インフラエンジニアに必要なスキルセット9選|スキルアップする方法も紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2023/01/27

IT業界

インフラエンジニアに必要なスキルセット9選|スキルアップする方法も紹介

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この記事のまとめ

  • インフラエンジニアは、サーバーやネットワークをはじめとしたITインフラの設計・構築・運用・保守に携わる職種。
  • インフラエンジニアに転職したいのであれば、エンジニアリングスキルとポータブルスキルの習得が欠かせない。
  • 自分のスキルマップを作成し、足りないスキルを習得したうえで転職活動に取り組むのがおすすめ。

インフラエンジニアとして活躍するには、エンジニアリングスキルやヒューマンスキルをはじめとした多種多様なスキルが必要です。しかし、インフラエンジニアへの転職を目指すうえでどのようなスキルを習得すればよいのかが分からない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、インフラエンジニアを目指す方が習得しておきたいスキルセットを紹介します。普段からスキルアップに励むことで、自分が望むキャリアパスを実現しやすくなるでしょう。

目次

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インフラエンジニアの仕事と業務範囲

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インフラエンジニアは、文字どおりITのインフラを作り、環境を整えるエンジニアです。
多くの場合、サーバー環境を受け持つ「サーバーエンジニア」と、ネットワーク環境を手掛ける「ネットワークエンジニア」に分類されます。

ただし、ITインフラの構築は、サーバーだけネットワークだけで完結するものではなく、全体がスムーズに連携してこそ意味があるものです。
そのため、2つの領域にまたがって作業することも多く、結果として双方のスキルが求められます。

以下に、インフラエンジニアの業務を紹介します。

企画設計

クライアントのニーズに合わせてインフラを企画・設計することから始まります
ネットワークやサーバーの機能とスピード、さらにコストも考えたプランニングが求められます。

インフラ構築

実際の構築作業は、基本的にチームで行います。
設計に沿ってサーバーなどの機器を設置し、ネットワークを構築します

そのうえで、動作速度や機能など、必要要件を満たしているかをチェックするのもインフラエンジニアの仕事です。

運用

納品後のインフラの監視・保守を行い、もしも障害が発生したら迅速に解決します。
企業にとってITインフラのトラブルは大きな損害に直結するため、運用や障害対応は非常に重要な業務です。

今や多くの企業にとって、ITは業務の基幹を支える、まさにインフラそのものです。
それをゼロから構築しメンテナンスまで行うインフラエンジニアは、まさに縁の下の力持ち的な存在といえるでしょう。

【技術編】インフラエンジニアに必要なスキルセット5選

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インフラエンジニアへの転職はIT業界の経験がない異業種からも多いといわれますが、やはり、技術・知識・経験があると有利です。
それでは、インフラエンジニアに必要なスキルとはどのようなものでしょうか。

機器とネットワークのスキル

インフラの企画設計から日々の運用・監視まで、あらゆる場面で必要なのがサーバーをはじめとする機器全般、そしてそれらをつなぎ合わせるネットワークに関するスキルです。

クライアントの要求に合わせたインフラを構築するには、どの機器をどのように設置し接続するか、それぞれの設定をどうするのかを考えなければなりません。

これは、ひとつひとつの要素ではなく、全体を見渡したうえで設計する必要があります。
トラブルを未然に防ぐため、負荷の分散なども考える必要もあるでしょう。
これらを行うためには、機器とネットワークに関するスキルが必要不可欠です。

ソフトウェアに関するスキル

UNIXやWindows、LinuxなどのOSに始まり、プログラミング言語、ミドルウェア、データベース、各種アプリケーションなど、動作しているソフトウェアは数多くあります。

それらのソフトウェアに関するスキルは必須です。
スキルの裏付けとして、各種の資格を取得するのもよいでしょう。

資格取得は決して簡単なものではありませんが、キャリアアップにも大いに貢献します。
チャレンジする価値は十分にあるといえるでしょう。

セキュリティスキル

サーバーやネットワークを設計するときには、強固なセキュリティを確保することが必要です。
セキュリティ領域を担当するセキュリティエンジニアが存在するケースが多いものの、企業によってはインフラエンジニアが携わります。

そのため、暗号化やマルウェア対策など、基本的なセキュリティスキルが欠かせません
リスク評価やファイアウォールの設計、セキュリティシステムの運用方法などを学んでおくことをおすすめします。

クラウドコンピューティングのスキル

ITシステムを設計するときに、インフラとしてクラウドサービスを活用するケースがあります。
転職後は、クラウドサーバーやクラウドストレージ、データベースなどのさまざまなものを活用することになるでしょう。
主に使われているクラウドサービスには以下の3つがあるため、ひととおり習得しておくことをおすすめします。

  • AWS(Amazon Web Services)
  • Google Cloud
  • Microsoft Azure

クラウドサービスを使いこなせるようになることで、多くの開発プロジェクトで活躍できるようになるでしょう。

仮想化のスキル

限られたコンピューターリソースを有効活用するために、仮想化(バーチャライゼーション)の技術を活用することもあります。

ネットワークやハードウェアのリソースを仮想的に割り当てることで、複数のコンピューターが存在するときと同じように利用する技術です。
主に以下のリソースを仮想化して用います。

  • サーバー
  • ストレージ
  • デスクトップ
  • ネットワーク

仮想化を実現するにはVMwareなどのソフトウェアを使用することが多いため、使い方をひととおり学んでおくとよいでしょう。

【ポータブルスキル編】インフラエンジニアに必要なスキルセット4選

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知識や技術以外にも、インフラエンジニアに求められるスキルはあります。
目に見えにくいものではありますが、業務を円滑に進めるためにはなくてはならない能力です。

1.コミュニケーションスキル

構築も運用も、多くの場合はチームで行います。
チーム内でのコミュニケーションが不十分では業務に支障が出るでしょう。

また、クライアントとの折衝やほかの部署との連携が必要になる場面も多く、作業をスムーズに進められる高度なコミュニケーション能力が必要です。

2.的確な企画力

設計から行うインフラエンジニアにとって、クライアントのニーズを要件定義に落とし込む企画力は非常に重要なスキルです。
さらに、その内容を分かりやすく説明し、クライアントを説得できる技術も必要不可欠でしょう。

3.簡単に折れない精神力

インフラ構築では納期は絶対的で、しかも万全の状態で納めなくてはなりません。
その後の運用では急なトラブルへの対応が求められます。

このような状況でも作業を進めるには、目的を達成するための強い精神力が必要です。
これらの多くは経験によって培われていくものですが、ただ漫然と仕事をしていたのでは習得できません。
自ら学ぶ姿勢が必要です。

4.マネジメントスキル

プロジェクトを円滑に進めるには、高度なマネジメントスキルを有したマネージャーの存在が欠かせません。
エンジニアとしてスキルアップしたいと考えている方は、マネジメントスキルを磨きましょう。

マネジメントスキルとは、プロジェクトにアサインされたリソースを適切に管理・運用するスキルです。
工数の見積もりや人員配置、目標設定、進捗管理などに必要なスキル全般を指します。
インフラ構築業務を予定どおりに進め、納期を守るために欠かせないスキルといえるでしょう。

インフラエンジニアとしてスキルアップする方法

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インフラエンジニアとして活躍するのに欠かせないスキルがあることを知っても、どのように習得すればよいのかイメージできない方もいるのではないでしょうか。
以下にスキルアップする際のプロセスを詳しく紹介します。

やみくもに学習を進めるのではなく、自分が習得しているスキルと足りないスキルを可視化したうえで効率的に学ぶことが大切です。

スキルマップを作成する

スキルアップしたいと思ったときは、自分がどのようなスキルを有しているのかを可視化するところから始めましょう
スキルの可視化に役立つのが、スキルマップの作成です。
スキルマップとは自分が習得したスキルの種類やスキルレベル、実務経験をまとめた資料です。

スキルを可視化することで、転職するために高めなければならないスキルが何か分かるようになります。
不足しているスキルが明確になったら、次の段階に進みましょう。

新たなプログラミング言語を習得する

エンジニアとしてのスキルを高めるために、新たなプログラミング言語を学ぶことをおすすめします
インフラエンジニアはバックエンド開発に携わるため、バックエンド開発でよく用いられる以下の言語を学ぶとよいでしょう。

  • Java
  • Python
  • Ruby
  • C#

すでに習得しているプログラミング言語と構文が似ているものから順番に学習すると、効率的に習得できます。
使いこなせるプログラミング言語の数を増やし、キャリアの幅を広げるのがおすすめです。

クラウドサービスのスキルを学ぶ

AWSやGoogle Cloudなど、よく使われているクラウドサービスを活用するスキルも習得しましょう
各クラウドサービスベンダーが教育プログラムを実施しているため、それらを活用するとより効率的に学べます。

すでにオンプレミスで運用している社内システムをクラウドに移行する流れもあり、クラウドの活用は今後も進むと考えられるでしょう。
クラウドサービス関連のスキルを高めることで、より広範なプロジェクトに携われます。

インフラエンジニアとしてスキルアップした先のキャリアパス

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インフラエンジニアはキャリアの終着点ではなく、自分の努力次第ではさらなるキャリアアップが可能です。
長期的にキャリアを形成したいと考えている方は、インフラエンジニアの先に開かれているキャリアパスを意識しましょう。

以下に、さらなるキャリアアップを目指したい方におすすめの職種を3つまとめました。
ぜひ参考にしてキャリア形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

セキュリティエンジニア

インフラエンジニアとしてセキュリティに携わった経験を活かしたい方は、セキュリティエンジニアを目指すのがおすすめです。
セキュリティエンジニアは情報セキュリティの専門家であるため、インフラエンジニアより高度なスキル・知識が求められます。

日々新しい脅威が発生したり、対策が考えられたりする分野です。
インフラエンジニアとして働きながら、最新のセキュリティ情報を取り入れるように努力するとスキルアップしやすいでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワーク分野のスペシャリストを目指したい方には、ネットワークエンジニアがおすすめです。
ネットワークエンジニアは、開発するシステムごとに定められた要件を満たすようにハードウェアを調達し、ネットワークを設計することを主な仕事としています。

システムが稼働してからはネットワークの運用・保守に携わったり、必要に応じてアップデートしたりするのが重要な仕事です。
システムの安定稼働を根底で支える重要な職種のひとつといえるでしょう。

ITコンサルタント

ネットワークエンジニアとして働きながら、さまざまなエンジニアリングスキルやポータブルスキルを習得してITコンサルタントに転職する道も存在します。
ITコンサルタントは開発に携わる職ではなく、ビジネス上の課題をIT技術の力で解決することを目指す職です。

課題の背後に隠れている原因を探し出すスキルや改善策を提案するスキルなど、多種多様なスキルが求められます。
さまざまな分野の高度なスキルが必要なだけではなく、経営やビジネスに関する広範な知識も必要になるでしょう。

いずれはITコンサルタントにキャリアアップすることを考えているのであれば、継続的な学習が欠かせません。

まとめ

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インフラエンジニアはサーバーやネットワークなど、システムを根底で支えるさまざまな仕組みを構築する職です。
近年はクラウドサービスを活用したシステムも増えていて、インフラエンジニアとして活躍するには広範なスキルが求められます。
キャリアアップを実現する道としてインフラエンジニアを目指しているのであれば、必要なスキルを習得したうえで転職活動に取り組みましょう。

転職活動を進めるときには、IT業界に強いパートナーを味方にすることも大切です。
マイナビITエージェントでは、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーがベストな転職をサポートいたします。
自分が望むキャリアパスを実現するためにも、ぜひ一度ご相談ください。

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執筆・編集

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

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