更新日:2023/08/08
インフラエンジニアになりたいという強い気持ちがあっても、実際に志望動機をどう書いたらいいのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
インフラエンジニアの仕事をよく理解していないと、説得力のある志望動機は作れません。
ここでは、インフラエンジニアの志望動機を書く上で知っておきたい知識と具体的な志望動機の書き方のポイントを例文とともにご紹介します。
目次
応募先企業に提出する志望動機を、いきなり書き始めてはいけません。
しっかりと自身の強みをアピールするために、これから紹介するポイントに沿って、下記のように箇条書きにして整理してみましょう。
様々な分野に細分化されているIT関連の職種の中でも、特にインフラエンジニアを目指したいと考えた理由があるはずです。
このように、自身が感じたことを自由に書き出してください。
インフラエンジニアの仕事は、入る企業により業務内容が変わってくることが多いです。
自社の社内インフラを扱うのか、クライアント先に常駐してITインフラの運用管理を行うのかで、携わる仕事は大きく違います。
その企業を志望した理由をはっきりさせるためには、しっかりとした企業研究は欠かせません。
インフラエンジニアとして入社後にどのような仕事をしたいか、将来的にどのようなインフラエンジニアになりたいのかをイメージすることは大切です。
できるだけ具体的に言語化することで、自身が働き始めたときのビジョンが描きやすくなります。
IT関連の職種に就いたことがない未経験者は、専門的な知識やスキルをアピールすることはできません。
とはいえ、求人している企業によっては、たとえ未経験者であっても、これから育成することで大きく成長する可能性のある人材を積極的に求めていることも多いです。
対人スキルや仕事を体系的に進められる能力などは、インフラエンジニアとして求められる能力ですから強くアピールできるようピックアップしておきます。
しかし、IT関連の知識はいずれ必要となるものですので、独学でも学習しておくことは自身のスキルアップのためにはもちろん、今後の仕事への意欲や熱意を示すのに大いに効果的です。
もし、IT関連の知識があるようであれば、伝えられるようにしておくのは大切です。
インフラエンジニアやIT関連の仕事の実務経験者は、技術やスキル、資格などをわかりやすいように整理しておきましょう。
プログラミング歴やアプリなどの成果物があれば用意しておきます。
また、それまでの業務経験における具体的なエピソードもまとめます。
志望動機を書くための準備ができたら、ここから紹介するような流れで実際に志望動機を書き進めていきましょう。
志望動機の始まりは、「なぜ応募した企業でインフラエンジニアとして働きたいのか」という、結論を簡潔に書き表しましょう。
結論を最初に持ってくることで、志望動機を読んだ採用担当者に入社志望の強い気持ちを伝えられます。
続いて、最初に述べた気持ちに対する理由付けを、具体的なエピソードによって補足します。
企業研究でわかったことやこれまでの経験に基づいて説明していきます。
次に、入社後に自身のスキルを活かしてどのように働いていきたいか、その企業にどう貢献できるのかを具体的にビジョンとして伝えます。
10年後、20年後といった将来的に目指す方向性なども伝えられるといいでしょう。
最後に、その企業でぜひ働きたいという熱意をしっかりと伝えましょう。
一緒に働いていきたいという熱い思いが、採用担当者に明確に伝わることが大切です。
最後に、インフラエンジニアの志望動機の例文をご紹介します。
インフラエンジニア未経験者、経験者の2パターンの例文を見ていきましょう。
貴社が金融関連企業のITインフラ業務を中心にされているというところに惹かれ志望しました。
私はこれまで事務職として働いてきましたが、金融関連のインフラエンジニアとして勤務している友人から話を聞き、インフラエンジニアの仕事に興味を持ちました。
日々、インフラ上で起きる無数の小さなトラブルに迅速に対応することにより、大きな障害を起こすことなく私たちが安心してシステムを利用することができているということに感銘を受けました。
IT関連の仕事は未経験ではありますが、独学でORACLEやC言語の学習をしながら、スキルアップを目指しています。
前職で身に付けた、順序立てて仕事を進める方法などを活かしつつ、陰ながら社会貢献ができるようなインフラエンジニアを目指したいと考えています。
貴社を志望した理由は、様々な業種におけるITインフラの設計・構築の実績が魅力的だったためです。
前職では3年間にわたり、Linux系のインフラ構築業務に携わってきました。
今後は業種にこだわらず、設計から業務を遂行できるインフラエンジニアとしてスキルアップしていきたいと考えています。
前職で経験してきたLinuxシステムによるハードウェア、OS、ミドルウェアなど様々な構築のノウハウを活かし、新しい技術を学びながら、貴社においても即戦力として貢献していきたいと考えています。
インフラエンジニアは、システムインフラを整備し、ITシステムやウェブサービスの安定した稼働をさせるための仕事を行います。
コンピューターでの作業ばかりではなく、ハードウェア全般も担当するのが特徴といえます。
それでは、インフラエンジニアの実際の仕事内容を流れに沿って見ていきましょう。
まずは、クライアントをはじめとする発注元の要望やインフラの使用意図、予算などをヒアリングし、どのようなインフラを構築して、どう運用していくのかを決める要件定義を行います。
ここでは、発注元の意思を適切にくみ取り、その目的がきちんと達せられるよう、細かいやりとりが必要となります。
同時にこの段階で、納期やプロジェクトに必要なメンバーの人数なども決めていきます。
要件定義に基づき、インフラを構築するための機器を選定します。
予算やインフラの規模を想定して、どのメーカーのどの機器を使っていくかを考えます。
続いて、インフラを構築するための設計書やネットワーク図を作成します。
これは、インフラの詳細な仕様や予算、構築に要する期間などをまとめたもので、その後の構築作業の指標となります。
設計書を作成するためには、専門知識はもちろんですが、一般的な書類作成能力も必要とされます。
作成した設計書を基にして、実際にインフラを構築していきます。
事前に作成した設計書がしっかりしていれば、特別に知識のない方でも構築作業自体は可能となります。
インフラが出来上がったら、その場で動作確認なども行われます。
インフラエンジニアは、様々な機器やソフトウェアの専門知識が求められるのはもちろんですが、設定した期間内で作業を終えるために、スケジュール管理能力と作業にあたるメンバーをまとめるマネジメント能力が必要となります。
インフラの運用後も、新しい機器やOSの入れ替えなどを行うリプレイス(再構築)を行ったり、何らかの障害があれば復旧の対応をしたりします。
インフラの管理は、24時間365日体制で取り組んでいることも少なくないようです。
インフラエンジニアとよく似た職種として、ネットワークエンジニアがあります。
インフラエンジニアとネットワークエンジニアの違いは、何でしょうか?
ITインフラは、そもそも「ネットワーク系」と「サーバー系」に分けられます。
概して、ネットワークエンジニアは、インフラの中でも「ネットワーク系」の領域を扱うエンジニアであるとされています。
一方、インフラエンジニアの取り扱い領域は「ネットワーク系」「サーバー系」の双方を内包し、さらにハードウェア全般にもわたる場合もあります。
ただし、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いの見解は、企業やエンジニアごとに異なっており、曖昧なものとなっています。
インフラエンジニアとしての求人の場合であっても、業務の領域が企業により違いがあることがありますので、応募の際はよく確認する必要があるでしょう。
インフラエンジニアを目指す場合に求められるスキルや適性とは、どのようなものがあるのでしょうか。主なものをいくつかご紹介します。
インフラエンジニアとして働くためには、コンピューター関連の膨大な知識を一つひとつ覚えていかなければなりません。
これらをしっかり吸収するのはもちろん、必要となる知識が日々新しく増えていくのが、進歩し続けるIT業界の常です。
積極的に学習し続けるためには、コンピューターが好きであるとともに、新しい知識を身に付けることを苦としないことが求められるでしょう。
発注元の要望を過不足なく取り入れて、計画どおりに仕事を進めるためにも、思い付きやひらめきだけではインフラエンジニアとしての業務は行えません。
効率良く仕事を行うためには、論理的思考が必須です。
日頃から、物事を筋道立てて考えることのできるタイプの方は、インフラエンジニアには向いているといえるでしょう。
インフラエンジニアは、多くの人と接することが多い仕事です。
発注元の要望をヒアリングするにしても、相手が必ずしもITに詳しいとは限りません。
わかりやすく丁寧な言葉で説明をし、お互いに食い違いのないように話を進める必要があります。
また、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、他のエンジニアなど関わるメンバーの人数は増えていきます。
立場が異なる人同士が集まってひとつの仕事をするわけですから、スムーズな意思疎通ができなければ、プロジェクトはうまく進まないものです。
インフラエンジニアにとって、どんな状況でも周囲の方の声に耳を傾け、わかりやすい言葉で意向を伝えられるコミュニケーション能力は必須です。
ハードウェア機器の故障やソフトウェアの障害など、インフラエンジニアの業務の中には、突発的なトラブルが起こる危険が常に潜んでいます。
できるだけトラブルを未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりするためにも、インフラエンジニアはその場の状況をよく見て、今後起こりそうなトラブルを予見し、事前に手を打てることが大切です。
さらに、万が一トラブルに見舞われても、臨機応変に対応できるフレキシブルさも重要になってきます。
インフラエンジニアを目指して、志望動機を書く際の自己分析に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、マイナビエージェントにご相談ください。
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