更新日:2022/12/26
この記事のまとめ
インフラエンジニアはシステムやサーバーの監視業務があるため、基本的には夜勤が発生します。夜勤には「多く稼げる」「通勤ラッシュを避けられる」といったメリットがありますが、「生活リズムが崩れる」「友人との予定が合わない」といったマイナスなイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
この記事では、インフラエンジニアの夜勤業務の内容や夜勤を回避する方法について解説します。また夜勤のメリット・デメリットや向いている人についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
インフラエンジニアとは、システムやインターネットを利用するために必要なサーバーやネットワークの設計・構築・点検などを行うエンジニアのことです。インフラエンジニアにはWebサービスやシステムの監視業務があるため、多くの企業では24時間体制のシフト勤務を取り入れています。また、システムの導入やアップデートを夜間に行ったほうが好都合なケースがある点も夜勤がある理由のひとつです。
実際にインフラエンジニアは夜勤でどのような業務を行うのでしょうか。インフラエンジニアへ転職すれば夜勤を行う可能性は高いため、事前に業務内容を知っておくことが大切です。ここでは、インフラエンジニアの夜勤の仕事内容について詳しく解説します。
インフラを必要とするユーザーや企業が少ない夜間にシステムの導入やアップデートを行う場合があります。また、企業のシステム導入を日中に行うと通常業務に支障が出てしまうため、夜間に行ったほうが好都合なケースもあるのです。システムの導入はクライアント企業の始業時間までに終わらせられるように進めます。
インフラエンジニアの夜勤業務のほとんどはシステムやサーバーの監視です。基本的にECサイトやSNSなどは24時間365日稼働し、夜間帯にアクセスが集中することもあります。サイバー攻撃を受ければ早急な対処が必要になるでしょう。
トラブルを放置するとクレームや損害につながりかねないため、夜間でもインフラが正常に動作しているか監視し、異常の発生時にはトラブルシューティングを行う必要があります。
夜勤では日中に発生したトラブルを引き継いだり、夜間に発生するトラブルに対応したりします。アクセスが集中する日中はトラブルが発生しやすく、対応に追いつかないケースも珍しくありません。比較的時間の余裕が生まれやすい夜間にトラブルシューティングを行い、日中には正常運転できるようにするのも夜勤の役割です。
24時間365日稼働するシステムでは、夜間帯でも顧客対応を行うケースがあります。顧客対応についてインフラエンジニアがどこまで担当するかは企業によって異なりますが、サポート窓口としてメールや電話で対応することがほとんどです。日中に比べると問い合わせ件数は少ないものの、丁寧で質の高い対応が求められます。
「生活リズムが崩れる」「友人との予定が合わない」など、夜勤に対してマイナスなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、夜勤は必ずしもマイナスなことばかりではありません。ここでは、インフラエンジニアが夜勤をするメリットを5つ紹介します。
インフラエンジニアで夜勤がある場合は、基本的に3交代のシフト制で仕事を回すことがほとんどです。やるべき業務が終わらなかったり急なトラブルが発生したりしても、次の社員に業務を引き継いでもらえるため、残業は発生しにくい傾向にあります。
ほとんどの人が日中に働くため、朝の出勤や夕方の退勤時間は電車が混雑します。特に都内の電車は満員電車になりやすく、窮屈でストレスを抱えながら通勤している人も多いでしょう。夜勤であれば通勤ラッシュの時間帯を避けられ、読書をしたり仮眠したりと快適に通勤できます。
インフラエンジニアの夜勤業務はシステムやサーバーの監視が多く、大規模なシステムの導入やトラブルシューティングはほとんどありません。そのため日中よりも忙しい状況は少なく、疲れにくいのがメリットです。また余裕が生まれれば、空いた時間に資格取得の勉強に充てられます。
原則として22時から5時の間の労働は「深夜割増賃金」として給与が通常の1.25倍以上となります。また会社によっては「夜勤手当」が支給されるケースがあり、日勤と夜勤で同じ時間だけ働いても夜勤のほうが多く稼げるのは大きな魅力です。
夜勤の場合は日中の時間を有効活用できるため、市役所や銀行などにおける平日の昼間にしか手続きできない用事を済ませることが可能です。またシフト制であれば平日休みも多く、土日に混雑しやすいデパートや遊園地などへも行きやすくなります。
夜勤には効率よく稼げたり通勤ラッシュを避けられたりなどのメリットがありますが、デメリットもあります。インフラエンジニアへの転職を目指す人は、ここで紹介する夜勤のデメリットについてもきちんと押さえておきましょう。
日勤と夜勤を繰り返すシフト制の場合、睡眠や食事の時間などが不規則になりやすい点がデメリットです。特に睡眠時間が安定しないと、仕事のパフォーマンスが落ちてしまったり体調を崩してしまったりします。仕事に慣れるまでは大変かもしれませんが、シフトに合わせて生活リズムを調整できるように努力する必要があります。
生活リズムが崩れやすいのと同様に、日勤と夜勤の交代勤務制が体力的にきついと感じる場合があります。特に前職が日勤だった場合は慣れるまでに時間がかかるでしょう。また、20代や30代といった年齢が若いうちは楽に感じても、年齢とともにきついと感じてしまう可能性もあります。
シフト制だと昼間に働く家族や友人と時間が合わないことがあります。「遊びたい」「飲みに行きたい」と思っても、翌日は友人が仕事だったり、誘われても自分が仕事だったりすることがあるでしょう。また結婚していたり子どもがいたりする場合は、家族と過ごす時間が少なくなってしまう恐れがあるため、夜勤に対して了承を得ておくことをおすすめします。
インフラエンジニアに転職すれば、基本的には夜勤が発生します。しかし、「夜勤はやりたくないがインフラエンジニアへは転職したい」という人もいるでしょう。夜勤を避けたい人は、ここで紹介する2つの方法を参考にしてみてください。
インフラエンジニアとして経験や実績を積み、上流工程に携わるようになれば夜勤の回数を減らせます。インフラエンジニアの夜勤業務はシステムの監視やメンテナンスがメインで、これらは入社して業務経験の少ない若手が行うケースがほとんどです。システム設計や要件定義といった上流工程は日中に行われるため、キャリアアップすれば日勤がメインとなります。
夜勤のない会社へ転職するか、日勤と夜勤でチームが分かれている企業で日勤専属として働く方法があります。ただし、インフラエンジニアの職種は基本的に夜勤があるため、夜勤なしの求人を探すのは難しいでしょう。また、面接時に「日勤専属で働きたい」と伝えることで採用される確率が下がる恐れもあります。そういった求人探しや条件交渉が難しいと感じる人は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
夜勤には向き不向きがありますが、「実際に働いてみないと分からない」という人も多いでしょう。向いている人にとっては、仕事の調子も上がりやすいうえに効率的に稼げるメリットがあります。ここで紹介する夜勤に向いている人の特徴を参考にし、自身に適しているかを考えてみてください。
「収入を上げるためなら頑張れる」という人は夜勤に向いているといえます。いくら年齢が若くて体力があっても、夜勤が楽なわけではありません。しかし、「きつい仕事を頑張ってでも欲しいものを買いたい」「旅行に行きたい」など、モチベーションを高く保てるのであれば夜勤でも頑張れるでしょう。
日中活動するよりも夜型の生活のほうが合っている人もいます。「朝起きるのがつらい」「いつも夜更かしをしている」といった人は、夜型の人かもしれません。そういった夜型の人は、夜間に仕事をしたほうがよいパフォーマンスができるため、夜勤に向いているといえます。
体調管理が得意な人、体力があって風邪をあまり引かない人は夜勤が向いているでしょう。日勤と夜勤が混在する勤務体系は生活リズムが不規則になりやすく、体調を崩してしまいがちです。「夜勤明けの朝は眠れない」という人もいるでしょう。入眠時間が変わっても質の高い睡眠ができる人であれば、体調を崩しにくく夜勤も問題なくこなせるでしょう。
夜勤に向いていない人が夜勤を続けると、体調を崩してしまったり大きなストレスを抱えてしまったりします。インフラエンジニアは基本的に夜勤があるため、転職してからの後悔を防ぐためにも、事前に向いていない人の特徴を押さえておきましょう。
「小さい子どもがいる人」「友人付き合いの多い人」などは、夜勤に向いていない可能性があります。夜勤のあるシフト制で勤務していると、昼間に働いている人とは時間が合いにくくなるものです。家族と一緒に過ごす時間がずれてしまうことで、家事や育児の協力が難しくなることもあるでしょう。
体力のない人だと慣れない夜勤業務で疲れてしまい、体調を崩す恐れがあります。体力に自信のない人は運動をしたり栄養のある食事をとったりして体力をつけ、夜勤に臨む必要があるでしょう。とはいえ、体力があっても体質が夜勤に合っていない可能性があるため、注意が必要です。
インフラエンジニアとしての業務経験がなく、夜勤に関して多くの疑問を抱いている方もいるでしょう。インフラエンジニアへの転職を成功させるためには、仕事への理解を深めることが大切です。ここでは夜勤のインフラエンジニアに関するよくある疑問を紹介します。
インフラエンジニアの夜勤業務はシステムやサーバーの監視、メンテナンスがメインです。そのため大規模なシステムの導入がない日や、順調にシステムが稼働している場合は日勤よりも暇と感じるケースがあるでしょう。とはいえ急なトラブル対応もあるため、緊張感を持って仕事をする必要があります。
インフラエンジニア未経験であっても夜勤が発生する可能性があります。夜勤は運用保守の仕事がメインで、難易度の高い仕事はあまりありません。そのため、夜勤は入社したてで経験の浅い人が配属される傾向にあります。
夜勤の頻度は勤める会社によって異なるため、一概にはいえません。夜勤を取り入れている会社の勤務形態には以下が挙げられます。
シフトが気になる場合は求人情報をよく確認するか、面接時に確認するとよいでしょう。
女性であっても夜勤が発生する可能性は十分にあります。ただし体力面や防犯の観点から、男性を優先的に夜勤に配属させる会社もあるでしょう。ただし「女性だから」という特別扱いは基本的にはないと考えるのが無難です。
インフラエンジニアにはシステムやサーバーの監視業務があるため、基本的には夜勤があります。夜勤に対してマイナスなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、日勤よりも多く稼げたり、通勤ラッシュを避けられたりといったメリットがあります。ただし、夜勤が体質に合わない可能性もあるため注意が必要です。
インフラエンジニアへ転職したい人、夜勤のない仕事を探している人はぜひマイナビITエージェントへご相談ください。数ある求人の中から希望条件に合った企業をご紹介します。
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