されるメリットもあります。

試験名 免除内容
中小企業診断士試験 第1次試験科目の一部が免除
弁理士試験 論文式筆記試験選択科目(理工Ⅴ・情報)が免除
技術士試験 第1次試験の専門科目(情報工学部門)が免除
ITコーディネータ試験 ITC試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験の受験が可能


なお、プロジェクトマネージャ試験に合格はしなかったものの、午前Ⅰの試験で基準点を超えていた場合には午前Ⅰの受験が2年間免除される措置もあります。

プロジェクトマネージャ試験|タイプ別攻略法

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すでにプロジェクトマネージャーとして実務経験を積んでいる、これからプロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジを考えているなど、プロジェクトマネージャ試験の合格を目指す方の背景は人それぞれです。ここからは、タイプ別プロジェクトマネージャ試験の攻略法を解説します。

1.プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップしたい人

現在プロジェクトマネージャーとして業務にあたっているものの、経験値が少なく、知識や能力をさらに伸ばしたいと思っている人にはプロジェクトマネージャ試験が最適です。

すでに一定の実務経験があるため、独学で合格を目指すことも不可能ではありません。独学には自分の都合のよい時間に少しずつ勉強を進められるメリットがある半面、仕事が忙しいと後回しにしてしまう落とし穴もあります。目標意識を持ち、計画的に勉強を進めるようにしましょう。

独学には参考書や過去問などを利用するほか、スマートフォンアプリの利用もおすすめです。価格も安く、隙間時間を有効利用できるので効率的に勉強できます。特に難しいといわれる小論文の練習では、同僚や上司など第三者に見てもらうのも効果的です。

2.エンジニアからプロジェクトマネージャーにキャリアチェンジしたい人

エンジニアとして専門技術を磨いてから、エンジニアをまとめるプロジェクトリーダーへとキャリアチェンジする人も少なくありません。技術面の知識やスキルはすでに習得済みであるため、プロジェクトマネジメント関連の知識を深めることでエンジニアの立場が分かるリーダーへと成長できるでしょう。

エンジニアとして専門知識やスキルを磨いてきたのであれば、まずは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験にトライしてみるのがおすすめです。基本情報技術者試験はレベル2、応用情報技術者試験はレベル3に分類されているので、 試験勉強を通じて知識の幅を広げながらレベル4であるプロジェクトマネージャ試験の合格を目指せます。

参考書や過去問、スマートフォンアプリを使った独学のほか、通信講座を利用する方法もあります。自分の学習スタイルや性格に合わせて選ぶとよいでしょう。

3.プロジェクトマネージャーとして転職を考えている人

プロジェクトマネージャーとして給与や待遇のよい企業への転職を考えている人もいるでしょう。転職活動を進めるうえで、プロジェクトマネージャ試験の合格は大きな強みになります。日々の業務をこなしながらの受験勉強は容易ではありませんが、実体験からより現実的な回答を導き出せるでしょう。自分の弱い分野に絞った効率的な試験対策も可能です。

選択問題はコツが必要であるため、過去問を時間内に解くといった基本も怠らないようにしましょう。論文形式の試験では文章を書くスキルが求められます。自分の考えや経験を論理的に、文字数内で表現する練習を積むことが必要です。

4.未経験からプロジェクトマネージャーを目指す人

未経験からプロジェクトマネージャ試験を目指すのは困難といわざるを得ませんが、不可能ではありません。合格すれば、転職の際に大きな強みになるでしょう。プロジェクトマネージャーを育てたいという企業も存在しているため、やる気や基本知識を習得していることがアピールできれば転職も可能です。ただし、実務経験がないと好待遇での転職は難しいかもしれません。

未経験からプロジェクトマネージャ試験の合格を目指すのであれば、学習に時間もお金もかかることを覚悟しておきましょう。実務経験がものをいう問題が多いため、暗記だけでは対処しきれません。独学のみで合格を目指すより、通信講座などを利用するほうが効率的です。プロのサポートがあれば、より効率よく学習できるでしょう。模擬試験も受けられるので、自分のレベルを確認したり試験慣れしたりできます。

まとめ

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プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い試験です。しかし、合格すればキャリアアップできたり、転職時に高く評価されたりするため、努力する価値はあるといえます。自分の能力や経験に合った勉強法を見つけ、計画的に試験勉強を進めましょう。

プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップやキャリアチェンジを目指したいと考えている場合は、マイナビITエージェントをぜひご利用ください。資格はもちろん、能力や経験を活かせる最適な転職先をご紹介します。IT業界に詳しいキャリアアドバイザーと一緒に、プロジェクトマネージャーへの転職を成功させましょう。

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マイナビエージェント編集部

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