インフラエンジニアはプログラミング言語が必須?役立つ4つの言語を紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2023/01/27

IT業界

インフラエンジニアはプログラミング言語が必須?役立つ4つの言語を紹介

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この記事のまとめ

  • インフラエンジニアはITインフラの設計・構築・維持管理の業務全般に携わる仕事。
  • 有用なインフラエンジニアになるにはプログラミング言語が求められるため、サーバーサイドプログラミング向けの言語を習得するとよい。
  • プログラミング言語の習得にプラスしてShellやクラウドサービスについても学べばスキルアップにつながる。

PCやスマートフォンなどのハードウェア、そこで動く各種ソフトウェア、ネットワークを総称してITインフラと呼びます。IT技術を活用するうえで欠かせないITインフラですが、これらの設計・構築・維持管理に携わるのがインフラエンジニアです。

インフラエンジニアとして活躍するには、プログラミングスキルが欠かせません。そこでこの記事では、インフラエンジニアとして働くために習得しておきたいプログラミング言語を紹介します。より高度なプログラミングを学び、有用なエンジニアとして活躍できるようになりましょう。

目次

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ITインフラの仮想化により、インフラエンジニアにもプログラミング言語の知識が必要な時代に!

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インフラエンジニアにもプログラミングの知識が求められるようになった最大の理由は、「ITインフラの仮想化」です。
身近な例を挙げると、これまではパソコン本体などのハードウェア、表計算や文章作成などに用いるソフトウェア、作成した書類などのデータは、すべて自分で保有・管理するものでした。

そして、外出先で別のパソコンを使うときは、データをコピーしたメディア(USBメモリーなど)を持ち歩く必要がありました。
しかし、現在はソフトウェアも作成したデータもクラウド上に保存することで共有できます。
これがITインフラの仮想化です。

仮想化とは、ソフトウェアによって1台のコンピューター上で何台もの「仮想のコンピューター」があるかのように働かせることができる技術です。
仮想化技術の分かりやすい例が、ネットワークを経由することで端末を問わずにソフトウェアを使用し、データを作成・保存できる「クラウドサービス」です。

技術の発展によってITインフラが仮想化されたことで、インフラエンジニアの仕事も変わりました。
かつては完成した製品を納品し、問題が発生したときは納品先で修正作業を行っていましたが、現在はネットワークを通じて修正(プログラミングなど)できます。

すべてをプログラマーに任せるのではなく、インフラエンジニア自ら修正作業を指示するには、一定レベルのプログラミングの知識が必要です。

一歩進んだインフラエンジニアになるために必要なプログラミング言語

まったく経験のない人がゼロからプログラミングを学ぶのは大変ですが、インフラエンジニアに転職しようと考えている人は、最低限のIT関連の知識や技術を有しているでしょう。

また、仮にそういった経験や知識がなかったとしても、プログラムそのものはひとつの「言語」に過ぎません。
一定のルールにしたがって体系立てられているものですから、いわば英語や中国語を勉強することと変わらないのです。

そして、プログラミングをしっかり習得することは、インフラエンジニアとして大きなメリットにつながります。
たとえば、ITインフラを構築する際、これまではサーバーをすべて「手作業」で管理する必要があったため、台数が増えるほど時間(工数)が必要でした。

しかし、これらの管理業務をプログラミングによって自動化できるようになったことで、大幅に作業時間を縮めることが可能になりました。

インフラエンジニアに役立つプログラミング言語4選

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一口にプログラミングといっても、用いられる言語はさまざまです。
インフラエンジニアを目指す方が習得したい言語も多種多様ですが、ここでは特におすすめの言語として以下の4つを紹介します。

  • Python
  • Java
  • Ruby
  • Go

プロジェクトでより活躍できるエンジニアになるためにも、これらのプログラミング言語のいずれかを学ぶのがおすすめです。
自分が目指す分野に応じて選択するとよいでしょう。

Python

Pythonは比較的習得難易度が低めのインタプリタ型プログラミング言語として知られています。
Webサービスの開発やサーバーサイドプログラミングなどの分野で使われていますが、AI分野やブロックチェーン分野での活用が進んでいるのが特徴です。

今後はAI分野での活用がますます進むと考えられています。
インフラエンジニアとして働いていると、AIを活用したシステムに携わることもあるでしょう。
そのため、AI分野でよく用いられるRとセットで学ぶことをおすすめします

Java

Javaは汎用性が高く、マルチデバイス対応のアプリケーションや組み込みシステムの開発に用いられています。
Javaはオブジェクト指向型のプログラミング言語で、複数人で分担して開発に取り組みやすいのが特徴です。
そのため、大規模なシステム開発に採用されるケースも多々あります。

スマートフォン用のアプリケーションや業務システムなどの身近なところでも活用されているため、Javaが使えれば担当できるプロジェクトも多くなるでしょう。
習得難易度はやや高めであるものの、学習する価値は十分にあります。

Ruby

RubyはJavaと同様にオブジェクト指向型のプログラミング言語です。
WebサイトやWebアプリケーションの開発に用いられるケースが多く、主にサーバーサイドプログラミングで活躍します。

インフラエンジニアはサーバーサイドに携わるケースが多いため、Rubyを習得しておけば担当できるプロジェクトの幅が広がるでしょう。
コードを直感的に記述できて習得難易度が低めのため、プログラミングの知識が限られている方でも無理なく学習できます。

Go

IoTやクラウドで活用されているのがGoです。
Goはコンパイラ型言語のひとつで、実行速度が速いメリットがあります。

クラウドを活用したWebサイトやWebアプリケーションの開発で使用することが多いため、AWS(Amazon Web Services)やGoogle Cloud、Microsoft Azureの関連技術とセットで習得するとよいでしょう。
コードがシンプルで記述方法が厳格という特徴があり、習得難易度が低めなのもメリットです。

インフラエンジニアが習得したいプログラミング言語以外のスキル

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インフラエンジニアとして働くにはプログラミングスキルが欠かせませんが、それだけでは不十分です。
ほかにもさまざまなスキルが必要なため、併せて学習に取り組むとよいでしょう。
以下に、プログラミングスキルとセットで習得しておきたい2つのスキルを紹介します。

Shell関連のスキル

コンピューターの世界では、ユーザーとOSをつなぐ方法としてShellが使われています。
ユーザーの操作をOSに伝えたり、コンピューターが出力した内容を表示したりするのがShellの役割です。

インフラエンジニアとして働くときには、Shellを実行するためにBashを活用します。
そのため、Shellに関するスキルや知識が欠かせないといえるでしょう。
インフラエンジニアへの転職を目指すのであれば、Shellについてもひととおり学ぶことが大切です。

クラウドサービス関連のスキル

Webコンテンツやゲーム、グループウェアなど、さまざまなITシステムの開発にクラウドサービスが使用されています。
今後もますますクラウドを活用したシステムが登場すると考えられるでしょう。
企業によっては、オンプレミスで構築していたシステムをクラウドに移行する動きも見られます。

開発現場ではAWS・Google Cloud・Microsoft Azureの3種類のいずれかを使用することが多いため、これらのスキル・知識を習得するとよいでしょう。
クラウドベンダーが実施する教育プログラムを活用すれば、効率的にスキルアップできるでしょう。

インフラエンジニアに必要なポータブルスキル

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プログラミングを学ぶことも大切ですが、そのほかの能力を伸ばすことも必要です。
インフラエンジニアに転職して活躍するだけでなく、さらにその先を見据えたとき、次のような資格や能力を身につけておくとキャリアパスが見えてきます。

インフラエンジニアはチーム力が命!「コミュニケーション能力」を高めよう

インフラエンジニアの仕事はひとりで行うものではなく、多くの人が参加するチームで行われることがほとんどです。
業務を進める際は、メンバーとこまめに連絡をとって力を合わせて取り組まないといけません

また、顧客から要望を聞いたり、トラブルなどの状況を報告したりするときもコミュニケーション能力がものをいいます。

「障害対応能力」をアップさせて、時間との勝負に打ち勝とう

パソコンやサーバーは、24時間365日稼働しているため、ハードウェアの故障、アクセス権限設定のミス、アクセス集中への対策などによるトラブルが後を絶ちません。

そのため、インフラエンジニアは常に障害の対応に備えておく必要があり、トラブル発生時は「スピーディーな対応」が求められます
いざというときに備えて、日頃から対処法を勉強しておかなければなりません。

インフラエンジニアにも「英語力」は必要!

ITインフラのトラブル時、必ず確認することになるのが機器のマニュアルです。
日本の製品であれば問題ありませんが、海外の製品の場合は英語で書かれているものがほとんどです。

1秒を争うときに英語力(読解力)があれば、早期のトラブル解決につながります。
また、最新のIT関連情報の大半は海外発信=英語ですから、これらをしっかりキャッチするためにも最低限の英語力は欠かせません。

インフラエンジニアの仕事に活かせる「資格」を取得しよう!

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インフラエンジニアは資格で仕事をするわけではありませんが、持っていることで転職しやすくなったり、待遇がよくなったりする資格がいくつか存在します。

また、資格保有者がいることでクライアントの信用を得られやすくなる場面も多々あるため、取得しておいて損になることはありません。
中でも特に効果的な資格を3つご紹介します。

CCIE(シーシーアイイー)

「CCIE」は、アメリカのコンピューターネットワーク機器開発会社「Cisco Systems社」が認定するベンダー資格です。
ネットワーク関連の資格では最高位として知られています。
難度は高めですが、プロの知識を持っていることを証明できる資格です。

LPIC(エルピック)

「LPIC」はカナダのNPO法人Linux技術者認定機関「LPI」が認定する世界共通資格で、正式名称は「Linux技術者認定試験」です。
いわゆるオープンソースソフトウェアを使う企業の多くがLinuxを導入していることもあり、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。

ORACLE MASTER(オラクルマスター)

アメリカのソフトウェア会社「Oracle Corporation」が認定する、Oracle Databaseに関するスキルを証明する資格が「ORACLE MASTER」です。
知名度が高く世界のどこでも通用するため、多くの企業で評価される傾向にあります。

まとめ

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インフラエンジニアは、ハードウェアやネットワークなどのITインフラ全般を担当するエンジニアです。
より有用なエンジニアとして活躍するには、プログラミングスキルの習得が欠かせません。
インフラエンジニアに転職したいと考えている方は、サーバーサイドプログラミングに使用される言語を重点的に学ぶのがおすすめです。

プログラミング言語をはじめとした必要なスキルを習得したら、自分が望むキャリアパスを実現できそうな転職先を探しましょう。

転職先選びで迷っている方は、ぜひマイナビITエージェントに一度ご相談ください。
マイナビITエージェントでは、IT業界の経験が豊富なキャリアアドバイザーがスキル・経験を活かしたベストな転職をサポートいたします。

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執筆・編集

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

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