未経験からシステムエンジニアになるには?目指す方法や必要なスキルを紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2025/10/30

IT業界

未経験からシステムエンジニアになるには?目指す方法や必要なスキルを紹介

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この記事のまとめ

  • システムエンジニアになるには、ITに関する基礎知識を学び、業務に役立つ資格を取得したうえで、IT業界での実務経験を積むことが最短ルート。
  • システムエンジニアに必要な開発スキルや論理的思考力、コミュニケーションスキルを磨くことで、転職成功率が上がる。
  • システムエンジニアに向いている人には、システム開発に興味がある、学び続ける向上心があるといった特徴があるため、自分に適した仕事か見極めることが大切。

転職を検討している方の中には、未経験でシステムエンジニアを目指している方もいるのではないでしょうか。システムエンジニアには技術力や問題解決能力が求められ、キャリアパスが豊富で将来性の高さも魅力です。

本記事では、システムエンジニアを目指す方法や必要なスキル・資格を紹介します。未経験からでも目指せるキャリアの可能性を探っていきましょう。

目次

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未経験からシステムエンジニアになるには

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未経験からシステムエンジニアになるには、体系的なアプローチが重要です。IT業界への転職を成功させるには、基礎知識の習得から実務経験の積み重ね、効果的な転職活動まで、段階的に進める戦略が求められます。ここでは、未経験者がシステムエンジニアを目指すための5つの方法について解説します。

ITに関する基礎的な知識を学ぶ

システムエンジニアを目指す第一歩として、ITに関する基礎知識の習得は不可欠です。プログラミング言語やネットワーク、データベース、OSに関する知識を体系的に学びましょう。

効率的な学習方法として、参考書での独学や動画教材の活用が挙げられます。参考書は重要な部分を繰り返し確認でき、動画教材は視覚的に理解しやすいという利点があります。自宅に開発環境を構築して実際にコードを書きながら学習すると、理論と実践を組み合わせて学べます。

また、ハローワークの職業訓練を活用する選択肢もあります。無料でITスキルを習得できる公的制度なので、ぜひ活用しましょう。

プログラミングスキルを身につける

プログラミングスキルは、システムエンジニアになるために必須です。近年のDX推進において、プログラミングスキルを持つ人材は多くの企業で求められています。プログラミング言語ごとに、使用される分野は異なります。例えば、Pythonはデータ分析や機械学習、JavaScriptはWeb開発に適しているため、まずはひとつの言語を習得し、発展させていくのが効果的です。

オンライン学習サイトや書籍による独学のほか、プログラミングスクールも選択肢として挙げられます。重要なのは実際に手を動かしてコードを書くことです。小さなプロジェクトを自分で作成することで、理解が深まります。

システムエンジニアの業務に役立つ資格を取得する

システムエンジニアに挑戦するうえで、資格取得はアドバンテージとなります。資格は単なるスキルの証明だけでなく、キャリアアップや転職時の武器にもなるためです。

未経験者には、IT全般の基礎知識を効率的に習得できるITパスポート試験がおすすめです。次のステップとして基本情報技術者試験に挑戦し、さらに応用情報技術者試験に進むとよいでしょう。

特定分野に強みを持ちたい方は、データベーススペシャリストやネットワークスペシャリストといった専門資格も視野に入ります。これらの資格取得の過程で得られる知識は、実務で活かせるだけでなく、企業によっては資格手当を支給している場合もあります。

プログラマーやシステムエンジニアとして働ける転職先を見つける

未経験からシステムエンジニアを目指す場合、まずはプログラマーとして実務経験を積むとよいでしょう。プログラミングの基礎を学んだ後、プログラマーとして働きながら上流工程のスキルを身につける方法が効果的です。近年のIT人材不足を背景に、未経験者でもシステムエンジニアとして採用する企業も増えています。

転職活動では複数の転職エージェントを活用すると、より多くの求人情報にアクセスできます。自分のスキルと転職の目的を明確にし、転職エージェントに正直に伝えることで、自分にあった求人を紹介してもらえます。

IT業界でシステムエンジニア以外の業務を経験する

システムエンジニアを目指す方法として、IT業界で関連する業務経験を積むという選択肢も有効です。社内SEとして経験を積んだ後、プロジェクトマネージャーへとキャリアアップする道や、データサイエンティストやAIエンジニア、クラウドエンジニアといった専門分野に特化する方向性もあります。

特にクラウド技術は需要が高まっており、年収アップも期待できる分野です。フリーランスや起業という選択肢も視野に入れることができ、スタートアップへの支援も増えています。

また、将来のキャリアを考慮すると、専門的な資格取得と並行して語学力を磨くことも重要です。グローバル企業では複数言語でのマネジメント能力が昇進条件になることもあります。

システムエンジニアの基礎知識

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システムエンジニアになるには、まずは職種の実態を正しく把握することが大切です。「実際にどのような業務を担当するか」「ほかの職種との違いは何か」「収入はどの程度か」といった疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、未経験からシステムエンジニアへの転職を検討する方が押さえておきたいポイントを紹介します。

システムエンジニアとは

システムエンジニアは、コンピューターシステムの設計から構築、運用までを担当する技術のスペシャリストです。主にクライアントのニーズを正確に把握し、それを実現するためのシステム全体を構築します。要件定義から詳細設計までを担当することが多く、顧客の要望を仕様に落とし込む重要な役割です。

近年では、概念実証(POC)を通じて顧客の意向を確認する開発手法やアジャイル開発の普及により、柔軟な開発アプローチが一般的になっています。システムエンジニアになるには技術的スキルはもちろん、問題解決能力やコミュニケーション能力も不可欠です。

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニアは、情報システムの企画から設計、開発、導入、運用までを一貫して担当する職種です。クライアントの要望をもとにシステムの仕様をまとめ、開発チームに指示を出すほか、進行管理やテスト、導入後のサポートも行います。

業務システム、Webアプリ、ネットワークやサーバー構築など、担当する領域は多岐にわたります。設計だけでなく、運用・保守や改善提案にも関わるため、業務の幅が非常に広いのが特徴です。多様なプロジェクトを通じて、企業活動を支える中核的な役割を担います。

システムエンジニアとプログラマーの違い

システムエンジニアとプログラマーの違いは、主に担当する開発工程にあります。システムエンジニアは―要求分析から詳細設計までを手がけ、プロジェクト全体を統括します。クライアントの要望をヒアリングし、システム要件として整理・設計するのが主な仕事です。一方、プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に基づいて実装やテストを行います。

この役割の違いから必要なスキルも異なります。システムエンジニアはシステム設計力やプロジェクト管理能力、コミュニケーション力が重視される一方、プログラマーに求められるのはプログラミングスキルや論理的思考力です。

システムエンジニアの平均年収

マイナビエージェントの職種別平均年収ランキング【2020年版】によると、システムエンジニアの平均年収は455万円です。年代別に見ると、20代の平均は432万円、30代になると480万円と約50万円の上昇が見られます。特に、男性の30代は532万円と高い水準を示しているのが特徴です。

ただし、年収は企業規模や業種によって大きく異なります。キャリアを積み、専門性を高めることで、さらなる年収アップも狙えるでしょう。転職を考える際は、自身のスキルに見合った企業選びが重要です。

システムエンジニアに必要なスキル

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システムエンジニアには、技術的な知識だけでなく、多角的なスキルの習得が重要です。実際の業務では、開発から管理、顧客対応まで幅広い能力が求められるため、バランスの取れたスキルセットを身につける必要があります。ここでは、システムエンジニアに求められる5つの重要なスキルについて解説します。

開発スキル

システムエンジニアに求められる開発スキルの中核はプログラミング知識です。システムエンジニアの主な業務は設計や管理で、実際にコードを書く機会は少ないものの、プログラマーの視点を理解することで実現可能な設計ができます

代表的な言語として、業務システムで広く使われるJava、初心者にも学びやすいPython、データベース操作に必須のSQLなどが挙げられます。どの言語を学ぶかは目指す分野やキャリアの方向性によって異なるため、自分の進みたい道に合わせて選択することが重要です。また、プログラミングだけでなくシステム設計の知識も不可欠で、ハードウェアからクラウド技術まで幅広い知見が求められます。

論理的思考力

論理的思考力は、システムエンジニアの仕事において不可欠です。システム開発では複雑な処理の流れを理解し、問題が発生した際に原因を特定する必要があります。特に障害対応においては、事象の相関関係を把握し、因果関係を見出す思考が重要です。

論理的思考力を高める方法として、「なぜなぜ分析」があります。なぜなぜ分析とは、「なぜ」と問いかけを繰り返すことで根本原因を分析する手法です。問題の根本原因を突き止めることで、論理的な思考が養われます。

また、仮説を立ててから検証するアプローチも効果的です。大規模プロジェクトのスケジュール策定においても、作業を分解し構造化する際に論理的思考力が発揮されます。日々の業務や学習の中で、あらゆる事象に対して「なぜ」と問いかける習慣をつければ、自然と論理的思考力が向上するでしょう。

問題解決能力

システムエンジニアに求められる重要なスキルが問題解決能力です。システム開発の現場では日々、スケジュール遅延や仕様変更、技術的制約といったさまざまな課題が発生します。これらに対して冷静に原因を分析し、最適な解決策を導き出す力が不可欠です。

まずクライアントから正確な情報をヒアリングし、課題の本質を見極めることから始めましょう。次に、分析手法を用いて問題の構造を明らかにし、複数の解決策を論理的に検討します。

問題解決には、「誰が悪いか」ではなく「どう解決するか」を重視する姿勢が大切です。単なるトラブル対応にとどまらず根本原因を探り再発防止まで考えられれば、顧客からの信頼を獲得し、プロジェクトを円滑に進められます。

マネジメントスキル

システムエンジニアの業務遂行には、マネジメントスキルが不可欠です。特にプロジェクト全体を見渡すスケジュール管理能力が重要で、各作業の期限設定と進捗把握を徹底する必要があります。予期せぬ問題が発生しても、全体の遅延を防ぐための柔軟な調整力が求められます。

同時に、タスク管理も重要なスキルです。システムエンジニアは複数の案件を並行して担当することが多いため、優先順位を適切に設定し、効率的に業務を進める能力が必須です。タスクの進捗状況を常に把握し、遅延が生じた場合は迅速に原因を特定して対策を講じなければなりません。

こうしたマネジメントスキルは、クライアントとの関係構築やチーム内の協働にも直結します。システムエンジニアには技術力だけでなく、全体を俯瞰して管理できる能力の習得が重要です。

コミュニケーションスキル

システムエンジニアの仕事において、コミュニケーションスキルは技術的なスキルと同等に重要です。特に、交渉能力や提案能力、理解力、信頼関係の構築力といった要素が求められます。システムエンジニアはクライアントの要望を正確に把握し、技術的な内容を非エンジニアにも分かりやすく説明する必要があるためです。また、チーム内での情報共有や報連相の徹底も欠かせません。

コミュニケーション力を高めるには、相手の話をしっかり聞く「傾聴力」を磨き、相手の立場に立って考える共感力を養うことが効果的です。バックトラッキング(オウム返し)やペーシング(相手のペースに合わせる)といったテクニックも役立ちます。未経験からシステムエンジニアになるには、技術的なスキルと並行してコミュニケーション能力を高めることが成功への近道です。

システムエンジニアに向いている人

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システムエンジニアには技術的なスキルも大切ですが、個人の特性や性格も重要な要素です。どのような人がシステムエンジニアとして活躍できるのでしょうか。ここでは、システムエンジニアに適した人材の特徴について、3つの観点から詳しく解説します。

システム開発全体に興味を持っている人

システム開発全体に興味を持つ人は、システムエンジニアに向いているといえるでしょう。システムエンジニアは要件定義から設計、開発、運用まで開発工程全体を担当するため、システムの仕組み全体を理解する好奇心が求められます

プログラミングだけでなく、データベースやネットワーク、セキュリティといった幅広い知識を吸収する姿勢も不可欠です。システム開発の全体像を把握し、各工程のつながりを理解できれば、未経験からシステムエンジニアを目指す際に大きなアドバンテージとなるでしょう。

チームワークを重視できる人

システムエンジニアの仕事は、チームの協力が不可欠です。優れたシステムエンジニアはチームメンバーと円滑なコミュニケーションを図り、情報を密に共有できます。特に「報・連・相」の基本を徹底することでチームワークが向上します。システム開発では複数のタスクを同時並行で進めるため、進捗状況やトラブル発生時の迅速な情報共有が重要です。

また、技術的な内容を非エンジニアに分かりやすく説明する「伝える力」や、相手の意図を正確に汲み取る「聞く力」も求められます。クライアントのニーズを的確に把握し、チーム全体でプロジェクトを成功に導く協調性がある人は、未経験からでもシステムエンジニアとして大きく成長できるでしょう。

学び続けることが苦にならない向上心のある人

IT業界では新しいプログラミング言語やフレームワーク、セキュリティ技術が次々と登場するため、最新トレンドを追いかける継続的な学習意欲が欠かせません。学習を怠ると技術的スキルが陳腐化し、複雑なプロジェクトへの対応が難しくなります。

向上心のある人は、新しい知識やスキルを習得して自己成長に努め、さまざまな問題に粘り強く取り組めます。未経験からシステムエンジニアを目指す場合でも、入社後も学習を続ける意欲が成功の鍵です。資格取得や社内研修を通じて専門性を高め、キャリアを着実に築くことが大切です。

まとめ

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未経験からシステムエンジニアになるには、ITの基礎知識とプログラミングスキルの習得が必須です。スキルを身につけるには、資格取得が有効な手段のひとつです。また、実務経験を積むことも重要なため、プログラマーやIT業界の他職種からのキャリアステップも効果的な方法といえます。

技術力に加えて、論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション力も不可欠です。システム開発全体への興味と向上心を持ち、チームワークを重視できる方に適した職種といえるでしょう。

ただし、未経験からの転職では、業界知識や技術力の不足が不安要素となるケースが少なくありません。マイナビITエージェントでは、IT業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの経験やスキルを踏まえた転職プランを提案します。非公開求人を含む豊富な求人情報から、未経験でも挑戦できる案件を紹介するため、まずはお気軽にご相談ください。

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