IT職種 インフラエンジニア(サーバー)
職務経歴書のポイント
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① ひと目で技術・経験がわかるように書く
採用担当者が気にするのは、応募者が経験したシステム環境や扱ったことのあるツールです。これらを、わかりやすく客観的に記載するように心掛けてください。
ポイントとなるのは、「環境」「規模」「工程」の3点です。どのような環境(OS、ハードウェア、ミドルウェアなど)で、どの程度の規模(各機器の台数など)を担当し、どのような工程(設計、構築、運用・保守)を経たのかを明記します。
また、その際のメンバー構成や、自身の役割もしっかりと記載しましょう。 -
② スキルレベルにかかわらず、経験値はできる限り書き込む
職務経歴書で達成すべき目標は、自分に興味を持ってもらい、次の段階(=面接)に進むことにあります。
経歴書内には、使用経験のあるOSやミドルウェア、アプリケーション、ネットワーク機器は余すところなく記載しましょう。
触ったことのある技術領域の「幅」は、採用側にとって重要な情報です。詳細な知識・スキルレベルは、面接に進んだ段階で、改めて説明できれば問題ありません。 -
③ 職務以外での経験も積極的にアピール!
現職とは別に個人で勉強していること、趣味として取り組んでいることがあれば、積極的にアピールしてください。
休日や仕事終わりにセミナーに通っていたり、自宅にサーバー構築していろいろ試していたり、書籍を日々読んでいたりなどでも構いません。
皆さんが取り組んでいる内容が応募企業のニーズにマッチしていれば、選考に進むための大きなきっかけとなります。
インフラエンジニア(サーバー)に求められる能力とPR法
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OSに関する高い知識
サーバーエンジニアは、企業で使用する多種多様なサーバーを、企業の設備や規模を考慮しつつ設計・構築し、保守管理を行います。業務には、サーバーに関する知識が必要なのはもちろんのこと、システム稼働のためにOSの知識も求められます。
日本国内ではWindows系のOSが広く利用されていますが、Mac系、Linux系、Unix系など、いくつか種類があります。
ですから、1つのOSだけに精通しているのではなく、幅広いシステムに対応できるエンジニアは重宝される傾向があります。使用できるOSは、全て職務経歴書に書きましょう。 -
セキュリティに関する高い知識
近年は、企業の情報漏洩リスクマネジメントの観点から、ハッキングやウィルスの脅威に対応できるセキュリティスキルも重要です。
万が一、サーバーを攻撃された場合も、被害を最小限に抑える迅速な対応、復旧を行えるエンジニアは、心強い存在といえます。
裾野は広く、それでいて高い専門知識を求められるのが、サーバーエンジニアという仕事の特徴です。職務経歴書には、これまでに行ったセキュリティ対策や、脅威に対応した経験などを具体的に書くことで、採用担当者に安心感を与えることができます。 -
ネットワークに関する知識も必要
インフラエンジニアは、サーバーの構築・管理に関わるサーバーエンジニアと、ネットワークの構築・管理に関わるネットワークエンジニアに分かれます。
サーバーエンジニアも、サーバーコンピューターとクライアントコンピューターをつなぐためにネットワークの知識が求められます。ネットワーク関連の資格を所持していれば、大きなアピールとなるでしょう。 -
サーバーエンジニアに欠かせない「正確性」と「柔軟性」
サーバー、OSといった専門的知識とスキルを持っていることも重要ですが、サーバーエンジニアに必要なヒューマンスキルについても目を向けてみましょう。
まず、何よりもこの仕事では「正確性」が求められます。しっかりと準備して、万全を期すことができなければ、安全な運用は不可能といえるでしょう。
一方で、どんなに完璧に構築をしたとしても、外的要因や内的要因により、トラブルが起こることは避けられません。そのようなときは、臨機応変に対応して、問題を沈静化へと導くための「柔軟性」も求められます。
上流工程での業務を希望するサーバーエンジニアのための職務経歴書の作成テクニック
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職務経歴書では、現在取り組んでいることを明確にすることが大前提です。その上で、自身が今後どのように成長していきたいのかを意識するようにしましょう。
現職での仕事内容よりも上流工程を目指したい方は、下流フェーズでの経験だけではアピール不足です。自身の経験を基に、上流工程に携わった経験があれば、短期間でも詳細に載せましょう。例えば、プロジェクトメンバーという立ち位置ながら、リーダー不在時に代理リーダーを任されたといったことはアピールできるポイントといえるでしょう。
下請けのベンダーといった立ち位置であっても、プライムベンダー(元請け企業)と要件定義に携わり、サポートしたといった経験も有効です。
職務経歴書サンプル
職歴概要
【職歴】
- 20xx年 xx月 株式会社 ○○システム入社
- 20xx年 xx月 ○○ソリューション株式会社入社
- 現在に至る
【職務要約】
独立系Sierにて業務システム開発を中心としたプロジェクトに携わった後、システム基盤構築・運用を主業務とする会社へ籍を移しシステム基盤構築プロジェクトを中心に実務経験を重ねてきました。要件定義・設計・構築・運用・保守まで幅広く経験しており、最大●名の協力会社のマネジメント経験があります。公共自治体向けの社内ネットワーク構築には自信があります。
得意分野
- ・要件定義からシステム設計、開発、納品、保守までインフラ構築における全工程に精通
- ・協力企業の取り纏め役の経験があり、他社・他部門との円滑な調整を行う能力
- ・小規模ではあるが、プロジェクト管理経験があり、関連する他業務も含めた状況認識能力
- ・セキュリティ技術についての知識、経験
- ・社内外との調整におけるコミュニケーション能力
- ・トラブルシューティング能力
職務経歴詳細
※補足事項※
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・業務内容
[実績]については、プロジェクト内での課題に対して、自主的に取り組んだエピソードを記載してください。
-
・開発環境
覚えている範囲で構いませんので、バージョンや型番も記載してください。
株式会社 ○○システム 〔在籍期間:20xx年xx月~20xx年xx月(2年間)〕資本金:xxx百万円、売上高:xxx百万円、従業員数:xxx名
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(12ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
メーカー向けサーバー設計・構築・運用プロジェクト
[クライアント]
某大手メーカー(A)
[実績]
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(9ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
ネットショッピングサイト構築プロジェクトにおけるインフラ基盤部分の構築
[クライアント]
某大手WEBコンテンツ事業者(A)
[担当フェーズ]
- 基本設計(HW・OS選定、クラスタ設計、ストレージ設計、セキュリティ設計、可用性・拡張性設計、ジョブ設計、バックアップ設計)
- 詳細設計
- テスト設計
- 構築
- テスト(単体、結合、総合)
[実績]
【開発環境】
[OS]
UNIX
Linux
[DB]
Oracle 10g
[その他]
Weblogic(業務ミドルウェア)
【開発規模】
[要員数]
PJ全体……50名
インフラチーム……10名(自分)
[役割]
チームリーダー(担当:x名)
20xx年xx月 ○○ソリューション株式会社 〔在籍期間:20xx年xx月~20xx年xx月(1年間)〕
資本金:xxx百万円、売上高:xxx百万円、従業員数:xxx名
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月
(8ヶ月) -
【業務内容】
[プロジェクト名]
町役場向け地域イントラネット導入プロジェクト
[クライアント]
地方自治体
[担当フェーズ]
- リソース選定(サーバー、各種ソフトウェア)
- 基本設計
- 構築
- テスト(単体、結合、総合)
- 導入支援
[実績]
【開発環境】
[OS]
UNIX
Linux
[DB]
Oracle 10g
【開発規模】
[要員数]
PJ全体……約30名
インフラチーム……10名
[役割]
メンバー
取得資格
取得年月 | 資格名 |
---|---|
20xx年xx月 | ITILファウンデーション |
20xx年xx月 | 基本情報技術者 |
20xx年xx月 | MCP(試験番号:70-XXX)Windows Server 2008 R2、Server Virtualization |
20xx年xx月 | VMware Certified Professional |
20xx年xx月 | LPIC レベル1 |
技術スキル
種類 | 使用期間 | レベル | |
---|---|---|---|
OS: | Windows | x年xヶ月 | インストール、設定ができる |
UNIX | x年xヶ月 | インストール、設定ができる | |
Linux | x年xヶ月 | コマンド入力ができる | |
DB: | Oracle DB(10g) | x年xヶ月 | インストール、設定ができる |
SQL Server | x年xヶ月 | 構成の最適化ができる | |
My SQL | x年xヶ月 | 構成の最適化ができる | |
DB2 | x年xヶ月 | 知識がある |
自己PR
幅広いシステム要件に対応できる知識・経験
ある一つの業務分野だけでなく、これまで官公庁から民間、医療、学術機関まで幅広いクライアントのシステム案件を経験したきたことで、幅広い分野のシステム要件に対応できる業務知識や構築技法を身に付けることができました。 担当フェーズにおいても、設計、構築のみならず、ユーザーと直に接しての要件定義、ネットワーク設計、構築、テスト、導入、保守まで、すべてを担当しています。
プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント術
これまで担当してきたプロジェクトでは、20台以上のサーバーを接続したクラスタリングシステム構築のような大規模案件も多く、協力会社のエンジニアに基盤構築の一部を委託するケースも少なくはありませんでした。そうした場合において、構築リーダーとして、協力会社の取りまとめを担うことも多く、プロジェクトを円滑に進める上での折衝・調整能力を身につけることができました。また、ユーザー側企業の担当者や大手システムベンダーのマネージャーとの折衝・調整も多々経験してきており、技術面だけでなく、人的リソースのコントロールによってプロジェクトを円滑に進めていくマネジメント術なども自分にとっての強みだと思っています。
スキル向上にあたっての勉強をライフワークとしています
最新の技術情報や技術動向の情報収集を常日頃から行っており、同時にプライベートの時間を利用して海外のライセンスフリーのサーバーや負荷分散ミドルウェア等、オープンソースのリソースを渉猟・調査しており、個人的な実機環境を構築しての評価・分析をライフワークの一つにしています。
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