更新日:2023/09/22
この記事のまとめ
インフラエンジニアとして長く働き続けるには、適性が重要です。これからインフラエンジニアへの転職を検討していて、自分には向いている職種なのかが気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インフラエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴や、未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させるコツを解説します。
自身にインフラエンジニアとしての適性があることが分かり、転職を成功させるコツを押さえておけば、未経験からでも新たなキャリアを構築できるようになるでしょう。
目次
インフラエンジニアは未経験からでも目指せる職種ですが、適性がなければ長く働き続けることはできません。未経験からインフラエンジニアを目指している方は、まずは自分に向いている職種なのかを見極めることが大切です。
ここでは、インフラエンジニアに向いている人について解説します。
インフラエンジニアは、未経験からでも比較的転職しやすいIT職種のひとつといわれています。スキルや知識さえ身につければ、インフラエンジニアとして就職先を見つけることは可能でしょう。しかし、適性がなければ働き続けるのは難しいといわざるを得ません。
適性のある人、つまり向いているかどうかはスキルや知識ではなく、性格や素質、価値観、求めるライフスタイルが大きく関係しています。長く働き続けられる人は、インフラエンジニアとしての適性があるといえます。
インフラエンジニアは、ITエンジニアの中でも縁の下の力持ち的な存在です。裏方で地味な作業を繰り返しながら、ITインフラを支える重要な役割を担います。必要不可欠な仕事ではあるものの、成果を大きく評価されるケースはそう多くありません。
目立たない業務の重要性を認識できる人はインフラエンジニアに向いています。単調な作業の繰り返しであっても、しっかりとやりがいを見つけられるかどうかがポイントです。
インフラエンジニアの業務は、「設計」「構築」「運用・保守」に分けられます。未経験者の場合は、ITスキルをそれほど必要としない「運用・保守」の仕事が割り当てられるケースが一般的です。インフラエンジニアが未経験からでもチャレンジしやすい理由はここにあります。
高度なスキルレベルがなくてもインフラエンジニアとして業務には携われますが、日々スキルの向上に努めなければ、いつまでも「運用・保守」止まりとなってしまうでしょう。インフラエンジニアに向いている人はITスキルや業務への理解を深めながら、「構築」「設計」とさらに難易度の高い業務をこなせるようになります。キャリアアップは、収入や評価、やりがいにもつながる大切な要素です。
ここでは、インフラエンジニアに向いている人の特徴を6つ解説します。これらの特徴にひとつでも当てはまるのであれば、インフラエンジニアとして長く活躍できるでしょう。自身の状況と照らし合わせながら、ひとつずつ確認してみてください。
インフラエンジニアがサポートするITインフラの構築においては、サーバー機器やネットワーク機器といったハードウェアを操作します。電源ユニットやストレージ、配線などを触ることもあります。メーカーによって仕様は異なり、時代とともに型が変わることもしばしばです。機械への興味・関心がなければ、覚えることが辛いと感じてしまうかもしれません。
パソコンを自作するなど機械いじりが好きな人は、インフラエンジニアとしての適性を備えているといえます。
インフラエンジニアの業務には、システムトラブルや障害への対処も含まれます。どこに原因があるのかを突き止め、どうすればトラブルを解消できるのかを順序立てて考え、答えを導き出す必要があります。適切な処置ができなければ、復旧に時間がかかるだけでなく、取り返しのつかない損害を発生させてしまうことにもなりかねません。
普段から論理的で合理的、効率的な考え方をする人は、トラブルが発生しても落ち着いて対応できるでしょう。
インフラエンジニアの業務は夜間、休日におよぶこともあります。予期せぬシステムトラブルを早急に解決するケースや、利用者の少ない夜間帯にシステムメンテナンスを行う機会が多いためです。
過酷な労働を強いられることもありますが、インフラエンジニアは社会全体に影響をおよぼしかねないITインフラを支える重要な職種です。仕事にやりがいを見いだすことができ、責任感を持って業務に取り組める人はインフラエンジニアとしての素質があるといえます。
インフラエンジニアに限らず、ITエンジニアに必要な素質のひとつとして学習意欲が挙げられます。IT技術は常に進化しており、インフラエンジニアの業務においてもITインフラの構築にあたって仮想化やコンテナ化など次々と新たな技術が取り入れられています。
インフラエンジニアとして活躍するためには新しい知識やスキルを積極的に習得する姿勢が欠かせません。新たな知識を得ることに喜びを感じられる好奇心旺盛な人は、インフラエンジニアの適性があります。
インフラエンジニアは、常に冷静かつ慎重に業務を進める必要があります。たとえひとつでもミスや漏れがあると、システムダウンや大きな障害につながりかねないためです。トラブルを最小限に抑えた高いパフォーマンスでビジネスやサービスをサポートするシステムを構築するには、ひとつひとつの手順を慎重に確認し、組み立てていかなければなりません。
普段から細部まで手を抜かず、物事を丁寧に行える人は質の高いインフラエンジニアになれるでしょう。
インフラエンジニアの業務では、マニュアルに沿った作業を淡々と繰り返すことも少なくありません。特に未経験者が最初に割り当てられる「運用・保守」は、いくつものコンピューターに同じ設定を繰り返し行ったり、手順どおりの確認作業を繰り返したりといった単純作業が多い業務です。
単純作業が得意な人は自分なりの目標を決め、小さな達成感を積み上げながら業務を進められます。単純作業をより効率的に行う方法を考え、作業負担を軽減することもできるでしょう。
ここでは、インフラエンジニアに向いていない人の特徴を6つ取り上げます。「ひとつでも当てはまれば、インフラエンジニアは諦めたほうがよい」わけではありません。しかし向いていない理由が分かれば、インフラエンジニアを目指したほうがよいのかを判断できるようになるでしょう。
ITエンジニアに華やかなイメージを持つ人もいますが、インフラエンジニアの仕事は地味な単純作業が多く、目に見える成果を評価されたり賞賛されたりすることはあまりありません。ITインフラはビジネスや社会に欠かせないものであるにもかかわらず、「正常に作動するのが普通」と考えられがちで、正常作動にどれほどの労力や神経が使われているかはなかなか理解してもらいにくい部分です。
人前で評価されたい、目に見える成果で達成感を味わいたい人にはストレスになってしまうかもしれません。
インフラエンジニアの業務において、高いコミュニケーションスキルが要求されることはありません。しかし業務をチームで行うことが多いため、コミュニケーションは必要不可欠です。
重要事項をきちんと共有し、必要な要求や提案を伝えることも業務の質を高めるには欠かせません。インフラエンジニアは、パソコンやサーバーなど機械とだけ向き合っていればよい仕事ではないことを理解しておきましょう。
インフラエンジニアの仕事は不規則になりがちです。不規則な勤務をなるべく避ける企業もありますが、それほど多くはありません。ITインフラを24時間365日正常に作動させるには、日中以外の業務がどうしても必要です。
夜勤やシフト制、システムトラブルによる急な休日出勤は、インフラエンジニアの働き方として一般的なものです。自分のライフスタイルを変えたくない人には難しいでしょう。
インフラエンジニアの仕事には、丁寧さや慎重さが求められます。マニュアルをきちんと理解し、一つひとつの手順を確認しながらミスなく進めていくことで、安定したITインフラを提供できるようになります。細かな指示に気づけなかったり、経験や勘に頼りすぎてルールを無視したりすると、大きなシステム障害へとつながる恐れがあります。
普段から大ざっぱで「細かいことは気にしない」タイプの人は、インフラエンジニアにはあまり向いていないといえます。
インフラエンジニアは、突発的なシステムトラブルや障害に対応しなければならない責任ある職種です。トラブルの発生時にパニックになってしまうと、初動が遅れて復旧に時間がかかってしまうだけでなく、焦りから不必要なミスをしてさらなる障害を誘発することにもなりかねません。
予定どおりに物事が進まないと混乱する人や不測の事態にパニックになる人は、インフラエンジニアには向いていないでしょう。
ITインフラの開発においては、設計の段階から細かなルールが数多く設定されています。構築段階においても、システムトラブルを回避するために設計書に忠実であることが求められます。ルールに従って作業を行うことがITインフラの正常運転には欠かせないため、自分のやり方にこだわる人やルールを守れない人はインフラエンジニアには向いていないでしょう。
「自分はインフラエンジニアに向いている」または「インフラエンジニアに求められることが理解できた」と感じたのであれば、インフラエンジニアへの転職を目指して動き始めましょう。ここでは、具体的に何をすればよいのか3つのステップに分けて紹介します。
未経験のインフラエンジニアには、高いレベルのスキルは求められません。とはいえ、やる気や将来性をアピールするためにも、インフラエンジニアに関する基礎知識の勉強は始めておきましょう。ネットワーク・サーバーの仕組み、設定方法、セキュリティー対策などの知識やスキル、プログラミングスキルなどを学習しておくとよいでしょう。
インフラエンジニアは、特に資格を必要としない職種です。しかし、関連資格を取得している、あるいは取得に向けて学習していることは転職時の大きなアピールポイントになります。資格取得に向けた学習をすることにより、インフラエンジニアの仕事に対する理解も深まるでしょう。おすすめの資格は以下のようなものです。
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スキルの勉強がある程度進んだら、未経験者を募集している転職先を探しましょう。インフラエンジニアのスキルは業務の中で身につけていくことも多く、未経験者を受け入れている企業では長期的な育成を見据えているため、基本レベルのスキルでも転職は可能です。
未経験者を募集している転職先を見つける方法としては、ハローワークや転職サイト、転職エージェントなどが挙げられます。
未経験からの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策など転職活動を全般にわたってサポートしてくれるため、未経験からでもインフラエンジニアへの転職を成功させられるでしょう。
転職を成功させるうえでは、慎重な転職先選びが欠かせません。性格や素質がインフラエンジニアに向いているとしても、自分に合った転職先を見つけられなければ長く働き続けられないためです。ここでは、未経験からのキャリアチェンジを成功させる3つのコツを紹介します。
未経験のインフラエンジニアを受け入れている企業の多くは、将来的に戦力となる人材へと教育することを前提にしています。しかし、中には安い賃金で雇える「運用・保守」だけを担当する若手をすぐに確保したいだけの企業も存在します。そういった企業では一人前に育ててもらうことはできず、キャリアアップも望めません。
未経験からインフラエンジニアを目指す場合には、研修制度がしっかりしている企業を選ぶようにしましょう。資格取得を手厚く支援している企業もあります。もちろん最初は「運用・保守」を担当することになるでしょう。しかし、企業の後押しを受けて学習を続けられれば、キャリアアップへの道筋がしっかりと見えてきます。
企業によっては、システム開発のうち「運用・保守」のみを請け負っているケースもあります。そのような企業では、学習を続けても「構築」「設計」といった上流工程へのキャリアアップはできません。上流工程に携われないため、業務を通じてスキルアップすることも難しいでしょう。
キャリアアップしてやりがいを感じながらインフラエンジニアを続けたいのであれば、転職先を選定する段階で業務内容をしっかりと確認しておくことが大切です。
未経験者をしっかり育ててくれる企業、スキルアップやキャリアアップしやすい企業を自力で見分けるのは簡単ではありません。企業の体質や職場環境、待遇なども総合的に判断して自分に合った企業を見つけるのは、かなり難しいのが現状です。
そこでぜひ活用したいのが、転職エージェントです。転職エージェントは企業の内情に通じているため、未経験のあなたに合った企業、キャリアアップが見込める企業を紹介してくれます。IT業界に強い転職エージェントであれば、なおさら安心です。
インフラエンジニアは未経験からでも挑戦しやすい職種です。向いている人であれば、業務の中にやりがいや目標を見いだしながら続けていけるでしょう。しかし、スキルや知識を習得してインフラエンジニアになったとしても、早々に辞めてしまう人は少なくありません。未経験から目指す場合には、自分がインフラエンジニアに向いているかどうかをまずは確認してみましょう。
未経験からインフラエンジニアを目指しているのであれば、IT業界に強いマイナビITエージェントをぜひご利用ください。専任のキャリアアドバイザーがあなたの強みや希望をしっかりとくみ取り、あなたに合った転職先を紹介します。
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