クリエイティブ職の職種図鑑

校正

執筆者が書いた原稿を読み、誤字脱字などの「文字の誤り」や、用語の「不統一」などを指摘する仕事です。

校正の女性

校正とは?

「校正(校正者)」とは、執筆者が書いた原稿を読み、誤字脱字などの「文字の誤り」や、用語の「不統一」などを指摘する仕事です。

雇用形態としては、大手出版社や新聞社であれば校正部署がありますし、校正専門のプロダクションも存在します。最近ではWebメディアに掲載する記事の校正依頼も多いようです。

似たような職種に「校閲」という仕事があります。こちらは、校正よりもさらに踏み込み、執筆された内容に事実誤認がないかを確認します。つまり文字の誤用といったレベルではなく、小説内に「1934年3月14日、朝から降り続く雪が東京駅に積もり」とあれば、当日雪が積もるくらい降っていたかを確認する必要があるのです。しかし、文章の「読みやすい」「読みにくい」などについては、作家の「文体」であったりしますので、指摘が不要なケースもあります。

校正の仕事内容

依頼された原稿について、誤字脱字はもちろんのこと、「てにをは」の使い方や文法の間違い、文章や文脈に間違いや矛盾がないかを確認します。原稿を文章としてだけでなく、1文字単位で確認する作業もします。校閲レベルの事実確認は必要ありませんが、知らない文字や言葉があれば、辞書などで調べて用法などを確認する必要もあります。

印刷業界であれば、上記作業以外に、原稿と校正紙との読み合わせや、レイアウトに問題がないかを確認する作業もあります。DTP全盛の現在、原稿と校正紙との読み合わせは必要ないように感じますが、「写植」で印刷をしていたころは、入稿した原稿が正しく文字組みされない「誤植」が起こる可能性があるため、それを確認する必要があったのです。

なお、色校正という作業がありますが、これはアートディレクター(またはデザイナー)が担当します。

校正に必要なスキル

校正のスキルとしては、緻密な仕事を長時間継続できる「集中力」や、地味な作業を淡々とこなせる「忍耐力」の高さが必要です。また、何にでも疑問を持って調べるような「探究心」も必要です。

もちろん、日本語能力の高さは必須ですし、さまざまな分野の知識に長けているほうが良いでしょう。

技術的な部分では、校正紙への修正指示は、「校正記号」と呼ばれる特殊な記号を書き込みますので、こちらも覚える必要があります。しかし、Web系の媒体では、Wordなどのアプリケーション上で校正することも増えてきました。したがって、このようなアプリケーションに関する知識も、今後は必須になってくるでしょう。

校正の年収

校正(ライター・編集者・制作を含む)の平均年収は、20代で368万円、30代で496万円となっています。しかし、このデータはクリエイティブ系の高収入の職種も入っていますので、注意が必要です。

なお、フリーランスで独立した場合は、「1文字いくら」という単位で料金が決まることが多いようです。

年齢 校正(校正・制作・
校正を含む)
男性 女性
20代 368万円 357万円 375万円
30代 496万円 562万円 460万円

校正におすすめの資格

校正におすすめする資格としては、校正技能検定があります。ただし、校正者は技術的なことだけではなく、実績を見られることも多いです。したがって、資格を取得することよりも、アルバイトなどで実務を覚えるほうが良いでしょう。

  • 校正技能検定

    日本エディタースクールが実施している試験です。初級から上級まであります。校正刷(ゲラ)と原稿が相違ないか付き合わせる原稿引き合わせや素読み、赤字引き合わせなどの実技や試験のほか、校正知識、用字用語などの学科試験があります。

校正のキャリアパス

校正は、年齢を問わずにできる職種ですので、キャリアパスは少ないです。ですが、専門分野を極めた校正者になったり、校閲者になったりできる可能性もあります。

校正に転職されたい方へ
マイナビエージェントが
あなたの転職をサポートします。

無料転職サービスに申し込む