クリエイティブ職の職種図鑑

ゲームプロデューサー

開発したゲームソフトが売れるように、制作全体を管理するのがゲームプロデューサーの仕事です。

活かせる資格

ITパスポート、CGクリエイター検定、 CGエンジニア検定、基本情報技術者試験、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

ゲームプロデューサーの男性

ゲーム制作・開発において、統括管理をするのが
ゲームプロデューサーの仕事ですが、幅広い業務を行う
ゲームプロデューサーの仕事内容にはどんなものがあるのでしょうか?

ここでは、ゲームプロデューサーの仕事内容から、必要なスキルや
知識、キャリアパスなどを解説します。

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この記事のまとめ

  • ゲームプロデューサーは、ゲーム制作を統括管理する職種。

  • ゲームプロデューサーは、深い専門知識よりも幅広い領域の知識・問題解決能力や、コミュニケーションスキルなどの人間力が必要。

  • ゲームプロデューサーは、実績を積み転職することで高収入を目指すことができる。

ゲームプロデューサーとは?

「ゲームプロデューサー」はゲーム制作を統括管理する職種です。「どのようなジャンルのゲームを制作するのか?」「リリースするプラットフォームは何にするのか?」などはもちろん、開発費の調達、販売促進など、業務は多岐にわたります。潤沢な予算が確保できない場合、その予算内でいかに売れるゲームを作るかも、ゲームプロデューサーの腕にかかっています。つまり、ゲームの良し悪しだけではなく、ゲームの売上にまで責任を持つのがゲームプロデューサーなのです。

ゲームプロデューサーの仕事内容

ゲームを開発するところから、開発したゲームソフトが売れるよう、制作全体を管理しながらヒットさせるためのプロモーションを企画するのが、ゲームプロデューサーの仕事です。

市場の調査・分析

まずは、いま現在流行っているゲームについて市場調査をします。どんなに面白いゲームを作ってもそれがユーザーに届かなければヒットすることはなく、事業に貢献することはできません。市場で求められているゲームの要素やニーズを洗い出し、企画前に調査・分析をすることで、企画化するかを見極めます。

企画書の作成・プレゼン

市場調査の結果から自社のリソースや開発コストを考慮したうえで、どのようなジャンルのゲームをどのゲーム機で出すのかなどを決定します。ゲーム開発には最低でも1年以上の時間を要するため、現時点の流行だけではなく、発売時期のトレンドを見越しておく視点が必要です。企画書が作成できたらプレゼンや提案をおこない、企画の社内決裁をとります。

チームの選定・進行管理

次に制作スタッフの選定です。ゲームディレクターやシナリオライター、キャラクターデザインなど、ゲーム開発を成功させるために必要な人選を行います。制作準備ができたら、開発費を調達してゲーム制作を進めます。

宣伝活動

ゲームプロデューサーは、ゲーム制作と並行して宣伝活動などの販売促進も行います。ゲーム発売時期が決定したら、ゲームをヒットさせるためのプロモーション・マーケティング施策を考えていきます。具体的には、広告を出したり体験版を配布したりすることでユーザーの認知を獲得しながら期待感を向上させます。

ゲームプロデューサーに必要なスキルや知識

ここではゲームプロデューサーに必要なスキルや知識をご紹介します。

マネジメントスキル

開発スケジュールが滞りなく進むよう、プロジェクトを管理するマネジメント能力が必要です。万が一プロジェクトの進行中にトラブルが生じた場合、迅速に対応しなければいけませんので、高い問題解決能力も必要とされます。

コミュニケーションスキル

開発スタッフには、ゲームディレクター、シナリオライター、デザイナー、プログラマーなど、さまざまな人が関わってきますので、そうしたスタッフ達と円滑にコミュニケーションを取ることが求められます。

問題解決能力

ゲーム制作過程やプロモーション時にはさまざまな問題が発生しますが、そのような場合でもスケジュールを守りながら問題を一つずつ解決する問題解決能力が求められます。特に複雑に要因が絡み合う問題の場合は、目の前の課題を解決してプロジェクトを進めながらも根底の要因を見極め、再発させないようにすることが重要です。

情報収集能力

情報収集能力もゲームプロデューザーには必要なスキルです。それは、どのようなゲームが流行するかを読む先見性もゲームプロデューサーには欠かせないスキルだからです。情報収集力を養うためには、常に高い感度で市場の動向を把握する必要があります。

ゲーム開発の知識

ゲームプロデューサーはゲーム制作を統括管理する重要な役職であるため、ゲーム開発の知識が必要です。制作スタッフの配置や制作スケジュールを計画するためにも、ゲーム開発の一連の知識や各スタッフの業務内容はある程度知っておくべきです。

IT・マーケティングなど幅広い知識が必要とされる

ゲーム制作全体の指揮を執るため、技術的なITの知識や、売上を最大化するためのマーケティングの知識など、幅広い領域の知識が必要です。ゲームタイトルの規模にもよりますが、広報活動の一環として雑誌などに掲載されることもあります。ヒット作を生むためにも、最新のゲーム事情や最先端IT技術はもちろん、他業種のPR手法などマーケティングにも興味を持つと良いでしょう。

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ゲームプロデューサーのやりがい

ゲームプロデューザーのやりがいは、世の中にまだないゲームの制作の企画段階から携わることができ、多くのユーザーに遊んでもらえることです。自分が制作したゲームのヒットは、ゲームづくりに関わる人すべてが願うものです。また、ゲームに対するユーザーからのポジティブな口コミやコメントは、制作過程のすべての苦労が報われるほどの喜びとなります。

ゲームプロデューサーの年収

マイナビエージェントで掲載されている求人情報を見てみると、ゲームプロデューサーの平均年収は、400万〜600万円前後となっていますが、経験や年齢、能力によっても変わってきます。

また、自社でゲーム開発をする規模の会社なのか、外注としてゲーム開発を受託する会社なのかによっても給与水準は変化します。

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ゲームプロデューサーにおすすめの資格

ゲームプロデューサーになるために絶対に必要な資格はありません。しかし、ゲームプロデューサーになる過程で取得しておくことで実力の証明に役立つ資格がありますのでご紹介します。

ITパスポート

プログラマーの入門資格である国家試験「ITパスポート」を保有しておくと、ITの基礎的な知識を有している証明となります。ITパスポートという名称ではありますが、IT知識にくわえプロジェクトマネジメントやマーケティング知識、経営全般など、ゲームプロデューサーに必要な知識を網羅した資格です。

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、映像表現技術やCG理論の知識を証明することができる検定制度です。デザインや構図、カメラワークといった映像制作の基本、2次元CGの基礎知識、モデリングやアニメーションなど3次元CG制作の手法など、表現に必要な多様な知識を学ぶことができます。

CGエンジニア検定

CGエンジニア検定は、ゲーム、VR・ARアプリなど映像制作にかかわるソフトウェアの開発やカスタマイズに関する知識の証明に役立ちます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門ともいえる資格です。ITソリューション・製品・サービスの基本戦略立案や、関連業務に従事する場合に活かせる資格です。幅広いIT知識が包括的に学べるため、ITエンジニアではなくとも取得しておくと良い資格です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、ExcelやPowerPointなどマイクロソフトオフィス製品のスキルを有していることを証明できる資格です。ゲームの企画書などの資料を作成するうえで、ExcelやPowerPointは必須スキルとなります。PCスキルを身につけるためにも資格取得を目指しておくと良いでしょう。

ゲームプロデューサーのキャリアパス

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発関連業務の最上位の職種です。したがって、キャリアパスとしては自分自身で会社を立ち上げることくらいしかないかもしれません。

逆に、ゲームプロデューサーをやってみたものの、予算管理や販促に従事するよりも、現場でおもしろいゲームを作りたいと再認識する場合もあると思います。その場合は、ゲームディレクターに戻るという選択肢もあるでしょう。いずれにせよ「自分がゲーム業界で何をしていきたいのか?」を考えて進路を決めることが大切です。

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よくあるご質問

  • ゲームプロデューサーはどんな仕事ですか?

    Answer

    ゲーム制作を統括管理する職種です。「どのようなジャンルのゲームを制作するのか?」「リリースするプラットフォームは何にするのか?」などはもちろん、開発費の調達、販売促進など、業務は多岐にわたります。

  • ゲームプロデューサーの年収はいくらですか?

    Answer

    マイナビエージェントで掲載されている求人情報を見てみると、平均年収は400万〜600万円前後となっていますが、経験や年齢、能力によっても変わってきます。また、自社でゲーム開発をする規模の会社なのか、外注としてゲーム開発を受託する会社なのかによっても給与水準は変化します。