【例文付き】月ごとの時候の挨拶・結びの挨拶一覧!注意点やコツも解説

ビジネススキル・マナー

手紙やハガキを出すときには、季節に合わせた時候の挨拶を含めることで、相手への気遣いや礼節を示せるため好印象を残せます。

今回は、時候の挨拶とは何か、その必要性や挨拶状を作成する際の注意点やコツを交えて、1月〜12月の月別の時候の挨拶・結びの挨拶を例文つきで紹介します。季節に合った適切な表現を使いこなせるようになりましょう。

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1. 時候の挨拶とは

時候の挨拶とは、手紙やハガキで最初に書く季節を表す言葉を用いた文章、つまり季節の挨拶のことです。

「拝啓」「謹啓」などの頭語の後ろに続く「暑中お見舞い申し上げます」「○○の候」といった文章が時候の挨拶となります。

時候の挨拶は、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それをさらに6つに分類した「二十四節気」(にじゅうしせっき)ごとに使い分けられています。

1.1. 時候の挨拶の必要性

時候の挨拶は、必ずしも必要ではありませんが、相手を気遣う意味も含まれるため記載した方が良いでしょう。

時候の挨拶は、たった一文で季節の移り変わりを感じさせたり、それと同時に相手の健康を気遣うことができたりします。そのため、「誠実な人」という印象を与えられるのです。

例えば、ビジネス文書などで取引先や顧客からの評価を高めたいときには、時候の挨拶を含めるとスマートです。丁寧なやり取りができる人だと認識してもらえると、円滑なコミュニケーションを図ることができるでしょう。

1.2. 漢語調・口語調の2種を使い分ける

時候の挨拶は、漢語調と口語調の2種類に分けられます。漢語調は短く簡潔に表現したものを指し、口語調はよりやわらかい表現となっています。

一般的に、かしこまった文書の場合は漢語調、個人的な挨拶などカジュアルな文書では口語調が使われることが多いです。送る相手や場面によって使い分けましょう。

詳細
漢語調 短く簡潔に表現 春暖の候(砌・みぎり)
新緑の候
向暑の候
清秋の候
寒冷の候
口語調 やわらかい表現 むし暑い日が続いております
寒に入り寒さが厳しくなってまいりました

1.3. 挨拶状の基本構成

挨拶状を出すときには、時候の挨拶以外にも、知っておくべきルールがあります。なかでも挨拶状の基本構成を知らずに記載すると、まとまりのない文章になってしまうため、きちんと覚えておきましょう。

一般的な流れとしては、「頭語」「時候の挨拶(書き出し)」「本文」「結びの挨拶」「結語」「日付」「差出人」「宛名」の順番で書きます。時候の挨拶と結びの挨拶、および頭語と結語はセットで用いられます。

1.4. メールでは頭語・結語や時候の挨拶は不要

メールやチャットの場合、頭語・結語や時候の挨拶は基本的に不要とされています。こういったオンライン上のやり取りでは、簡潔さや素早さが重視されるためです。

しかし、新年や新年度の挨拶をするときは、時候の挨拶を含めることもあります。頭語・結語はこの場合も不要ですが、改めてかしこまった挨拶をするときは、メールやチャットでも季節に絡めた1文を添えると良いでしょう。

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2. 【例文つき】1月〜12月の月別の時候の挨拶・結びの挨拶

1月〜12月の時候の挨拶(書き出し)・結びの挨拶を例文つきで紹介します。漢語調の挨拶、口語調の挨拶をそれぞれ紹介していますので、送る相手や場面にふさわしいものを選びましょう。

2.1. 時候の挨拶・結びの挨拶:1月

1月は年が明け、一年の始まりを迎えるおめでたい雰囲気に満ちた月です。新年を迎えられた喜びの気持ちや、寒い気候の中で健康をねぎらう文章を添えると良いでしょう。

【書き出し】
● 新春の候/初春の候/寒冷の候/厳冬の候
● よいお年をお迎えになったことと存じます。
● 松の内のにぎわいも過ぎましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
● 新年早々、お忙しい日々をお過ごしかと存じます。
【結び】
● 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
● 寒さの厳しい折、ご自愛ください。
● 幸多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

例文)

拝啓 新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 寒さの厳しい折、ご自愛ください。

敬具

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2.2. 時候の挨拶・結びの挨拶:2月

2月は、1年でもっとも寒さが厳しくなる季節ですので、文章の最後には相手の体を気遣う一文を添えると良いでしょう。また、「春の訪れが近い」といったポジティブなフレーズを含めると、明るい印象を与えられます

【書き出し】
● 立春の候/晩冬の候/雪解の候/梅花の候
● 立春とは名ばかりで厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 余寒厳しい毎日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。
● 梅のつぼみもそろそろほころびはじめ、春の訪れが近いことを感じます。
● 春の訪れが待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
● まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
● 日脚は伸びても、寒さは厳しい今日この頃。くれぐれもご自愛ください。

例文)

拝啓 春の訪れが待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 日脚は伸びても、寒さは厳しい今日この頃。くれぐれもご自愛ください。

敬具

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2.3. 時候の挨拶・結びの挨拶:3月

3月は、冬から春に移り変わり、少しずつ寒さが落ち着く時期です。春の訪れを感じられるフレーズを含めると良いでしょう。

【書き出し】
● 早春の候/春分の候 /春色の候
● 寒さのなかにも、春の気配を感じる頃となりました。
● 桜前線が待ち遠しい今日この頃、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
● 旅立ちの春を迎え、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
【結び】
● 季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
● 新年度前のお忙しい時期かと存じますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

例文)

拝啓 寒さのなかにも、春の気配を感じる頃となりました。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 季節の変わり目ですので、くれぐれもお身体にお気を付けください。 

敬具

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2.4. 時候の挨拶・結びの挨拶:4月

4月は、本格的に春が訪れるため、桜の開花や暖かさを連想させるフレーズを使うと良いでしょう。ビジネスにおいては、入社や人事異動が多いので、結びに忙しい日々をねぎらうひと言を添えると好印象を与えられます。

【書き出し】
● 桜花の候/麗春の候/陽春の候/春日の候
● ようやく春めいてまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 春の日差しが暖かいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
● 桜の便りが次々聞かれるようになりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
● 春風に誘われて、外出の機会も多くなりました。
【結び】
● 新年度を迎え、お忙しい日々が続くかとは存じますが、どうぞお身体ご自愛下さい。
● 季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。

例文)

拝啓 桜花の候、貴社ますますご繁栄の事とお喜び申し上げます。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 新年度を迎え、お忙しい日々が続くかとは存じますが、どうぞお身体ご自愛下さい。

敬具

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2.5. 時候の挨拶・結びの挨拶:5月

5月は、初夏を感じられる季節ですので、爽やかな気候や植物の成長などを取り入れた表現がおすすめです。

【書き出し】
● 青葉の候/立夏の候/残春の候/初夏の候
● すがすがしい青空が気持ち良い季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
● 風薫るさわやかな季節となりました。
● 青葉が美しいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
● 穏やかで過ごしやすい季節となりましたが、皆様お変わりありませんか。
【結び】
● 寒暖の差が激しい時節柄、くれぐれもご自愛ください。
● 季節の変わり目ですので、くれぐれもお身体にお気を付けください。

例文)

拝啓 青葉が美しいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 寒暖の差が激しい時節柄、くれぐれもご自愛ください。

敬具

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2.6. 時候の挨拶・結びの挨拶:6月

6月は、梅雨の訪れを感じる時期であり、天候に悩まされる日も増えるため、相手の健康をねぎらうひと言を添えると良いでしょう。

【書き出し】
● 入梅の候/梅雨の候/初夏の候
● 雨降りの日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃となりました。
● 梅雨冷えが肌寒い季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
● 梅雨明けまで今しばらくの辛抱です。くれぐれもご自愛ください。
● 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、お体に気を付けてお過ごしください。

例文)

拝啓 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃となりました。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 梅雨明けまで今しばらくの辛抱です。くれぐれもご自愛ください。

敬具

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2.7. 時候の挨拶・結びの挨拶:7月

7月の時候の挨拶は、夏本番を迎える時期ですので、梅雨明けや暑さに関するフレーズを含めると良いでしょう。

【書き出し】
● 梅雨明けの候/盛夏の候/酷暑の候
● 梅雨明けも近づき夏本番も迫ってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
● 厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
● 毎日猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
● しばらくは厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご自愛ください。
● 暑い日が続きますが、お体に気を付けてお過ごしください。

例文)

拝啓 厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 しばらくは厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご自愛ください。

敬具

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2.8. 時候の挨拶・結びの挨拶:8月

8月は、暑さが際立つ時期ですので、相手の体調をねぎらう言葉を添えるようにしましょう。

【書き出し】
● 残暑の候/納涼の候/暮夏の候/晩夏の候
● 残暑が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 連日暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか。
● 暑さもひと段落したこの頃となりました。皆様お元気にお過ごしでしょうか。
● 夏休みはいかがお過ごしでしたか。
【結び】
● 暑い日々が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
● 猛暑厳しき折、お身体を大切にお過ごしください。

例文)

拝啓 残暑が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 猛暑厳しき折、お身体を大切にお過ごしください。

敬具

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2.9. 時候の挨拶・結びの挨拶:9月

9月は、暑さが残るものの少しずつ秋の気配を感じられる時期です。秋分の日を過ぎると、よりいっそう秋が深まるように感じるでしょう。

【書き出し】
● 初秋の候/秋分の候/秋晴の候/秋冷の候
● 爽やかな秋風を感じる頃となりました。
● 厳しかった夏の日差しも、秋風とともに和らいできました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
● コスモスが美しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
● 秋らしく過ごしやすい季節となってまいりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
【結び】
● 季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
● 朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりましたので、くれぐれもお身体にはお気を付けください。

例文)

拝啓 爽やかな秋風を感じる頃となりました。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりましたので、くれぐれもお身体にはお気を付けください。

敬具

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2.10. 時候の挨拶・結びの挨拶:10月

秋が深まる10月は、紅葉や植物が実り、気持ちが豊かになりやすい時期です。秋の爽やかさや過ごしやすさを感じる時期ですので、相手の活躍を願うような挨拶を入れると良いでしょう。

【書き出し】
● 仲秋の候/秋冷の候/紅葉の候
● 秋の訪れを感じる時期となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
● 木々の葉もすっかり色づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
● 秋の深まりを感じる季節となりました。
【結び】
● 朝夕の冷え込みが激しくなりますので、お風邪など召されぬようご自愛ください。
● 秋が深まりゆく季節、お体にお気をつけてお過ごしください。

例文)

拝啓 秋の訪れを感じる時期となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 朝夕の冷え込みが激しくなりますので、お風邪など召されぬようご自愛ください。

敬具

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2.11. 時候の挨拶・結びの挨拶:11月

11月は、少しずつ気温が下がり、冬の気配が感じられる時期です。季節の変わり目ですので、相手の健康を願うフレーズや、冬の楽しみを心待ちにするような言葉を含めましょう

【書き出し】
● 紅葉の候/晩秋の候/初冬の候/氷雨の候
● 冬の兆しを感じる季節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
● 過ぎ行く秋を感じる時期となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
● 落ち葉散りゆく季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
● 日増しに寒さが増してきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
● 冬の寒さが迫ってきておりますので、くれぐれもご自愛ください。
● 朝夕の冷え込みが厳しくなりました。どうか体調を崩さないようにお気を付けください。

例文)

拝啓 冬の兆しを感じる季節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 朝夕の冷え込みが厳しくなりました。どうか体調を崩さないようにお気を付けください。

敬具

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2.12. 時候の挨拶・結びの挨拶:12月

12月は、年末の時期で忙しさが増すため、忙しさや寒さをねぎらうひと言を添えるようにしましょう。

【書き出し】
● 師走の候/霜寒の候/歳晩の候
● 何かと気ぜわしい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
● 今年も残すところあとわずかとなりました。
● 寒さ肌にしみる頃、お変わりございませんでしょうか。
【結び】
● 本年も大変お世話になりました。新年もどうぞよいお年をお迎えくださいませ。
● 寒さが徐々に厳しくなりますが、くれぐれもご自愛ください。

例文)

拝啓 何かと気ぜわしい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 寒さが徐々に厳しくなりますが、くれぐれもご自愛ください。

敬具

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3. 挨拶状を書く際の注意点

挨拶状を書いて出す際には、3つのポイントに注意しましょう

● 季節に合わせた時候の挨拶を選ぶ
● 頭語と結語は正しく組み合わせる
● 挨拶状を出すタイミングに気をつける

これらのポイントを押さえて、失礼に当たったり不自然な文章になったりしないよう気を付けることが大切です。

3.1. 季節に合わせた時候の挨拶を選ぶ

挨拶状を作成する際には、季節に合わせた時候の挨拶を選んで書くようにしましょう。

たとえば、8月に送る挨拶状に「晩冬の候(1月の時候の挨拶)」などと記載されていれば、常識のない人だと思われてしまいます。

また、冒頭でも触れたように、1年を春夏秋冬の4つの季節に分けて、それをさらに6つに分類した「二十四節気」に沿って使い分けることも大切です。

3.2. 頭語と結語は正しく組み合わせる

頭語は挨拶状の最初にくる「拝啓」「前略」などを指し、結語は挨拶状の文末にくる「敬具」「拝具」などのことです。

また、頭語は文末に使用する結語と対になっているため、組み合わせて記載しなければなりません。

以下で頭語と結語の正しい組み合わせをまとめましたので、参考にしてみてください。

頭語結語
一般の手紙 拝啓
拝呈
啓上
啓白
敬具
拝具
敬白
かしこ※女性のみ
丁寧な手紙 謹啓
謹呈
恭啓
粛啓
謹んで申し上げます
敬白
謹言
謹白
粛言
かしこ※女性のみ

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3.3. 挨拶状を出すタイミングに気をつける

挨拶状には「適切な時期」があるため、出すタイミングには十分に注意しましょう。挨拶状が相手に届くタイミングを意識して、あらかじめ文面を作成しておくと良いかもしれません。

なお、季節の挨拶状は、下記を目安に郵送できるように準備しておきましょう。

季節の挨拶状目安
年賀状 1月1日(元日)~1月7日(松の内)
寒中見舞い 1月8日(松の内を過ぎて)~2月4日(立春頃)
余寒見舞い 2月4日(立春頃)~寒さの続く頃
暑中見舞い 梅雨明け~8月7日(立秋頃)
残暑見舞い 8月8日(立秋頃)~8月末頃
喪中欠礼 11月下旬~12月中旬

3.4. 二十四節気について

二十四節気は日常生活で意識することは多くないかもしれませんが、時候の挨拶を書くにあたっては覚えておくと役立つ知識です。「立春の候」「立夏の候」など、二十四節気名がそのまま時候の挨拶に使われることもあります。

以下が、各節気名と日付の目安です。

季節二十四節気名日付の目安
立春(立春) 2月4日〜2月18日ごろ
雨水(うすい) 2月19日〜3月4日ごろ
啓蟄(けいちつ) 3月5日〜3月19日ごろ
春分(しゅんぶん) 3月20日〜4月3日ごろ
清明(せいめい) 4月4日〜4月18日ごろ
穀雨(こくう) 4月19日〜5月4日ごろ
立夏(りっか) 5月5日〜5月19日ごろ
小満(しょうまん) 5月20日〜6月4日ごろ
芒種(ぼうしゅ) 6月5日〜6月20日ごろ
夏至(げし) 6月21日〜7月6日ごろ
小暑(小暑) 7月7日〜7月22日ごろ
大暑(たいしょ) 7月23日〜8月7日ごろ
立秋(りっしゅう) 8月8日〜8月22日ごろ
処暑(しょしょ) 8月23日〜9月7日ごろ
白露(はくろ) 9月8日〜9月22日ごろ
秋分(しゅうぶん) 9月23日〜10月7日ごろ
寒露(かんろ) 10月8日〜10月23日ごろ
霜降(そうこう) 10月24日〜11月7日ごろ
立冬(りっとう) 11月8日〜11月21日ごろ
小雪(しょうせつ) 11月22日〜12月6日ごろ
大雪(たいせつ) 12月7日〜12月21日ごろ
冬至(とうじ) 12月22日〜1月5日ごろ
小寒(しょうかん) 1月6日〜1月19日ごろ
大寒(だいかん) 1月20日〜2月3日ごろ

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4. より心のこもった挨拶にするコツ

漢語調の時候の挨拶の場合、使う言葉がある程度決まっているのでオリジナリティを出すのは難しいですが、口語調の時候の挨拶や結びの挨拶に関しては工夫次第でより相手に寄り添った内容にすることができます。

例えば、その季節の動植物や旬の食べ物、行事や風物詩などを織り交ぜると、季節感も強く感じられますし、明るい雰囲気を出せます。

また、住んでいる場所や趣味に関連する事柄など、相手の生活に馴染みの深い季節のワードを入れるのもおすすめです。特に個人的な付き合いのある相手には、こうしたオリジナリティのある挨拶にすると、親密な雰囲気になるでしょう。

5. 時候の挨拶の代わりに「時下」が用いられることも

頭語のあとの挨拶には、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」のように、時候の挨拶の代わりに「時下」を用いた挨拶が使われることもあります。

「時下」とは「現在」「この頃」といった意味合いの言葉で、季節を表すものではありません。そのため、季節を問わず一年中使うことができます。ビジネス文書や案内状、招待状などフォーマルなシーンで使われます。

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6. まとめ

挨拶状などに時候の挨拶を含めると、礼儀正しさや相手への気遣いを示せるので、受け取った相手に好印象を残せます。

送るタイミングや使用する時候の挨拶、頭語と結語の組み合わせを意識して、正しい使い方・マナーを押さえておくことが大切です。

今回、紹介した時候の挨拶を活用すれば、心遣いの感じられる文章になりますので、相手とのより良い関係を構築できるでしょう。

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