インフラエンジニアの年収水準は?年収アップのコツや5つのスキルを紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2023/08/21

IT業界

インフラエンジニアの年収水準は?年収アップのコツや5つのスキルを紹介

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この記事のまとめ

  • インフラエンジニアの平均年収は660万4,000円であり、全産業平均の496万5,000円よりも年収水準は高い。
  • インフラエンジニアへの転職では経験やスキル、実績が評価されるため、実務経験を積んでスキルレベルを高めればさらに高い年収を目指せる。
  • 転職する際は、自分のスキルや経験を高く評価してくれる企業を選ぶことが重要。

インフラエンジニアは、ITシステムの運用に欠かせないサーバーやネットワークを担当する技術職です。これからインフラエンジニアへの転職を検討していて、平均年収はどのくらいなのか、どうすれば年収アップを目指せるのかが気になる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、インフラエンジニアの平均年収と年収アップを実現するためのコツを紹介します。技術力が重視される職種であるため、年収アップを実現したいのであれば日頃からスキルアップを心掛けることが大切です。

目次

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インフラエンジニアが得ている年収の現状

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平均年収を知ることで、大まかな年収の現状を把握できます。インフラエンジニアの年収はほかの職種と比較したとき、どの程度の水準なのでしょうか。まずは、インフラエンジニアの平均年収とその理由について解説します。

平均年収は660万4,000円

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、インフラエンジニアの平均年収は660万4,000円です。同年における全産業平均の年収496万5,000円と比較すると、インフラエンジニアの平均年収は高いといえるでしょう。

ただし、インフラエンジニアは個人のスキルや経験が重視される専門職です。これまでにどのような経験を積んできたのか、スキルレベルがどの程度なのかによって目指せる年収は異なります。転職によって年収アップを実現したいと考えているのであれば、スキルアップに励むことが大切です。

参照:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
参照:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類|e-Stat

年収がよい理由

ITシステムは、業務を円滑に進めるうえで重要な役割を果たします。たとえば、サーバー障害を復旧できる人間がいなければ、さまざまな業務・サービスが停止してしまいます。インフラエンジニアはシステムの設計から運用・保守まで幅広く担っているため、IT業界の中でも需要の高い職種といえるでしょう。

企業は確かなスキルを持ったインフラエンジニアを求めていますが、給料が低くては優秀な人材は他社に引き抜かれてしまいます。このような背景から、インフラエンジニアの平均年収は一般の会社員に比べて高額です。

未経験からのスタートの年収は?

インフラエンジニアは確かなスキルを持っていることが理想ですが、未経験からの転職も可能です。ただし、実務経験がある人と比べると給料は低くなります

未経験でもスキルがある人材は給料が上がるため、就業までにネットワークやサーバーの知識を深めておきましょう。転職後も継続的な学習に取り組んでスキルアップを目指すことで、さらなる年収アップを実現しやすくなります。

インフラエンジニアが得ている平均年収【年齢別】

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一般的に経験を積むほどスキルや知識は豊富になるため、年齢を重ねると平均年収は高くなる傾向にあります。ここでは、20代、30代、40代それぞれの平均年収と傾向について解説します。自身の年齢と照らし合わせて確認しましょう。

20代の場合

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、20代の平均年収は以下のとおりです。インフラエンジニア全体の平均年収と比較すると低めといえます。

  • 20代前半:376万7,100円
  • 20代後半:514万1,500円

20代は新卒で就業した人も含まれるため、ほかの年代より平均年収が低いのが特徴です。インフラエンジニアとはスキルの高さが報酬につながる職業であると同時に、未経験でも挑戦できる職業であることが分かるでしょう。

20代で積み重ねた経験は、30代、40代の年収につながります。未経験から始めた場合、20代でスキルを磨いておくことが重要です。

30代の場合

30代は20代と比べて平均年収が100万円~200万円程度アップしています。10年ほどIT業務に携わって経験を積むことで、IT人材としてのスキルが向上しているためです。30代のインフラエンジニアの年収は以下のとおりです。

  • 30代前半:647万2,600円
  • 30代後半:730万1,800円

30代になると、インフラエンジニア全体の年収水準に近づいたり上回ったりするケースが増えるでしょう。ただし、最新技術を意欲的に学んだり資格を取得したりといった努力を重ねた方とそれ以外の方では年収に差が出ます。また、30代はほかの職種から未経験で転職する方もいるため、年収の幅は20代より広がっているのが特徴です。

40代の場合

40代はチームリーダーやプロジェクトマネージャーとして活躍する方も増えてくるため、やや平均年収が高くなります。ただし、30代と比較するとそこまで大きな差はありません。40代におけるインフラエンジニアの年収は以下のとおりです。

  • 40代前半:738万9,000円
  • 40代後半:759万8,900円

チームリーダーには、全体方針の決定やチームメンバーのマネジメント能力が求められます。これらの能力が高ければ、年収にも反映されるでしょう。

ほかにも、先進技術に対する専門性を高めて開発のスペシャリストとして活躍する道もあります。キャリアアップを考えるときは、どの方向性が自分に合っているか見極めることが大切です。

インフラエンジニアが高年収を得るためには?

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インフラエンジニアの経験を活かして年収アップを実現するには、さまざまな努力が必要です。ここでは、インフラエンジニアとして高年収を得たい場合、どのような企業や雇用形態を選択すればよいか解説します。

年収アップを実現できるキャリアパスはいくつかあるため、自分が目指したいルートを明らかにしたうえで必要なスキルを習得するとよいでしょう。

就職先を大企業にする

給与水準が高いといわれているのが、外資系の大企業です。インフラエンジニアは人材不足で需要の高い職種です。黒字経営が続いている大手企業であれば、必要な人材には高い給料を支払ってくれるでしょう。

豊富な実績を持つ経験者が理想ですが、新卒でも1,000万円以上の提示事例があります。スキルに自信のある方は、条件を確認したうえで応募してみるとよいでしょう。

マネジメント層を目指す

さまざまな開発プロジェクトに携わった経験を活かし、プロジェクトマネージャーを目指すのもおすすめです。プロジェクトマネージャーは各プロジェクトの責任者で、スケジュール管理や品質管理、コスト管理などを担当します。ほかにも、クライアントや委託業者とのコミュニケーションを担当することもあります。プロジェクト全体のリソースを管理しなければならないため、高度なマネジメントスキルが求められるでしょう。

一方で高度なマネジメントスキルとエンジニアリングスキルの双方を有している人材の需要は高く、スキルアップに励めば高年収を目指せます

特定分野のスペシャリストになる

開発に必要な専門スキルを高め、特定分野のスペシャリストを目指すのも年収アップのコツです。ITシステムの開発には高度なスキルが要求され、日々新たな技術が生み出されることもあります。そのため、高度なスキルを有している人材の需要は高く、スペシャリストは貴重な存在といえます。

企業側もスペシャリストを必要としているため、ほかのITエンジニアよりも高度なスキルを有していれば高年収を提示してくれる可能性が高まるでしょう。

スペシャリストを目指したい方は、サーバーやネットワーク、クラウドなどインフラエンジニアとして求められるスキルを高めるよう普段から努力することが大切です。

フリーランスに挑戦する

インフラエンジニアの経験を積んだのちに独立し、フリーランスとして高単価の案件を獲得できれば年収1,000万円以上を目指すことも可能です。組織内の人間関係に悩まされることなく、自由に仕事ができる点も魅力といえるでしょう。

しかし、フリーランスは自身で案件を獲得する必要があります。さらに、クライアントが成果に満足しなければ次回以降の依頼につながりません。確かなスキルがあり、責任を持って仕事をやり遂げる自信のある方におすすめの働き方です。

インフラエンジニアの年収アップに必要な5つのスキル

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自分の市場価値を高めて年収アップを実現するには、インフラエンジニアとして求められる複合的なスキルを高めることが大切です。ここでは、将来有望なインフラエンジニアになるために必要な5つのスキルを紹介します。それぞれどのようなスキルなのかを確認し、日々の学習に取り入れるとよいでしょう。

1.クラウドサービスを活用するための知識・スキル

ITシステムを動かすにはサーバーやネットワークが必要ですが、それらをすべて自社で調達するのではなく、クラウドサービスを利用するケースがあります。クラウドサーバーをはじめとした各種クラウドサービスを活用することでコストを最適化でき、運用にかかる負担も軽減できるためです。

そのため、クラウドに関するスキルを高めることで担当できるプロジェクトが増え、より幅広く活躍できるでしょう。2023年時点ではAWS・Microsoft Azure・Google Cloudが広く使われているため、学習することをおすすめします。

2.サイバーセキュリティーに関連するスキル

サイバーセキュリティーに関連する業務を扱うセキュリティエンジニアも、インフラエンジニアに含まれる職種です。そのため、自身の市場価値を高めるにはセキュリティーに関する知識の習得も有効です。

ITシステムの運用には不正アクセスをはじめとしたサイバー攻撃のリスクがつきまとうため、十分なセキュリティーの確保が欠かせません。セキュリティー分野を担当するITエンジニアの需要は高いといえるでしょう。

3.仮想マシンに関するスキル

システム開発において、仮想化技術が使われることがあります。コンピューターリソースを仮想的に分割し、物理的な構成にとらわれないフレキシブルな運用を実現するための技術です。

仮想マシンを活用して1台のサーバーを分割することで複数台のサーバーがあるように見せ、それぞれWebサーバー・ファイルサーバーのように個別に運用できます。仮想マシンはさまざまな分野で用いられる技術のひとつであるため、一定の知識・スキルを学んでおくとよいでしょう。

4.コミュニケーション能力

インフラエンジニアというとパソコンに向かっている印象が強いかもしれません。しかし、実際は人と接する機会が多いためコミュニケーション能力が大切です。プロジェクトチームのメンバーやクライアントとのやりとり、関連する部署や外注先への説明スキルが求められます。

営業トークをする機会はほぼないため、親しみやすい話し方よりも、必要な情報を分かりやすく言葉にする能力を身につけるとよいでしょう。

5.上流工程での知識

エンジニア業務は、上流工程になるほど年収が高い傾向にあります。上流工程はインフラの構成を考える重要な業務であるためです。上流工程を経験することでインフラの全体像を把握し、幅広い知識を取得できます。

携わった業務知識の蓄積も重要ですが、より高い年収を求めるのであれば、製品生産やシステム開発における一連の企画や要件定義といった初期の工程を身につけることをおすすめします。

インフラエンジニアの年収アップにつながる資格

インフラエンジニアは資格が高く評価される職ではないものの、資格を取得する勉強を通じてスキルアップできれば年収アップにつながります

目標がなく学習のモチベーションを保つのが難しいと感じているのであれば、資格取得を目指してもよいでしょう。インフラエンジニアとしての年収アップにつながる資格の一例は以下のとおりです。

  • ネットワークスペシャリスト試験
  • ITIL認定資格
  • Linux技術者認定試験
  • VCP
  • AWS認定資格
  • MCP

ITに関する知識全般を問うものやクラウドサービスに関連する技術を問うものなど、さまざまです。自分が学習したいスキルに応じた資格の取得を目標として定め、体系的に学習することをおすすめします。

まとめ

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サーバーやネットワーク、セキュリティーなどのITシステムを動かすのに必要なインフラの設計・開発・運用・保守を担当するのがインフラエンジニアです。インフラエンジニアの年収水準は比較的高く、経験を積んでスキルアップすればさらなる年収アップを目指せます。

転職で年収アップを実現するには、スキルや経験に見合った年収を提示してくれる企業の選択も大切です。自分ひとりで転職先を見つけるのが難しいと感じている方は、ぜひマイナビITエージェントにご相談ください。

マイナビITエージェントにはインフラエンジニアを含めたIT業界全般に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、経験・スキルを活かせる転職先をご紹介します。

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