更新日:2024/02/29
この記事のまとめ
企業にとって履歴書の志望動機は、応募者の入社意欲や自社とマッチする人材かどうかを見極める重要な項目です。しかし、志望動機は書き慣れていないと「どのように書いたらよいのか分からない」「気をつけるポイントが分からない」と悩んでしまうでしょう。
そこでこの記事では、志望動機の書き方と例文を紹介します。志望動機を書く際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
履歴書の志望動機は採用の可否に影響する重要な項目です。企業側は志望動機を読んで、応募者の入社意欲や自社とマッチする人材かを判断します。ここで紹介する志望動機を書く流れとポイントを押さえ、志望動機を作成してみてください。
まずは志望理由を簡潔に記載しましょう。志望先企業のほかにも、同じような事業を展開している競合他社が存在します。その中から「なぜその会社を選んだのか」を明確に伝えることが大切です。志望先企業の特徴や他社にはない強みを伝えることで志望意欲をアピールできます。また入念に企業研究していることも評価されるでしょう。
志望理由を伝えたら、次は転職理由を伝えます。志望先企業を選んだ背景や、エピソードを深掘りして記載しましょう。たとえば「前職で培ったITの知識が貴社の事業に活かせると考えております」「子どもの頃から工作が好きで、手先の器用さを活かせる仕事に就きたいと考えております」などです。具体的であるほど志望動機に深みが増します。
文章の締めとして、入社後にどのように貢献できるのか、意気込みや採用するメリットを伝えましょう。たとえば「入社後は多くの企業が抱える人手不足を改善できるようなシステムを開発します」「持ち前の営業力と専門性を活かし、顧客の抱える真のニーズを解決できるよう努めます」などです。
志望動機を書く手順やポイントが分かっても、「実際どのように書いたらよいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。ここでは転職先・状況別の志望動機例文を5つ紹介します。参考にしつつ、オリジナルの志望動機を作成してみてください。
【例文】
貴社を志望したのは、毎週イベントを開催して利用者さんを楽しませていることが素晴らしいと感じたためです。私はこれまで認知症対応型のデイサービスで5年間介護士として勤務してきました。しかし、経験年数が増えるにしたがって、よりよいサービスを提供したいと考えるようになりました。
日々の業務に加えてイベントの準備を行うのは簡単なことではありませんが、利用者さんに喜んでもらうために何ができるのかを一番に考えられる介護士を目指したいと考えております。
【例文】
私は、貴社でゲーム開発に携わりたいと考えております。貴社が制作しているスマートフォンゲームは私もよくプレイしており、ストーリーや操作性だけでなく、サウンドにもこだわっている点に魅力を感じました。
私の前職はゲームテスターです。このままゲームデバッガーとしてキャリアアップする道もありましたが、多くのゲームをプレイしているうちに、たくさんの人を楽しませるゲームを作りたいと考えるようになりました。
現在はプログラミングを勉強しつつ、自分でスマートフォンゲームも制作しています。採用いただけましたら、ゲーム離れした大人にも楽しんでもらえるようなゲームを開発していきたいと思っております。
【例文】
貴社は保険業界の中でも歴史が長く、多くの人の生活を支えています。保険商品も豊富に扱っており、一人ひとりのライフプランに合わせた商品を提案できるところに魅力を感じ、志望いたしました。
私が保険業界を目指そうと思ったのは、去年、家族が入院したことがきっかけです。金銭面で不安がありましたが、当時加入していた保険のおかげで生活を圧迫することなく治療を終えました。その際に保険の重要性を再認識し、保険の勉強を始めました。
私は現在乳製品の営業をしており、多くのお客様に商品を提案しています。その個人営業のノウハウを貴社でも活かし、保険の重要性を多くの人に知ってもらいたいと考えております。
【例文】
斬新な切り口で多くの人が抱える悩みを解決していく記事に心をひかれ、貴社を志望いたしました。私は化粧品の販売員をしていますが、文章を書くことが好きで、趣味で節約に関するブログも書いています。将来を考えたときに文章を書く仕事に就きたいという思いが強くなり、Webライターへの転職を決意いたしました。
貴社は化粧品に関するメディアを扱っており、私も一読者としてよく拝見しております。化粧品販売で培った知識や経験は、貴社メディアでも役立つと考えております。
【例文】
貴社が提供するeラーニングは、日本の教育の未来を変えていくと感じ、志望いたしました。私は現在、サブスクリプション型学習プラットフォームの法人営業をしています。自分のコミュニケーション能力が活かせる仕事でやりがいを感じていましたが、エンジニアとしてモノづくりがしたいという気持ちが強くなり、転職活動を始めました。
価値観や考え方が多様化している現代では、一人ひとりに合ったオーダーメイドの学習スタイルが必要だと感じています。今後は貴社のエンジニアとして、日本の教育レベルの底上げができたらと考えております。
「貴社の経営理念に共感した」「貴社の商品は使いやすい」といったユーザー目線での志望動機は悪くはありませんが、説得力に欠けます。具体性のない志望動機は読み手に刺さりません。説得力のある志望動機を作成したい人や、志望動機が浮かばないといった人はここで紹介するポイントを参考にしてみてください。
志望動機では志望先企業に入社して何をしたいのか、どのように貢献できるのかを伝えることが大切です。そのためにも、これまでの経験や保有スキルを洗い出してみましょう。自己分析が難しい場合は、家族や友人に相談して、客観的な意見をもらうのもおすすめです。
志望動機では、なぜその企業を選んだのかを盛り込む必要があります。どこの企業でも通用するような内容だと、「他社でもよかったのではないか」「入社意欲がない」とマイナスな印象を与えてしまいます。志望先企業の特徴や強みを知るためには、業界や競合他社についても調べ、比較してみるとよいでしょう。
自己分析と企業研究が終わったら、自分と企業との接点を見つけましょう。関連性のない経験やスキルを志望動機に盛り込んでもアピールにはなりません。食品業界へ転職するのに金融業界の知識をアピールしても、転職成功率は上がらないでしょう。自己分析して得た強みやアピールポイントは、志望先企業と関連性のあるものに絞って伝えましょう。
転職活動が初めての人や久しぶりに転職活動をする人は、どのような点に気をつけて志望動機を作成すればよいか分からないのではないでしょうか。志望動機は採用担当者が注目する項目であるため、ここで紹介する、志望動機を書く際の4つの注意点を押さえておきましょう。
履歴書の志望動機は、200文字〜300文字程度に収めるのが一般的です。採用担当者が30秒から1分程度で読み終わるようにしましょう。長い志望動機は読みにくいうえに、アピールしたいことが伝わらなくなります。志望動機欄のサイズによっては文字数が多少変動しますが、視覚的にも読みやすいよう、スペースの8割程度に記入することを心掛けてみてください。
志望動機と退職理由に一貫性がないと何が本当のことなのか伝わらず、採用担当者に不信感を抱かれてしまいます。たとえば、履歴書の志望動機では「モノづくりがしたいためにエンジニアへの転職を決めた」と記載したにもかかわらず、採用面接では「IT業界で手に職をつけたい」と伝えるなどです。志望動機や退職理由の表現を変えるのは問題ありませんが、軸がブレないように気をつけましょう。
志望動機に「貴社で勉強したい」という内容の記載は避けましょう。一見すると勉強熱心であることをアピールできるように思いますが、「スキル不足」「受け身」といったマイナスな印象を与えてしまうため注意が必要です。会社は勉強するところではありません。企業側は自社ですぐに活躍してくれる人を採用したいと考えています。
転職先選びにおいて給与や福利厚生といった条件は重要です。しかし、それを前面に押し出した志望動機は「条件で会社を選んでいる」「仕事内容に興味がない」などのマイナスな印象を与えてしまいます。志望動機には事業内容や社風などを中心に記載しましょう。
志望動機は重要な項目であるがゆえに、作成に悩むことも多いでしょう。「志望動機を書くのが難しい」「転職活動をサポートしてもらいたい」といった場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは求人の紹介をはじめ、応募書類の添削や面接対策のアドバイスをしています。転職が成功できるようキャリアアドバイザーが親身に寄り添ってサポートいたします。
志望動機は「なぜその会社を選んだのか」を具体的に書くことが大切です。業界・企業研究を徹底して行い、オリジナルのエピソードを交えながら記載しましょう。200文字〜300文字程度で読みやすい文章を心掛けることもポイントのひとつです。
志望動機の作成や自分に合った求人を紹介してほしい人は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーが、転職活動をきめ細かくサポートいたします。
職務経歴書
職務経歴書|事業内容の書き方と業種別の例文を紹介!5つのチェックポイント
職務経歴書
【職務経歴書の書き方|契約社員の経歴あり】差がつくポイントをチェック!
職務経歴書
【例文あり】アルバイトのみの職務経歴書はどう書く?3つのポイント