広告プランナー

広告プランナーの役割は、クライアントの意向を受けて、どんな広告を作るかを企画・立案することです。

広告媒体の種類は、テレビ、Web、紙など多岐にわたりますが、どれかに特化したプランナーもいれば、幅広く組み合わせた企画を提案するプランナーもいます。

広告プランナーは広範にわたる知識や経験値が必要な職業なので、難しく感じるかもしれませんが、一方で専門的な資格や技術よりも発想力や地道なリサーチによって成り立つ職業ともいえます。

広告プランナーは、クライアントが打ち出したい商品やサービス、または企業そのもののコーポレートカラーなどを見極め、それをどのように伝えるかを企画します。

広告プランナーは、企画立案した後、その広告が形になるまでの制作進行に近い業務を請け負うこともあります。予算管理の面でプロデューサーと兼任になることも少なくありません。

完成する前の広告のイメージを把握しているのが広告プランナーなので、クリエイティブチームのメンバーの仕事にも深く入り込んでいくという特徴があります。

広告プランナーに求められるスキルとはどのようなものでしょうか？持っていると転職の際に有利になるスキルもご紹介します。

広告は多くの人が記憶し、購入や登録などの行動を起こすきっかけを作り上げることが基本です。そのためには、今を生きる人々が何に心を動かされるのかを、的確に知っておく必要があります。

何が流行しているのか、どんなものが好かれるのか、そして、なぜそれが流行しているのかまで突き詰める。そういった時代の流れを常に察知し、分析するスキルは重要です。

そして、得た情報を言語化し、クライアントを説得する企画に仕上げる表現力も、広告プランナーとして必要な素養です。

広告を作るときには、伝えたい商品やサービス、それを作る企業の想いやこだわりを把握することが大切です。ですから、クライアントが何を求めているのかヒアリングする能力は重要です。

さらに、クライアントが求めるものをまとめるだけではいけません。求められたものをより良くする、クライアントの想像を超えるアイディアを提案してこそ、広告プランナーとしての価値があるのです。

広告プランナーの年収は、勤めている会社の規模や勤続年数によって大きな差がありますが、平均すると400万～600万円ほどです。

もちろん、テレビや書籍で名前を見るような著名な広告プランナーになれば、高い収入を得ることができるでしょう。

広告プランナーのキャリアパスとしては、ディレクターやプロデューサーといった上級職にキャリアアップしていくことや、独立するというケースもあります。

前述した「求められるスキル」が経験値によって高くなっていくものばかりという印象が強い広告プランナーですが、同業からの転職以外に転職が成功する方法はあるのでしょうか？

広告プランナーに転職するための方法をいくつかご紹介します。

広告プランナーや広告業にまったく関係のない職業に就いている人は、まずマーケティングについて基礎を学ぶと良いでしょう。

マーケティングの知識は、企画を打ち出すための骨子になります。販売戦略はどんな企業でも経営方針に関わるものなので、現在の職場においても考えることはできるはずです。

前職の業種が何であれ、「より良く自社の商品やサービスを伝えるためにはどうすれば良いか」を考え、行動に移した経験があるのならば、それはアピールポイントとなります。また、他者競合との比較を通じて独自の方向性を示唆したなどの経験も良いかもしれません。

いずれも、広告プランナーが仕事として行うものの土台となる考えを前職で持っていたということを伝えられれば、転職の際にプラスになるでしょう。